2015/12/30

3394:走り納め  

 正丸峠の頂上には「奥村茶屋」がある。その峠の茶屋からは、見事な眺望を臨むことができる。冬晴れの今日は遠くまで見渡せる。美しいパノラマ写真のような景色が目の前には広がっていた。

 今年のラストランとなる今日は、奥村茶屋の名物である「正丸丼」を食することになった。奥村茶屋は歴史のある峠の茶屋である。

 店の女将もその歴史をしっかりと感じさせる風貌である。じっくりと時間がある時はジンギスカンでもいただきたいが、豚肉を甘辛い味噌ダレで炒めたものがご飯の上に乗っているシンプルな正丸丼は、実に美味であっという間に胃袋の中に納まってしまう。

 12月は忘年会やクリスマスなど、レストランや料亭などでの豪華な食事を食する機会が多かった。しかし、そういった華やかな食事よりも、ヒルクライムの後に食べるこの正丸丼の方が何倍も美味しい。正丸丼はサラダやみそ汁、おしんこが付いて850円である。

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 正丸丼で胃袋を満たしてから、帰路についた。正丸峠、山伏峠と上ってきた峠を下って行き、埼玉県道70号を走った。

 帰り道には小沢峠を越えて、更に笹仁田峠を越える。やがて道は小沢峠へ向かう交差点に達した。そこを右折して小沢峠に立ち向かった。

 リーダーが序盤からハイペースで上り始めた。その後に続いたが、すっと離れたその背中にはなかなか近づくことができない。

 小沢峠は上る距離は2km程のはずであるが、その上り道は終わりそうで終わらない。脚にかかる厳しめの負荷はじわじわと脚を重くしていく。

 重くなる脚を出来るだけのスピードで回転させていって、小沢峠を上り切った。小沢峠の頂上のすぐ向こうには小沢トンネルが特に歓迎する風でもなく佇んでいた。

 全員が上り切ってから、暗いトンネルを抜け、その先へ向かった。このあたりから風が再び強くなってきた。

 往路では、山伏峠の上り口までの道が結構な向かい風であった。となるとほぼ逆方向に走る帰路の成木街道は追い風かと思ったが、何故かこちらも向い風であった。しかも、往路よりも強い風が吹き始めた。その強い向かい風に逆らい逆らいしながら帰路を急いだ。

 やがて道は笹仁田峠に繋がった。今年最後の「デザート」である。いつものように序盤からぺースを上げていった。

 サイコンのスピード表示を確認した。その数字は21・・・23・・・25・・・27と上がっていった。途中でリーダーが先頭に出た。しかし、猛スピードで逃げを打つわけでなく。徐々にスピードを上げていってくれた。

 そして、やがてスピードは30km/hを超えた。そのスピードで緩やかな斜度の上り道を駆け上がっていった。

 斜度が上がるスパート地点が見えてきた。その手前でぐっとスピードを上げて、前に出て、ダンシングに切り替えた。

 リーダーが発射台になってくれたので、ここから一気に加速できた。両脚に交互にかかる重い負荷をぐいっと下へ引き下げるようにしてペダルを漕いだ。頂上で重力が反転する瞬間、2015年最後の「デザート」を大口を開けて味わった。

 2015年のラストラン・・・山伏峠・正丸峠・小沢峠・笹仁田峠と上り切った。走り納めとして1年を締めくくることが出来た107kmであった。



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