2015/7/26

3416:猛暑ライド  

 「ブ〜ン・・・」という野太い羽音が聞こえた。その音は近づいてきてきた。「コツン・・・」と窓ガラスに何かがぶつかる音がして、一旦その羽音が遠のいた。しかし、また近づいてきて、再度ガラスにぶつかるような音がした。

 そして、その羽音は上のほうへ向かって遠ざかっていった。どうやら大きめの蜂のようであった。

 その音で目が覚めた。窓ガラスの向こうはすでに明るくなっていた。目覚まし時計を確認するともうすぐ5時になるところであった。蝉の鳴き声が静かに家の周囲を埋め尽くしていた。3種類の蝉の鳴き声が確認できた。それらの蝉の鳴き声は、これから日中へ向けて暑くなるであろうことを予告しているかのようであった。

 ベッドから抜け出してシャワーを浴びた。夜寝ている間に汗をかいたのか、少し肌がべとつく感じがした。シャワーを浴びるとすっきりとした。

 時間に余裕があったので、ゆっくりと支度をした。サイクルウェアに着替えてから、朝食を摂り、テレビで海外のゴルフ中継を観た。

 ボトルにドリンクを入れて、氷を中に詰め込んだ。KUOTA KHANのタイヤに所定の空気圧まで空気を入れた。

 準備がすっかり整った。テレビを7時まで観てから、自宅を後にした。すでに気温は高かった。本格的な「猛暑日」になるであろうことは、この段階で分かった。

 いつもの道程を通って集合場所であるバイクルプラザまで向かった。そこで今日の目的地をどうするか話し合った。

 「少しでも涼しいコース・・・」ということで「和田峠」に決まった。往復距離は90kmほどである。

 「和田峠」を上るのは久し振りである。チームで上る峠の中でも1,2位を争う「激坂」である。最大斜度は20%近くにもなり、平均斜度でも10%を超える。

 最近は調子も体調も下降線を描いている。乗鞍まで1ケ月ほどとなってるのに、少し心配である。「7月一杯までは下げておいて、8月に入ってから上げていけば・・・」と思ってはいるが、暑い日々が続くことを思うと、上がり切らずに乗鞍本番を迎えてしまうような気がする。

 今日の参加者は6名であった。途中のコンビニで他のメンバーと合流する予定である。スタートした時点ですでに気温は30度を超えていた。

 しばし走ってから、玉川上水沿いの道を西へ進んだ。玉川上水の両脇には大きな木々が並んでいる。その木々が木陰を提供してくれるので、爽やかである。ずっとこんな道であればいいのであるが、そうはいかない。

 やがて木陰はなくなり、容赦なく太陽が照りつける道を進むことに・・・「ジリジリ・・・」という音が実際に聞こえてくるような、太陽の勢いである。信号待ちで停車する時など日影になっている所がないか、あたりを見回した。

 八王子方面へ南下して、途中のコンビニで休憩をした。ここで2名のメンバーと合流・・・6両編成から増強されて8両編成となったトレインは、大和田橋を渡り、浅川沿いの遊歩道を走った。

 そして陣馬街道にぶつかったところで遊歩道から離脱して、和田峠方面まで続いているその街道へ入り込んでいった。

 最初のうちは市街地を走る陣馬街道は時間の経過とともに人家がまばらになってくる。「恩方第一小学校」を右に見ながら通り過ぎるころになると、風景は山間の穏やかなものにすっかりと変わってくる。

 緩やかな上りが続く陣馬街道を走った。汗とともに体力も流れ去っていくような感じであった。

 ようやく和田峠の上り口に到着した。メンバーの口からは「暑い・・・」という言葉しか出てこないような状況であった。

 日陰を選んでしばし休憩をして自販機で購入した冷たい飲み物で火照った体をわずかばかり冷やした。右へ曲がると和田峠へ向かうことを示す青い掲示板が静かに佇んでいた。

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