2017/1/8

3954:遠近法  

 「明日は今シーズンで最も寒くなるかもしれません・・・」昨晩の天気予報はそう伝えていた。さらに「午後からは雨かみぞれが降るでしょう・・・」とも付け加えた。

 「明日はロードバイクで走るにはあまり良いコンディションとは言えないかもしれないな・・・」そう思って昨晩は就寝した。

 いつものように朝の6時に起き出し、試しに窓を開けてみた。しっかりと冷やされた空気が流れ込んできた。

 「予報どおり寒そうだ・・・」そう思いながらサイクルウェアに着替えた。6時半から8チャンネルで始まる「はやく起きた朝は・・・」を観ながら軽めの朝食を摂った。

 「はやく起きた朝は・・・」は、昔は「おそく起きた朝は・・・」というタイトルでもっと遅い時間帯に放送していた。

 「おそく起きた朝は・・・」から通算すると相当な年数になる長寿番組である。上の娘が赤ちゃんであった頃に見ていた記憶があるので20年以上続いているのではないであろうか。

 視聴者からのはがきによる不平、不満、愚痴をもとに、松居直美、磯野貴理子、森尾由美の三人がトークを繰り広げる。肩ひじ張らない自然な感じが心和む番組である。

 「はやく起きた朝は・・・」が終わると、Kuota Khanに跨って自宅を後にした。確かに寒かった。サイクルウェアは真冬仕様で完全武装していた。

 冷たい風が直接あたる顔や耳は痺れるような感じになってくる。「真冬にロードバイクで走るのは辛いですか・・・?」と問われれば「確かに辛い・・・特に走り始めが・・・」と答えるしかない。

 「じゃあ、走るのを止めれば・・・?」と追加の質問がきた場合には「意外とそうは考えないんですねよね・・・どういうわけか・・・」と答えるしかない。

 多摩湖サイクリングロードは真っ直ぐに連なっている。木々はすっかりと冬枯れしている。視線をまっすぐに前に向けると遠近法により先細っていく感じの真っ直ぐに続く風景が目に飛び込んでくる。その風景は心踊るものではなく、身も心も引き締めるような作用をもたらす。

 冷たい空気に筋肉を硬直させながら走っていくと集合場所であるバクルプラザに到着した。今日の参加者は4名。ORBEA、BH、RidleyそしてKuotaのロードバイクがそれぞれ1台づつ、バイクルプラザの前に並んだ。

 今日の目的地は「奥多摩湖」に決まった。往復距離は約100km。奥多摩湖までの上りは斜度は緩め。バトルになると高速バトルになる。

 空は灰色の雲が覆い尽くしていた。気温は低い。しかし、風はなかった。これで風があると体感気温がさらに下がる。4台のロードバイクは冷たい空気を切り裂くようにして、走り始めた。



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