2015/12/31

3395:大晦日  

 年の瀬は実に慌ただしく過ぎていった。今年をじっくりと惜しむという訳でもなく、峠の頂上付近でラストスパートするかのように、何時もよりも足早に駆け抜けていった。

 12月は会計事務所にとって忙しい時期である。28日の仕事納めでは納まり切らなかった「こぼれ仕事」を翌29日でどうにか仕上げた。

 そして30日は、家族4人で家の大掃除。ほぼ一日がかりの大掃除は、100kmを走るロングライド並みに疲れた。

 1年に1度だからと、あれもこれも詰め込み過ぎたのか、夕方終わった時にはすっかりと疲労していた。腰も少々痛んだ。

 家の掃除と同時に愛車であるKuota Khanもいつもよりも丁寧に磨いておいた。WAKO製の「バリアスコート」という商品名のワックスは優れものである。これでいつもピカピカに磨き上げる。

 Kuota Khanは黒のグロスペイントである。2016年モデルでは、1万円値上げされるとともに、グロスブラックからマットブラックに変更されたようである。

 身贔屓でしかないかもしれないが、黒はやはりクリスタルな輝きと、深みのある艶を持ったグロスペイントであってほしい。

 「バリアコート」を吹きつけたマイクロファイバークロスで丁寧に仕上げると、キラキラとした輝きを発してくれるKuota Khan・・・この深みのある輝きゆえに磨きたくなるのである。

 軽量系のフレームは圧倒的にマットブラックが多い。Kuota Khanはその流れに逆らっていた貴重な存在であったが、多勢に無勢といった感じなのであろうか、流行りに流されてしまった。個人的には少々残念である。

 すっかりと片付いた家と艶やかな艶姿のKuota Khanを眺めて30日は過ぎていった。そして、大晦日・・・正月を迎える買い物などでやはり落ち着かず、暗くなってから近くに住む母親の家に家族揃って行って、すき焼きを夕餉に、「紅白」や「ガキつか」などを観た。

 二人の子供は「ガキつか」を観て大はしゃぎである。社会人1年生と高校生であるが、親の目から見ると、いつまでも子供っぽい。

 すき焼きを食べ終え、年越しそばではなく「すき焼きうどん」を食べる頃には、2015年も終焉を迎えようとしていた。フライング気味に近所のお寺では鐘が鳴らされていた。

 1年が短く感じられるようになってもうどれくらい経つであろう。1年が長かった頃には戻りたくても戻ることはできない。

 来年2016年もきっと短く感じられるであろう。そして、愛車であるKuota Khanとともに多くの距離を走るであろう。確かなことはそれくらいか・・・

2015/12/30

3394:走り納め  

 正丸峠の頂上には「奥村茶屋」がある。その峠の茶屋からは、見事な眺望を臨むことができる。冬晴れの今日は遠くまで見渡せる。美しいパノラマ写真のような景色が目の前には広がっていた。

 今年のラストランとなる今日は、奥村茶屋の名物である「正丸丼」を食することになった。奥村茶屋は歴史のある峠の茶屋である。

 店の女将もその歴史をしっかりと感じさせる風貌である。じっくりと時間がある時はジンギスカンでもいただきたいが、豚肉を甘辛い味噌ダレで炒めたものがご飯の上に乗っているシンプルな正丸丼は、実に美味であっという間に胃袋の中に納まってしまう。

 12月は忘年会やクリスマスなど、レストランや料亭などでの豪華な食事を食する機会が多かった。しかし、そういった華やかな食事よりも、ヒルクライムの後に食べるこの正丸丼の方が何倍も美味しい。正丸丼はサラダやみそ汁、おしんこが付いて850円である。

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 正丸丼で胃袋を満たしてから、帰路についた。正丸峠、山伏峠と上ってきた峠を下って行き、埼玉県道70号を走った。

 帰り道には小沢峠を越えて、更に笹仁田峠を越える。やがて道は小沢峠へ向かう交差点に達した。そこを右折して小沢峠に立ち向かった。

 リーダーが序盤からハイペースで上り始めた。その後に続いたが、すっと離れたその背中にはなかなか近づくことができない。

 小沢峠は上る距離は2km程のはずであるが、その上り道は終わりそうで終わらない。脚にかかる厳しめの負荷はじわじわと脚を重くしていく。

 重くなる脚を出来るだけのスピードで回転させていって、小沢峠を上り切った。小沢峠の頂上のすぐ向こうには小沢トンネルが特に歓迎する風でもなく佇んでいた。

 全員が上り切ってから、暗いトンネルを抜け、その先へ向かった。このあたりから風が再び強くなってきた。

 往路では、山伏峠の上り口までの道が結構な向かい風であった。となるとほぼ逆方向に走る帰路の成木街道は追い風かと思ったが、何故かこちらも向い風であった。しかも、往路よりも強い風が吹き始めた。その強い向かい風に逆らい逆らいしながら帰路を急いだ。

 やがて道は笹仁田峠に繋がった。今年最後の「デザート」である。いつものように序盤からぺースを上げていった。

 サイコンのスピード表示を確認した。その数字は21・・・23・・・25・・・27と上がっていった。途中でリーダーが先頭に出た。しかし、猛スピードで逃げを打つわけでなく。徐々にスピードを上げていってくれた。

 そして、やがてスピードは30km/hを超えた。そのスピードで緩やかな斜度の上り道を駆け上がっていった。

 斜度が上がるスパート地点が見えてきた。その手前でぐっとスピードを上げて、前に出て、ダンシングに切り替えた。

 リーダーが発射台になってくれたので、ここから一気に加速できた。両脚に交互にかかる重い負荷をぐいっと下へ引き下げるようにしてペダルを漕いだ。頂上で重力が反転する瞬間、2015年最後の「デザート」を大口を開けて味わった。

 2015年のラストラン・・・山伏峠・正丸峠・小沢峠・笹仁田峠と上り切った。走り納めとして1年を締めくくることが出来た107kmであった。

2015/12/29

3393:スカイツリー  

 やはり、簡易信号機の色は赤であった。赤である場合、簡易信号機には青に変わるまでの時間が秒数で示されている。

 信号機の手前には停止ラインが白い線で描かれている。そのラインで止まって、その秒数の数字が徐々に小さくなっていくのをじっと待った。

 その秒数はやがて一桁になり、カウントダウンが始まった。信号が青に変わって、リスタートした。片側交互通行区間を抜けて、序盤エリアへ向かった。

 やがてペースは巡航ペースに乗った。心拍数は175まで上がってきた。この負荷と心拍数であれば、ある程度の距離はペースを十分維持できる。

 一緒に走っていたリーダーに心拍数を尋ねると「165・・・」との返答。「10も違うのか・・・」と少々落胆した。

 もう一人のメンバーは「もう180ですよ・・・」と言った。心拍数は個人個人の体質にもよるので一概には言えないが、やはり低い方が体力的には余裕があるはず。

 心拍数はほぼ一定のまま、山伏峠の前半部分を上っていった。するとリーダーがペースを上げてするすると前へ出ていった。

 残念ながらそのペースに無理して合わせると、後半全く脚が回らなくなる。その後を私ともう一人のメンバーが続いた。

 山伏峠の斜度はそれほど厳しいものではない。しかし、2箇所左に曲がりながらぐっと斜度が厳しくなるところがある。

 二つ目のその左カーブをやり過ごすと、山伏峠は終盤に入ってくる。リーダーは随分と先を行き、私ともう一人のメンバーは相前後しながら、山伏峠の頂上を目指した。

 1対1でのバトル状態に入ると、巡航ペースでは収まり切らない。バトルモードになると心拍数はぐんぐんと上がり180を超えてきた。1963年製のエンジンは相当な旧式であるが、必死になって回っていた。

 カーブごとにインを差したり、アウトからかぶせたりしながら、2台のロードバイクはもつれ合うように走った。

 山伏峠の頂上手前で、私はダンシングに切り替えてスパートした。バトルしていたメンバーをここで引き離し、頂上まで一気に走り切った。その勢いのまま山伏峠の反対側へ下っていった。

 2度、3度とカーブを曲がりながら風を切って下り、正丸峠への上り道へ右折していった。正丸峠への上りに入ってもペースは緩めず、エンジン回転数は180を超え続けた。

 リーダーの背中はちらちらと見えていた。もっと近づけるかもとクランクの回転数を上げたが、リーダーは振り返ってこちらの存在を認めるとペースを上げた。さっとその背中は遠ざかってしまった。

 脚を緩めることなく最後まで走り切った。Kuota Khanを立て掛けて、しばし呼吸を整えた。正丸峠の頂上からは晴れやかな眺望を臨むことが出来た。冬は空気が澄んでいる。遠くに小さなスカイツリーが見えた。 

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2015/12/28

3392:向い風  

 ファミリーマート飯能上畑店の前にはベンチが並んでいる。店は南側を向いているので、このベンチは陽ざしが十分に降り注ぐ。

 ベンチに座って、補給食を摂った。最近私のコンビニ補給食の定番の一つになっている「チーズを味わう4種のチーズまん」を、一口一口じっくり味わいながら食べた。

 ファミリーマートのブレンドコーヒーが入った紙コップをもう一方の手に持っていたが、その量はいつもよりも少なかった。

 珈琲マシンに紙コップを置いて、ボタンを押す際に間違ってアイスコーヒーの方のボタンを押してしまったのである。普段のブレンドの量の半分以下しかない。

 そして、味は濃い。まるでエスプレッソのようである。「これはエスプレッソ・・・」と自分を欺きながら、チーズまんと味の濃いコーヒーを胃袋の中に納めた。

 しばし、陽ざしを浴びてまったりとした時間を過ごした。冬の晴れた時期にこのベンチに座っていると、根が生えてしまう。こうしてばかりはいられないという感じで、重い腰を上げてリスタートした。

 山王峠を越えて埼玉県道70号飯能下名栗線に入った。ここからは名栗川に沿って走る。信号はほとんどなく、緩やかな上り基調の道が続く。

 この道に入ってから風が吹き始めた。「冬型の気圧配置が強まり関東地方は強い風が吹くでしょう・・・」という天気予報が頭に浮かんだ。「いよいよきたか・・・」と思った。

 風は向かい風であった。まだ強風というほどではないが、上り基調の道に向かい風が重なると、脚にかかる負荷は重い。それなりに疲労感は蓄積していく。

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 空の色は冬晴れの鮮やかな青であった。向かう先には山が見え、その山から下ってくる風は透明な膜のようになって、快速で進もうとするトレインのスピードを弱めようとする。

 その透明の膜を切り裂くようにして、4両編成の列車は進んだ。やがて、山伏峠の上り口に到着した。見慣れたその上り口は「また来ましたか・・・」とあっさりと挨拶してくれているようであった。

 上り口の近くにある公衆トイレでトイレを済ませた。飲み物を飲んでしばし体を休ませてから、上り始めた。

 上りはじめてちょっと行った所に工事のために片側交互通行になっている区間がある。今日はここまでよく赤信号に捕まった。その流れからするときっと設置されている簡易信号機の色は赤であろうという気がした。

2015/12/27

3391:ラストラン  

 「冬型の気圧配置が強まるでしょう・・・関東地方は晴れて強い風が吹く可能性があります・・・」天気予報はそう伝えていた。
 
 「天気は良さそうだけど、風が吹くのか・・・」少しばかり表情が曇った。ロードバイクでのロングライドで強い風が吹くと、その風は体力を激しく奪う。

 いつものように朝の7時にKuota Khanに跨って自宅を後にした時、予想していたよりも天候は穏やかであった。

 心配していた風は吹いていなかった。気温も先週よりも高く感じられた。先週は頬や耳が寒さで痺れるようであったが、今日はそれほどではなかった。

 今年最後のロングライド、どうやら気持ち良く走れそうである。集合場所であるバイクルプラザに着いた。今日の参加者は4名と比較的少ない。年末の慌ただしいこの時期、やはり色んな用事があるようである。

 今日の目的地は、チームのロングライドで一番頻繁に行く「正丸峠」。1年の締めくくりには、定番コースが相応しい。

 ORBEA、Ridley、LOOK、Kuotaの順に並んだ4両編成のトレインは軽々と走り出した。朝のうちは風は吹いていなかった。

 多摩湖サイクリングロードを走ってから旧青梅街道へ抜けていった。年末の日曜日の朝、旧青梅街道は車が少なかった。

 車が少なく走りやすかったのであるが、今日は妙に赤信号に捕まった。赤信号サイクルに嵌ってしまったのか、ほとんど各駅停車の列車のようであった。

 旧青梅街道から岩蔵街道に入っていき、真っ直ぐの広い道を進んだ。圏央道の下を潜っていくと道は徐々に山間に入っていく。

 岩蔵温泉郷を抜けて小曽木街道を右折。少し先の信号を左折して脇道に入る。ゴルフをしに何度か来たことがある東京バーディークラブの周囲を回るようにその道は続いている。

 この道は一部陰地になっている。そこは気温が全く違った。「3度ほどは違うのではないか・・・」と感じ、ポラール CS500のボタンを何度か押して気温表示を確認した。「-1℃」と表示された。寒いわけである。

 陰地を抜けて信号を右折するといつも休憩するファミリーマート飯能上畑店がある。この店は南側を向いている。店の前にはベンチが並んでいて、今日のように天気が良いと実に暖かい。

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2015/12/26

3390:3気筒エンジン  

 「この1シリーズはマイナーチェンジして間もなく搭載されるエンジンが変わったんです。最初は1.6Lの4気筒エンジンだったんですが、マイナーチェンジして4ケ月したら1.5Lの3気筒エンジンになったんです。最高出力などの数値上のスペックは同じですが・・・」

 「燃費は3気筒エンジンの方が10%ほど良くなります。しかし、その音質はやはり4気筒の方が良いようですね。エクステリアとインテリアは全く変わりがありません。この新古車は4気筒エンジンです。」

 1シリーズは今年5月のマイナーチェンジ後、それほど時間が経過していない9月に搭載されるエンジンが変更になるという極めて珍しい経緯を辿った。営業マンは、その経緯を簡単に説明した。

 「そうなんですか・・・複雑ですね・・・どうせならマイナーチェンジと同時に搭載エンジンを変えればよかったのに・・・」

 「ちょっとドタバタしていましたよね・・・だからこの車は展示車としてのみ店内を飾っていて、試乗車としては使われなかったんです。1.5Lの3気筒モデルであれば、試乗車があります。乗ってみますか・・・?」

 そう訊かれたので、「そうですね・・・違うのはエンジンだけなら乗ってみたいですね。その前にこの車のエンジン音を聞いてみます。」と答えた。

 右足でフットブレーキを踏みながら丸いエンジンボタンを押した。乾いた音が静かに響いた。窓を閉めている状態では、その音は随分遠くから響いてくるような感じであった。

 VW POLOの1.2Lエンジンも静かであるが、この1.6L 4気筒エンジンも穏やかな音質である。少なくともMercedes-Benz E350 BLUETECのディーゼルエンジンよりは耳に心地いい音である。

 BMW 118iの内装は豪華というほどでないが、こなれた感じで安心感がある。スイッチ類の質感もプレミアムブランドのベーシックモデルとしてのクオリティをしっかりと感じさせてくれる。

 続いて、試乗車として用意されていた3気筒モデルに乗った。外観などは全く同じであった。3気筒の1.5Lエンジンの最高出力は136ps/220Nm。不足感はほとんど感じなかった。

 3気筒エンジンの音は、先ほどの4気筒エンジンとはその音色が明らかに違っていた。個人的にはそれほど良い音質とは感じられなかった。振動の方は1気筒減ったけれどそれほど変化はないように感じた。

 「1.5Lの3気筒」と聞くとちょっと不安になったが、アクセルペダルの動きに対する反応はリニアで加速感はそこそこしっかりとしている。8速ATのできは素晴らしく、2000回転付近でトントントンと軽快にシフトアップしていった。

 BMWの基本テーマである「駆け抜ける歓び」は、この3気筒エンジンを搭載した118iでも十分に味うことはできるようである。

 「VW POLOの買い換えは購入してから6年が経過する再来年と思っていたが、来年予定していたMercedes-Benz E350の買い替えを1年先送りして、POLOを来年早々にBMW 118iに替えてもいいかな・・・」そんなことを頭に思い浮かべながらディーラーを後にした。

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2015/12/25

3389:繋がり目  

 最近のBMWデザインの最大の特徴としては、フロントヘッドライトがキドニーグリルにまで伸びて繋がっていることが挙げられるであろう。

 現行3シリーズから始まったこの意匠は、その後フルモデルチェンジされたモデルにも次々波及し、つい最近日本でも発売された新型7シリーズでも採用されていた。

 そして、来年2016年に本国ドイツでフルモデルチェンジされるであろう新型5シリーズでもほぼ間違いなく採用されるであろう。

 あくまでデザインであるので、「良い・悪い」というよりも「好き・嫌い」といった分類で語られるべきことであろう。
 
 個人的にはこの「繋がり目」、あまり好きではない。フロントヘッドライトとキドニーグリルとの間にはできれば適切な空間が空いていてほしい。そんな風に思っている。

 しかし、最初は違和感があるデザインでも、目が慣れてくるに従って、その違和感は薄れていき、むしろ新鮮で斬新なものとして好意を持って受け入れられていく可能性もある。そうなると以前の「繋がっていない目」が古臭いものに感じられるのかもしれない。

 昨日、東大和市にあるBMWの中古車センターから私の携帯に連絡が入った。出てみると、今年の夏に一度5シリーズ ツーリングの新古車を見た時に応対してくれた営業マンからであった。

 「1シリーズの新古車が出ました。走行距離は10kmで登録は今年の8月、展示車として半年ほど当社の店内に飾ってあったものです。1シリーズの新古車が出たら、知らせてほしいとおっしゃられていたので、ご報告までに・・・色は紺です。ナビやバックモニターなど必要な装備は全て揃っています。価格は2,699,000円です。」

 営業マンは比較的鷹揚な口調で話した。私はそんなこと頼んでいたっけと少しばかり意表を突かれたが、礼を言って「近いうちに見に行きます・・・」と答えておいた。

 BMW 1シリーズは現行型で2世代目である。VW GOLFに代表されるCセグメントにおいて、唯一FRを貫いているモデルである。その1シリーズは今年マイナーチェンジを受けた。

 マイナーチェンジ前は、コンサバ路線に大きく舵を切りなおした最近のBMWのラインナップの中にあっては、比較的アグレッシブなデザインを採用していて個性的であった。

 その顔立ちは「宇宙人顔」とでも表したいような独特の癖のあるものであった。マイナーチェンジによって、その顔立ちはシャキッとした「ハンサム顔」になった。

 個性が薄れたという見方もあるであろうが、多くのBMWファンにとってはより受け入れやすい顔立ちになったのではないであろうか。

 マイナーチェンジによって顔立ちはきりりとしたものになったが、「繋がり目」は採用されなかった。3年後くらいにフルモデルチェンジされるときにはきっと「繋がり目」になるであろう。そして、FRに固執していたBMWが2シリーズで初のFFを採用した経緯からすると、次期1シリーズはきっとFFモデルになるであろう。

 事務所の営業車として活躍しているVW POLOは来年2度目の車検を迎える。すこぶる快調で買い替える必要性は全く感じていないが、「1シリーズの新古車が出たら知らせてほしい・・・」と頼んだ際には、「タイミングによっては買い替えも検討してみるか・・・」という思いがきっとあったのであろう。

 今日の午後、瑞穂町の顧問先に向かう予定が入っていたので、ちょうど通り道である東大和市の中古車センターに立ち寄ってみた。そこには紺色のBMW 118iが陽に当たってキラキラと輝いていた。

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2015/12/24

3388:次期5シリーズ  

 東大和市にはBMWの中古車センターがある。今年の夏に一度お邪魔したことがある。523d ツーリングの新古車があったので、それを見に行ったのである。

 ディーラーの展示車として登録されて、走行距離が20kmといったほとんど新車と変わらない中古車であった。

 外観を眺め、中に乗り込んでエンジンをかけさせもらったが、試乗は出来なかった。気にいったのなら試乗車は別にありますと言われたが、それほどピンと来なかったので、さっと見てエンジン音を確認しただけで帰ってきた。

 その新古車はすぐに売れたようであった。タイミングによってそういった新古車が入ってくるようである。

 現行5シリーズはモデル末期を迎えている。一つ前の世代の5シリーズはかなりアグレッシブなデザインであったが、現行型はコンサバ路線に戻った。

 来年にもフルモデルチェンジされると噂されている次期BMW 5シリーズは現行型のコンサバ路線を継続するようで、外観に関してはそれほど大きな変化はないようである。

 フロントヘッドライトがキドニーグリルにくっつく最近のBMWデザインとなることが一番大きな変化と言えるであろう。

 外観はそれほど変わらないであろうが、中身は色んな変化がありそうである。7シリーズ同様ボディーの骨格にカーボンを使用して大幅な軽量化を果たすであろうし、コックピットもバーチャルタイプになるのであろう。

 本国ドイツでは来年フルモデルチェンジされたとしても、日本に入ってくるのは半年ほどは遅れるはず。ツーリングと呼ばれるステーションワゴンはさらに半年ほど遅れる。となると、次期BMW5シリーズ ツーリングが日本で発売されるのは再来年2017年になるであろう。

 できれば2016年に現在乗っているMercedes-Benz E350を乗り換えようかと画策している私にとっては、次期5シリーズ ツーリングは有力候補の一つであるが、その発売のタイミングからすると、さらに1年待つ必要性があるのかもしれない。

 いっそのこと、モデル末期を迎えて熟成度を高めている現行型を来年購入するという手もあるかなと、思案したりもしている。

 新型の写真が公式に発表されたタイミングでディーラーに行って見積もりを貰うと、いきなり大幅な値引きが提示される可能性もある。

 「イヤーモデルごとに改良を加えるドイツ車はモデル末期を狙え・・・」という格言もある。しかし、購入して1年も経たないうちに一世代前のモデルになるというのもちょっと複雑な心理が・・・

 そんなことを思いながら、次期5シリーズの予想CGを眺めている。

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2015/12/23

3387:寒桜  

 全員が上り終えたところで、ゴール地点から少し先に行った所にある峠の茶屋まで移動した。峠の茶屋は営業をしていなかった。天気が良かったので、眺望はとてもすかっとするものであった。

 途中で合流した2名は昼までには帰りつく必要があるとのことで、一足先に下っていった。しばし陽に当たりながらまったりとした時間を過ごした。

 そして、私たちも下り始めた。路面は少々荒れていた。小石や木の枝が散在していた。半分ほど下ったところであった。

 「パンク〜!」という声が後ろから響いた。一人のメンバーのロードバイクの前輪がパンクしたようであった。

 前輪をロードバイクから外し、タイヤの片側をホイールから取り外し、チューブを取り外した。新たなチューブをタイヤ内に入れ混んでタイヤをホイールに戻して空気を入れる。これら一連の作業は手早く行なわれた。

 パンク修理を終えて、再び隊列を組み直して下り始めた。それほど下らないうちに再度「パンク〜!」の声が・・・

 同じメンバーのロードバイクの後輪がパンクした。先ほどの前輪に続いて後輪が立て続けにパンクした。とても珍しい現象であるが、今年は「有間峠」に行った時にも、一度あった。

 先ほどと同じようにパンク修理を行った。取り出されたチューブに空気を入れてみてパンクした箇所を調べてみると、カタカナの「ハ」の字のように穴が空いていた。リム打ちパンクのようであった。

 リム打ちパンクの場合、蛇が噛んだような穴が空くことが多い。その穴の事を「スネークバイト」というようである。確かにその穴は蛇が噛んだ跡のようであった。

 パンク修理をしていたところのすぐそばの木に小さな花が咲いているのが見えた。「寒桜」であろうか、小さく心許ない感じの花びらが冬の陽光に照らされて、ささやかにふわっと輝いていた。

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 下り終えて、いつものように「ちとせ屋」に立ち寄った。ここで暖かい豆乳と揚げたてのおからドーナッツをいただいた。

 心がほっこりとする優しい味わいであった。その味わいは先ほど見た「寒桜」と同じように、気持ちを穏やかにしてくれる効果があるようである。メンバーの表情も穏やかなものに・・・

 往路を丁寧になぞり返すように復路を走った。帰りも「陰地」は寒く、檜原街道を抜けて睦橋通りに入ると暖かく感じられた。

 国道16号を渡って往路でも休憩した拝島駅傍のファミリーマートで休憩をした。ここで昼食休憩・・・私は「生パスタクリームボロネーゼ」を選択した。新商品のようである。

 生パスタらしくもちもちとした食感が特長である、ソースはまったりとしたコクがあり、「もちもち・まったり」系のパスタであった。

 ここまで戻ってくれば自宅まではもうちょっとである。朝のうちは寒かったが、冬の穏やかな陽光はその恩恵をしっかりと与えてくれていた。

 今日は午後の6時からチームの忘年会がある。そのため、比較的体に優しいコースを選択したが「時坂峠」をしっかりとしたペースで上ったので、体には普段のロングライドと変わらない疲労感が蓄積していた。

2015/12/22

3386:気持ちの泡  

 3名が先にスタートして上り始めた。その背中が小さくなっていき、やがて見えなくなった。そして、少しの時間が経過した後、6台のロードバイクがその後を追い始めた。

 ゆったりとしたペースで序盤は入った。左側には古い石垣が積まれている。道はやがて木々が鬱蒼と茂る峠道らしいものに変容していった。

 やがてペースはしっかりとした巡航ペースへ変わっていった。飛ばし過ぎないようにペースを慎重に調整しながら進んでいった。

 しばし、先頭を引いていた。心拍数が175〜178の間に納まるようにクランクを回し続けた。この負荷であれば、後半になってもペースが落ちることはないはず・・・しかし、後半さらにペースを上げられるかというと「?」マークがついてしまう。

 その負荷のまま中盤まで来た。リーダーがすっとペースを上げて前に出た。それに3名のメンバーが続いた。私は少し遅れて、その先頭集団に付いていった。

 時坂峠はその様相を様々に変える。鬱蒼とした林道が続くと、さっと風景が開けて見事な景色が見えたりもする。もちろん、必死で上っているときには、その景色を楽しむ余裕など全くないのであるが・・・

 やがて時坂峠は後半へ入っていく。ここからが辛くなる。先頭集団もばらけ始めた。リーダーはかなり前を行き、その後を3名が続く。一人が徐々に遅れ始めていた。

 ペースを若干上げた。心拍数は180に上がってきた。先にスタートしたメンバーや先頭集団から遅れ始めた一人のメンバーをどうにか追い越して、その少し前を行く2名のメンバーの背中を追った。

 苦しいが前を行くメンバーの背中があると、クランクを回す脚にはターボチャージがかかる。そのターボのおかげで二人にようやく追いついた。

 3名となった小集団は時坂峠の終盤に向かっていった。ペースが上がった。心拍数がさらに上がる。1名は体調が優れないのか遅れていった。

 2名となった。その先を行くリーダーの背中は遠くに見えていたが、追いつける可能性は無かった。2名での2番手争いとなった。

 ギリギリの負荷である。脚も肺も心臓もフル稼働である。相前後したり並走したりして二人は坂を上り続けた。

 「脚を緩めたい・・・」「握っているものを手放したい・・・」「とにかく楽になりたい・・・」「もう、諦めたい・・・」そんな気持ちが、沸騰した水から泡が湧き上がるように、心の底から勢い良くブクブクと湧き上がってくる。

 しかし、脚を緩めることはなかった。そんな「気持ちの泡」は湧き上がるままにしておいた。限界付近で喘ぎ喘ぎ2台のロードバイクはゴールを目指し続けた。

 そしてようやくゴールに到着した。私はいつものようにハンドルにもたれかかるようにして、うなだれた。激しい呼吸を整えるのにしばしの時間が必要であった。 

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