2015/1/4

3213:E65  

 今年6代目になる予定のBMW 7シリーズは思い入れの深いモデルである。今の乗っているMercedes-Benz E350の前は、BMW 735i(E65)に乗っていた。5年半ほど乗って走行距離は10万kmを超えた。

 現行型の一つ前、E65の開発コードが与えられた7シリーズは物議をかもしたモデルであった。クリス・バングルがBMWのチーフデザイナーとなって初のモデルであったこの7シリーズは、その前の7シリーズを大きく変えてきた。

 その一世代前の735i(E38)のオーナーでもあった私は、その大胆不敵なデザインに相当強い拒否反応を示した。

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 まずはこの特徴的なフロントフェイス・・・ガチャピンのような目つきに「なぜ・・・」と絶句したのを覚えている。

 リアビューも変わっていた。従来のBMWの文法から大きくそれる造形に何度も首を傾げた。その後一つのトレンドになった盛り上がったトランクリッドにも、当初は違和感を感じた。

 さらにインテリアもがらっと変化していた。まずはあるべきところにシフトレバーがなかった。それはステアリング右横のレバーになっていた。

 そして、オーディオやナビを操作するボタン類が見当たらない。センターコンソール前にはかわりにiDriveコントローラーが装備され、これですべて操作することとなっていた。

 何もかもが新しく、「新奇」という言葉がすべてにまとわりついている感じであった。当初はそんな風に違和感を感じていたE65であるが、やがて私の愛車となった。

 目が慣れてくるにしたがって、この灰汁というか微妙な不調和感が独特の味わいと感じられるようになったのである。それには3年ほどに期間が必要であった。

 その後5年以上、毎日乗った。走行距離も10万kmを超えた。公私ともに頼りになる相棒であった。今ではこのデザイン、そしてすでにBMWを去ったクリス・バングルに対しては一種の敬意を感じている。



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