2015/3/23

3291:ラメ  

 山伏峠までの道程は行き慣れたコース。すっかりと頭に入っている。都立狭山公園の入口付近までは遊歩道を進み、そこから旧青梅街道に入る。

 旧青梅街道が新青梅街道と合流して「旧」でも「新」でもない「青梅街道」になる少し手前で岩蔵街道に入るため右折する。すると徐々に風景は鄙びた感じに変わっていく。時折鄙びた風景に相応しい臭いも鼻孔に飛び込んでくる。

 軽いアップダウンを幾つか超えると岩蔵温泉郷に至る。そこから少し行った先のファミリーマートで小休止。補給食をとる。

 KUOTA KHANは実に軽やかに走る。フレームの重量は従前乗っていたORBEA ONIXとは300gほど違う。しかし単なる重量差だけでないものを感じる。

 「しなやかな軽やかさ」とでも表現したい走行感である。きっと使われているカーボン素材の違いが走りの質感の差になっているのであろう。

 2ケ月ぶりのロングライドではあったが、ここまでのところKHANの軽快な走りと優れた振動吸収性に助けられて、それほど消耗していなかった。

 「これならヒルクライムもそこそこいけるかも・・・」少し楽観的な気持ちになっていた。ロングライドが2ケ月ぶりということは、当然ヒルクライムも2ケ月ぶりとなる。

 「まあ、甘くはないだろうな・・・」ヒルクライムでは限界まで自分を追い詰めることとなる。体の状態がしっかりしていないと、そのツケはすぐさま現れるのである。

 KHANのボディーはグロスペイントの黒である。「KUOTA」や「KHAN」のロゴはグレーで印刷されていて、暗いところではほとんど目につかない。

 しかし、陽の当たる屋外に出るとその艶やかな黒からグレーの文字で「KUOTA」や「KHAN」のロゴが浮き上がってくる。さらにその浮き上がった文字を見つめると、キラキラと細かなラメが光っている。

 激しいヒルクライムにおいては、光に当たると浮き上がる「KUOTA」や「KHAN」のロゴ文字のように、体の状態の不十分さが如実に浮き上がってくるはずである。

 ファミリーマートを後にして山間の道を粛々と進んだ。緩やかな上り基調の道をしばらく進むと、山伏峠の上り口に着いた。いよいよここからヒルクライムの始まりである。



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