2015/7/10
3400:Giulia

アルファロメオから新たなモデルが発表された。BMW 3シリーズやMercedes-BenzのCクラスがしのぎを削っているセグメントに投入されるFRセダン「Giulia(ジュリア)」である。
お目見えした写真の第一印象は「アルファロメオとアウディを足して二で割ったような感じだな・・・かなり気合が入ってることは確かだけど・・・気品があるという感じではない・・・スポーティであることはひしひしと伝わってくる・・・」といったものであった。
写真の最高グレードのモデルでは、ボディにカーボンファイバーやアルミニウム、プラスチック等の軽量な素材を上手く組み合わせて軽量化を実現し、総重量は大体1500kg程とのことである。
LEDのヘッドランプは今までのアルファロメオのデザインからは大きく変わり切れ長な目付きになった。アルファロメオの伝統的な盾型フロントグリルによってその車を作っているメーカーははっきりとするが、そのグリルがないと「どこの車・・・?」と戸惑ってしまうかもしれない。
なんとなくマセラティ ギブリとの共通の雰囲気を感じてしまう。同じデザイナーがデザインしたわけではないはず・・・これが最近のイタリアンデザインの方向性なのであろうか・・・

リアのデザインは「アウディ・・・?」と勘違いしてしまうようなデザインである。しかし、改めて考え直すとこの造形はアウディよりも前にアルファロメオが採用していたものという気もしてくる。するとアウディが真似たのか・・・いずれにしてもきりりとしたクールな雰囲気で纏まっている。
写真のモデルは装備からしてスポーティーなスペシャルモデルである。一般的なモデルも順次発表されるであろう。そして、セダンだけでなくワゴンやクーペも発売されるはずと噂されている。
経営状況が思わしくないアルファロメオにとって、このジュリアが救世主になるのであろうか・・・可能性はあるが、未知数である。