2017/1/14

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 音楽の源はORACLE Delphi6からMERIDIAN 206に切り替わった。チューバホーンさんが持ってきてくれた3枚のCDを用いて、前半のアナログと同じように3台のModel7を聴き比べた。

 12インチの円盤から12センチの円盤に変わったからと言って、3台のModel7が見せる個性ががらっと変わることはないが、その受ける印象は微妙に変わる。

 369台目に製造された貴重な最初期型のModel7で聴くと、アナログの時に見せたような絶妙な色香は影を潜めた。

 CDとの相性はアナログの時と比べてしまうと、良いとは言えないのかもしれない。Model7が設計された時代は、当然のことながらデジタルなど存在しない。

 「そんなものは考慮の対象外である・・・」とでも言いだけな凛とした表情でModel7は佇んでいた。最初期型のModel7は、やはりアナログでこそ輝く存在なのかもしれない。

 続いて2839台目に製造されたModel7でCDを聴いた。これは予想していた以上に良い印象を受けた。アナログとの相性もまずまずといった印象を受けたが、古い機械であってもCDが持つ豊富な情報量をしっかりと受け止めている感じであった。

 「CD・・・結構鳴りますね・・・」

 「良い感じで鳴っています。ポン置きでこれですから、追い込んだらかなり良くなると思いますよ・・・」

 「もったいないですよ・・・CDプレーヤがないのは・・・」

 「CDプレーヤー再導入しようかな・・・」

 「そうすべきです・・・」

 といった会話がリスニングルームで展開した。大げさなデジタル機器は決して導入したくはないが、コンパクトでかつ音楽を濃厚に感じさせてくれるCDプレーヤーならば再導入しようかと、真剣に思い始めていた。

 11133台目に製造され、ひょんなことから我が家に来たModel7ではどうであろうか・・・このModel7はフルレストアにより現代型Model7に生まれ変わっている。

 CDであっても、いやCDならばこそと言うべきか・・・やはりこのModel7は「Model7にしてModel7にあらず・・・」という印象を受ける。CDではさらに「羊の皮を被ったオオカミ」的な性格を感じさせる。

 軽々と「ヴィンテージ」という枠を超えてしまう。我が家のスピーカーは1950年代前半に製造された老朽機である。もう少し現代に近い時代に製造されたスピーカーを用いたならば、さらにモダンな表現力を見せてくれるのではと期待される。

 CDでも3台のModel7を聴き比べた。やはり3台の個性はしっかりと感じられた。では一体本当のModel7はどれか・・・?

 見事なアナログの色香を魅せつけてくれた最初期型か・・・アナログもCDもしっかりとこなしオールマイティさを体現していた初期型か・・・高性能な部品の採用により現代型プリアンプにすっかりと生まれ変わっていた最後期型か・・・

 オーディオに明確な解答がないのと同様、その問いにもこたえるべき明確な解答はない。聴く者それぞれが、どれが一番心に残るか・・・という問題でしかない。



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