2014/8/25

3082:ボルテージ  

 「上川乗」をリスタートした。しばらくは時折平坦路や下りが顔を出すが、やがて上り一辺倒になってくる。

 「数馬」を通過するまでは比較的ゆっくりと上り、「数馬」からペースを上げていくのが通例であるが、今日は早い段階からペースが上がり始めた。

 「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」までちょうど2週間となったので、メンバーのボルテージが上がっているのであろう。

 体調は可もなく不可もなくといった感じであったが、少しばかり脚の回りは悪いようであった。「数馬」を通過する前から先頭集団のペースについていけず差が広がり始めた。

 「いかん、いかん・・・」と、平坦部分に差し掛かったので、クランクを回すペースをぐっと上げ、集団のしんがりにくっついた。

 「数馬」を通過するとペースはさらに上がる。集団は徐々に縦に長くなっていく。私はその長くの伸びた隊列の一番後ろでもがいていた。

 通過する距離が延びていくにつれて隊列はどんどん伸びていき、まばらに点在する諸島の様相を呈してきた。「バイクルプラザ諸島」とでもいうべきか・・・アスファルトの海にはエメラルドグリーンの島が点在する。

 私はもう一人のメンバーとともに諸島のしんがりの島を構成していた。少し前には前を行くメンバーの背中が見ていた。

 その背中に誘導されるようにクランクを回し続けた。心拍数は175を示し続けていた。前を行くメンバーに追いつくためにはこの数値を180まで上げてその間合いを詰めていく必要がある。

 しかし、エンジンには余力はないようであった。ガタガタとした振動と音を発しながらエンジンは必死に回っている。アクセルを踏み込めば一時的には1分間における回転数が180を超えることはできるであろうが、その回転数を維持できる時間はごくわずかなはずである。

 残り1kmを切った。この辺りからアクセルを床まで踏み込むべきである・・・そう判断した私はアクセルに載せている右足に力を込めた。一旦はスピードが少し伸びた。前のメンバーとの間隔は少し縮まった。

 しかし、エンジンの回転数はその後伸びていかなかった。180を超えた数値はやがて元の175まで戻ってきてしまった。

 ゴール地点が近づいてきた。一緒に走っていたメンバーは、ラストスパートをかけて前を行くメンバーに追いついていった。

 私もそれに続くべきであった。しかし、無い袖は振れぬ・・・ペースを維持したままで都民の森の駐車場に到着した。

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 都民の森の駐車場は行楽客の車で賑わっていた。ローディーの数も多かった。奥まったところにある日陰で休憩した。ここは風が通り涼しい。

 最後の一伸びが欲しいところであったが、だれることなくペースは最後まで維持できたので、可もなく不可もなくといった上りであった。調子は上手向きではないが、だら下がりでもない。乗鞍に向けて、もう少しボルテージを上げていきたいところである。



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