2016/6/24

3755:AQUILAR  

 ドイツ人と言うのは、アナログが好きなのであろうか。日本にもドイツ製のアナログ製品が結構輸入されている。

 最近たまたま雑誌で見かけたドイツ製のアナログ製品が気になった。それはacoustical systems社製のトーンアーム AQUILAR(アクイラス)である。AQUILARは、見るからにドイツ製らしいメカニカルな美しさに溢れた製品である。

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 AQUILARはスタティックバランス型10インチのアームである。カスタムメイドベアリングによるアーム軸受け部、チタンの外皮と中のカーボンファイバーパイプの間に特殊ダンピング材を充填したトーンアーム、高精度な取り付けが可能な微調整機構を有するヘッドシェルなどを持つ。

 ドイツ製というと車などでもそうであるが、とてもカチッとした精緻な作り込みが特徴である。そのデザインには過剰な装飾はなく、あくまで機能を前面に押し出しているが、バウハウスの伝統に基づく美的な清潔感が感じられる。

 そういった要素をこのAQUILARの写真を見た時にも感じた。また、アームの高さ調整をはじめとするセッティングの為の調整が正確にかつダイヤルを回すことのみで出来るという利便性の高さも魅力の一つである。

 アームの高さ調整は、六角レンチでネジを緩めてから手で上下させて、ここかなっというポイントで締め付けて止める。水平を確認して再度微調整するというタイプが多いが、このダイヤル式でアームが上下する仕組みであれば、水平を確認する器具を見ながらダイヤルを調整するだけでいいので、かなり楽である。

 AQUILARの写真を見て、その紹介記事を読んでいると、一度試してみたいものであるという気もしてくる。

 ただし、ORACLE DELPHIは一つのアームしか装着できない。ベテランのオーディオマニアはダブルアーム式のターンテーブルを愛用していたりするが、その気持ちも良く分かる。

 さらに、幾つものカートリッジをカートリッジキーパーに保管し、時折取り換えたりする・・・その楽しみは、やはり否定できない面を有する。

 AQUILARのような高級なアームは数が出るものではない。今や音楽はCDではなく配信で聴く時代である。アナログはCD以前の古いものである。それでもなお、情熱を持って新たなアナログ製品を開発する技術者がいるということは、なんだか心強い気がする。



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