2015/8/21

3262:INコース  

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 クラブハウスで昼食休憩をとった。クラブハウス内にはエアコンがない。その必要がないのである。窓は開けられていて、涼しい風がレストランの中を通り抜けていた。

 メニューをしばし眺めた後、ソースカツ重とノンアルコールビールを頼んだ。さらにレストラン内にはサラダバーがあり、無料でサラダが食べ放題であった。八ケ岳高原は高原レタスの産地である。新鮮なレタス中心のサラダも山盛り食した。

 午後は時折通り雨がさっと降ったり、そうかと思うと雲の合間から太陽がほんの短い時間顔を出したりといった感じで、落ち着きのない天気であった。

 天気は落ちつきのないものであったが、ゴルフの方はどしっと腰を下ろした安定感のあるものとなった。久々のラウンドであり、かつ練習場にもほとんど行っていない。「百叩きは必至だな・・・きっと・・・」と諦め気味に参加したラウンドであったが、自分でも意外な展開であった。

 後半の出だしの10番は370ヤードのミドル。続く11番は495ヤードのロングであった。どちらもティーショットがナイスショットとなりその後大きなミスがなくパーを奪った。

 12番のショートはワンオンしたのにスリーパットでボギー。13番の359ヤードのミドルはティーショットを左に引っ掛けてボギー。さらに14番400ヤードのミドルはアプローチを2度も失敗してしまいダブルボギー。徐々に展開が悪くなってきた。

 「やっぱり、踏ん張れないか・・・」と思い始めたが、15番の379ヤードのミドルでは長いボギーパットをどうにかねじ込んだ。ここをダブルボギーにしなかったのが良かった。

 その後の16番473ヤードのロングと17番の127ヤードのショートでもショットが上手くいき、パーを取れた。

 最後の18番は369ヤードのミドル。前半では最後のホールでトリプルボギーを叩いてしまった。そのことをが頭をよぎったが。

 ティーショットはやや右に出たが、ここは広々としている。右のラフにボールは止まっていた。打ち下ろしのホールであったので、距離が出た。

 残りは110ヤード。絶好のパーオンチャンスである。ここで欲が出たのであろうか・・・思いっきりだふった。結局3オン2パットのボギーで最終ホールを終えた。

 後半は「42」・・・滅多に出ないスコアである。八ケ岳高原カントリークラブは実に広々している。多少ティーショットがぶれても大丈夫である。それが幸いしたようである。

 高原の爽やかな風に送られて、八ケ岳高原カントリークラブを後にした。思いのほか良いスコアににんまりしながら、ハンドルを握っていた。

 須玉インターから中央道に入り、しばし走っているとやがて表示板には赤い文字で「上野原から小仏トンネル 渋滞12km」の表示が出ていた。やがてその渋滞区間に差し掛かった。長い渋滞区間をゆっくりと進んだ。強烈な眠気が襲ってきた。爽やかな高原でのゴルフは楽しかったが、片道3時間の道程は結構体に堪える。

2015/8/20

3261:八ケ岳高原  

 須玉インターで中央道を降りた。国道141号線に出てひたすら長野県方向へ向けて車を進めた。天気は曇り。日差しはなかった。

 清里を越えてしばらく進むと、ようやく山梨県と長野県との県境を越えた。道の向こうには本来であれば八ケ岳の雄姿が臨めるはずであるが、雲に覆われていて、見ることはできなかった。

 8月は暑いのでゴルフにはほとんど行かない。しかし、今日は「涼しいところでゴルフでもしませんか・・・?」というお誘いを受けて、わざわざ八ケ岳までやってきた。

 場所は八ケ岳高原カントリークラブ。中央道の須玉インターから1時間ほどかかる。国道141号線を走っていくと標高も上がっていく。標高が上がっていくにつれて車のオンボードコンピューターに表示される外気温の数値は下がっていく。

 八ケ岳高原カントリークラブに到着した時には、その数値は「21」になっていた。半袖のポロシャツでは、少し肌寒く感じるほどである。空気は高原の爽やかさをしっかりと湛えていた。

 顧問先の会社の社長3名と一緒のラウンドである。年に3回、事務所主催のゴルフコンペをするが、皆そのメンバーである。もうそのコンペは18年ほど続いている。皆、冗談を言いながらラウンドできる心易い間柄である。

 9時17分のスタートの予定であった。しかし、早めにスタートできるとのことだったので、9時を数分回った時間に乗用カートに乗り込んだ。

 乗用カートに乗って風を受けると実に心地いい。その涼しい風に思わず頬が緩む。OUTの1番ホールのティーグランドに立った。378ヤードのミドルホールである。

 このコースはどのホールも広々としている。多少であればボールが左右にそれても大丈夫である。朝一番のティーショットはひっかけ気味に左方向へ・・・ミスショットとなった。どうにか3打目でグリーンにオンしたので無難にボギーとなった。

 次は177ヤードのショートホール。やや距離のあるショートである。ユーティリティーを短めに握って振りぬいた。ボールはやや右方向に出た。その方向にはバンカーが・・・バンカーに入るかと思われたが、そこからボールがドローしていき、上手い具合にグリーンに乗った。難なくツーパットで納めてパーを奪った。

 3番のミドルをボギーでやり過ごし、4番ホールへ向かった。4番は491ヤードのロングである。ティーショットはまずまずであったが、セカンドショットを大きく左にひっかけてしまった。この2打目のミスが響いて、ダブルボギーとなった。

 5番ホールから8番ホールまでは全てボギー。我慢のゴルフが続いた。前半は残り1ホール。最後をボギーでまとめれば「45」・・・ボギーペースで回れる。

 前半最後の9番ホールは495ヤードのロングホールである。ティーショットは右へそれた。木が邪魔になってセカンドショットは斜めに低く打ちだしてフェアウェイに戻した。残りは230ヤードほど・・・フェアウェイの真ん中あたりには大きめの木が一本立っていた。グリーン方向に打つとちょうどその木が邪魔になる。

 しかし、そうそう当たるものでもないであろうと、まっすぐグリーン方向に向かって第3打を打った。
 
 ナイスショットであった。しかし、ボールは木の幹を直撃した。ボールは真っ直ぐ後方に跳ね返ってきた。

 これでリズムが狂った。ようやく5打目でグリーンに乗ったが、そこからスリーパット・・・結局トリプルボギーを叩いてしまった。

 これが響いて前半は「47」。まあ、随分久しぶりのラウンドとしてはまずまずのスコアともいえる。涼しい高原でのゴルフはやはり快適である。体の疲れもそれほど感じなかった。 

2015/8/19

3260:アドレナリン  

 山王峠を下っていった。ここまでの過酷なコースを走ってメンバー5名の体は相当に疲労しているはず。しかし、山王峠のバトルでアドレナリンが出たのか、結構なハイペースでトレインは進んでいった。

 そして最後の峠である笹仁田峠に向かう道へ入っていった。アドレナリンが出た状態のまま、私は序盤からペースを上げていった。

 中盤あたりでリーダーがさらにペースを上げて前に出た。さらにもう一人のメンバーが右脇を通り抜けて前へ・・・

 私はサイコンのスピードを確認していた。時速で28kmほどであった。その状態でしばし進んで、左側にゴルフ練習場が見えてきたあたりから、スピードをさらに上げた。

 サイコンのスピード表示は時速30kmを超えた。一人のメンバーをかわし、リーダーの背中に少しづつ近づいていった。

 最後は斜度が上がる。そこからがスプリントエリア。ダンシングでのスパート態勢に入った。リーダーは脚が切れたようでスパート態勢には入っていなかった。「追いつける・・・」そう思った瞬間であった。

 すぐ後ろから一陣の風とともに鋭くスパートしていくメンバーが右脇を通り抜けていった。満を持していたのであろうか・・・その後ろ姿からは汗ではなくアドレナリンがあふれ出ているかのような強烈な走りっぷりであった。

 私もスパートする脚に力を込めたが、その青い稲妻のような鋭いスパートには追いつくことはできなかった。

 体が疲れ切った状態でのバトルを終えて、下っていった。最後の休憩を笹仁田峠を下り終えたところにあるファミリーマートで済ませた。

 岩蔵街道と旧青梅街道を走り切れば、もうすぐ自宅である。第三日曜日の「がっつりロング」もほぼ走り終えようとしていた。

 いくつ峠を越えたのであろう・・・小沢峠、山伏峠、正丸峠、刈場坂峠、東峠、山王峠、笹仁田峠・・・7つか・・・そんなことをぼんやりとした頭の中で思い浮かべていた。

 岩蔵街道と旧青梅街道は平坦である。アドレナリンが大量に放出されると、こういった帰路の平坦路を「激走」したくなる癖が私にはある。

 「スピード出したいな・・・スピード・・・」

 脳内麻薬の中毒症状にかかりはじめていたのであろうか・・・体は疲労の極みにあるのに、「スピード」が欲しくなっていた。

 「このあたりを40km程のスピードで激走したら気持ち良いだろうな・・・」疲れ切った体は大量のアドレナリンに漬け込まれて、合理的な思考とは切り離されてしまったかのようであった。

2015/8/18

3259:ラストスパート  

 パンク修理を手伝ってくれたメンバー2人に礼を言って、3人で一緒にまだ半分以上残っている刈場坂峠の峠道を上り始めた。

 上り始めるとすぐに様子を見に下りてきてくれていたリーダーと遭遇した。合流して4人で上っていくとまたしばらくして、やはり様子を確認するために下りてきてくれていたメンバーと出会った。

 結局、5人全員揃って隊列を組み直して残りを上った。私のパンクのためにメンバーにはすっかりと迷惑をかけてしまった。

 パンクは意図して起こるわけではなく、不可抗力的な要素により起こってしまうもの。今回のパンクも前日の激しい雨により路面に引き出された石が砕けて散らばっていたところへ、運悪く私のKUOTA KHANの後輪が接触したのであろう。

 先月のロングで有間峠を越えた時にも、激しい雨が降り路面がひどい具合に荒れていた。そのためパンクが続出した。雨により荒れた路面は今後要注意である。

 パンクによる長い中断を挟んで、どうにかこうにか刈場坂峠を上り終えた。バトルモードで上り切ったわけではないので、体的には楽かと思われたが、実際にはそうでもなかった。

 体的にも心理的にも、疲労感がずしりと加わった。脚も体もそして心も妙に重くなった。しばし刈場坂峠の頂上で休息したのち、グリーンラインへ向かった。

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 木陰でおおわれたグリーンラインは涼しかった。路面はやはり荒れていた。長い下りが続くと急に道は上りに転じる。下りの勢いで上り切れればいいが、その勢いは上り切る前に息絶えてしまう。後はしっかりと脚を使って上る。しかし、脚には重い足枷が付いているかのようである。体にキレはなく、じっとりとした疲労感を滲ませながら上がった。

 グリーンラインの途中で、東吾野方面へ下りていくルートに針路を変えて下り切った。西武線の東吾野駅の前で小休止した後、三つの小さな峠を越えるルートへ向かって走り出した。

 最初の「東峠」は実にマイナーな峠である。メンバーもたまたま通りかかって見つけた峠であると言っていた。
 
 ここは、疲労度を皆が考慮してか、バトルモードではなく一定のペースを維持して上った。東峠を越えていくと道は県道70号線にぶつかる。ここを右折してしばらく走ると山王峠の上り口に繋がる交差点に出る。そこを左へ入っていくと、やがて道は上っていく。

 その先が山王峠である。距離は短いが斜度はそれなりにきっちりとしている。ここまで走り続けてきた脚に対して、山王峠の厳しい斜度は「覚悟して上るように・・・」という注意を促す。

 ここは全員バトルモードで突進した。人間疲れてくると思考能力といったものも麻痺してくるのかもしれない。「行くぞ・・・!」と気合が入って、序盤からペースは上がっていった。

 私もその勢いに乗った。しかし、前半勢い良く回っていた脚は、中盤を過ぎてからペースがダウンし始めた。終盤には5台のロードバイクの隊列の最後尾に下がってしまった。

 「これはまずい・・・!」とゴールが見えてきたあたりから一気にスパートした。クランクの回転数は急激に上がった。ほんの短い時間だけであったが、「ケイデンスもっとあげます!」と心の中で静かに叫んで、小野田坂道君状態で走った。今日初めてのラストスパートであった。

2015/8/17

3258:パンク  

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 正丸丼は甘辛い味噌で味付けされた豚肉がご飯とマッチして食欲をそそるどんぶりである。爽やかな風が通り抜ける奥村茶屋の中で正丸丼を一気に胃袋の中へ注ぎ込んでいった。

 ここまでの行程でガソリン残量はかなり減っていたが、正丸丼を補充できたので、残量を示す針先は一気に上がった。

 次は本日のメインディッシュとなる「刈場坂峠」である。前菜として食した「山伏峠」「正丸峠」もそれなりの食べ応えであったが、次は更にボリュームアップする。

 そして、バトルゾーンともなるので出力も全開の予定。エンジン性能に応じてアクセルをしっかりと踏み込むこととなるので、一気に疲労度はMAXとなるはず。

 やや後ろ髪を引かれながら奥村茶屋を後にした。ロードバイクに跨って正丸峠を下っていった。道は結構荒れていた。強い雨が前日か早朝に降ったのであろう。石や木の枝などが道に流されていて、所々濡れていた。

 下り終えて刈場坂峠の上り口に到着した。刈場坂峠を上るのは随分と久し振りである。峠道の状況はほとんど記憶がなかった。

 「では上りますか・・・」という感じで、上り始めた。序盤は斜度が厳しい・・・ぐっと重みを感じるペダルを押し込み押し込みしながら上がっていくと、序盤からリーダーがフルスピードで上がっていく。どうやらstrava(ストラバ)の刈場坂峠区間のKOM狙いのようである。

 私はいつものようにサイコンの心拍数を頼りに負荷を微調整しながら上がっていった。序盤の厳しい斜度は、すぐさまエンジン回転数を上げる作用をもたらし、170はあっという間に超えた。

 先は長い。前半は175ほどで上って、後半はリミットを180まで上げていこうと頭の中で考えていた。

 5台のロードバイクの隊列は縦に伸びていった。私はちょうど真ん中3番手で上っていった。すぐ前を行くメンバの背中は視界の中にあった。その背中を視界の名に納め続けながら上りたいところである。視界にその背中があるかないかで、後半苦しくなった時のモチベーションを維持できるかどうかが大きく左右されるからである。

 路面は山伏峠や正丸峠よりもさらに荒れていた。石や木の枝があちらこちらに転がっていた。砕けた石が鋭い切っ先を上に向けているものもあり、注意しないとタイヤが裂けそうである。

 2km程上がったところであった。KUOTA KHANから「バシュ〜ン!」という、一気に空気が破裂するような大きな音が発せられた。

 その音が何を意味するかは、すぐに分かった。分かったけれど、心情的には認めたくなかった。その音がした斜め右下に視線を向けた。後輪は空気が抜けて変形していた。

 一瞬天を仰いでからロードバイクを停めた。KUOTA KHANをひっくり返し、後輪を外した。サドルバッグからパンク修理用の器具を取り出した。

 2名のメンバーに手伝ってもらってパンク修理を始めた。バンクした箇所を調べるとタイヤが鋭い刃物で切りつけられたように裂けていた。タイヤブートを使ってタイヤを補修した。まだ半分も上っていない地点でのパンクであった。汗をぽたぽたと流れ落としながら、ようやくパンク修理を終えた。

2015/8/16

3257:第三日曜日  

 先週もそうであったが、今日も朝のうちは涼しかった。お盆も過ぎ、季節は着実に移り変わってきているように感じられた。

 ヘルメットをかぶりサングラスをかけた。KUOTA KHANに跨り、自宅を後にした。時刻は7時を数分経過していた。

 天気は薄曇り。淡い灰色の雲が空の大半を占めていた。太陽はその雲に阻まれていた。そのため、気温は27度ほどあると思われるが、涼しく感じられた。走り出すと心地よい風が体を通り抜けていった。

 今日は第三日曜日なのでチームでのロングライドは普段よりも長めの距離を走る。集合場所であるバイクルプラザに着いて、相談した結果、今日の目的地は「刈場坂峠」に決まった。

 まずは山伏峠、正丸峠を上る。正丸峠の奥村茶屋で「正丸丼」を食す。ここ最近「グルメライド」が続いているが、今日はチームにとってグルメライドの元祖的な存在である「正丸丼」で、その流れを継続するプランである。

 その後正丸峠を下り、刈場坂峠を上る。刈場坂峠は上りの距離が6km少しと長め。斜度もしっかりとあり、ここが今日のメインの峠となる。

 刈場坂峠を上ったなら、「グリーンライン」を走って東吾野まで戻ってくる。グリーンラインは下り基調ではあるが短い上りが何度か挟まる。刈場坂峠の上りで酷使された脚にはそれなりに負荷がかかるはず。

 東吾野駅で小休止した後「東峠」「山王峠」「笹仁田峠」という小さな峠を三つ越えて、ようやくゴールが見えてくる。

 距離は130kmほどとそれほど長いわけではないが、越えるべき峠の数はとても多い。走るメンバーにはそれなりの覚悟と気合が要求されるコースである。

 今日の参加者は5名。そのロードバイクの内訳は、RIDLEY2台、ORBEA1台、BH1台そして私のKUOTAが1台であった。

 まずは山伏峠の上り口を目指して走りだした。今日は先が長い。ハードなコース設定であるので、無理のないペースで走り続けた。

 いつものファミリーマート飯能上畑店で休憩してから、小沢峠を越えた。ここは緩やかな上りがしばし続き、最後で斜度が上がる。

 小沢トンネルを潜ると道は下りに転じる。下り切って交差点を左折し、後は淡々と上り基調の道を進んだ。

 やがて、見慣れた山伏峠の上り口の景色が目に入ってくる。小休止の後、山伏峠を上り切り、少し下ってから今度は正丸峠を上る。
 
 今日はメインの峠はその先の「刈場坂峠」であるので、100%の出力ではなく、抑えめの出力で上った。抑えめであっても上りは上りである。脚にはしっかりとした疲労が蓄積された。

 正丸峠の頂上について、記念撮影を済ませた後、早速今日のおおきな楽しみの一つである「正丸丼」を食するために、奥村茶屋の中へ入った。茶屋の中は涼しい風が通り抜けていた。風は峠道を上ってきて火照った体に実に心地よかった。

2015/8/15

3256:質実剛健  

 普段の試乗は助手席に担当の営業マンが座るのであるが、お盆休み期間中のためスタッフが半数以下しかいないため、私単独での試乗が許された。

 「30分ほどをめどに走ってきてください・・・」

 そう言われて、新型パサートのステアリングを握った。ディーラーの駐車場から出て、新青梅街道を西東京市方向へ進んだ。

 1.4LのTSIエンジンは最大出力が150psで最大トルクが25.5kg-m。際立った数値ではないが、必要にして十分な力を有している。シートに背中が押し付けられるような強烈な加速感を求めなければ、大きな不満は生じないはず。

 乗りだしての第一印象は「実にスムースである・・・」というもの。エンジン音もロードノイズも静かである。パワーステアリングの味付けは軽く、しっとりとしている。

 インテリアの質感に感じた精緻な質感が見事に乗り味からも体感できる。フォルクスワーゲンらしいフラットかつしなやかな乗り味、スムーズで安定感に満ちた操縦性が好印象である。

 同じフォルクスワーゲンであってもPOLOのきびきび感とは違ったゆったりとした安定感はセグメントの違いをしっかりと感じさせる。

 サスペンションのできは次第点が十分に与えられるものであった。しかし、時折気にある点も・・・道路の凹凸により振動が車に加わった際の収束時間がほんの少し長いように感じられた。

 これは製造されて間もない車体のネガであって、乗りこなされていくうちに熟成して本来の性能を発揮していくものなのであろう。

 居住性の良さはパサートの美点の一つ。前席も後席もゆったりとしていて、心穏やかに座っていられる。

 試乗車はステーションワゴンであった。その荷室の広さも確認したが、このセグメントにおいては勝負できるモデルが他にはないはず、と思える広さであった。

 スバルなどが先鞭をつけた様々な先進安全装備もほぼフル装備である。オプション扱いではなく標準装備である点は極めて良心的。自動ブレーキ、レーンチェンジアシスト、追従支援システムなどは、付いているとやはり安心である。

 エクステリアもインテリアも質感はより上級にシフトアップ。燃費も素晴らしく、値段もその性能に照らすと実にリーズナブル。荷室などの実用性も最上級。

 「新型パサートは、高級で上質な質実剛健がそのまま走っているような車だ・・・」

 そう思った。1.4Lのガソリンエンジンのできも良いが、近い将来に導入されるよりパワフルなディーゼルエンジンも気になるところである。きっとそのディーゼルエンジンを積んだパサートのステーション・ワゴンが一番魅力的なパサートになるような気がするからである。

2015/8/14

3255:インテリア  

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 ディーラーの駐車場に停まっていたパサートは、水平に広がったシャープなグリルが印象的で、LEDで綺麗に縁どられたフロントライトがクールな目付きで出迎えてくれた。

 リアライトも同様にLEDライトを採用していて、形状は先代のものと大きくは変わっていないが、やはりよりキレが良くなった印象を受ける。

 ボディサイズは先代と比較してもほぼ同じとのことであったが、ぱっと見た感じではよりワイド&ローに、そしてサイズ自体もひとまわり大きくなったかのように感じさせる。

 乗り込んでみた。ドアの閉まる音は上質で、作りの良さを感じる。インテリアはフォルクスワーゲンらしい清潔感のある精緻な質感に溢れている。

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 伸びやかでシャープな水平基調の造形はインテリアにも取り入れられている。ステアリングホイールを挟んでダッシュボードを一直線に貫くラインが左右方向の拡がりを強調している。

 そのラインはエアコンの吹き出し口も兼ねていて、真ん中にアナログ時計が組み込まれている。そのアナログ時計はいかにもドイツ的なシンプルなデザインのもの。

 センターコンソールのナビや空調、オーディオ関係のスイッチ類、そしてシフトレバーあたりの配置は実にオーソドックスで、その整然としたレイアウトは、操作する者に迷いを生じさせることはないであろう。

 シートの座り心地はしっとりとしたもの。普段Mercedes-Benz E350の硬いシートに乗りなれている体には少々頼りなげな印象を受けてしまうが、これは「慣れ」の問題であろう。

 横方向にステッチを入れたキルティング処理がなされているのが特徴で、見た目的には好きではないが、着座圧が偏ることがないといった利点があるのであろう。どちらかというと癒し系の座り心地・・・もう少ししっかり感があった方が個人的には好みである。

 エンジンスタート・ボタンを押すと、1.4LのTSIエンジンは若干の音と振動とともに目を覚ます。静かである。がさつな感じは微塵もない。少し小さい径のステアリング・ホイールを握り、アクセルに添えた右足に軽く力を込めた。

2015/8/13

3254:PASSAT  

 VW POLOを事務所の営業車として迎え入れてから、約4年が経過した。1年ごとの定期点検の季節がやってきた。ディーラーに予約を入れていたので、POLOに乗り込んでディーラーに向かった。

 走行距離は4年で16,000kmほど・・・おもにスタッフが顧問先を訪問する際に使用するため、長距離を乗ることがない。走行距離は1年間で4,000kmほどと少ない。

 通常営業車は7年間乗る。POLOも来年の2回目の車検は通して、その後3回目の車検の前に買い替えを検討することになるであろう。

 一方公私ともに使っているMercedes-Benz E350 BLUETECの走行距離は96,000kmほどに達した。今月の下旬に2回目の車検を受ける予定である。こちらはもうすぐ走行距離が100,000kmを超えてくるため、来年には買い替えを検討することになるであろう。

 フォルクスワーゲン小平に着いた。ここはお盆休みの時期も営業をしている。定期点検について、簡単な説明を受けた。

 エンジンオイルやワイパーブレードの交換なども含めた定期点検の費用は47,500円とのことである。

 ディーラーの展示スペースには様々な車が置いてある。その中に最近日本でも発売が開始された新型PASSATがあった。

 PASSATはGOLFの上に位置する。しかし、GOLFの存在感があまりに大きいので、その陰に隠れがちである。

 「代車を用意してきます・・・」と担当の営業マンが席を外した。私は席を立って、展示されているPASSATのそばに行って、しばし眺めていた。

 そのエクステリアデザインは、かなり変わった。先代よりもよりローアンドワイドな印象を受ける。さらにすべてのラインがきりっとした直線基調となったためか、よりシャープでクールな雰囲気を纏っている。

 搭載されるエンジンは1.4LTSI。DSGとの組み合わせについては、相当熟成されているはず。一昔前であれば、このサイズの車に1.4Lのエンジンでは少々心許ない感じであったかもしれないが、必要にして十分な出力が得られることはすでに実証済みである。

 最近日本でもMAZDAの車種を中心に売れ行きが良いディーゼルエンジンのモデルも年内には導入される予定とのこと。こちらは結構、速そうである。

 しばし見ていると「試乗されてみますか・・・?」と背後から声をかけられた。担当営業マンが戻ってきたのであった。

 「そうですね・・・お願いできますか・・・」

 お盆休みの時期のディーラーの中には客もほとんどいなかった。スタッフも半数ぐらいしか出勤していないのであろう。広いディーラーの建物内部は人口密度が低かった。

2015/8/12

3253:担々麺  

 帰りは下り基調である。5両編成となったトレインはトンネルを一つ二つ三つとやり過ごしていった。すぐ前を行くロードバイクのテールライトの赤い点滅がトンネルの中で輝かしく光っていた。

 トンネルのアスファルトには赤い色をした、すべり止め舗装が断続的に施されている。そこを速いスピードで走りすぎていくと、ガタガタとした振動がロードバイクに加わる。ハンドルを持つ手に思わず力がこもった。

 最後のトンネルである「城山トンネル」を越えていくと、やがて道はJR青梅線と並行して走り始める。駅名の付いた交差点を幾つか通り過ぎた。

 そのJR青梅線に沿って走っているときであった、赤信号で停止していると、高校生らしき若い男性の4名のロードバイクで構成されたトレインが、左側から同じ道に合流してきた。

 自転車部の練習なのであろうか、結構なハイペースで走っていた。往路の時の状況とはシチュエーションは少し違うが、復路でも似たような状況が生じた。

 高校生部隊は若々しい走りで道が少し上りに転じてもペースはそれほど落ちない。5両編成のバイクルトレインもつられる形でペースが上がり始めた。

 やはり磁力であろう。SとNが引きあうように、高校生部隊に引っ張られる形でバイクルトレインは「快速」から「特急」に変化したようである。

 その「特急」状態は高校生部隊がとある交差点で右折するまで続いた。往路も復路も「激走区間」が図らずも設定されていたことになる。

 やがてバイクルトレインは「快速」状態に戻った。もうすぐ「担々麺 杉山」である。随分とお腹が空いた。

 ようやく到着した。店の前にはすでに数名並んでいた。しばし並んで待った後店内へ入った。冷房が効いていて気持ち良かった。

 夏季限定の「冷やし担々麺」もあったが、全員が「担々麺」を頼んだ。首を長くして待っていると、その豊かな香りとともに「担々麺」が運ばれてきた。

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 小ぶりな海老はこんがりと焼かれている。様々な旨み成分が溶け込んだ濃厚なスープはぐっと舌に染み込んでくる。

 細めの麺にスープがしっかりと絡み、美しい色合いの担々麺は次々と口に運ばれていった。担々麺を頼むと無料で小ライスが付いてくる。麺を食べ終わったのちにこの小ライスをスープに投入・・・雑炊にして食べるのである。これはこれで、また美味である。

 食べ終わってほぼ満腹状態に・・・さらに「お口直しにどうぞ・・・」とデザートに杏仁豆腐まで付いてくる。

 至れり尽くせり感満載の「担々麺」である。「これで910円なら安い!」と心から思える内容であった。

 先週は「顔振峠+パスタ」、先々週は「和田峠+豚丼」、2週続けて「激坂+グルメ」のコンビであった。

 今日は「激坂」はなかったが「激走」はあった。「激走+グルメ」ライドといったところであろうか・・・走り出す前に抱いた「今日は緩めのロングライドになるだろう・・・」という淡い期待感は見事に裏切られたが、「乗鞍」本番に向けて、しっかりとしたトレーニングができた。



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