2015/12/8

3372:三兄弟  

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 顔振峠からの眺望は素晴らしいものであった。山並みは伸びやかに水平に続き、色合いは青く一種幻想的であった。

 顔振峠で恒例の記念撮影を終えて、吾野方面へ下っていった。下り終えて少し走って、西武池袋線の「東吾野駅」に立ち寄った。

 東吾野駅に立ち寄った際、ちょうど特急列車のレッドアロー号が通り過ぎていった。グレーの車体に赤いラインが細く入った列車は精悍な姿であった。

 駅前にあるトイレでトイレ休憩を済ませた。これから、三つの峠を越える。それぞれはそれほどの距離を上る峠ではないが、連続するバトルエリアとなる。どれも棄権せずにバトルに参加すると、かなりの負荷が脚と体にかかる。

 「帰路の峠三兄弟」とでも命名したいような、三つの連続する峠は、負荷の高いインターバルトレーニングになるのかもしれない。

 奥武蔵グリーンラインでも、インターバルトレーニングのようなアップダウンを越えてきた。今日はそういう日なのであろう。

 「一番上は長男・・・長男・・・」という感じで「東峠」に向かった。上る距離は2kmと少しぐらい。くねくねと何度も曲がり、終わりそうでなかなかゴールが見えてこない峠である。

 序盤からペースを少しづつ上げていき、ぎりぎり巡行できる負荷まで上げた。その負荷で固定して、東峠のカーブを何度もやり過ごした。

 ペースは落ちることも上がることもなく一定で、しばし先頭を引いていた。後半、リーダーがケイデンスをすいすいと上げて前に出ていった。
 
 その離れた背中を視界に入れながらクランクを回すが、今以上にペースを上げてその背中に迫ることは難しかった。

 前を走るリーダーの背中は40メートルほど前にあった。その間隔はそれ以上広がるでもなく狭まるでもなく、終盤へ向かった。「東峠」の終着地点は少々分かりづらい。「もうそろそろのはず・・・」と思っていた時であった。

 すぐ後ろを走っていたメンバーがスパート。さっと右を抜いていった。「しまった・・・お株を奪われてしまった・・・」と遅れて反応したが、間に合わなかった。

 「長男」を食した。結構な食べ応えであった。奥武蔵グリーンラインでの「トレーニングモード」ではなく「バトルモード」で走ったので、その負荷はガツンとくる。

 上り終えると後続のメンバーが揃うまで、ハンドルにもたれかかる有様であった。「あとは、次男と三男か・・・脚がもつかな・・・」そんなことをぼっと考えていた。



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