2017/1/4

3950:風車  

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 顔振峠の上り口に着いた。左手には民家があり、右側には曹洞宗の寺がある。どこにでもあるような鄙びた風景である。

 ゆっくりと走り始めた。序盤はまだ斜度は厳しくはない。道は広く、路面の状態も悪くない。今日も前回同様、まだ調子が戻ったわけではないので、9割方の出力で上ろうと思っていた。

 斜度はやがて上がってくる。心拍数は170ほどで抑えようと思っていたが、厳しい斜度が続くと170を超えてくる。呼吸も激しくなる。

 ハイカーが数名歩いていた。その脇を抜けていくときは、ちょっと恥ずかしいので呼吸音を抑えめにした。

 顔振峠の道は峠道としては真っ直ぐな道が多い。走りやすい面もあるが、前を見るとぐっと上がった道が遠くまで見渡せる。

 「あんな坂が続くのか・・・」と心理的な圧迫感を感じることもあるので、視線はやや下を向けた。

 厳しい斜度に苦しみながら走っていくと、何度か風景はさっと広がった。陽光が差し込むエリアでは気分が少し楽に感じられる。

 顔振峠の終盤には短い下りが挟まる。そこまで来るともう終わりが近い。ようやくその下りに達した。
 
 勢いよく下りまた上る。ダンシングでその上りをやり過ごすと斜度は緩む。ゴール手前は斜度が緩い。その最終盤をギアを上げて走った。

 平九郎茶屋がゴールである。その茶屋の建物が見えた。思わず脚に力が入る。形ばかりではあったがラストスパートした。

 平九郎茶屋の駐車場のフェンスにKuota Khanを立て掛けた。風が吹いていた。フェンスに取り付けられているペットボトルで作られた風車がからからと乾いた音をたてて勢いよく回っていた。山並は青く広がっていた。

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