2015/7/19
3409:半攣り
第三日曜日は、普段よりも長い距離を走る。普段のロングは100km程であるが、第三日曜には150km前後を走ることが多い。
今日は第三日曜日・・・チームでのロングライドの目的地は「有間峠」に決まった。普段よく行く「山伏峠」を越えて秩父まで降りていき、そこから「有間峠」を上ってくる、というコースである。往復距離は150kmを少し超えるぐらい。
集合場所であるバイクルプラザをスタートした時、すでに気温は29度であった。これからさらに気温は上がるであろうことは明白であった。空は真っ青で雲は無かった。
遮るものがない太陽光は遠慮なくロディーの肌に照り付けた。メンバーの口からは何度も「暑い・・・」という言葉が漏れ出てくる。
いつものコースをたどって山伏峠の上り口に到着した。普段であれば、ここから目一杯踏ん張って山伏峠を上るのであるが、今日は有間峠の20kmにも及ぶ上りがその後待ち構えているので、2割ほど出力を下げて上ることになる。
しかし、上りは上りである。目一杯ではなくても、体には負荷がそれなりにかかる。山伏峠を上っていて、少し体に異変を感じた。
「体が妙に重い・・・暑さにやられたのであろうか・・・」
それほど速いペースではないのに、少し遅れがちに・・・体が重く脚に力が入りづらい。顎からは汗が次々に落ちていった。
体調は日々まちまちである。体にぐっと負荷のかかるヒルクライムでは体調のわずかの差が大きく影響する。今日は少し体調が良くないようで、視線はやや下向きになりがちであった。
山伏峠を上り終えて、一気に下っていった。国道299号まで下り切り、交差点を左折して秩父方面へ向かった。下り基調の道を快速で走っていくとやがて秩父駅に到着した。
駅のすぐ前には秩父神社があった。どうやら秩父神社のお祭りがあるようで、お囃子が鳴り響いていたり、賑やかな様子であった。秩父駅のそばの踏切で待っていると本物のSLが目の前を通っていったりもした。
有間峠の上り口へ向かった。気温はきっと30度を軽々と超えているのであろう。水分を随時補給するが、いくら補給しても足りない感じである。
「今日は暑さとの戦いだな・・・」
そう思いながら有間峠の上り口に到着した。自販機があるところで一休み。冷たい飲み物を胃の中に流し込んだ。ここから約20km上る。
上り始めた。体はやはり重かった。序盤から遅れがちに・・・前半は上り一辺倒でなく平坦なところや短い下りもあった。
心拍数が上がるにつれて、回転の具合が悪かったエンジンの回転が滑らかになりだした。「調子が戻ってきた・・・」そう思って安心した。前半は斜度が緩めであったのが幸いしたのか、クランクを回すテンポが良くなってきた。
前半の10km程は結構なハイペースで走った。しかし、10kmを過ぎたあたりから、急に脚が重くなりはじめてきた。私の前には4台のロードバイクが連なっていた。脚が重くなるにしたがってその集団から遅れ始めた。
「あまり離されるとまずいな・・・」と思いながら、回転が鈍くなった脚でペダルを踏みしめていた。12kmを過ぎたあたりで、左脚の太腿の裏側に異変が・・・攣る直前の張りのようなものが痛みとともに現れた。
「まずい・・・攣りそうだ・・・」
ペースを抑えた。どうにかこうにかだましだまししながら上り続けていた。すると今度は右脚の太腿の裏側にも同様の張りと痛みが・・・
「まずい・・・両脚にきたか・・・」
さらにぺースを緩めた。前を行くメンバーの姿は視界からすっかりと消えてなくなっていた。痛みに顔をしかめながら、「半攣り状態」で走り続けた。まだ頂上までは7km以上ある。試練はまだまだ続きそうであった。
今日は第三日曜日・・・チームでのロングライドの目的地は「有間峠」に決まった。普段よく行く「山伏峠」を越えて秩父まで降りていき、そこから「有間峠」を上ってくる、というコースである。往復距離は150kmを少し超えるぐらい。
集合場所であるバイクルプラザをスタートした時、すでに気温は29度であった。これからさらに気温は上がるであろうことは明白であった。空は真っ青で雲は無かった。
遮るものがない太陽光は遠慮なくロディーの肌に照り付けた。メンバーの口からは何度も「暑い・・・」という言葉が漏れ出てくる。
いつものコースをたどって山伏峠の上り口に到着した。普段であれば、ここから目一杯踏ん張って山伏峠を上るのであるが、今日は有間峠の20kmにも及ぶ上りがその後待ち構えているので、2割ほど出力を下げて上ることになる。
しかし、上りは上りである。目一杯ではなくても、体には負荷がそれなりにかかる。山伏峠を上っていて、少し体に異変を感じた。
「体が妙に重い・・・暑さにやられたのであろうか・・・」
それほど速いペースではないのに、少し遅れがちに・・・体が重く脚に力が入りづらい。顎からは汗が次々に落ちていった。
体調は日々まちまちである。体にぐっと負荷のかかるヒルクライムでは体調のわずかの差が大きく影響する。今日は少し体調が良くないようで、視線はやや下向きになりがちであった。
山伏峠を上り終えて、一気に下っていった。国道299号まで下り切り、交差点を左折して秩父方面へ向かった。下り基調の道を快速で走っていくとやがて秩父駅に到着した。
駅のすぐ前には秩父神社があった。どうやら秩父神社のお祭りがあるようで、お囃子が鳴り響いていたり、賑やかな様子であった。秩父駅のそばの踏切で待っていると本物のSLが目の前を通っていったりもした。
有間峠の上り口へ向かった。気温はきっと30度を軽々と超えているのであろう。水分を随時補給するが、いくら補給しても足りない感じである。
「今日は暑さとの戦いだな・・・」
そう思いながら有間峠の上り口に到着した。自販機があるところで一休み。冷たい飲み物を胃の中に流し込んだ。ここから約20km上る。
上り始めた。体はやはり重かった。序盤から遅れがちに・・・前半は上り一辺倒でなく平坦なところや短い下りもあった。
心拍数が上がるにつれて、回転の具合が悪かったエンジンの回転が滑らかになりだした。「調子が戻ってきた・・・」そう思って安心した。前半は斜度が緩めであったのが幸いしたのか、クランクを回すテンポが良くなってきた。
前半の10km程は結構なハイペースで走った。しかし、10kmを過ぎたあたりから、急に脚が重くなりはじめてきた。私の前には4台のロードバイクが連なっていた。脚が重くなるにしたがってその集団から遅れ始めた。
「あまり離されるとまずいな・・・」と思いながら、回転が鈍くなった脚でペダルを踏みしめていた。12kmを過ぎたあたりで、左脚の太腿の裏側に異変が・・・攣る直前の張りのようなものが痛みとともに現れた。
「まずい・・・攣りそうだ・・・」
ペースを抑えた。どうにかこうにかだましだまししながら上り続けていた。すると今度は右脚の太腿の裏側にも同様の張りと痛みが・・・
「まずい・・・両脚にきたか・・・」
さらにぺースを緩めた。前を行くメンバーの姿は視界からすっかりと消えてなくなっていた。痛みに顔をしかめながら、「半攣り状態」で走り続けた。まだ頂上までは7km以上ある。試練はまだまだ続きそうであった。