2015/5/12

3341:デザート  

 帰り道は山王峠と笹仁田峠を越えていくコースを選択した。この二つの峠はどちらもそれほど厳しいものではないが、バトルに参加するとなると話は違ってくる。

 山王峠は斜度がしっかりとある。上る距離は短いが、必死にクランクを回すと脚にはずんと重みが加わる。終盤までしっかりと踏み込めるのかが重要な峠である。

 デザートで譬えるならば、濃厚なガトーショコラという感じであろうか。一口一口の味わいとボリューム感がしっかりとあり、大きさは小さめでもしっかりとした食べ応えがある。

 山王峠の上りは最初は緩やかな斜度部分が続き、やがて斜度がしっかりとしたものになる。このあたりで数名のメンバーがペースを上げていく。

 私もそれにあまり遅れないようにペースを上げた。すぐさま心拍数はそれにつれて上がっていく。ここで上げすぎると、終盤まで脚がもたないので、限界よりも少しばかり余力を持たせて上がる。

 緩やかに左に曲がっていくと、峠の頂上が見えてくる。峠道としては少し長めの直線の上りが続いているのが見える。

 ここがペースアップポイント・・・直線に入ってクランクを回すペースをぐっと上げる。クルクル・・・クルクル・・・とクランクをハイペースで回した。

 心臓も肺もそのクランクを回すペースに合わせるため、限界付近で稼働し始める。スピードに乗って最後の直線を上っていった。

 メインディッシュでお腹一杯になったはずであったが、最後のスパートでどうにか先行したメンバーに追いつくことが出来た。

 山王峠を下り始めると、また10両編成のトレインは良いペースで走っていく。疲労成分は体の大部分を占めている。しかし、帰り道はなんとなく解放感がある。残りの上りはあと一つだけ・・・緩やかな上りの笹仁田峠である。

 締めの峠である。緩い斜度なので、バトルに参戦すると高速で走ることになる。かろうじて残っているであろうパワーを絞りだす。残っていると思っていたパワーが実は残っていなかったという勘違いも時折生じる。

 デザートで譬えるならば、杏仁豆腐であろうか・・・口当たりは柔らかい。喉越しも心地良い。しかし、その味わいは独特で舌と心にじっくりと沁み込んでいく。

 笹仁田峠の上りは緩やかに始まる。その斜度同様ゆったりとしたペースで上れば、楽な峠なのであるが・・・

 序盤からペースを少しづつ上げ始めた。やがて一人のメンバーがアタック。それに続いてもう一人もアタックを仕掛けた。

 私もその背中があまり小さくならない程度にペースを上げる。笹仁田峠は最後に斜度が上がるエリアがある。ここがスプリントポイント・・・

 そのエリアに入り込んだ。斜度が上がった。ダンシングに切り替えた。するとすぐ後ろから物凄いスピードで駆け抜けていくメンバーが・・・

 キレの良いスプリントである。やや遅れたが、私のスプリントも全開状態に・・・先にアタックを仕掛けたメンバーには脚が残っていなかったので、二人のスプリント勝負となった。抜くことはできなかったが、どうにかこうにかそのすぐ後ろにくっつく形で峠の頂上ラインを越えた。

 絞りだせるだけのパワーのほぼ全てを絞りだした抜け殻状態で休憩ポイントのファミリーマートまで惰性で下っていった。

 ナプキンで口を拭う力もないような状態でフルコースの食事を終えた。Mt.富士ヒルクライムまであと1ケ月ほど・・・今日のロングライドは良いトレーニングになった。



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