2015/12/14

3378:陣馬街道  

 短めのコースで昼前に戻ってこれるコースという条件で私の頭に浮かんできたコースは二つであった。一つは「時坂峠」で、もう一つは「和田峠」である。

 走りながら考えた。「どっちにするか・・・?」どちらも途中までは同じコースを辿る。取り敢えず、玉川上水に沿って西に走ることにした。

 玉川上水沿いには木々が連なるように植わっている。それらの木々からは大量の落葉が道に落ちている。近隣の方がその落葉をあちらこちらで掃いていた。そして、多摩湖サイクリングロード同様時折まだ鮮やかな赤を残した紅葉を見ることができた。

 空は灰色のまま・・・しばし玉川上水沿いの道を走っていると、ウィンドブレーカーに当たる小粒な雨が乾いた音をたて始めた。
 
 「もう降ってきたか・・・」

 と、しばし気分が落ち込んだが、しばらくするとその音は止んだ。一人で淡々と木々の立ち並んだ道を走っていくと、やがて目的地によってまっすぐ進むのか、左に折れるのかを選択する必要性がある場所が近づいてきた。

 それは「天王橋」交差点である。ここは複雑に道が交差する交差点である。走ってきた道をまっすぐに突っ切れば「時坂峠」、左に折れて八王子方面へ南下すれば「和田峠」に道は繋がっていく。

 その交差点の少し前で、気持ちを決めた。Kuota Khanは左に曲がった。向かったのは「和田峠」・・・チームでよく行く峠の中でも「激坂」系の体表格である。

 天皇橋の交差点を左折して八王子方面へ南下した。多摩大橋を渡り、国道20号に突き当たるまで幾つかのアップダウンを越えた。

 右折して国道20号に入り込んで今度は大和田橋を渡った。渡り終えたところで浅川に沿って走っているサイクリングロードに・・・

 今度は川に沿って西に向かった。浅川サイクリングロードには、犬の散歩をしたりウォーキングをしたりしている人がぽつりぽつりといた。

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 その道の先に続いているように見える灰色の空からは雨は落ちてこなかった。灰色の色合いはほんの少し明るめになったような気がした。

 「しばらくは降らないかもしれない・・・でも、そう長くはもちそうにもないな・・・」そう思いながら、クランクを回し続けた。

 浅川サイクリングロードを走っていると、浅川に掛かる多くの橋を潜る。幾つの橋の下を潜ったのであろうか、ようやく「水瀬橋」に辿りついた。

 水瀬橋のところで浅川サイクリングロードから外れ、陣馬街道に入った。甲州街道の裏街道であった陣馬街道は、最初のうちは市街地を走る普通の道である。

 走り込んでいくと、やがて陣馬街道の周囲の様相は変わってくる。徐々に鄙びた雰囲気が加わっていき、その道は山間に飲み込まれていく。



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