2015/12/28

3392:向い風  

 ファミリーマート飯能上畑店の前にはベンチが並んでいる。店は南側を向いているので、このベンチは陽ざしが十分に降り注ぐ。

 ベンチに座って、補給食を摂った。最近私のコンビニ補給食の定番の一つになっている「チーズを味わう4種のチーズまん」を、一口一口じっくり味わいながら食べた。

 ファミリーマートのブレンドコーヒーが入った紙コップをもう一方の手に持っていたが、その量はいつもよりも少なかった。

 珈琲マシンに紙コップを置いて、ボタンを押す際に間違ってアイスコーヒーの方のボタンを押してしまったのである。普段のブレンドの量の半分以下しかない。

 そして、味は濃い。まるでエスプレッソのようである。「これはエスプレッソ・・・」と自分を欺きながら、チーズまんと味の濃いコーヒーを胃袋の中に納めた。

 しばし、陽ざしを浴びてまったりとした時間を過ごした。冬の晴れた時期にこのベンチに座っていると、根が生えてしまう。こうしてばかりはいられないという感じで、重い腰を上げてリスタートした。

 山王峠を越えて埼玉県道70号飯能下名栗線に入った。ここからは名栗川に沿って走る。信号はほとんどなく、緩やかな上り基調の道が続く。

 この道に入ってから風が吹き始めた。「冬型の気圧配置が強まり関東地方は強い風が吹くでしょう・・・」という天気予報が頭に浮かんだ。「いよいよきたか・・・」と思った。

 風は向かい風であった。まだ強風というほどではないが、上り基調の道に向かい風が重なると、脚にかかる負荷は重い。それなりに疲労感は蓄積していく。

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 空の色は冬晴れの鮮やかな青であった。向かう先には山が見え、その山から下ってくる風は透明な膜のようになって、快速で進もうとするトレインのスピードを弱めようとする。

 その透明の膜を切り裂くようにして、4両編成の列車は進んだ。やがて、山伏峠の上り口に到着した。見慣れたその上り口は「また来ましたか・・・」とあっさりと挨拶してくれているようであった。

 上り口の近くにある公衆トイレでトイレを済ませた。飲み物を飲んでしばし体を休ませてから、上り始めた。

 上りはじめてちょっと行った所に工事のために片側交互通行になっている区間がある。今日はここまでよく赤信号に捕まった。その流れからするときっと設置されている簡易信号機の色は赤であろうという気がした。



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