2015/9/16

3288:帰還  

 山王峠を上り終えて逆側に下っていった。下りでは当然スピードが出る。その加速感を維持しながらトレインは先に進んだ。

 やがて、笹仁田峠に向かう道に出た。きわめて緩やかな上りがしばらく続き最後で斜度が上がる。ほとんど途切れることのなかったハイペースでの走行により、体力的にはかなり厳しい状況ではあったが、序盤からペースを上げて先頭に出た。

 しかし、その後のスピードののりは今一つ。リーダーがペースを上げて前に出て行った。サイコンのスピード表示を何度か目にするが、なかなか30km/hに達しない。

 左手にゴルフ練習場が見えてきたので、クランクを回すペースをどうにかこうにか引き上げた。ようやくスピードが30km/hに達した。

 やがて斜度が上がり始める。ここからが最後の追い込みである。腰を上げてダンシングに切り替える。前を行くリーダーはさすがに疲れた様子であった。

 すると、一陣の風とともに強烈な勢いでスパートしていくメンバーが私の右脇をかすめ飛んでいった。そして、前を行くリーダーをかわした。

 「あっ・・・これは前回と全く同じパターン・・・」

 そう思って、スパートする脚に鞭を入れたが、なかなかスピードが乗らない。強烈なスパートを見せたメンバーには追いつくことは出来ずに笹仁田峠の頂上を越えた。

 笹仁田峠を逆側に惰性で下っていき、その先にあるファミリーマートで昼食休憩を取った。時刻を確認すると12時前であった。普段よりは相当早い時間である。

 「かなり、飛ばしましたね・・・昼前に着きましたよ・・・」

 メンバーの間でそんな会話がされ、皆、苦笑いのような笑みを浮かべていた。食事を済ませ、岩倉街道、旧青梅街道と走った。
 
 旧青梅街道が東大和市に入ったエリアで4両編成のトレインは解体した。今日の参加者4名のうち3名が東大和市に住むメンバーだったからである。

 家に帰り着くと妻が「今日は早いわね・・・」と出迎えてくれた。確かに早い。しかし、体、特に脚にはかなり強い疲労が蓄積していた。

 「午後6時からのテニスの試合・・・大丈夫であろうか・・・?」

 疲労で重くなった体と脚に、不安がよぎった。シャワーを浴びてから、まだ時間があるのでソファで横になった。まぶたは自然と重くなり、すっと閉じた。



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