2014/8/31

3088:デジャヴ  

 「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」までちょうど1週間・・・8月最後の日曜日、雲は出ていたがまずまずの天気に恵まれた。気温はここ数日同様、この時期としては低めに推移した。

 数日前の天気予報では「曇りのち雨」の予報であった。「乗鞍」前にちゃんと走っておきたかったので少々心配したが、天候は崩れることはなくチームのロングライドは無事決行となた。

 今日のロングライドの目的地は正丸峠である。定番のコースである。往復距離は100kmプラス数kmといったところ。参加者は10名であった。

 このさわやかと評してもいい天気に誘われたのか、今日は多くのローディーが繰り出していた。小沢峠を越えて、山伏峠の上り口に到着するまでに出会ったローディーの数は相当な数に上った。

 山伏峠の上り口に向かっているときには、私たちのチーム10名のトレインの後ろに別のチームのトレインが繋がり、一時20台ほどのロードバイクからなる巨大なトレインが形成された。すれ違うローディーがその長さに驚き「すごい・・・」とささやいていた。

 今日の主戦場となる山伏峠の上り口到着した。山伏峠の上りは4kmちょっと。さらにいったん下って途中から正丸峠の上りに入る。ゴールは正丸峠。下りが入る変則的な構成となるためペース配分が難しい。山伏峠で全精力を使い果たしてしまうと、正丸峠の上りで急速に失速してしまう。

 体調は悪くはない。先週よりも体は少し軽く感じられた。「Mt.富士ヒルクライム」以降、調子は少々下降気味であった。夏の暑さで体が疲れるからであろうか、昨年も夏は調子が下降曲線を描いた。しかし、ここ1週間ほどは急に涼しくなった。そのおかげであろう、少し体調が回復したようである。

 いつものように集団で上り始めた。上りはじめはゆっくりとしたペースで走る。普段は徐々にペースが上がり始めるが、今日は早い段階からペースが上がった。

 3名の先頭集団がその速いぺースに乗ってぐいぐいと先を走り始めた。このペースに乗ってしまったら、終盤どう考えても体力がもたない。

 サイコンに表示される心拍数に注意しながら、自分のペースを守った。ところが今日はそのサイコンの心拍数の表示が不安定であった。いきなり140台まで落ちたり、急に170台まで上がったりを数回繰り返した。サイコンの具合が悪かったようである。

 3名の先頭集団は随分と前に行ってしまった。その後ろに3名のメンバーがちょうど10mほどの等間隔を開けて縦の列を形成していた。

 私はその縦の列の中間にいた。前は白のORBEA号、後ろはRIDLEY FENIX号である。3名はほぼ同じスピードで上って行った。

 この状況、ちょっとした既視感があった。「そうだ、先週の都民の森への上りの時と同じシチュエーションである・・・」

 先週は結局前を行く白のORBEA号に追いつけず、最終盤でラストスパートしたRIDLEY FENIX号にも抜かれてしまった。

 「まずい・・・先週と同じ結果にならないようにしないと・・・」そうは思うが、なかなか白のORBEA号との間合いは詰まらない。そうこうしているうちに山伏峠の終盤に差し掛かった。

 気づくとRIDLEY FENIX号がペースを上げて私の右わきを抜けていった。「速い・・・」すぐに5mほどの差がついた。「ここで離されてしまうと、まずい・・・」ペダルに力を込めた。ペースが上がった。RIDLEY FENIX号は白のORBEA号をかわした。私もペースを上げてどうにか白のORBEA号に追いついた。

 RIDLEY FENIX号はペースを緩めることなく5,6m先を走っていた 。同じORBEA同士だからというわけでないが、私と白のORBEA号はほぼくっつきながらRIDLEY FENIX号を追った。

 山伏峠を登り終えそのまま下りに入った。残念ながら下りでRIDLEY FENIX号との差はさらに広がった。下りはあまり得意ではないのである。そして、ステージは正丸峠への上りに切り替わった。差は広がったが、RIDLEY FENIX号の背中は視界にとらえることができた。

2014/8/30

3087:ヴェンティクワトロ  

 原宿駅で降りた。二人の娘を引き連れて表参道を南下した。気温はここ数日と同じように8月とは思えない涼しさである。空には灰色の雲がへばりついていたが、所々に隙間があり、すぐに雨は降りそうにはなかった。

 表参道にはこの快適な気候に誘われてか実に多くの人々が繰り出していた。大通りの両側には溢れるばかりの人間が河のように流れていた。しかし一旦脇道に入り込むと、その流れはささやかな清流のように変わる。

 今日は日ごろの家族サービスの不足を補おうと二人の娘を連れて表参道で少々豪華なランチをいただくことにした。

 目指すお店は「リストランテ ケン ヴェンティクワトロ」。イタリアンレストランである。原宿駅から徒歩10分ほどのところ、表参道の路地裏へ入った閑静な街並みの中にその店はある。ガラス張りの店内は清潔感溢れる内装である。この店のシェフはは「KIHACHI青山本店」で料理長を務めた宮川健一氏。その世界では有名な人物のようである。

 ランチは三つのコースがあり、一番安いコースで3,000円(税抜)。当然のこととして、一番安いコースを選択した。このコースは、前菜・スープ・パスタ・デザート・コーヒーの構成で、前菜・パスタ・デザートは各々5,6種類のなかから選択することができる。

 メニューをにらみながら、しばし悩む。前菜は「真いわしの香草パン粉フリット バルサミコソース 玄米リゾットと共に」、パスタは「ワタリガニとフレッシュトマトクリームソース 自家製生パスタ マッファルディーネ」デザートは「ふんわり焼きたてパンケーキ ホイップクリーム、マロンジェラート、バニラジェラート、イチジクコンポスタを添えて」を選ぶ。それにしても長い。もっと簡潔にできないものか・・・

 しかし、味わいはそれぞれ素晴らしいものであった。全体に濃厚でしっかりとした味わい・・・パスタは重量感があるもっちりとしたもの・・・マッファルディーネというちょっと変わった形状のパスタは初めて食した。

 デザートのパンケーキは、「ふんわり焼きたて」という表現がこれでもかっというくらいにぴったりとする口どけの良さ・・・

 ちょっとした非日常感を満喫して自宅へ戻った。ささやかな贅沢・・・時には良いものである。でも、この表参道の人混みには少々難儀したが・・・

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2014/8/29

3086:台湾まぜそば  

 油そばを初めて食べたのはもう20年以上前のことである。武蔵境駅から歩くこと10分以上、亜細亜大学のそばにある「珍々亭」で食べた油そばは強烈な印象を私に残した。

 見た目はそれほど美しいものではなかった。スープのないラーメンである。「できそこない・・・」といった感想を持った。

 どんぶりの底にわずかに入った醤油ベースの濃いタレに、茹で上げたばかりの熱々の麺を絡めて食べる。具材も一緒に混ぜる。食べる前によく混ぜるのがポイントなので、最近は「油そば」の名称を使わずに「まぜそば」と称するところが増えているようである。

 20年数年前にはごく限られた店でしかメニューになかった油そば(まぜそば)であるが、最近ではすっかりと市民権を得た。事務所の近くには専門店までできている。

 その油そば(まぜそば)において最近流行っているのが「台湾まぜそば」である。「台湾」とあるが、台湾まぜそばはけして台湾料理ではないようである。

 発祥地は名古屋であると先日テレビで観た。鷹の爪、ニンニクを効かせたしょうゆ味のピリ辛ミンチを極太麺に乗せた、まぜそばの一種である。

 「こんなものが今流行っているのか・・・」そう思った私は、国分寺でも台湾まぜそばをやっているところがないかインターネットで検索すると、1件あった。

 「ふうみどう」である。ここはどちらかというと昔風の中華そばが美味しい店である。そういえば台湾ラーメンというメニューが以前からあった。

 早速、今日の昼食時に「ふうみどう」に行って、台湾まぜそばを頼んだ。テーブルに到着した「台湾まぜそば」はかなり辛そうな外観である。

 良く混ぜてから一気に口のなかへ入れてみる。麺は太くもちもちとしている。辛いものは特別に得意というわけではない。結構インパクトのある味わいである。

 最初は「ちょっと私には辛すぎるかも・・・」と引いたが、食べ進むうちに「これはこれで良いのかも・・・癖になるかもしれないな・・・」と思い直し始めた。

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 店を出たのち、ふと20数年前のことを思い出した。最初は違和感が先にたった「珍々亭」の油そばであったが、その後なんだか妙に癖になった。また久し振りに「珍々亭」の油そばが食べたくなった。

2014/8/28

3085:可能性  

 夏は本当に急死したのであろうか。あるいは自然界で一部の昆虫が外敵の攻撃から身を守るために行うような死んだふりをしているだけなのであろうか。

 死んだふりをしている夏は、近いうちにその大きなかまくびを持ちあげ、ぬうとまた現れてくる機会をうかがっているのであろうか。

 今日の最高気温は23度。涼しいを通り越して肌寒かった。今週に入ってからこんな具合の日々が続いている。そのひんやりとした空気にさらされていると、夏が再興する可能性はないのではと感じられる。

 その可能性は、STAP細胞が実在するという可能性同様、今現在の状況のみから判断すると、かなり低い。

 STAP細胞は実在するのか・・・理研の中間報告では、論文に記載された方法で22回実験を繰り返したが、STAP細胞は作成されなかった、と発表された。

 小保方氏はさらに追い込まれたように見える。本当にSTAP細胞はあるのか・・・画期的な功績を求められ続け、本人もそれを探求し続けた小保方氏が精神のバランスを崩して、後先のことを深く考えもせず、巧妙に捏造したものでしかないのか・・・

 精神状態に異常をきたしていたのであれば納得されるが、通常の精神状態ではすぐに疑義が挟まれるであろうSTAP細胞の論文発表を敢行するはずはないように思われる。

 もしかしたら、STAP細胞は実際に存在し、9回裏2アウトからの逆転劇は行われるのかもしれない。「STAP細胞の作成に200回以上成功している」・・・小保方氏はそうはっきりと明言した。可能性は全くないわけではないように思われる。

 もうすぐ「マウンテンサイクリングin乗鞍」である。Mt.富士ヒルクライムに比べると、私にはあまり向いていないコースである。斜度が富士よりも厳しいうえ、終盤で空気がぐっと薄くなる。

 身長181cmの私の体はヒルクライム時多くの空気を必要とする。森林限界を越えてからのスピードダウンは避けられそうにもない。

 さらに体重70kgでは斜度は少しでも緩めの方が助かる。なので、乗鞍での素晴らしいタイムは期待できないような気がしている。一応今年の富士でのタイムである1時間31分27秒を目標にしている。

 その目標タイムをクリアする可能性はどれくらいあるか・・・猛暑が戻ってくる可能性やSTAP細胞が実在する可能性同等全くないわけではないが、今現在では低いと言わざる得ないであろう。

2014/8/27

3084:ボディートレック  

 「一日置き作戦」を発動したのは昨年の11月であった。それ以来、きっちりというわけにはいかないが、ほぼ2日に1回の割合で、固定式ローラー台か、スポーツジムのエアロバイクで1時間ほど汗を流している。8月も終わろうとしているので、後2ケ月ほど継続するとこの作戦は1年を経過する。

 それほどハードなトレーニングではないので、急にヒルクライムが速くなるといった効果は期待できないが、それでもほぼ一定のペースでだれることなく上りきれるようになった。

 「継続は力なり・・・」である。どうにかこの「一日置き作戦」を今後もずっと続けていきたいものである。

 しかし、家族からは、家のなかで固定式ローラー台でトレーニングすることに対して少々ブーイングが出始めている。

 まずはその騒音に対するブーイングである。固定式ローラー台は、結構な音がする。玄関を入ってすぐの廊下のようなところに設置して行うのであるが、リビングにもその音は侵入してくるようである。

 さらに夏場になってからは、「汗臭い・・・廊下が汗臭いよ・・・」と娘たちからクレームが矢継ぎ早に放たれるようなった。

 もちろん汗よけのタオルなどはしっかりと敷設しているのであるが、その守備範囲を超えて飛び散る汗が床に落ちる。トレーニングを終えた後は雑巾で床を拭いている。それで対処できていると思っていた。

 しかし、夏場の汗の量は半端でない。その臭いが染み付いたのであろうか・・・そういったクレームが連発したので、最近は自宅での固定式ローラー台でのトレーニングではなく、スポーツジムに行ってエアロバイクでトレーニングをすることがほとんどになった。

 スポーツジムのエアロバイクならテレビも観れるし、消費カロリーなどもコンピューターで計算されて表示される。

 負荷の変化も何種類かのパターンから選べる。時間はいつも1時間。消費カロリーは800キロカロリーを目安にしている。

 800キロカロリーというとどれくらいなのであろか・・・一般的な定食や弁当は600〜800キロカロリーと言われているので、まあ昼食1回分ほどのカロリーであろう。

 1時間エアロバイクで汗をかいた後は、シャワーでさっぱりとする。今日は時間に少し余裕があったので、エアロバイクでの1時間の後、「ボディートレック」を30分ほどやってみた。

 ボディートレックは、一般的なランニングマシンはよりも膝への負担が少ないマシン。なんとなくスキーのような動きである。実際にやってみると、ロードバイクでのダンシングにも若干似ている動きのような気がする。

 エアロバイクの時とはかなり違う部分の筋肉を使うようで、結構疲れる。これを30分加えると体がバランス良く鍛えられるような気がする。30分での消費カロリーは300キロカロリーであった。エアロバイクでの消費カロリーと合わせると1000キロカロリーを超えた。これだと夕食1回分ほどのカロリーであろうか・・・

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2014/8/26

3083:除湿機  

 季節はすっかり変わったようである。2日前、日曜日にロングライドに出かけたときには、まだまだ夏であった。その証拠に、帰りの睦橋通りを通る際のサイコンの気温表示は36度を示していた。

 アスファルトは熱せられていて下からも熱気が上がってきた。しかし、前回ここを通った際には43度であったので、走っていて風を受けているときには、「前回より全然楽だ・・・」と思ってしまった。

 36度であれば、「熱中症の危険がありますので屋外での激しい運動は控えてください・・・」と気象予報士はきっと言うであろう。

 酷暑の基準が随分と上がってしまたので、相対的な評価においては、「それほど暑くない・・・」という印象となったのであろう。ちょっと一般の基準とはずれてしまったようである。

 今日は停滞する低気圧の影響から雨が降ったり止んだりの一日であった。気温は25度ほど・・・すっかり秋の様相である。湿度が高かったので、不快指数はそれなりには高かった。

 夏の終わりは「宴の後」のように、一種の虚脱感が襲ってくる。激しく情熱的であったものが衰えていくような、そんな衰退感が灰色の空には漂っていた。

 夜になって家に帰り、リスニングルームの除湿機を確認すると、思ったとおり水をためるタンクが満杯になって、除湿機は稼働を停止していた。ピアノの上に置いてある湿度計の針は50%あたりを指していた。

 急いでタンクを本体から取り出して、洗面所で水を流し去った。空になったタンクをもとに戻すと自動的に除湿機が稼働を始めた。

 この除湿機はあまり暑くならないコンプレッサー方式である。デシカント方式だと室温が相当上がってしまうようである。しかし、コンプレッサー方式の除湿機の場合、気温が下がる冬の除湿には向かないようで、冬にはデシカント方式のものが必要となる。

 両方の方式を選択できるハイブリット型の除湿機も売られていた。しかし、ハイブリット型の除湿機は価格が高い。その価格の高さに「冬はまた別のものを買えばいいか・・・」と安いものを購入した。

 湿度が高い日にはまる一日でタンクが満杯になる。タンクが一杯になると自動的に除湿機は停止する。「もう少し容量の大きなものにすればよかったかな・・・」と反省したが、後の祭りである。

 コンプレッサー方式の除湿機は音がうるさいのが短所である。妻がピアノの練習をするときには当然電源をOFFにする。そしてそのままになっていることも多い。

 帰宅してすぐに、玄関のすぐわきにあるリスニングルームの除湿機の稼働状況を確認することが最近の日課となっている。

2014/8/25

3082:ボルテージ  

 「上川乗」をリスタートした。しばらくは時折平坦路や下りが顔を出すが、やがて上り一辺倒になってくる。

 「数馬」を通過するまでは比較的ゆっくりと上り、「数馬」からペースを上げていくのが通例であるが、今日は早い段階からペースが上がり始めた。

 「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」までちょうど2週間となったので、メンバーのボルテージが上がっているのであろう。

 体調は可もなく不可もなくといった感じであったが、少しばかり脚の回りは悪いようであった。「数馬」を通過する前から先頭集団のペースについていけず差が広がり始めた。

 「いかん、いかん・・・」と、平坦部分に差し掛かったので、クランクを回すペースをぐっと上げ、集団のしんがりにくっついた。

 「数馬」を通過するとペースはさらに上がる。集団は徐々に縦に長くなっていく。私はその長くの伸びた隊列の一番後ろでもがいていた。

 通過する距離が延びていくにつれて隊列はどんどん伸びていき、まばらに点在する諸島の様相を呈してきた。「バイクルプラザ諸島」とでもいうべきか・・・アスファルトの海にはエメラルドグリーンの島が点在する。

 私はもう一人のメンバーとともに諸島のしんがりの島を構成していた。少し前には前を行くメンバーの背中が見ていた。

 その背中に誘導されるようにクランクを回し続けた。心拍数は175を示し続けていた。前を行くメンバーに追いつくためにはこの数値を180まで上げてその間合いを詰めていく必要がある。

 しかし、エンジンには余力はないようであった。ガタガタとした振動と音を発しながらエンジンは必死に回っている。アクセルを踏み込めば一時的には1分間における回転数が180を超えることはできるであろうが、その回転数を維持できる時間はごくわずかなはずである。

 残り1kmを切った。この辺りからアクセルを床まで踏み込むべきである・・・そう判断した私はアクセルに載せている右足に力を込めた。一旦はスピードが少し伸びた。前のメンバーとの間隔は少し縮まった。

 しかし、エンジンの回転数はその後伸びていかなかった。180を超えた数値はやがて元の175まで戻ってきてしまった。

 ゴール地点が近づいてきた。一緒に走っていたメンバーは、ラストスパートをかけて前を行くメンバーに追いついていった。

 私もそれに続くべきであった。しかし、無い袖は振れぬ・・・ペースを維持したままで都民の森の駐車場に到着した。

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 都民の森の駐車場は行楽客の車で賑わっていた。ローディーの数も多かった。奥まったところにある日陰で休憩した。ここは風が通り涼しい。

 最後の一伸びが欲しいところであったが、だれることなくペースは最後まで維持できたので、可もなく不可もなくといった上りであった。調子は上手向きではないが、だら下がりでもない。乗鞍に向けて、もう少しボルテージを上げていきたいところである。

2014/8/24

3081:都民の森  

 今日のチームでのロングライドの目的地は都民の森であった。都民の森までのロングライドといえば、7月最後の日曜日に行ったロングライドのことが思い出される。

 その時はまさに酷暑と表すべき暑さであった。スタート時点ですでに気温は32度もあり、帰りの睦橋通りではサイコンの気温表示は43度にまで達した。

 その時の記憶はまだ生々しく残っていたため、目的地を聞いた時、「今日は大丈夫かな・・・」と少し不安がよぎった。

 しかし、今日はスタート時点から前回とは違った。走って風を体に受ければ涼しい。8月のロングライドとしては快適なコンディションであった。

 午後には30度を超えてくるであろうが、前回のような酷暑にはならないであろうことは、走り始めから感じられた。

 それでも、8月である。暑いことは暑い。檜原街道に入って公設のトイレのある駐車場で休憩した時、下を流れる川で水遊びをしている人々がいた。犬も気持ちよさそうに水に戯れていた。

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 その様子を目を細めながら見ていた。ああやって8月の休日を過ごすのが正しいような気がした。犬は本当に気持ちよさそうである。しかし、私たちはこれから都民の森への厳しい上りを上っていかなければならない。

 隊列を組み直してリスタートした。やがて都民の森へ向かうT字路に到着した。そこを左へ曲がった。交差点の表示板には「都民の森 21km」と記載されていた。

 ここからしばらくは上り基調のアップダウンが続く。「上川乗」のY字路まではゆっくりめのペースで隊列をキープしながら走っていった。

 「上川乗」に着いてしばし休息した。ここから都民の森駐車場まで12kmほど。前半はアップダウンが続き、上りが少しきつくなってくる。「数馬」を超えると上りが最後まで続く。斜度は緩むこともあるが、残り2kmあたりから厳しい斜度が最後まで続く。タフなコースである。

 体調は可もなく不可もなくといったところか・・・調子は上向きではないがだら下りでもない。「上川乗」の休憩時には体が少し重く感じられた。「今日は慎重に行こう・・・」そう思いながら、ヘルメットをかぶった。ORBEA ONIXに跨り、辛い上りへと向かった。

2014/8/23

3080:マジック  

 私の好きな映画の一つに「バグダッド・カフェ」がある。「バグダッド・カフェ」は1987年制作の西ドイツ映画である。まだベルリンの壁が崩壊する前の映画である。

 アメリカ合衆国ラスヴェガス近郊のモハーヴェ砂漠のうらぶれたカフェに集う人々と、そこに現れたドイツ人旅行者ジャスミンの交流を描いた作品で、日本では1989年に公開されて話題となった。

 この映画の主題歌であるジェヴェッタ・スティールが歌う「コーリング・ユー」は、アカデミー賞最優秀主題歌賞にもノミネートされるほどの世界的なヒット曲にもなり、映画よりも主題歌の方が有名となった感があった。

 この映画における重要なモチーフは「マジック」である。「マジック」によって驚かされる人々の心は軽くなり、明るくもなる。マジック・・・それは魅惑的な存在である。

 今日はバグダッド・カフェに出向いたわけではないが、オーディオによる新たなるマジックを経験する一日となった。場所はGRF邸の広々としたリスニングルームである。

 この部屋での定番のマジックは「T4マジック」である。これに関しては私はすでに数多くの経験がある。経験があるが、この広い部屋の真ん中あたりの床につつましやかに置かれている小型2ウェイスピーカーであるT4が鳴っているとはどうしても看破しえないほどの背面空間表現マジックが展開する。

 「やはり後方のGRFが鳴っているとしか思えない・・・」

 同席したshanshanさんと私は、呟かざる得なかった。この出し物に関してはすでに経験済みであったので、その不思議を再認識するという経験となった。

 そして新たなマジックは二つあった。両方ともデコラによるマジックであった。まあ、その存在そのものが一種のマジックのようなものでもあるデコラであるが、この部屋では、その存在だけでなく、奏でる音によっても壮大なマジックを展開するのである。

 まずは、ステレオのレコードがかかる。プリアンプの真空管がオリジナルのものに変更されたデコラはその空間表現が劇的に変化した。

 デコラは超豪華にして壮麗な意匠を纏った家具調コンソール型オーディオ機器である。GRFさんのデコラは1962年製・・・私よりも一歳年上である。

 その音場は実に広々としている。水戸黄門に連れ添う「助さん」「格さん」のようにデコラの両サイドに控えているGRFの端にまでらくらく達するその広大な広がりは、一瞬耳と目の感覚のずれをさそう。どうしても「GRFが鳴っている・・・」と私の脳は告げるからである。

 その不思議さはジャスミンとブレンダの二人がバグダッド・カフェで披露するスティックによるマジックのようである。

 「T4マジック」同様「デコラ・マジック」もその手際の良さと、魅惑的な不思議音場体験が聴く者の心をすっかりと虜にする。

 さらに「デコラ・マジック」には渋いMONOマジックもあった。MONO盤のレコードをかけるのであるが、それと言われなければMONOだと全く気付かないのである。

 MONOにも音場がしっかりとあったのか・・・という目から鱗体験がしっかりとできるのである。MONOだと知らされて改めて目を凝らすのであるが、耳から伝わる情報により投影される脳内スクリーンの映像は、しっかりとした広さを持っている。

 デコラのスピーカーは2ウェイ。楕円形のウーファーの上には六つのツイーターが複雑な方向に配置されている。この独特のスピーカー配置が、このマジックの肝であろうことは推測がつくが、その様子を眺めてもマジックのタネは全く見破ることはできなかった。やはりマジックはマジックのままであった。そして、実に魅惑的であった・・・

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2014/8/22

3079:スローフォックストロット  

 「スローフォックストロット」という名称はどこかしら優雅な響きがある。フォックスはキツネ・・・動物のキツネの動きがその名称に関連するのか否かは不明であるが、そのステップはどことなくキツネが広い草原を緩やかに走っているような雰囲気がある。

 一方は「タンゴ」は切れの良さが身上。日本人にも馴染みのあるリズムと音楽である。私の世代の場合、「タンゴ」と言えば「黒猫のタンゴ」である。浜松町の神明プラザの4階、ダンスホールに流れたタンゴの音楽は残念ながら「黒猫のタンゴ」ではなかったが、あの独特のテンポはどことなく心地よいものがある。

 ひょんなことが幾つか繋がり、私は定期的に社交ダンスを習うようになった。そして年に数回正装してダンスパティーにも参加することとなった。

 目白にある日立目白館で行われる「目白ダンスパーティー」も10月に3回めのパーティーが行われる予定である。

 そのパーティーに参加する予定である私は、ダンスの講習会に参加した。参加者は男性3名女性3名の合計6名であった。

 講師は女性講師で、国内の大きな大会で上位に入る実力者である。10月のパーティーでは二つの種類のダンスが新たに加わる予定である。

 それが「スローフォックストロット」と「タンゴ」である。今日はその2種類を一から習うこととなった。

 参加費は一人1,000円である。会場費と講師謝礼・・・一人1,000円では赤字ではないのであろうか・・・といつも思うのであるが、ずっとこの価格であるので、どうにかなっているのであろう。

 いつものジェニファーとの一対一でのレッスンは普通30分。この講習会では、講師のレッスンが1時間、その前後には受講者のみで復習もする。結構長時間である。

 体力はその間、消耗する。帰りは浜松町から東京駅へ山手線で数駅乗った後、東京駅で中央線に乗り換えた。中央線は東京駅が始発であるので座れる。

 座りながら、最近買ったばかりのスマホで音楽を流した。イヤホンからはバッハの幽玄な響きが流れ始めた。しかし、意識があったのは四谷までであった。吉祥寺あたりで意識が戻ったが、すっかりお疲れのようであった。



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