2015/12/17

3381:セブンの帰還  

 我々の年代で「セブン」と言えば、まず頭に思い浮かぶのは「ウルトラセブン」である。その次に思い浮かぶのは「ワイルドセブン」であろうか・・・

 小学生の頃、父親に言いつけられて「セブンスター」を近くの自販機で買ってきた記憶も蘇ってくる。

 子供の頃にはテレビ番組や漫画のタイトル、そして商品名に「セブン」が付くものは多かった。「セブン(7)」は「ラッキーセブン」に象徴されるように人気のある数字である。

 私が「ツー」とともに「セブン」を渋谷区にあるYさんの工房に持ち込んだのは、今年の6月28日のことであった。季節は夏に向かっていて、少々暑い日であった。

 エレベーターのない古い4階建てのマンションの4階にその工房はあり、結構な重量のある「ツー」を運ぶ時には階段をふうふう言いながら上った。(「ツー」はモノラルアンプであるので。「ツー」を持ちながら、その階段を2度往復しなければならなかった。)

 それから約半年の時間が経過した。ようやく「セブン」が帰還した。ただし「ツー」はまだフルレストアの最中であり、もう少し時間がかかるようである。

 ちょうどshanshanさんがYさんの工房に行く用事があるとのことで、Yさんの工房から持ち帰ってきてくれた。

 「セブン」だけが戻ってきても「ツー」がなければ、音が出ない。そこで、「ツー」が戻ってくるまでの間、shanshanさんが自作した数多くの真空管式のパワーアンプのうち1セットを貸してくれることになった。

 これで、音がでる。TANNOY GRFはこの半年の間、無言を貫いてきた。ようやくその眠りから覚めることが出来る。

 筋肉も半年使わなければすっかりと衰える。TANNOY GRFのモニターシルバーも半年間の休止期間によって、その妙なる歌声の出し方をすっかりと忘れているに違いない。

 shanshanさんはグレーのスイフトに乗ってやってきた。ちょうどshanshanさんのお宅を訪問する予定が入っていたAさんも一緒であった。

 わが懐かしき「セブン」はスズキ スイフトから恭しく降ろされて、久しぶりに我が家のリスニングルームに戻ってきた。GTラックの上段に据え付けられた「セブン」は借りてきた猫のように少々落ち着きのない表情をしていた。

 お借りすることが出来たshanshanさん自作のパワーアンプは、EL34を出力管に使ったプッシュプル方式のモノラルアンプである。

 そのパワーアンプは比較的コンパクトにまとめられていたので、GTラックの下の段に二つ並べて納めることが出来た。

 セッティングをして、とりあえず音を出してみた。TANNOY GRFは6ケ月ぶりにそのユニットを震わせた。当然のことではあるが、まだまだ固まった筋肉をほぐしているといった段階である。

 プリアンプである「セブン」は、フルレストア中にいろんなトラブルに見舞われたようであったが、どうやらそのトラブルからはすっかりと脱したようであった。

 あとは「ツー」が一日も早く戻ってくれることを祈るのみである。「年内には・・・」という淡い期待を持っているが、年越しの可能性の方が高そうな予感がする。

 まあ、音は出るようになった。TANNOY GRFのリハビリは継続できる。「ツー」が戻ってくるまでに、GRFがすっかりと本来の機能を取り戻せればいいのであるが・・・

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