2015/6/9

3369:バトルエリア  

 「数馬」を後にして「バトルエリア」に入り込んでいった。ここから約5kmほど・・・自分が出せる最大限の労力を振り絞ることになる。通常、ゴールした後にはいくら絞っても一滴も落ちてこないような状態になる。

 ゆっくりと入り、徐々にペースを上げていく。ペースとともに心臓の回転数はぐんぐんと上がり、巡航ペースを保てる170回転程で落ち着いた。

 私は早めに一定のペースにもっていってそれを保ちたい方なので、序盤で先頭を引くことが多い。別に「逃げをうつ」わけではない。

 しばし、先頭を引いていたが、やがて3名のメンバーがペースを上げて右脇を通り過ぎていった。無理についていこうとペースを合わせると、オーバーペースで後半脚が売り切れる可能性が高い。自分のペースを維持する選択をした。

 3名の背中はずんずんと離れていった。かろうじて視界にはその姿は映っていた。やがて工事のため片側交互通行になっているエリアに差し掛かった。前回はここで止められた。ヒルクライムの途中で止められると、リスタートした直後は脚がぐっと重くなってしまう。

 今回は幸いガードマンの赤色灯は左右にせわしなく振られていた。そのエリアを抜けていくと、3名であった先頭集団がばらけていた。

 3番手を走るメンバーの背中は50mほど前に見えた。その背中をロックオンして少しづつペースを上げていった。

 しかし、なかなかその差は縮まらない。Mt,富士ヒルクライムが近づいてきたので、相当追い込んだトレーニングを経ているのであろう。しっかりと粘っている。

 残り距離が少なくなってきた終盤にようやく追いつくことが出来た。私の脚はかなりあっぷあっぷ状態であった。このまま後ろにピタッとついて上るか、ペースを上げて抜くか・・・少し迷ったが後者を選択した。

 ペースを上げてその右を抜けた。しかし、ペースを上げたため脚の乳酸は飽和状態に・・・抜いたらすぐにペースが保てなくなりスローダウン・・・すぐに抜き返されてしまった。

 お互いほぼめいっぱい・・・限界付近でのバトルは厳しい。すぐさま20mほど離されてしまった。少しの間ペースを落としたので脚の充電量をしめすインジケーターにひとつ緑のライトがついた。

 それを確認して、再度ペースを上げた。再び前を行くメンバーの右わきを抜けた。しかし、抜いた直後にインジケーターを確認すると先ほどまでついていた緑のライトは消えていた。

 ペースが落ちた。再びその右わきをメンバーが走り抜けていった。その背中は小さくなり20mほど前に・・・

 「ペースを上げると脚がすぐに売り切れる・・・最後のラストスパートで追いつくしかない・・・」

 前のメンバーとの間隔を射程距離内に保ちながら、ほぼ売り切れ寸前の脚を回し続けた。前を行くメンバーも相当疲労している。スパートできる余力はないはず・・・

 ようやく、ゴールが見えてきた。ダンシングに切り替えた。ペダルに込めるパワーをぐんと上げた。スピードに乗って前を行くメンバーの背中に迫っていった。

 ゴール手前でKUOTA KHANの前輪が前を行くメンバーのロードバイクの後輪に重なった。ゴールラインを越えた時2台はほぼ重なっていた。

 都民の森の駐車場に入り込んでいくと私はすぐさまKUOTA KHANを止めて柵に立て掛けた。そしてそのそばに座り込んでしまった。

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