2016/1/31

3426:サイコン  

 数日前の天気予報では、かなり悲観的な予報がなされていた日曜日であった。「今度の日曜日のロングライドは難しいかな・・・」と思っていたが、蓋を開けてみると、天気は悪くなかった。

 「良かった・・・走れそうだ・・・」そう思いながら、身支度を整えた。今日は午後から出かける予定が入っていたので、正午までには家に戻ってこないといけない。なので、チームでの走行は途中までで、時間を見ながら引き返すポイントを探ることになる。

 朝の7時にKuota Khanに跨って家を出た。この時期としてはそれほどの寒さではないように感じた。それでも集合場所であるバクルプラザに到着する頃には、両手の指先はかじかんだ。

 店の中で冬用のグローブを外し、両手を盛んにこすり合わせた。やがて指先の血流は復活し始めた。

 スタートする前の少しの時間、店内に展示されているパワーメーターを見ていた。実はコンポーネントをこの3月に交換する予定であり、その際パワーメーターを導入することを決めている。

 従前のパワーメーターはかなり高価であって、導入することがためらわれたが、比較的現実的な価格のパワーメーターが最近出てきた。

 その代表格が、チームスカイも使用するパワーメーター、STAGES POWERである。左クランクの中に小型のセンサーが取り付けれていて、そのセンサーの重さは20gと超軽量。重量増は気にならない。

 通信規格はパワーメーターの標準規格となった感のあるANT+に加えて、スマートフォンでも使用できるBluetooth SMART規格にも対応している。パワー表示が可能なANT+対応サイコンで使用できる。

 しかし、現在私が使っているサイコン、ポラールのCS500はATN+対応ではない。となるとサイコンも新しいものに交換する必要が出てくる。

 サイコンは、ポラールとガーミンが人気を二分している。チーム内でもそのシェアは半々といったところか。

 ポラールのV650はサイコンとしては画面が大きく見やすい。タッチパネル式で最新式では地図表示もできるようになった。

 ガーミンのEdge520はポラールV650よりは画面が小さめで、サイコンとしては標準的なサイズ。一つ前のEdge510ではタッチパネル式であった操作方法は、ボタン式に戻った。

 機能的にはガーミンらしく様々な機能が付されていて、FTP(機能的作業閾値)を自動計測する機能も付いている。FTPは、自身が全力で1時間出し続けられるパワーの最高値で、これを把握していると、ヒルクライムレースなどでは有効だと思われる。

 今日の参加者は3名と少なかった。天気予報が悪かったので、皆別の予定を入れてしまったのであろうか。

 3両編成の身軽なトレインは奥多摩湖を目指して走り始めた。道には2週間前の雪の残がいが所々残っているので、前を走るメンバーのサインに注意しながら走った。

 コンポーネントは、shimanoのDURA ACEに決めている。Di2と呼ばれる電動式を導入予定である。そして、STAGES POWERも導入する。

 さらにはサイコンをポラールV650かガーミンEdge520に変更する。Kuota Khanは一気にグレードアップする予定である。その様子を頭の中に思い浮かべて、ニヤニヤしながら走った。

2016/1/30

3425:マタイ受難曲  

 週末に雪が降ると散々脅かされたが、先週に続きどうやら空振りであった。「良かった・・・ほっとした・・・」というのが正直な感想である。雪が積もって喜ぶのは小さな子供ぐらいのものである。我が家の二人の娘ももう雪を喜ぶ年齢ではない。

 朝のうちは小雨が降っていたが、それもやがて止んだ。しかし、太陽が顔を出すことはなく、肌寒い一日であった。

 そんな冷たい空気のなか、車で国道20号を走っていた。道はやがて環八に達した。そこを右折して駒沢通りとの交差点まで走った。土曜日の今日は平日に比べたら車の数は比較的少なかった。

 駒沢通りを10分ほど走ると「柿の木坂」の交差点に到着した。その交差点を右折してちょっと行った先のコインパーキングに車を停めた。このコインパーキングから「めぐろパーシモンホール」までは歩いて数分である。

 今日はこのホールでバッハの「マタイ受難曲」を聴く予定が入っていた。主催は東京ジングフェライン、長岡混声合唱団、厚木マタイを歌う会。指揮は福島章恭さんである。管弦楽は東京バロックコンソート。

 2時半にホールに入った。開演時間は3時である。既にホールは満席状態であった。どうにか空いた席を見つけて、腰を下ろした。

 このホールは比較的新しいようである。美しい内装が施されていて音響的な配慮も行き届いているように感じられた。シートも比較的ゆったりと配置されていて、脚を組んでも膝が前の座席の背面にくっつかない。
 
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 マタイ受難曲は演奏時間が3時間を超える大曲である。第1曲から第29曲までが第一部、後半の第30曲から第68曲までが第2部として演奏され、間に20分の休憩が入る。

 三つの合唱団は、福島さんの指導を受けている。この大曲に向かうにあたって相当な研鑽を積んできているはず。ステージに並んだ合唱団の表情には緊張感ともに、自信のようなものも窺えた。

 第1曲「来なさい、娘たち、ともに嘆きましょう」は、ゆったりとしたテンポで始まった。古楽器の優しくも深淵な響きが我々をあっという間にイエスの生きていた時代にタイムスリップさせる。

 これから始まるイエスの受難を示唆する音の響きは悲しげである。しかし、その基底にはどこからしら毅然とした信念のようなもの、神に対する絶対的な信頼のようなものが流れている。

 恐れと確信、悲しみと喜び、弱さと強さ、そういった相反するものものが美しい融合を見せるる。素晴らしい演奏である。

 この冒頭部から一気にマタイ受難曲の懐に入り込んでいった。第1部はイエスの予言から実際に捕らわれるまでを描き、第2部は捕らわれたイエスが処刑され埋葬されるまでを描く。

 その物語は滔々と流れる大河のように流れていく。合唱団とソリスト、そして管弦団、それらのバランスが見事にとれている。

 6人のソリストも素晴らしかった。その美しく深い声の響きは、めぐろパーシモンホールの隅々まで響き、滑らかで艶やかな音楽と言葉を奏でてくれていた。

 合唱やアリアの合間合間に、福音史家による朗唱が入り、物語は進んでく。そこにはイエスの毅然とした態度とは裏腹な弟子たちや群衆の見せる人間の弱さや愚かしさといったものが表現され、結末へ向けて止めることのできない奔流のような流れを見せる。

 演奏時間は3時間を超えた。しかし、その間、緊張感というか、ピンと張り詰めた精神の高揚感はひと時も緩むことはなかった。

 演奏が終わり、聴衆の嵐のような拍手も過ぎ去った。この美しく壮麗な世界にまだまだ浸っていたいような気持を、めぐろパーシモンホールのゆったりとした座席に残して、このホールを後にした。

 演奏された合唱団、6名のソリスト、東京バロックコンソート、そして指揮をされた福島さんにとっても会心の演奏であったであろう。

 ホールの外に出て、しばらく歩いた。空気は冬らしく冷たい。まだ合唱団の壮麗な響きが体の周囲を纏っているように感じた。そのためか、それほど寒さを感じなかった。

2016/1/29

3424:メガーヌ  

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 日本ではそれほど売れているわけではないルノーであるが、ヨーロッパでは重要な地位を占めるメーカーである。

 そのルノーの中核モデルである「メガーヌ」の新型が発表された。ヨーロッパでは今年の早い時期に、そして日本でも今年の年末までには、その新型が発売される予定である。

 現行の「ルーテシア」から、ルノーのデザインは大きく変わった。大胆でアグレッシブ、うねり感と勢いの良さを感じさせる造形になった。

 その大きな要因は、チーフデザイナーのローレンス・ヴァン・デン・アッカーである。彼は一時MAZDAにも在籍し、現在のMAZDAデザインの基礎を築き、2009年からルノーに移った。

 ローレンス・ヴァン・デン・アッカーがデザインの指揮をとるようになって、ルノーの販売実績は上がってきているようで、その大胆なデザインは概ね好意を持って迎えられているようである。

 そのルノーの新しいデザインの方向性は、新型「メガーヌ」にも当然のこととして発揮されている。

 最も印象的なのは、フロントヘッドライトの造形であろう。歌舞伎役者の隈取のように見えなくもないその凝った形状は、インパクトが大きい。その造形をLEDライトでさらに強調し、デザイン上の最大のアクセントにしている。

 メガーヌは、Cセグメントに属する。このセグメントには強力なライバルがひしめきあっている。その筆頭はフォルクスワーゲン「ゴルフ」である。

 超優等生のゴルフに対抗するために、4代目となる新型ルノーはデザイン以外にもかなり気合の入ったモデルとなっている。

 ヘッドアップディスプレイ、7インチの大型ディスプレイ、BOSE製オーディオシステム、マッサージ機能がついたドライバーズ・シート、フルLEDヘッドライトなどの充実した装備にも注目が集まっている。

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 フロントやリアのデザインは少々奇抜さが目につくが、サイドビューはいたってまっとうな5ドアハッチバックのスタイルである。室内空間が広いであろうことは、このサイドビューからも如実に伝わってくる。

 日本でこのとがったデザインは広く受け入れられることはないのかもしれないが、ゴルフの予定調和的なデザインとは裏腹の、アグレッシブなデザイン・・・フランスらしい大胆さが魅力である。

2016/1/28

3423:車高  

 Mercedes-Benz E350 BLUETECに乗り込んで、いつものようにフットブレーキを右足で踏んで、丸いエンジンボタンを押した。

 「ブルルル・・・」と3Lのディーゼルエンジンは、乾いた音と軽い振動を発して起動した。そこまではいつも通りで何ら変わりがなかった。

 しかし、ピーピーという警告音が鳴った。「なんだ・・・?」と思っていると、ディスプレイに「車高を上げています。しばらくお待ちください。」という、今まで目にしたことの一度もないメッセージが表示されていた。

 「車高を上げる・・・?この車に車高調整機能なんてなかったはずだけど・・・それに特別な操作をしたわけではない・・・」

 頭の中には「?マーク」がふつふつと湧き上がってきた。4WDのSUVモデルなどには車高を数段階に調整できる機能が付いている場合があるが、E350はそういったモデルではない。

 「本当に車高が上がっているのであろうか・・・?」と訝しく思い、じっとその感覚を確かめていた。

 そう言われてみれば、上がっているような気がしないでもない。しかし、その感覚はかなりあいまいなものであった。

 改めて考えてみるとこの1,2週間、コンビニの駐車場から公道へ出る際に、それほど高くない段差でも、車の底を軽くかするようなことがあった。

 「ということは、何等かのトラブルで通常の車高よりも下がってしまっていたのを、コンピューターが感知して、車高を上げたのかもしれない・・・」

 しばらくするとその警告表示は消えた。サイドブレーキを解除して、ATセレクターを「D」に入れた。

 車は何事もなかったように進み始めた。一瞬焦ったが、特にトラブルというほどのものではなかったようである。

 走行距離が100,000kmを超えてからは、時折挙動不審となることがある。やはり、E350については、今年のうちに買い替えた方がいいのかもしれない。

 一つ前に乗っていたBMW 735iも、さらにその一つ前に乗っていたS320も100,000kmを超えてから運転中に急なトラブルのために道路上で停止してしまい、JAFのお世話になったことがある。

 どちらのケースも、それほど大事に至ることはなかったが、肝を冷やした。最近のE350の動向には、少し気になることが散見され始めた。急なトラブルで路上で停車することだけは、勘弁願いたい。

2016/1/27

3422:豚丼  

 この帰路を選択したもう一つの大事な理由は、多摩大橋へ向かう道の右側にあった。オリンパスの大きな社屋を通り過ぎてすぐの「北八王子駅入口」交差点を右折した。

 その交差点の角にあるのが「駿河」・・・この店に立ち寄って美味しい豚丼を食べようというのが、この帰路を選択した大きな理由であった。

 「駿河」の豚丼は美味しい。初めて立ち寄ったのは昨年の夏のことであった。猛暑のなか和田峠を上り、その帰り道で立ち寄ったのである。

 その時、少々後悔が残る選択をした。メニューを見ていると「豚丼定食」以外にも幾つかのメニューがあり、「豚丼と唐揚げのセット定食」というものがあった。

 値段は「豚丼定食」と同じ。「こっちの方が得だよね・・・」と思い、私は「豚丼と唐揚げのセット定食」を選択した。

 合理的に推論すれば事前に分かるはずのことであったが、運ばれてきた「豚丼定食」の豚丼と「豚丼と唐揚げのセット定食」の豚丼では、そのボリュームに差があった。

 唐揚げはまずまずの味ではあったが、豚丼の方がはるかに美味であった。ボリュームダウンした分の豚丼が少々恨めしく感じられたのである。

 「次に来る時には、豚丼定食を頼もう・・・」そう心に決めたのであった。それから半年の時間が経過し、猛暑の時期から底冷えの季節になった。

 店の中は暖かかった。一番奥の掘りごたつのようになっている6人掛けのテーブルに座って、待った。そして豚丼定食が運ばれてきた。

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 豚丼にサラダと味噌汁。豚丼定食は980円である。薬味として七味と山椒がテーブルには置いてある。少し迷ったが山椒を選択。山椒をさっと振りかける。

 これは正解だったようである。山椒の香りが良い具合に豚丼のたれと馴染む。じっくりとたれに漬け込まれて、炭火で丁寧に焼かれた豚肉は実に美味である。疲れた体の細胞が喜んでいる声が体の隅々から聞こえてくるようであった。

 「今度は家族を連れて車で来てみようかな・・・」そんなことを思いながら、豚丼をかき込んでいった。

 残雪に寒さに強風という「冬の試練の三重奏」に苦しめられたロングライドであったが、「豚丼」のご褒美もあった。

 豚丼を食してにんまりとした表情で店を出た。店を一歩出るとそこは別世界のような寒さであった。残り距離はそれほどない。寒いけれど豚丼パワーで乗り切れそうであった。

2016/1/26

3421:相模湖  

 大垂水峠を上り切れば、相模湖までは下りである。路面状況の悪い下りは、あまり気持ちの良いものではない。

 路面には残雪があり、それが溶け出して濡れていたり、その溶けだした水が凍結していたりといった具合で、ヒヤヒヤしながら下っていった。

 「滑って転ばないでよ・・・今怪我したら仕事大変でしょう・・・」

 出がけに妻に言われた言葉が頭の中をくるくると回っていた。来月16日から確定申告が始まる。確かにこの時期に怪我をしたら、仕事が大変なことになる。

 下りのカーブの手前で路面が濡れていると、それを極力避けた。遠目には濡れているだけなのか、少し凍結しているのか、判別がつかない。凍結してるとスピードを抑えていても、落車する可能性がある。

 どうにか無事に相模湖に着いた。天気が良かったので、湖面はきらきらと輝いていた。風が強めに吹いていた。湖面には小さな波が絶え間なく発生していた。その姿は、魚のうろこのようであった。

 大学のボート部であろうか、何艘かのボートが湖面に出ていた。「ボートもこれだけ風があると、大変だろうな・・・特に向い風だと、スピードに乗らないはず・・・」そんなことを思いながらぼうっと眺めていた。

 天気が良いので、陽光に輝く穏やかな風景をゆっくりと楽しみたいところであったが、冷たい風に追い立てられるように、記念撮影を済ませて、相模湖を後にした。

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 帰路は、普段であれば津久井湖の方へ抜けていくコースを選択することが多い。今日は路面状況の事もあり、そしてもう一つの大事な理由により、つい今しがた下ってきた大垂水峠を上り返して、往路をなぞるようにして戻るコースを選択した。

 大垂水峠を逆方向から上り始めた。この上りも隊列を維持したトレーニングモードで上り切った。大垂水峠は相模湖方面からの上りも斜度はちょうど良い感じ。バトルモードの時には結構な高速バトルになる。

 帰路は下り基調である。風は止むことはなかった。かなり強い。時折強い横風にハンドルがとられたりして、ひやっとすることがあった。

 国道20号を進んで行き、途中で多摩大橋へ向かう道へ左折した。この帰路を選択したもう一つの大事な理由は、その先にあった。

2016/1/25

3420:大垂水峠  

 玉川上水に沿って西へ進み、天王橋交差点の手前で八王子方面へ向かって南下していった。道の両側には残雪が残っていて、時折その残雪が張り出していたりするので、前を行くメンバーの動きをいつもよりも注視しながら走っていった。

 信号待ちで止まる時、日当りだと嬉しく、日陰だと悲しかった。この時期、太陽の存在のありがたさは、砂漠での水のような存在。「おてんとうさま」という言葉が自然に心に沁みる。

 多摩大橋を渡って多摩川を越え、しばし走った先のセブンイレブンで休憩した。補給食はどうしても暖かいものを選択してしまう。

 「ビーフカレーまん」と「ブリトー・ラザニアソース」を選んだ。それにホットコーヒー。それらの熱で両手を暖めながら、胃袋を順次満たしていった。

 ここまでは風が吹いていなかった。セブンイレブンの駐車場は日当りが良かった。「今日は寒いけど風がないからまだ良いね・・・これで風が吹いていたら大変だよ・・・」とメンバー間で会話した。
 
 その会話を「試練の神」が雲の上で聞いていたのであろうか。セブンイレブンを後にし、さらに南下して国道20号に入り、大和田橋を渡ったあたりから、風が吹き出した。

 いつも走る浅川サイクリングロードは雪が残っている可能性が高いので、そのまま国道20号で高尾方面へ向かった。

 秋には美しい銀杏並木が続く高尾へ向かうこの道であるが、さすがにこの時期は冬枯れしている。風はさらに強くなってきた。しかも向い風。

 寒さ、残雪、強い向い風・・・「冬の試練の三重奏」は我々を包み込むように、奏でられた。私たちはその三重奏を耳にして、顔をしかめながらクランクを回した。

 やがて道は高尾山口駅の前を通り過ぎていく。ここ数年とても人気がある高尾山であるが、さすがに今日は人の姿は少なかった。

 高尾山口駅を過ぎると道は圏央道の高尾インターの下を通る。そこから先は緩やかに上っていく。道の両側の残雪はよりしっかりとしたものとなり、視覚的にも寒さを助長する。

 やがて大垂水峠へ向かう上りが始まる。いつもであれば、ここからバトルエリアに突入する。斜度は峠道としては緩やかなものであるので、大垂水峠でのバトルは高速バトルとなる。

 しかし、今日は路面状況が思わしくないこともあり、バトルモードに切り替わることはなく、隊列を維持しながらのトレーニングモードで走っていった。

 心拍数は限界付近までに上がることはなかったが、脚には疲労感が先週の雪のように積もっていった。頂上が待ち遠しく感じられるのは、バトルの時と変わらない。

 ようやく頂上に達した。頂上の少し先には大垂水峠の湧き水を利用したラーメンが売りの「富士屋」がある。その前でしばし休憩。

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 ここのラーメンは食べたことがない。湧き水を使っているので、雑味のない澄んだ味わいがするのかもしれない。「機会があったら食してみようかな・・・」という気がした。

2016/1/24

3419:変態  

 大寒波が来ていると、天気予報は繰り返し伝えていた。普段雪が降ることがあまりない四国や九州でかなりまとまった雪が降り、東京でも土曜日の夜に雪が降るかもしれないと言われていた。
 
 「1週間前に積もった雪がようやく消えたところなのにまた降るのか・・・」と心配していたが、土曜日の夜は雨が少し降ったが雪にはならなかった。

 日曜日にはチームのロングライドに参加するのが習慣となっている。雪が降らなかったのでロングライドは中止にはならなかった。

 しかし、普段チームで向かう峠には雪が残っていたり凍結している可能性が高い。行先は限られてくるであろう。

 朝、家を出る前に妻が起き出して「今日も行くの・・・止めとけば・・・滑って転ばないでよ・・・今怪我したら仕事大変でしょう・・・?」と言って心配した。

 確かに今日は路面状況が悪いであろうから、気を付けて走らないといけない。道路の脇には氷の塊と化した残雪が所々残っているであろうし、路面が凍結している場所も通らざる得ないであろう。

 落車は嫌なものである。凍結した路面では慎重に走らないと落車の危険性が極めて高い。「確かに今怪我すると仕事が大変なことに・・・」妻の言葉に気を引き締めながら、自宅を後にした。

 真冬らしい寒さである。走り始めると外気が直接あたる頬や耳はやがて痺れるような感覚に覆われていく。冬用のグローブをしていても両手の指先には血の気が失せ、痛みが走り始める。

 多摩湖サイクリングロードでは、日当りの悪いところでは雪が残っていた。わずかな隙間を見つけて慎重に通らなければならない所が3箇所ほどあった。

 走りながらグーとパーを繰り返し指先の血行を促すが、ほとんど効果が無い。集合場所であるバイクルプラザに到着して、店の中でグローブを外し、両手をこすり合わせて、ようやく手がその温もりを取り戻し始めた。

 この寒さと悪い路面状況にも関わらず、集合場所には7名のメンバーが集まった。「この寒さのなか、ロードバイクで走るって、変態・・・?変人・・・?」といった会話がなされた。

 行先は路面状況が比較的良いと思われる「大垂水峠」を越えて相模湖へ向かうコースが選択された。

 幸い朝のうちは風が吹いていなかった。空は真っ青に晴れていた。厳しい気温のなか、7名のメンバーは隊列を形成した。

2016/1/23

3418:POLO  

 現行のVW POLOは5代目である。デビューしたのが2009年の3月であるから、発表されてからもうすぐ7年が経過しようとしている。

 一昨年マイナーチェンジが行われたが、細部のリファインに留められ、ぱっと見にはマイナーチェンジ前と後の区別はつかない。

 一世代前の4代目POLOは、8年間製造販売された。現行型が既に7年経過しようとしているので、来年あたりにフルモデルチェンジが行われても不思議ではない。

 私がVW POLOを購入したのは2011年9月のことであった。今年の9月が来たら、まる5年使用したことになる。そして、2回目の車検を迎える。
 
 このPOLO、実によくできた車である。日本車で言えばトヨタ ビッツやホンダ フィットといった車とほぼ同じサイズである。コンパクトなボディを持つモデルであるが、全く手抜きがない。

 インテリアの質感やシートの出来、そしてその乗り味も含めてクラスレスな感覚に溢れている。5年経過しようとしているが、走行距離はまだ2万キロに満たない状態で、トラブルもほとんどない。

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 現行の5代目POLOはきりりと引きしまった表情で、どちらかというと優等生タイプの顔立ちであるが、その一世代前の4代目POLOは、かなり違った。

 丸目の独立4灯ヘッドライトがキュートで、ほのぼのした雰囲気を有していたのである。全体のフォルムは5代目と共通したものを感じさせるが、そのフロントの表情が随分と違うので、受ける印象は癒し系キャラであった。

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 この4代目のPOLO、個人的には結構好きであった。今でも稀に道で見かけると、「あれ、良いよな・・・あのほのぼの感・・・」と思いながら目で追う。

 最近のVWデザインは直線基調でクールでシャープな雰囲気方向に振ってきている。新しいGOLFもPASSATもきりっとした直線基調のラインで縁どられていて、つけこむ隙のない感じである。

 同じグループに属するAudiもニューモデルはシャープな直線で描かれたラインが特徴的である。今年日本でもフルモデルチェンジして発売される予定のA4なども、「ストレート・アンド・シャープ」である。

 2017年あたりにPOLOもフルモデルチェンジされるのかもしれない。そうなるときっと昨年フルモデルチェンジしたPASSATのような顔付になるのであろう。

 個人的にはもう少しゆったりした雰囲気をPOLOには残してほしいと思っているのであるが、きっと「直線きりり路線」はしばらくは変わらないはずである。

2016/1/22

3417:HARBETH  

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 HARBETHのスピーカーを見ると、なんだかほっとする。昨年はフラッグシップである「Super HL5」が10年ぶりにモデルチェンジして「Super HL5 Plus」になった。

 しかし、ぱっと見て、それが新型か従来型かを言い当てることは、よっぽど熱烈なHARBETHマニアでない限り不可能と思われる。

 それほど、外観は変化していないのである。その姿は穏やかで目に馴染む。いかにもイギリスのスピーカーらしい造形は一見なんでもないようでいて、どこかしら奥深さを感じさせてくれる。

 時代の流れに合わせて変化することも大事であるとは思うけれど、HARBETHのように「十年一日」のごときに、変化することなく、我が道を行く姿勢も素敵だと感じる。

 そのスピーカーの暖かみのある姿からは「イギリスの良心」といったものが、滲みだしてくるような印象を受ける。

 HARBETHであれば、日本の和室でもすんなりと溶け込むような気がする。願わくば、イギリス風のカントリーハウスなどが理想かもしれない。部屋の壁には釣道具などが掛けられていて、窓からは、穏やかで静かな山間の風景が広がっている・・・そんな感じであろうか。

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 ハイエンドメーカーが繰り出すいかにも空間表現が素晴らしそうな斬新な造形美を誇る最新鋭のスピーカーも魅力的ではある。

 同じく昨年発売されたFOCALのSOPRAは、その造形といい、色合いの斬新さといいフランス製らしいお洒落さに溢れている。

 このスピーカーは超高層マンションの広いリビングなどが似合いそうである。遠くにはきらびやかな都会の夜景が広がり、それをガラス越しに眺めながら、黒い革のソファーにゆったりと腰を掛けて、聴く・・・そんなシチュエーションを想像してしまう。

 「イギリスの良心」と「フランスの洒脱」、そんな感じで対照的な二つのスピーカーである。「どっちが良い・・・?」と問われれば、少し迷うがやはりHARBETHであろうか・・・



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