2014/7/31

3057:羽虫  

 一旦収まったかに思えた猛烈な暑さはまた徐々に復活し始め、今日の午後には最盛時の8割か9割方にまで回復した。

 彼女と待ち合わせたとある食品スーパーの屋上駐車場は遮るものがないので強い陽の光に晒され続けていた。熱をこれでもかと注ぎ込まれたコンクリートはさすがに飽和し、溢れた熱を下から放出していた。

 ほとんど車の停まっていない広い灰色の空間に黒いMitoはすぐに見つかった。その脇にPoloを滑り込ませた。

 彼女は車のガラス越しにこちらに笑顔を投げかけた。そして、Mitoのドアを開けて外に出て、一瞬顔を少ししかめた。その後急ぐような足取りでPOLOの助手席側に行き、車に乗り込んだ。

 「また、暑さが戻ってきたね・・・」

 彼女はそう言って助手席のシートベルトに手をかけ、軽く引きよせてセットした。それを確認してから、私はサイドブレーキを解除し、フットブレーキにおいていた右足をアクセルべダルに移した。

 時間は午後3時であった。POLOのフロントウィンドウの外側には小さな白い羽虫がとまっていた。その羽虫はスピードが上がるにつれて風を受けて体が揺れた。その風に対抗するようにしっかりと脚を踏ん張るのか、吹き飛ばされることなくつかまり続けていた。

 「この羽虫にとって、暑さが戻ってきたことは嬉しいことなのであろか・・・あるいは羽虫にとってもこの暑さは辛いものなのであろうか・・・」

 そんなどうでもいいことを考えながら、ハンドルを数回切った。エアコンのエアダクトからは電気的に冷やされた風が勢いよく吹き出していた。

 「この前の日曜日、ロードバイクで走ったんだけど、怖ろしいくらい暑かった。あの暑さを身を持って体験しているので、これくらいならまだ大丈夫っていう気がするよ・・・」

 「えっ・・・日曜日に走ったの・・・あの日はちょっと異常なくらいだったでしょう・・・熱
中症になるんじゃないの・・・」

 「確かに・・・身の危険を感じるような暑さだった。」

 「日曜日は午後に凄い雷雨が来なかった・・・うちの方は結構凄かった。雷も鳴って、雨と風でちょっとしたハリケーンだった。でも、そのおかげで、それから急に涼しくなったけど・・・」

 「その雨にもしっかりと降られたよ・・・もう少しで家に着くというところだったんだけど、凄い風と雨で、肌に直接当たると痛いくらいだった・・・」

 そんな会話を交わしながら、多摩湖の周遊道路を走った。この道路は多くの木々で周囲を覆われているので、木陰が多く、見た目も涼やかである。あの白い羽虫はいつの間にかいなくなっていた。

2014/7/30

3056:スコール  

 想像していたとおり、睦橋通りは灼熱の地獄と化していた。この通りは日影がほとんどない。容赦ない太陽光が疲労した体から残り少なくなった体力をさらに剥ぎ落していく。

 ここは一旦赤信号につかまると、どういうわけか連続してつかまり始める。ストップ・アンド・ゴーの繰り返しとなる。それがまた脚を疲弊させる。

 普段、ロングの帰りにこの睦橋通りを走る時には、アドレナリンの助けを借りてハイペースで飛ばすことが多いのであるが、さすがに今日はそういうわけにはいかなかった。

 普段よりも倍くらい長く感じられた睦橋通りを走り終え、国道16号を横切って、ようやく休憩ポイントである拝島駅そばのコンビニに到着した。

 ここで昼食をとった。皆、冷たい麺を選択していた。私は「冷やしたぬきうどん」を選んだ。ゆっくりと食べようかと思っていたが、天候が急変した。

 空には黒い雲が急速に広がり始めていた。そして、強い風が吹き始めた。その風は、激しい雨を引き起こしそうな雰囲気をくっきりと示していた。

 今後起こる可能性についてメンバーの認識は一致した。すぐさま手元の食料を胃袋のなかに収めて、ヘルメットをかぶり、ハーフフィンガータイプのグローブを付けた。

 隊列を整えて帰路を急ぐこととなった。玉川上水に沿って走った。東大和グループの2名は途中から、隊列を離れ、ショートカットできるコースを選択することとなった。

 北の空には真っ黒な雲が陣取っていた。2台のロードバイクはその巨大な雲に向かって走った。雲が上空を完全支配するのが先か、あるいはロードバイクが家に帰り着くのが先か・・・疲れているのに自然とペースが上がった。

 残念ながらその「競争」は敗北に終わった。もうすぐ家に着くという地点で強烈な向かい風とともに矢のような雨が地面をロードバイクを、そして陽に焼けた肌を強く打ち始めた。

 その雨は周囲にバタバタという襲撃音を発生させながら強くなり続けた。熱帯のスコールのようにその雨はあたりの雰囲気を一変させた。

 途中でメンバーと別れ、家路を急いだ。もう体もロードバイクも濡れ鼠状態である。陽に焼かれ続けた体にその激しい雨は独特の快感をもたらしてくれた。

 その激しさは、いろんなものを心と体から流し去るかのようであった。体からは汗を流し去り、心からは執着心のようなものを流し去った。赤信号で止まった時、真上を見上げた。顔に雨粒が強くあたり弾け飛んだ。

2014/7/29

3055:43℃  

 都民の森の駐車場には多くの車が停まっていた。そして、この酷暑にもかかわらず、ローディーも多くいた。ロードバイク用のバイクスタンドには数多くのロードバイクが並んでいた。

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 このような炎天下では危険とされる激しい運動を終えて、精も根も尽き果てた感じの私は、ORBEA ONIXをバイクスタンドにかけると、日陰に行って座り込んでしまった。

 少し休んでから、自販機でスポーツドリンクを購入して飲んだ。さらに売店で売られていた、焼き団子を購入して、腹のなかに入れた。

 時間の経過とともに消耗しきった体にも少しばかりのエネルギーが戻ってきた。「この天気でのヒルクライムはやはり相当に過酷なものだ・・・しかも、ゆっくりと上ればいいのに、バトルするんだから・・・」そんなことを思いながら、ぼんやりと晴天の空を眺めていた。

 空はくっきりとした青色であった。雲はなく、太陽は邪魔ものがいないので我が物顔で威張っているようであった。しかし、天気予報では「午後は急な雨や雷に注意してください・・・」と伝えていた。

 「確かに、この気温では積乱雲が形成されてもおかしくない。異常な暑さだからな・・・降り出す前に家に着ければいいけれど・・・帰りは下り基調だからそれほど体力は使わないはずである。でも、さらに気温が上がった睦橋通りはきっと過酷な暑さだろうな・・・」

 帰り道のことを思った。二つの心配事が頭のなかに形成された。灼熱の睦橋通りと急な雷雨である。この二つの心配は、現実のものとなった。

 長い下りを下っていった。強烈な風を受けながら下る。この風のおかげでそれほどの暑さは感じないですんだ。

 檜原街道に入るとほぼ平坦になる。下り基調ではあるが短い上りもある。上りに差し掛かると脚に刻まれたダメージが相当に大きいことが分かる。脚が重く全く回らない。

 武蔵五日市駅まで降りてきた。この辺りから気温は半端ではなくなってくる。皆サイコンの気温を見て、あきれたような表情をしている。私のサイコンの気温表示は「43℃」となっていた。まさに酷暑と呼ぶにふさわしい気温である。

2014/7/28

3054:スピットファイアー  

 「上川乗」のY字路までは隊列をキープしながらゆっくりめのペースで上がっていった。時折先頭を交代しながら8台のロードバイクで形成されたトレインは、「苦役列車」のごとく上ったり下ったりを続けていた。暑さは依然厳しく、ゆっくりとしたペースであっても、疲労感はどんどん積み増していく。

 「上川乗」で日影に入ってしばし休息を取った。ここから「都民の森」の駐車場までは約12kmほど。その区間は各自自分のペースで上っていく。

 「数馬」までは上りもあるが下りもある。「数馬」から先は厳しい上りが続く。「数馬」までは、それほどペースを上げずに集団で上っていき、「数馬」から徐々に限界付近まで上げていく・・・だいたい都民の森までの坂を上る際のパターンである。

 今日は「数馬」までの行程がいつもよりハイペースであった。「ちょっと上げすぎじゃないかな・・・この暑さのなか・・・終盤これではもたないよ・・・」そう思いながらも、集団にへばりついていた。

 「数馬」の前の急な上りあたりから、その残された体力と脚力に応じて集団は縦に長い展開となっていった。「数馬」からは5km弱でゴールに着く。

 太陽光は容赦がない。ある意味平等である。満遍なく光を投げかけ、肌を焼く。体力を奪い、坂を上る者の心を傷めつける。

 「数馬」以降、私の心拍数は常に180を超えていた。1km、2kmと距離を苦しげに獲得していく。やがて2名のメンバーが先行し始めた。それについていくには今よりも心拍数を上げる必要がある。しかし、それでは終盤で完全に消耗しきってしまう・・・その差は徐々に開き始めた。

 3位のポジションに私ともう一人のメンバーが位置取る形となった。時折前後し、時折完全に並走しながら、先を行く2名の後を追いかけた。

 残り2kmほどとなった。全体の位置関係は変わっていない。私は3位の座を争う形で「坂バトル」を継続していた。2台のロードバイクは、メッサ―シュミットとスピットファイヤーかと見紛うばかりに競り合い、この過酷な暑さのなか厳しい坂を上っていった。

 心拍数は180を切ることはない。時折サイコンに目をやると平気で185くらいの数字を示していた。太腿の筋肉はそろそろ限界に近づきつつあることを懸命に知らせようとしていた。バトルの直接的な相手がいなければ、とうに心は折れていたはずである。

 残り1kmとなった。私はペースを上げた。前に出て、その差を広げようと懸命にクランクを回した。心拍数は190を超えた。

 限界を超え続けていた。乳酸は一気に脚から体全体に広がっていった。「1kmはもたない・・・」そうは思ったが、差を広げておきたかった。

 500mほどしかもたなかった。このペースを維持するのは不可能であった。ペースを落とした。心拍数も185までさがった。

 後ろのメンバーが追いついてこなかったら、このまま流してゴールしようと思った。しかし、そうは問屋は卸さない・・・やがて、すぐ後ろに付かれた。

 まずい展開である。しかし、ペースを緩めたのでほんのわずかな余力が脚には残った。最後のスパートのためのほんのわずかばかりのエネルギーが残っていることを頭の片隅に仕舞い込み、歯を食いしばった。再び2台のロードバイクは前後しそして並走した。

 ゴールが近づいてきた。残り100mである。私は腰をサドルから上げた。クランクを回すペースを一気に上げた。前かがみになって、この苦役の最後を締めくくるべく、スパートした。

2014/7/27

3053:炎暑  

 先週はアクティブ・ブレイン・セミナー、先々週は白河ツアーと2週続けて日曜日に予定が入っていた。そのため、チームでのロングライドには参加できなかった。今日は3週間ぶりのロングライドとなった。

 梅雨明け以降猛暑が続いている。日に日に暑さはその程度に凄みを増してきている。今日はその仕上げとばかりに昨日を上回るような暑い日になることが天気予報により予測されていた。

 久し振りのロングライド、しかも炎暑のなかでのロングライド、かなり過酷なものになることはほぼ確実であった。

 目的地は都民の森に決まった。往復で110km程の距離である。トレインを組んで進むが、メンバーの間では「暑い・・・」という単語がすぐさま飛び交った。それはそうであろう、7時半にバイクルプラザを出発する時、気温はすでに32度に達していた。

 玉川上水に沿って走っていった。水際であるので涼しげな景色が広がっているのであるが、さすがに今日の暑さにあっては、その心理的な効果はほとんど効き目がなかった。

 拝島駅そばのコンビニで休憩をしたが、すでにこの段階で結構ぐったりしていた。まだ先は長い。特に都民の森の上りはそれなりの距離がある。「この炎天下においてヒルクラムなんかして大丈夫なのだろうか・・・」ふと不安がよぎる。

 普通の人はクーラーの効いた部屋でテレビでも観ながら安静にしているのであろう。コンビニ休憩を終えて、この歩くだけでも息苦しく感じるような暑い空気のなか、ロードバイクのクランクを回し続けた。汗はとめどなく流れる。

 睦橋通りは日影がほとんどなく常に強烈な直射日光に焼かれ続けた。アスファルトからの輻射熱もかなりなものがあり、体力は融けていくアイスクリームのように奪われていく。サイコンの気温表示は35度であった。

 武蔵五日市駅を左折し檜原街道に入った。檜原街道をずんずんと進んでいくと日影が増えてくる。時折涼しいエリアが現れる。砂漠のオアシスのようである。

 檜原街道の公設トイレがある休憩所で本日2回目の休憩をした。ロードバイクを立てかけたところから下に河が見える。涼しげな水の流れに思わず「ああ、このままあの河に飛び込みたい・・・」と妄想してしまった。

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 檜原村役場を越えてT字路の突き当りの交差点を左折した。標識には「都民の森 21km」と書かれていた。これからが今日の正念場である。

2014/7/26

3052:鍛練  

 物事というものは相対的に見えるものである。自分のなかの基準が変わると、見え方が変わってくるものである。

 私はここ半年ほど、8畳という狭いリスニングルームでTANNOY GRFを眺め続けている。コーナー型であるので、思っていた以上に威圧感はないと思っていたが、やはり部屋とのバランスにおいてはかなり大きなスピーカーであることには変わりがない。

 そのGRFを普段見慣れているので、今日、チューバホーンさんのお宅にお邪魔してTANNOY LANCASTERをぱっと目にした時、思わず「かわいい・・・」と思ってしまった。

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 12畳の横長の部屋に収まるチューバホーンさんのTANNOY LANCASTERは充分なお湯でゆでられる蕎麦のようにゆったりとした空間を享受していた。一時片側のツイーターの具合が悪かったようであったが、その原因はネットワークにあったようで、すでに修理が完了し、万全の状態であった。

 使用機器は従前と変わってはいない。唯一目を引く変更点はスピーカーケーブルの変更であろう。大きなコブを持ったMIT製のスピーカーケーブルに変わっていた。

 MITというとハイエンド系のスピーカーとの相性が良いというイメージがあるので、TANNOYとの組み合わせに視線が集まった。その大きなコブのなかは何が収まっているのであろうか・・・ちょっと謎めいているところが妙に気を引くケーブルである。

 1曲目にかかったのはグレン・グールドであった。もちろん曲はバッハのゴールドベルク変奏曲。「線の音楽」である。幾何学的で緻密な構成が神経質なまでに繊細な線で巧みに描かれていく。独特な美しい世界である。

 その美しい世界がSNの良い音背景に静謐感を漂わせるように描かれる。MIT効果であろうか・・・背景がとても静かである。

 続いてサンサーンス交響曲第3番第2楽章。レヴァイン指揮ベルリン・フィルの演奏である。凪の海原を渡る風のよに弦とオルガンが絡み合いながら優雅にたなびく。広い空間にその音の帯が広がる様は実に爽快である。

 その後にはカラヤンの指揮のドヴォルザークの交響曲第8番など数曲が続いた。そして締めは、思いっきり変化球であった。なんと「ちあきなおみ」。アレンジがJAZZぽっく、歌謡曲とは一線を画す内容に驚く。

 その部屋を去る時、最初かわいく見えたTANNOY LANCASTERの姿は大きく感じられた。「鍛練してますから・・・」LANCASTERは、そう私の背中に語りかけてくるように思えた。 

2014/7/25

3051:自宅試聴  

 「雲泥2」は、Ge3が発売しているインシュレーターである。Ge3は今まで「菱餅」「礎」「雲泥」といった一風変わった名前のインシュレーターを発売してきた。変わっているのはそのネーミングだけでなく、形も一般的なインシュレーターとは大きく異なっている。表面的は陶器製と思われる形をしている。

 「雲泥2」も今までのインシュレーターと質感的には近い外観をしている。Ge3の製品説明によると「外側は堅い陶器で、中にはゲル状の物質が充てんされている。」とされている。

 その見た目はお世辞にもかっこいいとは思えない。形もいびつであり、どうしてこういった造形にするのであろうと首をかしげたくなる。

 その「雲泥2」が自宅に届いた。購入したわけではなく「自宅試聴」を先週申し込んでいたのが、届いたのであった。

 我が家のオーディオ機器は、レコードプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプである。パワーアンプはモノラル構成であるので2躯体ある。

 レコードプレーヤにはフィニッテエレメンテのインシュレーターが、プリアンプにはGe3の「礎」が、インシュレーターとして活用されている。

 パワーアンプには何も使われていない。そのパワーアンプに使うインシュレーターを検討していたのである。

 レコードプレーヤにも使用しているフィニッテエレメンテを一旦発注したが、「取り扱いが中止になりました」との連絡が入り、キャンセルとなった。

 そこでプリアンプにも使っているGe3製のインシュレーターを試してみることにした。このメーカーはネーミングも形も変わっている。かなりいかがわしく思えるネーミングと形をしている。正直に告白すると、その形から醸し出される雰囲気はどことなくおどろおどろしくどうしても好きになれない。

 しかし、何故プリンアンプのインシュレーターとして活用しているかというと、やはりその効果であろう・・・「この形も目をつぶろう・・・」と思わせるものがあったのである。

 さて、「雲泥2」はどうであろうか・・・パワーアンプの下に敷いた。それなりに高さがある。やはり見た目は悪い。できるだけ目につかない位置を探して設置した。

 ついさっきまで聴いていた同じシューマンの「謝肉祭」を聴いた。情報量が増えて音の輪郭がくっきりとするといった効果とは違う。でも確かに変わる。音楽の流れがよりスムースというか雄弁になったような気がする。音の響きに豊かな情感が感じられるような・・・オーディオ的な用語で言うとどんな表現になるのであろうか?

 音像の高さが出て前後の空間が自然な広がり感を感じる。音の温度感がやや上がり、演奏者の存在がより身近に感じられる・・・そんな表現になるのかもしれない。

 Ge3のインシュレーターは、その形から醸し出す雰囲気がどうしても好きになれないが、その効果は良いものがあるようである。

2014/7/24

3050:インシュレーター  

 オーディオアクセサリーの一分野として確固たる地位を築いているのが「インシュレーター」である。インシュレーターは、オーディオ機器とラックとの間に挟み、オーディオ機器に加わる振動を調整するのがその役割である。

 おおむね小さなものであり、一つのオーディオ機器に三つか四つ使用する。その効果により音には結構な変化が現れる。

 少々摩訶不思議な世界である。摩訶不思議な世界なので嵌まりこむと迷宮の迷路に入り込んでしまう可能性もある。

 オーディオ機器用のインシュレーターは、安価なものもあるにはあるが、おおむねオーディオに興味のない人からすると非常識と思われるほど高価であることが多い。

 我が家ではLINN LP12の下にはフィニッテエレメンテの小さなインシュレーターがその四隅に張り付いている。こちらは見た目もふうつでいかにもインシュレーターといった風情の製品である。価格はそれなりに高い。目が飛び出るほどに高価ではないが、一般的な感覚からすると「こんなものが、こんなにするの・・・」という意見が出て当然な感じである。

 プリアンプのLEAK Point One StereoにはGE3のインシュレーターが3点支持で設置されている。これはこのメーカーの特徴なのであるが、形が非常にいびつである。見るからにいかがわしい形をしている。この辺は個人的な好みからするとちょっとやめてほしいところである。価格は比較的安い。フィニッテエレメンテの小型インシュレーターに比べると約3分の1ほどの価格である。

 パワーアンプ、LEAK TL-10には何も使用していない。その足元は見るからに安価で頼りないと思われるゴム足である。

 「これはさすがにまずいかな・・・」と以前から思っていた。「では、何か試してみるか・・・」と思い、フィニッテエレメンテの小型のものを発注した。

 すると「この製品はもう取り扱われていないません・・・」との返信があった。「あれ、取り扱いが中止になったのか・・・」と少々がっかりした。

 「あまり大きくなくて、効果がありそうなものは・・・GE3から新たに出たインシュレーターはどうであろうか・・・でもやはり形が・・・非常にいびつである。」

 オーディオ的な邪心は極力控えて、TANNOY GRFに装着されたモニター・シルバーの熟成をじっと待ちながらレコードをひたすら聴く作戦を実行中であるが、ついついオーディオ的な邪心が頭をもたげてしまう。「いかん・・・いかん・・・」そう思いながらもついついインシュレーターのことを思い浮かべたりしている。

2014/7/23

3049:朝トレ  

 Anytime Fitness 国分寺店に着いたのは7時を少し過ぎていた。白いカードを入口のセンサーにかざすと「ピッ・・・」と音がして入口の扉の施錠が解除される。

 がらがらかと思っていたらすでに3名のメンバーがいた。「朝トレ」ってそれなりに流行っているのであろうか・・・皆ランニングマシーンや筋トレマシーンで汗を流していた。

 手早く着替えて、すぐさまエアロバイクにまたがった。イヤホンジャックにイヤホンを差し込みテレビの電源をONにした。

 前半の30分はやや軽めの負荷で、後半の30分は重めの負荷でペダルをこぎ続けた。テレビでは「ZIP」をやっていた。いつもは家で朝食をとりながら観る番組である。

 1時間漕ぎ続けると大量の汗が流れる。スポーツドリンクで水分を補給しながら続けた。1時間のトレーニングが終了すると、モップで床を拭き、さらに用意されているウェットティッシュでエアロバイクを拭く。

 シャワーで汗を流し去った。すっきりしたところで事務所へ向かった。「朝トレ」で心配なのは仕事への影響である。

 かなり疲れるので、仕事の能率が落ちないかと心配していたのである。午前中はその影響は軽微であった。「これなら、問題なさそうだ・・・」と感じていた。

 しかし、問題は午後であった。昼食後、とても強い睡魔が襲ってきた。この夏の時期ただでさえ体は暑さのために疲れ気味、そこに「朝トレ」の疲労が重なるのである。

 パソコンで仕事をしていると、時折意識がふっと抜けそうになる。結局、どうにも収拾がつかない状態となったので、一旦外に出て近くのインターネットカフェへ行った。結局1時間ほど爆睡した。

 「朝トレ」にするか「夜トレ」にするか・・・少々悩むところである。

2014/7/22

3048:朝型  

 マウンテンサイクリングin乗鞍は9月7日に行われる。あと1ケ月半ほどである。乗鞍はMt.富士ヒルクライムに比べると距離は短くなるが斜度が厳しく終盤で空気がぐっと薄くなるのでやはり厳しいコースである。

 私の体型(身長が高く体重が重い)場合、比較的斜度が緩やかで終盤に平坦区間が含まれている富士山の方が合っている。

 であるから、私にとってはどちらかというと富士山の方がメインイベントである。一昨年初めて参加した乗鞍では森林限界を超えてからの終盤で体が鉛のように重くなり非常に苦しかった。タイムは1時間38分59秒で、どうにかこうにか1時間40分を切れた。

 昨年は残念ながら前日の大雨のため距離が短縮されて実施された。この時も調子が悪く、本来の距離を走っていたら、やはり1時間40分を切れるかどうかといったタイムであったはずである。

 さて、今年はどうであろうか・・・1時間35分は切りたいところである。できるだけ1時間30分に近いタイムで走りきることが目標となるであろう。

 今年の富士山のタイムが1時間31分27秒であったので、それとほぼ同等な時間で上りきることができれば、満足いく結果ということになる。

 モチベーションを維持するためには、こういったヒルクライムイベントがあることはとても大きい。2日に1回の割合でローラー台でのトレーニングを継続するためにも、乗鞍は大きな存在になってくれる。

 それでも、この夏の時期にローラー台に向かうのは心理的な摩擦が非常に大きい。梅雨が明けて気温がぐんと上がった今日も、仕事を終えて家に帰り着くと体はぐったりと疲れていた。

 どうにかこうにかローラー台に向かったが、トレーニングはいたって軽め。負荷は軽く設定し、時間も40分ほどで済ませた。かなりおざなりである。

 少々反省した。「これではほとんどトレーニングになってないのでは・・・しかし、夜はかなり体が疲れている。しかも暑く湿度も高い。どうしてもテンションが下がる・・・どうしたものか・・・」

 そこで、トレーニングスする時間を変えることにした。朝に行うのである。朝早く起きる。朝食を手早く済ませる。事務所の駐車場に車を停める。事務所そばの24時間開いている「Anytime Fitness」に向かい、そこで1時間ほどエアロバイクで汗を流す。シャワーで汗を流し去って事務所に出勤し、仕事をする。

 朝型に変えるのである。その日の夕方になると怖ろし睡魔が襲ってくる可能性が高いのは確かであるが、トライしてみよう。



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