2015/8/18

3259:ラストスパート  

 パンク修理を手伝ってくれたメンバー2人に礼を言って、3人で一緒にまだ半分以上残っている刈場坂峠の峠道を上り始めた。

 上り始めるとすぐに様子を見に下りてきてくれていたリーダーと遭遇した。合流して4人で上っていくとまたしばらくして、やはり様子を確認するために下りてきてくれていたメンバーと出会った。

 結局、5人全員揃って隊列を組み直して残りを上った。私のパンクのためにメンバーにはすっかりと迷惑をかけてしまった。

 パンクは意図して起こるわけではなく、不可抗力的な要素により起こってしまうもの。今回のパンクも前日の激しい雨により路面に引き出された石が砕けて散らばっていたところへ、運悪く私のKUOTA KHANの後輪が接触したのであろう。

 先月のロングで有間峠を越えた時にも、激しい雨が降り路面がひどい具合に荒れていた。そのためパンクが続出した。雨により荒れた路面は今後要注意である。

 パンクによる長い中断を挟んで、どうにかこうにか刈場坂峠を上り終えた。バトルモードで上り切ったわけではないので、体的には楽かと思われたが、実際にはそうでもなかった。

 体的にも心理的にも、疲労感がずしりと加わった。脚も体もそして心も妙に重くなった。しばし刈場坂峠の頂上で休息したのち、グリーンラインへ向かった。

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 木陰でおおわれたグリーンラインは涼しかった。路面はやはり荒れていた。長い下りが続くと急に道は上りに転じる。下りの勢いで上り切れればいいが、その勢いは上り切る前に息絶えてしまう。後はしっかりと脚を使って上る。しかし、脚には重い足枷が付いているかのようである。体にキレはなく、じっとりとした疲労感を滲ませながら上がった。

 グリーンラインの途中で、東吾野方面へ下りていくルートに針路を変えて下り切った。西武線の東吾野駅の前で小休止した後、三つの小さな峠を越えるルートへ向かって走り出した。

 最初の「東峠」は実にマイナーな峠である。メンバーもたまたま通りかかって見つけた峠であると言っていた。
 
 ここは、疲労度を皆が考慮してか、バトルモードではなく一定のペースを維持して上った。東峠を越えていくと道は県道70号線にぶつかる。ここを右折してしばらく走ると山王峠の上り口に繋がる交差点に出る。そこを左へ入っていくと、やがて道は上っていく。

 その先が山王峠である。距離は短いが斜度はそれなりにきっちりとしている。ここまで走り続けてきた脚に対して、山王峠の厳しい斜度は「覚悟して上るように・・・」という注意を促す。

 ここは全員バトルモードで突進した。人間疲れてくると思考能力といったものも麻痺してくるのかもしれない。「行くぞ・・・!」と気合が入って、序盤からペースは上がっていった。

 私もその勢いに乗った。しかし、前半勢い良く回っていた脚は、中盤を過ぎてからペースがダウンし始めた。終盤には5台のロードバイクの隊列の最後尾に下がってしまった。

 「これはまずい・・・!」とゴールが見えてきたあたりから一気にスパートした。クランクの回転数は急激に上がった。ほんの短い時間だけであったが、「ケイデンスもっとあげます!」と心の中で静かに叫んで、小野田坂道君状態で走った。今日初めてのラストスパートであった。



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