2015/5/4

3333:柳沢峠  

 奥多摩湖の駐車場で休憩後、8両編成の列車は先へ進んだ。空には真っ青な青空が広がっていて、木々の緑は眩しいくらいに生命力にあふれた春の色合いを誇示している。奥深く続く奥多摩湖の湖面は静かで、しばしの間クランクを回し続ける私たちの目を楽しませてくれた。

 奥多摩湖が視界から消えると、山間の道からは野鳥の声が時折聞こえた。春を通り越して初夏のような陽気になってしまった季節の移り変わりの早さに、少々焦っているかのような鶯の鳴き声も耳をかすめた。

 往路は適宜休憩を取りながら進む。「丹波山 道の駅」でも休憩をとった。ここの名物は鹿肉。メンバー全員鹿肉のソーセージを食した。味わいは鹿肉と言われなければ、気づかないほどに癖のない味わいである。

 鹿肉のソーセージで元気を付けて、柳沢峠を目指した。道は上り始める。斜度は緩めである。塩山からの上り返しも考慮してゆっくりとしたペースで上がっていく。10kmほど上った先にある釣堀屋さんで小休止を入れた。残りは6kmほど。柳沢峠が終着点の場合にはここからがバトルエリアになる。今回はバトルなしである。

 心拍数が140ほどの中負荷で上り続けていた。先頭を引いてくれるメンバーのペースに合わせて、時折サイコンの心拍数をチェックしていた。

 残り3km程からであろうか・・・ペースが上がり始めた。心拍数を見ながらまだ大丈夫と判断して付いていった。

 しばしその速くなったペースで上ると、心拍数は150を超えて160ほどに、さらに160の後半になってきた・・・「どうだろう・・・まあ、いつものバトルの時に比べたら低いけど・・・それなりに脚にきそうだな・・・」そんなことを思いながらついていった。

 先頭を引いてくれたメンバーのおかげで、想定よりも少し速いペースではあったが、軽快に柳沢峠を越えることが出来た。

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 上り切った直後は汗が顎から滴り落ちていたが、標高がぐっと上がったので空気は爽やかなものに変わり、汗もそれほど時間を置かずに引いていった。

 皆が揃って記念撮影を終え、塩山まで一気に下っていった。何度も大きなヘアピンカーブを曲がり、長い距離を下っていった。

 下りは豪快で軽快である。強烈な風を受けながら進んでいく。しかし、心の奥底には不安感も堆積していった。

 「これを上り返すのか・・・相当な試練だな・・・」

 下りの時の方が斜度を強く感じるもの・・・上ってみれば何とかなるものではあるが、100km以上走ったのちにこの長い上りを上り返すのには、かなり気持ちを強く持たなければいけないのは確かである。



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