2014/6/13

3009:雹  

 私のよわっちい心臓はけなげに激しく速い鼓動を繰り返していた。理不尽とも言える負荷に耐えながら血液を全身に送り込んでいた。

 今週は月・水・金がトレーニングデイであった。TANNOY GRFがリスニングルームに迎えられてからは、固定式ローラー台は快適なリスニングルームから放出されたので、湿度70%のなかでクランクを回し続けないといけない。

 湿度が高いなかトレーニングすると汗の量は半端でない。さらに疲れやすくなるようである。たった1時間のトレーニングであっても時間の経過がもどかしいほど遅く感じられる。ようやくといった感じでトレーニングを終えて、ロードバイクから降りる。

 2日に1回の割合で行うトレーニング・・・始める前は少々気が重い。「今日は疲れたから、サボろうかな・・・」という気持ちが常に心の奥底には隠れている。その心をなだめすかしながらローラー台へ向かわせるのはいつも一苦労する。

 一旦漕ぎ始めてしまえば途中で止めることはないのであるが、その一漕ぎにたどり着くまでに多少の紆余曲折が心のなかで生じるのである。人間は怠けるのが本来的に好きなのか、そういった心の雑草は決してなくなることはない。

 シャワーを浴びてさっぱりすると、いつもリスニングルームにしばし籠る。ここは除湿機が常時稼働しているので湿度は30〜40%程に保たれている。この季節、とても快適である。

 今日は梅雨の中休みではあったが、大気が不安定だったようで、昼ごろに急にかき曇り、大雨とともに雹が降ってきた。

 事務所に居た私は窓からその様子を眺めていた。直径が1,2センチほどの氷の塊が屋根や道路に当たって跳ねていた。

 午前中は真夏を思わせるような空気であったが、雹が次々と降り落ちてきた後は一瞬空気が涼やかなものに変化した。

 リスニングルームに入ると、ちょうど雹が降り終わった後の空気の変化のように、私の体の周りを快適な空気が包んだ。

 ほんの少しだけ、レコードを聴いた。「ベートーベン 弦楽四重奏曲 ラズモフスキー第3番 ズスケ弦楽四重奏団 」のレコードに針を降ろした。

 トレーニングを終えた後は、なぜかしらベートーベンを聴きたくなる。どことなくストイックな気分に浸っているからであろうか・・・



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