2014/8/10

3067:アクシデント  

 台風の影響で今日は朝から雨が降っていた。雨は時折強く降り、また時折止んだ。風も夜になるにつれて強くなってきた。

 私は夜の8時半ごろ、新青梅街道を西に向かっていた。台風の影響であろう、車は少なかった。赤信号で止まる以外はスムースに車は流れていた。

 風は強く、車の窓を閉じていてもその風の威力は、音や車に時折加わる圧力により充分に感じられた。雨はちょうど止んでいた。

 もうすぐ自宅のあるエリアに差し掛かる頃であった。フロントウィンドウに「ドンッ!」と鈍い音があって、何かがぶつかった。

 強い風にあおられて何かがとんできたようであった。暗い中であったのでそれが何かしっかりと判別することはできなかった。

 しかし、それほど硬いものではなかった感覚が残っていた。昆虫かなにかであろうか・・・夜行性の昆虫が空を飛んでいたが、強い風によってコントロールを失い、車の窓にぶつかった・・・そんなイメージが脳内に映し出された。

 もしあの未確認飛行物体が昆虫であったとしたら、風で押され飛んできたスピードと車が向かってくるスピードとが加算された勢いでぶつかったこととなるので、致命傷となったかもしれない。

 フロントウィンドウにぶつかった反発で上方へ跳ね飛ばされた昆虫はきっと道を越えて道路脇の草むらか何かに不時着したのではないであろうか。ぶつかった衝撃のために身動きは取れず、その場で空しく手足を痙攣させている。

 その昆虫の寿命がどれくらいかは不明であるが、きっと夏が終わるまでの間は特別な事情がなければ生きていけたはずである。

 しかし、このアクシデントによりその昆虫は寿命をまっとうすることなく、さらには子孫を残す機会を得ることもなく、その生命を終えようとしているのかもしれない。

 未確認飛行物体がぶつかったフロントウィンドウには特に何の痕跡もなかった。ぶつかったものが昆虫であったかどうかも不明である。

 できれば、小さな木の実か何かであってほしいような気がした。丸い有機体であったことは確かなような気がしていた。そして、なぜかしら昆虫であるような気がしていた。

 東京は台風11号の直撃は避けられたようである。チームでのロングライドが当然のこととして中止となった以外には、私の生活にはそれほどの影響はなかった。しかし、あの昆虫(もしも『あれ』が昆虫であったとして・・・)には決定的な影響を与えたかもしれない。



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