2015/5/31

3360:晴天  

 先週の日曜日同様、今日も数日前の天気予報では「曇り後雨」で思わしくなった。しかし、当日が決てみると天気は良好であった。

 朝の7時に家を出た時にすでに空気は暖かかった。念のためにサイクルジャージの背面ポケットに綺麗に畳んだウィンドブレーカーを入れていたが、それが使われることがないであろうことは朝少し走っただけで分かった。

 この一週間は蓄積した疲労を軽減するため、週に3回行われるジムでのトレーニングは軽めのメニューで済ませていた。そのおかげか、体の疲労度は軽減され、幾分軽く感じられた。

 Mt.富士ヒルクライムの本番まであと2週間・・・これから1週間はまたトレーニングの強度を上げる予定である。そして本番前1週間はまた緩める。その調整方法で、本番の6月14日において、調子がピークを迎えられるといいのであるが・・・

 今日の参加者は7名であった。その参加者のロードバイクの内訳はRIDLEY3台、ORBEA2台、BH1台、そして私のKUOTA1台である。

 脚の血管の手術で久しぶりに参加したメンバーがいたので、行き慣れた正丸峠に行くこととなった。往復距離は約100km。

 今日も時折高ケイデンスデ走行を試した。相変わらずケイデンスが120を超えるとお尻がひょこひょこする。

 多摩湖サイクリングロードを抜けて旧青梅街道を進んだ。昨日の土曜日も暑かったが、今日も暑くなりそうである。それにしてもまだ5月だというのに・・・ちょっと異常である。

 異常といえば、気温が高いだけでなく、最近は地震や火山の噴火などが続いている。昨日の晩も体感的にはやや大きめと感じられた地震があった。「大震災」と名がつくような大きなものが来ないといいが・・・

 岩蔵街道に入るとますます暑さはしっかりとしたものになった。岩蔵温泉郷を抜けてしばらく走った先のファミリーマートでいつものように休憩をとった。

 「補給食は何にするか・・・」冷房が効いていて気持ちの良いファミリーマートの店内でしばし迷った。迷った結果「和風ツナマヨおにぎり」と「塩大福」に決まった。それらを冷たいほうじ茶で体内に流し込んでいった。

 休憩後山伏峠の上り口を目指してリスタートした。短めのアップダウンを乗り越えていって、名栗川沿いに伸びる県道に達して左折した。

 ここから緩やかな上りが続く。距離は10数キロ。信号も数えるほどしかなく、気持ち良く走れるエリアである。風は向かい風・・・

 その向かい風を切り分けていって山伏峠の上り口に到着した。太陽は遮るものがいないことをいいことに、さんさんとその光を地上に降り注いでいた。 

2015/5/30

3359:夜  

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 WILSON AUDIOのWATT3/PUPPY2を後方の窓から入り込む光を背にシルエットで眺めていると、その姿はなんだか修道僧を思わせるものがある。黒いローブを着こみ、フードを深々と頭にかぶり、影から覗き込む眼光には敬虔な光が宿る・・・そんな修道僧のイメージである。

 その修道僧的な造形美を誇るWATT3/PUPPY2を駆動するのは「オールドレビンソン」と呼ばれる時代のMARK LEVINSONのプリンアンプとパワーアンプ。

 プリアンプ ML-1の姿形は、どこかしら禁欲的で清廉なイメージである。研ぎ澄まされ、無駄なものが一切排除されたような清々しさを感じる。

 送り出しはアナログがORACLE DELPHI W。デジタルがMARK LEVINSON No.390SL。どちらも現代的で優れたデザインのオーディ機器である。

 今日はまた夏のような暑さが戻った。最高気温は30度を超えたのではないか・・・そんな晴れ渡った空の下、ハンコックさんのお宅にお邪魔した。
 
 最寄り駅で待ち合わせ、歩くこと数分でハンコックさんがお住いの真新しいマンションに到着した。早速リスニングルームに入った。部屋の広さは6畳ほどであろうか。

 大きな窓を背にオーディオシステムがセッティングされている。おやっと思ったのは、スピーカーが「交差法」と呼ばれるポジションでセッティングされていたこと・・・

 「今、色々と試しているんです・・・この交差法も試行中で・・・このセッティングだと音の雰囲気が明るくなるんですよね・・・」

 とハンコックさんは話されていた。まずはこのセッティングで何曲が聴かせていただいた。CDで数曲ほど・・・レコードでも数曲・・・

 なるほど、明るく爽やかな空気感が心地よい。自然な空間表現も無理がなく、オールマイティーに音楽を楽しめる。

 ハンコックさんのメインジャンルはJAZZ。それも1950年代から1960年代前半にかけての古い時代のJAZZである。レコード棚にはその時代の貴重なレコードコレクションが並んでいる。圧倒的にBLUE NOTEが多い。このコレクションをJAZZのレコードコレクターが見たならばきっと歓喜するはずである。

 「このセッティングだと、JAZZの『夜』の感じが少し出ないんですよ・・・」

 そう言われてみると、JAZZが持つ「夜」の感じ・・・暗く、陰鬱とも言っていいような気怠さや妖しい雰囲気が少し足りない。もっと清潔感があり、整理整頓された爽やかな空気感が支配的である。

 「では、従来のセッティングに戻してみましょう・・・」

 そう言ってハンコックさんは、二人の「修道僧」をオーディオボードの上で外向きにゆっくりと回し始めた。

 いわゆる「平行法」ではない。内振り角度を多少付けた位置に二人は収まった。その二人の目線の交差点はリスニングポイントに座る人間の頭の少し後方あたりであろうか・・・

 JAZZの古いレコードをかけた。「DEXTER BLOWS HOT AND COOL」であった。ディクスター・ゴードンが麻薬中毒で病院に入院する直前に録音したレコードである。

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 「夜」の雰囲気である。それも「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」の雰囲気である。そのジャケットに写るゴードンの虚ろな目線そのもののように暗く悲しげなサックスの音色が心を揺さぶる。

 「この時代のJAZZの持つ雰囲気はこちらの方が出る感じがしますね・・・オールマイティーではないかもしれませんが・・・」

 その後は貴重なJAZZのレコードコレクションを次々と聴かせもらった。WATT3/PUPPY2は夜の闇に蠢く、豊かな音楽のうねりを放出してくれる。「オールドレビンソン」たちはその色合いをより魅力的なものにするために、緩やかに熱を放出し続け、ORACLE DELPHI Wは、無表情なバーテンダーのようにそのこなすべき仕事を無駄な動きを挟まずに黙々とこなしていた。

 そんな「夜」の終幕を飾ったのは、「ROUND ABOUT MIDNIGHT」。MILES DAVISの名盤中の名盤である。「JAZZ」と「夜」と「敬虔な祈り」を堪能して、豊かな時間は過ぎていった。

2015/5/29

3358:スマホ  

 事務所のそばのAnytime Fitnessは24時間営業のスポーツジムである。大型のスポーツジムのようにプールやスタジオはなく、こじんまりとした施設である。その分会費が安く、いつでもやっているのが特徴である。

 夜の8時過ぎにそのAnytime Fitnessの入り口を開けるために、専用のカードをセンサーにかざした。すると入口の扉の施錠が解除される。

 手際よく着替えを済ませて、自販機でスポーツドリンクを購入した。エアロバイクの置いてあるコーナーに行って、ゆっくりと跨った。

 今週は疲れを軽減させる週である。エアロバイクをゆっくりと漕ぎだす。ペダルの重さ設定は軽めの設定で、脚はくるくると軽快に回る。

 普段は重い設定にするので、少々心許なく感じる。平地をロードバイクでゆっくりめのスピードで流すような感じである。

 心拍数は120を超えない程度の負荷でペダルを漕ぎつづけた。エアロバイクの画面には小さなテレビの画面がはめ込まれている。イヤホンを繋いで、そのテレビ画面を観るでもなく眺めていた。

 携帯電話やスマホを置く所定の位置にSONY EXPERIAを置いていた。漕ぎ始めてしばらくした時であった。そのスマホ画面の色合いが変わった。着信があった。

 耳にしていたイヤホンを外して、スマホを手に取った。スマホ画面の所定の位置を右手の人差し指で右になぞった。

 電話の主は「オーデョオショップ・グレン」のオーナーであった。オーナーの名前は「小暮」である。

 「あ〜小暮だけど・・・いま電話大丈夫・・・?」

 「ええ、大丈夫です・・・いまジムなんです・・・」
 
 「なんか、結構大きな音でBGMが流れてんだね・・・」

 「そうなんですよ・・・気分を上げるためでしょうね・・・」

 「それはそうと、以前Marantz2のこと話していたよね・・・実は今店に一セットあるんだよ・・・7も一緒に・・・」

 「えっ・・・珍しいですね・・・店で扱うのはイギリスのものだけかと思ってました・・・」

 「ちょっと昔からの知り合いに頼まれて、店で預かっているんだ・・・どう・・・聴いてみる・・・?」

 「それは、ぜひ・・・近いうちにお邪魔しますよ・・・」

 そんなこんなを話してスマホを元の位置に戻した。軽めのトレーニングであるので、汗の量もそれほどではなかった。

 普段のトレーニングであれば、とてもトレーニング中にはスマホには出れない。手が汗だらけなうえ、息が上がっているからである。

 45分の軽めのトレーニングを終えてから、シャワーを浴びた。温めの温度設定にして頭からシャワーの湯をかけた。

 「普段オーデョオオショップ・グレンではLEAKやQUADなどのイギリス製の古いアンプでTANNOYを鳴らしている。Marantzだとどんな雰囲気になるのであろうか・・・」

 シャワーの後、着替えた。今日の天気は曇り時々雨・・・ここ数日5月としては異例な暑い日が続いていたが、今日は一休みという感じで、気温は低めであった。ジムから外に出ると少し火照った肌に心地よい風が触れた。雨は止んでいた。

2015/5/28

3357:Model2  

 ダンピングファクターは、その数値が高いほどアンプがスピーカーのユニットをしっかりと把握できるとされている。

 では、ダンピングファクターは高ければ高いほどいいかというと、そう単純なものではないようである。

 特にモニターシルバーのようにフィックスドエッジのユニットの場合、ダンピングファクターが高いと低域が出なくなってしまうという弊害があるようなのである。

 そのダンピングファクターを調整できる機能が付いているMarantz Model2は、フィックスドエッジを採用している古い時代のスピーカーを鳴らす際に大きなアドバンテージを有している。

 Marantz Model2の造形は、その少し茶色が入ったグレーの渋い色合いや、EL34をはじめとする真空管やメーター、スイッチの配置がいかにも高性能で精緻な印象を与える。インダストリアル・デザイナーであったソウル.B.マランツのセンスの良さがしっかりとあらわれている。

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 「Marantz Model2は、もし見かけることがあれば入手した方がいいですよ・・・」

 と、Aさんは繰り返し言われる。しかし、Maratnz Model2はヴィンテージ専門店の在庫リストの中に見つけることは難しい。

 かなり希少価値のあるヴィンテージ製品のようである。まあ、運よく見かけたとしても、即決できるような価格ではないではあろうが・・・

 Aさんのシステムはここ数年不動の状態が続いていたが、数ケ月前カートリッジがZYX AIRY-VからOMEGAに変わった。同じメーカーのカートリッジであるが、より帯域が広くなり、空間表現も広くなった。一言でいうとより高性能になった。

 そうなると、様々な再調整が必要になってくる。オーディオの調整能力において秀でた能力と経験を有するAさんであっても、その過程は試行錯誤の連続であったようである。

 その際に大きな役割を果たしたのがダンピングファクター。やはり、駆動するパワーアンプがModel2であったことは重要なことであったようである。

2015/5/27

3356:ダンピングファクター  

 青梅街道を右折して住宅街の中に入っていくと、全く異なった世界に嵌り込んでいく感じであった。細い道は五日市街道に出るまで細いまま伸びていて、時折更に細い道と交差していたりする。住宅街の細い道には人通りはほとんどなく、宅配ピザのバイクとすれ違っただけであった。

 「そういえば、どこかの宅配ピザ屋では、宅配でなく自分で店に取りに行くと、もう一枚ピザが無料でついてくるサービスをやっていたな・・・まだ、あのサービスをやっているのであろうか・・・」

 そんなどうでもいいことを思いながら、どん詰まりの私道に車をバックでいれた。月に1回ほど訪れているので、もう慣れたものである。コンクリート打ちっぱなしのモダンな造形の建物の地下にAさんのリスニングルームはある。

 モニターシルバーを搭載したTANNOY GRFを設置することを前提として設計されたリスニングルームにはル・コルビジェのソファが設置されている。

 オーディオ機器はここ数年変わっていない。TANNOY GRFを駆動するのは銘器中の銘器とも言えるMaratnz 7と2の組み合わせ。

 レコードプレーヤーはROKSAN XERXES10。装着されているアームはSME SeriesV。極めてモダンな造形で、私はSF映画に出てくる戦闘機を連想してしまう。

 そして、その先端部分に取り付けられているのがZYXのカートリッジ。そのカートリッジが最近変更になった。

 変更になったといっても同じZYXであることに変わりがないのであるが、AIRY-V からOMEGAに変わった。

 OMEGAの前面には球体が取り付けられている。メーカーの説明によると、「カートリッジ・ボディのスウィート・スポットと振動系の重心を合致させる為に配されたバランス・ウエイト」とのことである。

 不動と言ってもいいラインナップに至るまでにはレコードプレーヤーもアンプもいくつかの変遷を経てきたようで、リスニングルームの片隅にはROKSNA XERXES10の前に使われていたTHORENS TD124がひっそりと佇んでいたりする。

 アンプもMrantz 7と2のゴールデンコンビに辿りつく前には数多くのアンプを試されたようである。かってはトランジスターアンプも試されたようである。

 特にパワーアンプのMARANTZ 2との出会いは大きかったようで、このアンプによってモニターシルバの本領がようやく発揮されるようになった・・・とのことである。

 Marantz 2にはダンピングファクターを調整できる機能があり、これがベストマッチングの大きな要因となったようである。そして、今回のカートリッジの変更に際しても、ダンピングファクターの調整が役立つことに・・・

2015/5/26

3355:セラミックベアリング  

 早速、帰り道で試してみた。軽いギアを選択して、高ケイデンスで回してみたのである。踏み応えがなく、クランクは高速で回転する。スピードの乗りは悪い。ケイデンスが120を超えてくると、脚の回転が追いつかないのか、サドルの上のお尻がひょこひょこし始める。

 今まではすぐに踏み応えのあるギアに替えていたので、軽く早くといったペダリングに慣れていないようである。股関節の滑らかさも不足しているようであった。

 すぐ前を走るメンバーの様子を伺うと高ケイデンスで回しても、お尻がひょこひょこしない。高回転型のペダリングに慣れている。実にスムースに回っている。強い風にくるくると回る風車のようである。

 「股関節のベアリングが違うかのようだ・・・もしかしてセラミックベアリングかも・・・」その滑らかなペダリングに感心しながら思った。

 フレームをKUOTA KHANに新調した際、BBはセラミックベアリングのものにした。値段は少し高いが、滑らかに回転するのでは・・・と思ったのである。

 しかし、肝心な股関節のベアリングは残念ながらセラミック製ではなかったようである。なかなかスムースに回らない股関節を回し、お尻をひょこひょこさせながら、時折高ケイデンス走行を試みて睦橋通りを進んでいった。

 「まだまだ、先は長そうである・・・でも、あきらめずに継続してみよう・・・そのうち股関節も回り始めるであろう・・・」

 睦橋通りを走り終え国道16号を潜ると休憩ポイントであるファミリーマートに着いた。そこで最後の補給食を摂った。

 天気は晴れていた。太陽光はしっかりとした熱射線を放出し続けていた。5月としては暑い日々が続いているが、今日もやはりそうであった。

 そんな夏を思わせるような空気の中を切り裂いていくようにして帰路を急いだ。途中で本体から離脱して自宅へ向かった。

 家に帰りついた。ロードバイクを掃除して玄関内のバイクラックに収納してから、シャワーを浴びた。さっぱりとした。

 今日はこの後、月に一度の割合でレコードを聴かせてもらっている杉並区のAさんのお宅にお邪魔する予定が入っていた。

 シャワー後しばし体を休めた。そして、VW POLOに乗り込んだ。杉並区は大きな幹線道路から一本入ると、急に道幅が狭くなる。一方通行ならまだしも、そうでなくても恐ろしく狭い道がある。杉並区の狭い道対策としてはPOLOの方が便利である。

2015/5/25

3354:ピーク  

 時坂峠の上りは3kmと少し。斜度はしっかりとあり、距離は短いけれど、上り応えはちゃんとある峠である。序盤で無理をすると後半はかなり厳しい状況に追い込まれる場合がある。

 天気予報とは裏腹に空には青空が広がっていた。気温も上がってきた。木々の緑はしっかりとした緑色に染まり切り、季節は夏に向かっていることが窺えた。

 いつものようにゆっくりとしたペースで上り始めた。実は今日も試してみようと思っていた。先日の富士スバルライン・タイムトライアルで試してみた「トルク走行」を・・・

 富士スバルラインは比較的斜度が緩めで距離はとても長い。時坂峠は斜度がしっかりとあり、距離が短い・・・ペースや負荷など、走り方は大きく違う。

 やがてペースは上がり始める。普段よりも重めのギアを選択して上り続けた。脚にかかる負荷はぎっしりと詰まった感じである。

 前半部はしっかりとしたパワー伝達ができていた。実力者2名が徐々に抜け始めていく。それを私ともう一人のメンバーで追いかけていくが、その背中が小さくなるのを抑えることができない。

 「どうにか、あの二人についていきましょう・・・」

 と、苦しい呼吸の合間からもう一人のメンバーに声をかけるが、その差は開いていった。時坂峠は後半へ入っていく。

 時折斜度が厳しい部分が行く手を阻むかのように佇んでいる。前半は順調であった脚に変化が生じたのは、そういった後半の斜度が厳しくなるエリアである。

 「あれ、力が上手く入らない・・・」クランクを回すペースが落ちてしまった。「ギアが重すぎるのか・・・」慌ててギアを軽いものに換えた。

 しかし、脚の状況は良くはならなかった。クランクの回転効率が回復しない。前半重めのギアで上ってきて脚の筋肉に負荷をかけすぎたのかもしれない。

 一緒に走っていたメンバーはあっという間に前に・・・50mほど離されてしまった。その背中を見ながら、追いつこうとして脚に力を入れようとするが、手ごたえがない。脚が売り切れ状態なのであろう・・・

 残念ながらトルク走行は上手くいかなかったようである。斜度がしっかりとあり、距離が短いので限界点を超えるようなハイペースで上る場合、トルク走行は脚の筋肉に強烈な負担を与えるようである。

 上り終えたところで2名のメンバーが所用のため一足早く下っていった。残ったメンバーは4名。普段よりも早く峠に着いたので、1時間ほど峠の頂上でまったりとした。

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 やがて話題は、トルク走行よりもやはりクランクを素早く回転させる方が効率が良いという話に・・・確かに今日はそれを身をもって体験した。

 そのためには上り以外の平地を走行しているときに効率は悪いけれど、軽いギアをあえて選択して高ケイデンスで回す練習が効果的とのこと・・・

 さらには調子のコントロールについても話題に・・・負荷をかけるトレーニングを単調にするのではなく、追い込むトレーニングと体に蓄積した疲労を抜くトレーニングを上手く組み合わせて調整しないと、ピークをコントロールできない・・・Mt.富士ヒルクライムの本番にピークを合わせるためのトレーニングの仕方についても、リーダーからいろいろ教わった。

 「そうか・・・先週のタイムトライアルの時は調子が良かったけど、今は調子が下降気味・・・それを疲労を抜くトレーニングで一旦回復させたのち、もう一度負荷をかけるトレーニングで追い込む、そして本番前1週間は疲労を抜くトレーニングをする・・・すると、本番で上手くピークに持っていけるのか・・・」

 ジムに行くとついつい追い込んでしまう。そこをあえて抑えて、心拍数が120前後の軽い負荷のトレーニングでクランクをくるくる高回転させる。そうすると疲労が回復する・・・そういった目的意識を持ったトレーニングをしっかりとしないと、疲労感満載で本番を迎えてしまう危険性があるのである。

2015/5/24

3353:ハイペース  

 2,3日前の天気予報では日曜日は雨が降るとのことであったが、当日の朝早くもう一度テレビで確認すると、雨のマークは消えていた。

 空を見上げると曇っていた。「大丈夫かな・・・?」と思いながら、KUOTA KHANに跨って自宅を後にした。朝のうちは少しひやっとする空気感であった。

 西武多摩湖線に沿って走る遊歩道には、多くの人がウォーキングやジョギングをしていた。犬の散歩をしている人も多く、この遊歩道は近隣の人々にとって癒しの場となっているようである。

 集合場所であるバイクルプラザに着いて、今日の目的地をどうするか話した。もしかしたら雨が降るかもしれないので、早めに帰ってこれるコースということで「時坂峠」を選択することにした。往復距離が80km程と短く、上りは時坂峠のみである。

 5台のロードバイクでまずは拝島駅そばのファミリーマートを目指した。そこで2名のメンバーと合流する予定となっていた。

 スタート時点では天気は曇っていたが、走り進むうちに空は明るいものに変わっていった。5月の空気は気持の良いものである。快調なペースで走っていくと「もう着いちゃった・・・」という感じでファミリーマートに到着した。

 そこでトイレ休憩を済ませた。2名のメンバーと合流した。一人のメンバーは所用のためここで離脱した。5+2-1=6となったトレイン編成で時坂峠の上り口を目指した。

 普段往路は上りが控えているので少しゆっくりめのペースで走る。脚を使いすぎないためである。しかし、今日はペースが速かった。

 睦橋通りを抜け檜原街道を走った。檜原街道に入ると上り基調であるのに30km程の平均スピードで走った。

 実はこういうペースは大好きなのである。本格的な上りの峠道では70kgの体重は大きな負担となるが、斜度のとても緩い上りをハイペースで駆けるにはこの重い体重が有効に働く。順繰りに交代する先頭が回ってきたとき、6名のメンバーの顔触れを見て「大丈夫そうだな・・・」と思うと、ついついクランクを回すペースも速くなってしまった。

 檜原村役場を右手に見ながらやり過ごすとT字路の交差点に突き当たる。そこを右折してしばらく走ると目印となる「ちとせ屋」が見えてくる。そのすぐ手前を左折し坂を少し上ると時坂峠の上り口である。

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 「もう着いた・・・早かったな・・・」と思った。ハイペースで走ってきたので、脚の筋肉にはじりじりとした軽い痺れのような感覚が・・・脚をしっかりと使った証である。

2015/5/23

3352:ヴィンテージ  

 オーディオの世界にヴィンテージというものがあり、その愛好家が少数ではあるが厳然と存在するのと同じように、ロードバイクの世界でもヴィンテージというものがあり、その愛好家がやはり少数ではあるが、厳然と存在する。

 そして、これもオーディオ同様であるが、そういった古いロードバイクを丁寧にオーバーホールして販売している専門店も所々にあるようである。

 軽さや剛性その他の機能性においては、最新鋭のカーボンフレーム製のロードバイクにはかなわないが、ヴィンテージ・ロードバイクは、その物としての美しさや芸術性、工芸品としてのレベルの高さなど、特異な美点を有する。

 私はまだそういった古いロードバイクに乗ったことがないが、きっとその乗り味もまた独特な世界を有しているのであろうという気がしている。

 ヴィンテージ・ロードバイクの写真をたまにネットで見たりしている。購入しようという気には今のところならないが、こういった古いロードバイクを将来手にすることがあれば、綺麗に磨き上げ、どこかの部屋に飾りたい。インテリとしても優雅で美しいものであろう。

 そして、今日のような5月の晴れやかな気候の休日になどに、少し乗ってみたい。もちろん、その場合にはウェアも考えないと・・・サイクルウェアも少々時代がかったゆったりめのウェアを着こんで、ガシガシ漕ぐのではなく、ゆったりと風を切ってみたい。

 坂バトルなどは無論御法度である。限界心拍数まで身体を追い込んで、クランクをぐりぐり回すためのロードバイクではない。

 景色を楽しみ、体に当たる風を歓び、クランクを回しながらぼうと思索にふける・・・あるいは何も考えない・・・そんな感じで乗ってみたいものである。

 ヴィンテージバイクなら、やはりイタリアの老舗メーカーのものが良い・・・COLNAGO、Bianchi、De Rosaなど・・・コンポーネントは当然古いカンパニョーロ。

 Bianchiならあの独特の色合いで・・・・

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 De Rosaなら美しい青で・・・

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 ネットの写真でしばしの妄想タイムを過ごした。まあ、当面こういったロードバイクに跨ることはないと思うけれど、将来60歳を超えたなら、こんなロードバイクにも乗ってみたい。

2015/5/22

3351:9年前  

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 オーディオを趣味とするようになった2006年のラインナップは次のようなものであった。CDプレーヤーはセパレート構成でトランスポートがEmm LabsのCDSD。DAコンバーターが同じくEmm LabsのDCC2。プリアンプがBAT VK-51SE。パワーアンプがCLASSE CA-2200。そして、スピーカーがAVALON ASCENDANT。

 更にサーロジックの音響調整パネルがそれらの機器を囲むように林立していた。その当時の写真を眺めていると、「十分にハイエンドでかっこいいラインナップである。9年前のこのままのシステム構成を何一つ変えることなく9年間熟成させていれば、どんな音がしているのであろうか・・・今同じリスニングルームに響く音と比べて・・・」と思えてくる。

 今我が家のリスニングルームにはこの9年前のオーディオシステムとは全く異なったオーディオシステムが並んでいる。

 この9年間に何があったのか・・・まあ、いろいろあったのである。方向転換のきっかけはやはりOFF会であろう。

 OFF会で他のオーディオマニアの方のシステムを聴かせてもらっていると、「OLD TANNOY」と呼ばれる古い時代のTANNOYの音に触れる機会が何度かあった。

 最初のうちは「古臭いスピーカーだな・・・」とたかをくくっていたのであるが、何度か触れるうちに「なんだか妙に音楽的だな・・・」と心惹かれるように・・・

 「いやいや・・・オーディオ的には絶対劣っているはず・・・女房と畳は新しい方が良い、と言うしそれはオーディオも同じはず・・・新しい方がデザインもかっこいいし・・・」

 と、「OLD TANNOY」からの誘惑を頑なに拒否していた。しかし、やがてその牙城は崩れていく。崩れ始めると早いもので、我が家にはTANNOYやQUADやLEAKといった英国の古いオーディオ機器が大挙して押し寄せてくるようになった。

 それがオーディオを趣味とするようになって3,4年ほど経過した頃であった。私は「ヴィンテージの嵐」と呼んでいた。

 その嵐に飲み込まれて、我が家のリスニングルームの様相は一変したのである。そして、今や「OLD TANNOY」の中でもより古い時代のモニターシルバーを搭載したGRFが我が家のリスニングルームに鎮座している。

 オーディオも人生も何が起こるか分からないものである。2006年当時、リスニングルームに並ぶ華やかなハイエンドオーディオ機器を眺めて悦に入っていた私には、今のシステム構成などは1%すらも予想できなかったに違いない。



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