2015/5/18

3347:トルク走行  

 富士スバルラインの料金所に到着した。通行料は自転車1台あたり200円。料金所を通過してすぐのところからタイムトライアルが始まる。

 スタートは自己申告タイムの遅い順にスタートしていく。私は予定タイムを1時間30分と記入した。しかし、まだ一度もこのコースで1時間30分を切った経験はない。今日はどうしても1時間30分を切りたかった。

 今日1時間30分を切れれば、1ケ月後の本番でも切れるような気がしていた。本番の方が500m長くなるが、今まで参加した2回とも、試走時のタイムよりも本番のタイムの方が良くなっているのである。

 13名のメンバーは順次スタートしていく。1時間30分の申告タイムのメンバーは一番多く4名であった。4名が一緒にスタートした。

 スタートしてから10分ほどの間は比較的ゆっくりめのペースで上ろうと決めていた。ペースは徐々に上げていった。それでもスタートして5分ほどで心拍数は160ほどまで上がった。

 今日のポイントは三つあった。一つは給水を定期的に行うということ。10分経過ごとに給水を繰り返した。

 そして、ダンシングを意識的に多用するということも心がけた。シッティングだけだと同じ筋肉を長時間酷使することになるので、斜度が上がるところや、心拍数が下がった時などにダンシングを入れた。

 最後のポイントは、「トルク走行」を試してみることであった。軽いギアをクルクルと高回転で回す「高ケイデンス走行」ではなく、1枚か2枚普段よりも重いギアを選択して、トルクをかけて上がるのである。当然ケイデンスは低くなる。脚の筋肉への負担も重くなるが、心拍には余裕が出る。リズミカルに重めのクランクを回し続けることができれば、スピードもキープできる。

 普段のトレーニングを通じて感じていたことがある。それは私は高回転派ではなく、低回転派ではないか・・・ということである。

 ジムのエアロバイクには様々なデーターが表示される。その中でよく見るのがパワーとケイデンスと心拍数である。パワーはワットで表示される。200ワットが一つの基準となる。

 200ワット以上のパワーを維持しながらペダルを漕ぎつづけるのは結構きつい。パワーを上げるにはケイデンスを上げるか、ペダルの重さ設定を上げるかが必要になってくる。

 私の場合、どちらかというとペダルの重さを上げて回した方が高い平均パワーを出せる傾向があるようなのである。

 10分に1回給水し、ところどころでダンシングを入れて上がっていった。設定心拍数は「170〜175」。この範囲に納まっていれば後半でもだれないし、一定のスピードを維持できているはずである。

 ギアは重めのものを選び続けた。あまりやりすぎると脚の筋肉へのダメージが心配になるので普段よりも1枚か2枚重めのギアを選び続けた。

 富士スバルラインには5合目までの距離を表示する道標が設置されている。激しく吸排気を繰り返しながら、その道標の距離表示を確認していった。

 調子は良かった。サイコンに表示されるタイムと道標の5合目までの残り距離の数字を確認しながら、「このペースでいけば十分1時間30分を切れるはず・・・」と頭の中で繰り返し思った。

 3合目を過ぎたあたりで、「今日は違う。感覚が今までにない感じだ・・・」と思った。相当な距離を上ってきたので、体はもちろん疲れているのであるが、脚が緩む感覚はなかった。エンジンも吸気と爆発を1分間に170回程度繰り返しながらパワーを体内に放出していた。

 道標に表示される残り距離を表す数字も徐々に小さなものに変わっていった。終盤には斜度がぐっと緩むポイントがある。そこは高速走行エリアとなる。

 そこに達する前には斜度の強まるところがあり、そこをダンシングで踏ん張って上りきり、斜度が緩み始めるとフロントのギアをアウターに入れた。

 この斜度が緩む区間は30km以上のスピードを出す。フロントがアウターに入ってぐっと重くなったクランクを回し続けた。やがてスピードは30kmを超えていく。

 斜度が緩まったが、心拍数は下がることはない。風を切ってしばし疾駆していくと斜度は元に戻る。フロントをインナーに戻し、最後の上りに備えた。



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