2014/6/20

3016:スコアレス  

 サムライ日本の第二戦は引き分けに終わった。日本中が応援していたが、スカッとした結果にはならなかった。しかし、まだ僅かではあるが望みが残った。

 今回のワールドカップは番狂わせが続いている。前回優勝のスペインが早々とグループリーグ敗退が決まり、さらに強豪イングランドもグル―プリーグを突破できなかった。

 スポーツは筋書きのないドラマであり、こっちの思惑通りにはすすまないものである。サムライ日本に対しても、グループリーグでは2勝1敗で2位通過して、決勝トーナメントではどうにか1勝して欲しい、といった要望を心に抱いていたが、現実的にはかなり厳しい状況に追い込まれてしまった。

 第3戦でコロンビアに勝利したとしても、コートジボワールがギリシャに勝利すれば、グループリーグは突破できない。

 決勝トーナメント進出をすでに決めていてテンションは少し緩んでいるかもしれないコロンビアであるが、実力的にはグル―プリーグでは一番強いチームである。そのチームに勝って、かつコートジボワールがギリシャに負ける・・・その両方が成立する確立というのはかなり低いというのが正直な感想である。

 サッカー観戦というのは疲れるものである。思わず力が入ってしまって、日本のシュートが惜しくも外れると天を仰ぎ、相手チームのカウンターがゴールに迫ると筋肉が収縮する。観ているだけでもカロリーを結構消費するのではないかと思ってしまう。

 それだけ、応援しているチームのシュートが決まった瞬間の興奮は大きいのであろう。来週の水曜日のコロンビア戦では、結果はどうであれ、できれば一度か二度は歓喜の瞬間を味わいたいものである。

 スコアレスドローというのは重苦しい気持ちのやり場がない。とても中途半端で鬱屈した気分が自然収縮するのを待つしかない、といった感じであった。

2014/6/19

3015:49番  

 定期購読している雑誌「funride」の最新号が自宅に届いた。Mt.富士ヒルクライムの結果が年齢別にその詳細が表示されていた。私は「男子 51歳」に分類表示されてていた。「男子 51歳」の完走者数は178名。私は49番目であった。

 「90分切り」を達成できたのは「男子 51歳」では上位40位以上であった。もう少しである。もう少しで届きそうで、届かなかった。

 ウィークエンド・ローディーには良い目標であるMt.富士ヒルクライムの90分切り。アスリート系の人にとってはなんということのないタイムであるが、週に1回程度しかロードバイクに乗れない者にとってはモチベーション維持に実に役立つタイムである。

 継続的なトレーニングをしないと届かないタイムであり、サボると遠く及ばなくなるタイムである。来年は三回目のチェレンジとなる。どうにか「三度目の正直」を達成したい。「二度あることは三度ある」にならないよう気を引き締めよう。

 この手の雑誌の記事には当然フレームやホイールといった機材に関する記事も多い。様々なインプレが上手くまとめられている。

 オーディオ雑誌もそうであるように、雑誌の載るインプレ記事というものは基本良いことしか書いていない。なので、読む側も鵜呑みにしないように気をつけないといけない。

 そのなかで前から気になっていたSCOTT ADDICT SLのやや小さめのインプレ記事を見つけ興味深く読んだ。完成車ベースで6kgを切るという軽量ロードバイクである。コンポーネントはSRAM REDを搭載している。

 今年はホイールに投資したが、来年はフレームとコンポーネントを一新しようかという考えに傾いている。

 「3度目の正直」を達成した銀輪レディーにあやかって、RIDLEY HERIUM SL+DURA-ACEが大本命であったが、極めて軽量で高性能なSCOTT ADDICT SL+SRAM REDも対抗馬として、脳内に強くインプットされた。

 機材の軽量化よりも自分の体重を落とした方がはるかに効果的なのであるが、なかなか70kgを切って60kg台に落ちてくれない。

 厳しいロングライドを終えてシャワーを浴びた直後などは69kg台の体重計の表示を見て喜んだりするのであるが、翌日にはすぐに70kg台に復帰している。

 あまり「やせぎす」になるのは気が進まないが、大学生の頃の69kgにまでは落としておきたいものである。そのうえで軽量機材の力を借りると、「体重軽減+軽量機材」の相乗効果で速く上れるかもしれない。

2014/6/18

3014:パン派  

 「朝はパン・・・パンパパン!」というパンのテレビCMのCMソングが耳について離れないからかどうかは不明であるが、私はパン派である。

 一方、私よりも若い世代に属する娘たちは「ごはん党員」である。彼女たちの党是は「日本人が米を食わないでどうする・・・!」である。まあ確かに一理ある。

 妻はスイスのように永世中立を誓っている。「どちらでも良い・・・どっちも美味しいから・・・」というのが彼女の主張である。

 パン屋さんは数多い。一般的にそのレベルは上がってきている。しかし、やはり美味しいお店というのは歴然とある。

 東大和市内であれば、小平市との境にほど近い「ラザレ」が人気が高い。私も時折車で立ち寄る。パンの種類も多く、休日の朝などは子供連れで来て大量に買っていく家族が結構いる。

 ここに来ると、ついついあれこれ買ってしまう。お気に入りは「サクサクチーズロール」。外はその名の通りサクッとしていて、中にはチーズが入っていてしっとり。結構癖になる味わいである。

 それと、もう一店気にいっているのが「リオンドール」。最寄駅は玉川上水。芋窪街道沿いにある。立地はそれほど良いわけではないが、ここのパンを求めて遠くからも車で多くの人が来るようである。

 店はこじんまりとしている。パンの種類もそれほど多いわけではないが、どれも美味しい。一番人気はカレーパンである。薄めの皮に滋味深い味わいのカレーがたっぷりと入っている。ごはん党員である下の娘もここのカレーパンは喜んで食べる。

 後は定番の食パン。肌触りがしっとりとしていて詰まっている感じ、そして味わいが優しい。なんだか癒される・・・そんな食パンである。見た目は普通なのであるが、さりげない美しさに溢れている。

 朝、ここの食パンをトーストしてバターを塗る。薄らとバターが融けだして良い香りとともに黄金色の輝きが広がる。それは至福の一時なのであるが、娘たちは目もくれずにご飯をかきこんでいるいる。党派の対立は解消されそうにはないようである。

2014/6/17

3013:国道413号  

 河口湖を後にして山中湖に繋がる国道を走った。ゆったりとした上りである。7台のロードバイクで形成されたトレインは定期的に先頭交代をしながら、粛々と進んだ。直射日光は強く、長時間それを受け続けていると、疲労度が上がる。

 山中湖に達して湖の周囲を半周ほどした。湖の表情は変わらず穏やかであった。山中湖には遠い昔大学生だった頃テニスサークルの合宿で何度か訪れたことがある。その頃と雰囲気はあまり変わっていないような気がした。

 山中湖を後にすると山伏トンネルへの上り返しが待っている。距離も短く、斜度も厳しさはないが、すでに相当すり減って細く薄くなっている体力はさらに削られていく。

 山伏トンネルを過ぎると長い下りが続く。下りは体力を温存できる。しかし、疲れ切った状態での下りは危険もある。

 先月の塩山往復の帰りの下りで私は落車した。右カーブであった。その記憶が鮮明に残っている。どうしても右カーブに差し掛かるとその時の恐怖心が頭をもたげる。少々体の動きがぎこちないものになる。幸いその時には大きな怪我にはならなかったが、それは単に幸運でしかない。「多少スピードは犠牲にしても慎重に対処しなければ・・・」

 道志みち(国道413号)は長く延々と続く。下り基調ではあるが、所々上りもある。短い上りであれば、下り基調の勢いでやり過ごせる。

 しかし、少し長い上りもあった。歯を食いしばる。脚の筋肉が軋む。ダンシングでしのごうとするが、上体の力が不足していていかにも苦し紛れである。

 「ギシ・・・ギシ・・・」と筋肉が軋む音を発しているかのようである。疲れ切った筋肉は柔軟性を失うのであろうか。もうこれ以上絞っても一滴の水も出ない雑巾のようになりながら、その上りを上りきった。

 津久井のコンビニで最後の休憩をとった。補給食としてどら焼きを食べた。一口一口歯でちぎられて咀嚼されたどら焼きは胃袋のなかに落ちて行った。胃袋のなかにはどら焼きのための専用のスペースが設けられているかのようにすんなりと収まり消化されていった。

 7名のメンバーうち2名は相当消耗していた。腰に痛みがあるようである。私も脚はほぼ売り切れた。幸い往路で感じた腰の鈍い痛みは鋭いものには変化していなかった。

 ここから先はほぼ平坦のみである。街中の道を抜けて行った。やがて野猿街道に入り、多摩サイクリングコースの一部を走り、ようやく府中街道に差し掛かった。

 ここから東大和メンバーの3名は分離して北上していく。腰痛が発生したメンバーがいたのでゆっくりとしたペースで短くなったトレインは進んだ。

 日曜日の夕暮れ、府中街道は休日が終わりゆく穏やかでどことなく物悲しいような雰囲気に包まれていた。

 国分寺市に入って府中街道から脇道にそれた。住宅街のなかを抜け西武国分寺線の鷹の台駅の近くを通過した。

 その時ちょうど私のサイコンの走行距離が200kmを表示した。西の空は綺麗な茜色に染まっていた。「明日も晴れるのであろう・・・きっと・・・」ぼんやりとそう思った。

 旧青梅街道に突き当たって左折し、少し走ったところを右折してまっすぐ北上した。あたりは夕闇に包まれ始めた。

 ここまで一緒に走ってきたメンバーと一人また一人と別れた。一人になって体にすっかりと馴染んだ地元の道を走った。もう家までほんの少しである。「マイ・スウィート・ホーム」そんな言葉が脳内に染み出してくる。家がとても懐かしく感じられた。

2014/6/16

3012:アイスクレープ  

 往路の最後の休憩ポイントである「道の駅 どうし」に着いた。そこでサムライ日本が初戦を落としたことを知った。やはり残念に思った。少々エネルギーレベルが落ちたような気がした。ここでトイレを済ませ、補給食をタンクに詰め込んだ。

 観光客で大賑わいの「道の駅 どうし」を後にすると、しばらくは上り基調のアップダウンが続く。そして、山伏トンネルの手前7kmぐらいからは、ほぼ上り一辺倒になる。そして斜度も徐々に、厳しいものに変わってくる。

 山伏トンネルに続く上りに入る前から体が重かったが、上りに入るとその傾向ははっきりと脚の回りに表出され始めた。

 疲労度が高濃度である場合に特徴的なへなへなした脚の回りである。やがて右足の太ももの裏側にぴりぴりと電気が走り始めた。

 「攣りそうだ・・・ここで攣ると辛いだろうな・・・」そう思って惰性で上り続けていると、道路工事のため片側通行になっているポイントに差し掛かった。

 そのポイントに立っていたガードマンの手に握られていた赤い警告灯は真横にこちらに向けられていた。

 「くそ・・・ここで止められるのか・・・」心のなかで毒づきながら、クリートを外し足を着いた。その時、毒づいたわずかな心の声を神様は聞き逃さなかったようで、さっきから電気が走っていた右足太ももの裏側が攣った。

 苦痛に顔を歪めた。数分間足止めをくっている間にどうにか右足の攣りは治まった。同じく足止めを食らったメンバーとともに残りをゆっくりと上がっていった。

 山伏トンネルの向こうは下りである。疲れた脚を休めながら山中湖へ向かって下っていった。山中湖に着くと湖の周囲を半周した。陽光に照らされた山中湖は美しかった。その美しい景観により疲れ切った体がいくらか回復した。

 さらにゴールである河口湖を目指してダラダラした下りを走った。河口湖も照りつける太陽に湖面を輝かせていた。湖の周りには、貴重な梅雨の中休みの陽光を楽しむ観光客の人々が集っていた。

 昼食は河口湖の近くのセブンイレブンで済ませ、さらに桔梗屋 本店によってデザートとして「信玄アイスクレープ」を食した。これがなかなか美味であった。

 少々まったりした気分になった。しかし、まだ100km走らなければならない・・・そんな状況ではなく、このアイスクレープを食べ終えると、エアコンの利いた車のシートに身を任せることができるのなら・・・と叶わない妄想がふと浮かぶ。

 しかし、現実は厳しい。また、来た道をロードバイクで戻らなければならない。疲れ切った体で・・・帰り道は下りの方が多いとはいえ、所々で上りも待ち構えている。脚のエネルギーレベルを示すインジケーターは10レベルのうち3つのランプしか点いていない状況であった。

2014/6/15

3011:ニューフォーム  

 今日は先週の日曜日と打って変わって晴天であった。上手く梅雨の中休みに当たったようである。雨さえ降らなければロングライドに出かけるのが慣わしである。

 冷静になって振り返ってみるとロングライドは随分と久し振りである。先週は雨でロングライドは中止であった。先々週はMt.富士ヒルクライムの本番である。その前の週は単独で富士スバルラインのタイムアタックを行った。さらにその前の週はチームでの富士スバルラインのタイムアタックであった。

 ヒルクライムは体には相当な負担がかかるが、ロングライドとはまた違うものである。長い距離を走るロングライドはまた別の要素が必要なようである。

 めぐりあわせか、そんな随分久しぶりのロングライドがいきなり200km超のコースに・・・第三日曜日は普段よりも長い距離を走る。そして、今日のコースは河口湖まで行って戻って来るというハードなコースなのであった。

 さらに昨日3時間半もの間社交ダンスの講習を受けたので、その疲れが脚にしっかりと残っていた。相当過酷なロングライドになりそうな予感は十二分にあった。

 いつものように7時半にバイクルプラザに集合した。今日の参加者は7名。昼頃には気温は高くなりそうであるが、朝のうちはまだ快適な気温であった。

 新小金井街道と小金井街道を南下していく。その途中でリーダーからライディンフォームに関してアドバイスがあった。「もっと上半身の力を使えるフォームにした方が脚の筋肉の負担が少なくてすみますよ・・・」そして具体的なチェックポイントを幾つか教わった。

 「なるほど・・・そうか・・・早速試してみよう・・・」

 言われてすぐに根本的に直るわけではない。まあこんな感じであろうかといった程度ではあるが、自分なりにニューフォームにチャレンジしてみたのである。

 しかし、フォームを変えれば今まであまり使っていなかった筋肉を使うことになる。走行距離が60kmを超えてくると、腰が辛くなってきた。

 休憩ポイントで腰を伸ばす。腰と背筋に鈍い疲れがじっとりとへばりついているような感じである。やはり普段のローラー台でのトレーニングの時にしっかりと意識して繰り返し練習しないとしっかりと身につかないであろう。

 随分久しぶりのロングライド、昨日の疲れもまだ残るなか、さらに新たなフォームにチェレンジして、腰と背筋にいつもよりも大きな負担がかかった。まだ半分も経過していないのに、体がひどく重い。これから先が思いやられた。

2014/6/14

3010:レッスン  

 浜松町駅の改札を出て、横断歩道を渡り、線路沿いの道を新橋駅方向へ戻るように歩く。すると5分ほどで神明プラザに到着する。線路沿いの道から線路の方向を見上げると、高層ビルが聳え立っていて、ここが都心の真ん中であることを気付かせてくれる。

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 トウモロコシを食べ終えた時の芯のような形をしたツウィンタワーがすっくと立っている。「あれは高層マンションであろうか・・・きっと夜景は素晴らしいのであろう・・・でもああいうマンションには住みたくないな・・・落ち着かないだろうな、あのての高層マンションって・・・やっぱり地に足を付けた生活の方が良い・・・」そんなことを思った。

 神明プラザは港区立の公民館である。さすがに港区・・・東大和市の公民館とは趣が全く違う。綺麗だしお洒落で、しかも5階建てである。その神明プラザの4階にダンスホールがある。ここで、5時半から9時までの3時間半、社交ダンスのレッスンを受けた。

 来月の6日に日立目白館で行われる社交ダンスのパーティーに備えての講習会の2回目である。参加者は8名であった。男性が3名で女性が5名。ダンスホールはそれほど広くはないが、8名であれば充分な広さである。

 持っていったダンスシューズに履き替えた。冷房が利いているので、それほど暑くは感じなかった。

 今日はラテンシリーズであった。サンバ、サルサ、ルンバ、チャチャといったラテンダンスを次々に習い、踊った。

 まずは音楽をかけずに講師の掛け声でゆっくりとステップを復習する。それぞれのステップを確認したうえで、CDで音楽を流し、音楽に合わせて踊る。

 1時間、2時間と時間が経過してくると徐々に疲れてくる。3時間を経過した頃にはさすがに脚にはたっぷりとした疲労感が・・・やはり社交ダンスは単なるレクレーションではなくスポーツとしての要素も充分に含んでいるようである。

 9時にレッスンを終えて、神明プラザを出た。強い直射日光が降りそそぎ暑かった昼とは違い、夜の気温は火照った顔に気持ち良いものに変わっていた。土曜日であるので浜松町駅はそれほど混雑はしていなかった。

 明日はロードバイクでロングライドである。「早く家に帰って寝なければ・・・」そんなことを思いながら、電車の椅子に腰かけた。車窓には煌びやかな都会の光が流れるように見えていた。

2014/6/13

3009:雹  

 私のよわっちい心臓はけなげに激しく速い鼓動を繰り返していた。理不尽とも言える負荷に耐えながら血液を全身に送り込んでいた。

 今週は月・水・金がトレーニングデイであった。TANNOY GRFがリスニングルームに迎えられてからは、固定式ローラー台は快適なリスニングルームから放出されたので、湿度70%のなかでクランクを回し続けないといけない。

 湿度が高いなかトレーニングすると汗の量は半端でない。さらに疲れやすくなるようである。たった1時間のトレーニングであっても時間の経過がもどかしいほど遅く感じられる。ようやくといった感じでトレーニングを終えて、ロードバイクから降りる。

 2日に1回の割合で行うトレーニング・・・始める前は少々気が重い。「今日は疲れたから、サボろうかな・・・」という気持ちが常に心の奥底には隠れている。その心をなだめすかしながらローラー台へ向かわせるのはいつも一苦労する。

 一旦漕ぎ始めてしまえば途中で止めることはないのであるが、その一漕ぎにたどり着くまでに多少の紆余曲折が心のなかで生じるのである。人間は怠けるのが本来的に好きなのか、そういった心の雑草は決してなくなることはない。

 シャワーを浴びてさっぱりすると、いつもリスニングルームにしばし籠る。ここは除湿機が常時稼働しているので湿度は30〜40%程に保たれている。この季節、とても快適である。

 今日は梅雨の中休みではあったが、大気が不安定だったようで、昼ごろに急にかき曇り、大雨とともに雹が降ってきた。

 事務所に居た私は窓からその様子を眺めていた。直径が1,2センチほどの氷の塊が屋根や道路に当たって跳ねていた。

 午前中は真夏を思わせるような空気であったが、雹が次々と降り落ちてきた後は一瞬空気が涼やかなものに変化した。

 リスニングルームに入ると、ちょうど雹が降り終わった後の空気の変化のように、私の体の周りを快適な空気が包んだ。

 ほんの少しだけ、レコードを聴いた。「ベートーベン 弦楽四重奏曲 ラズモフスキー第3番 ズスケ弦楽四重奏団 」のレコードに針を降ろした。

 トレーニングを終えた後は、なぜかしらベートーベンを聴きたくなる。どことなくストイックな気分に浸っているからであろうか・・・

2014/6/12

3008:パワーウェイトレシオ  

 Mt.富士ヒルクライムが終わると次なるイベントは「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」である。9月7日の本番まで約3ケ月・・・再開した「一日置き作戦」はそれまでは継続する予定である。

 一昨年初めて参加した乗鞍のタイムは1時間38分39秒であった。とりあえず1時間40分を切れた。昨年は前日の大雨による土砂崩れが原因で距離が短縮されてしまった。なので、実質的には一回のみの参加といったところである。

 今年の乗鞍の目標はどうするか・・・一昨年のタイムが一つの基準となるであろうが、それをMt.富士ヒルクライム同様前回のタイムを3分以上縮めるとすると1時間35分あたりが一つの目標となるであろう。

 両方のヒルクライムレースに複数回参加しているチームメンバーによると、両方のレースのタイムは比較的似たものになるという。

 乗鞍は、距離は富士よりも短いが斜度がきつい。しかも、終盤空気が薄くなり体が辛くなる。そのためタイムが似たものになるようである。

 となると富士のタイムが基準にもなる。そう考えると、富士は1時間31分27秒であったので、1時間31分30秒ぐらいが目標ということになる。

 一昨年、初めて乗鞍に参加した時には森林限界を越えてからの終盤、空気が薄くなる辺りから脚が全く回らなくなった。

 あの時は本当に辛かった。その記憶が鮮明に残っている。私の大柄の体は燃費が悪いのか、大量の空気を必要とする。その空気が薄くなると途端にパワーが出なくなる。ただでさえ、70kgの体重はパワーウェイトレシオが悪い。パワーが不足すると重力の影響は途端に強力になってくる。

 ヒルクライムでもっとも重要なのはパワーウェイトレシオである。イギリス製の軽量スポーツカーのような体型の選手が有利なのである。

 パワーが出なくなると、70kgの体重はまるで100kgに近い肥満体になったかのように感じられるのである。

 「また、あの辛い体験をしに行くことになるのか・・・」

 乗鞍の終盤を思い出すと、なんとなく胸が苦しいような気がした。初めて参加したヒルクライムレースが一昨年の乗鞍であったので、受けた印象も強烈であったのであろう。

2014/6/11

3007:S400  

 今日の午前中、東大和市のとある顧問先を訪問したところその駐車場に新型Sクラスが停まっていた。「買い替えたのか・・・社長・・・」ととっさに思った。

 ここの会社の社長はMercedes-Benzが大好きで、4,5年に1回の割合で買い替える。この会社の駐車場に新型Sクラスが収まるのは時間の問題だとは思っていた。

 近くに寄ってしげしげと眺めてみた。停まっていたのはS400 Hybrid。シリーズのエントリーモデルに位置づけられ、ショートボディである。

 Sクラスであってもロングボディではなくショートボディであり、しかもHybridであるということは、こういった大型の高級車を購入する場合、一つの免罪符となりうる要素であろう。

 色は少し水色の要素が入ったシルバーであった。内装の色は黒でオーソドックスな色合いであった。梅雨空の下、近付いたり遠ざかったりしながらしげしげと新型Sクラスを眺めたが、そのエクステリアデザインに関しては個人的にはそれほど良い印象は受けなかった。

 打ち合わせを終えて、当然の流れのように車の話となった。「乗ってみますか?」社長の提案に「ぜひ、お願いします・・・」と答えた。

 乗りこんでみてまず思うのはインテリアデザインの豪華さである。「豪華であれば良いのか・・・」と問われると「そうではないが・・・」と答えたくなる。しかし、この第一印象における豪華さはこの手の車にとっては大切なことに違いない。

 落ち着いて眺めてみると、豪華ではあるがまとまとまり感には少々かけるといった気にもなる。大きな画面のオンボードコンピューターがどんと控え、メーター類まで液晶表示である。少々現実感が希薄である。

 従前のように「インテリアに関してはそれほど力を入れていないのか・・・」と思わせるようなことはなく、細部までしっかりと作り込みがなされている。しかし、全体としてはなんだかばらばらな感じを受けた。

 フットブレーキを踏みながらエンジンボタンを押した。エンジン音はほとんどしない。アクセルをゆっくりと踏むとするすると滑らかに走り始める。

 街中を中低速で走っただけであるが、その走行感覚は実に近未来的。滑らかという表現がこれほどぴったりとくる走行感覚は未体験である。

 先代のSクラスに乗った時にも、現行のBMW7シリーズに試乗した時にも感じなかったような隔絶感を感じさせる。まさに新たな次元といった趣を体感した。

 「近未来的ですね・・・浮かんでいるのかと思うほどです・・・」

 デザイン的には最新のMercedes-Benzの流儀に則っていてあまり好きではないが、この走行感覚は究極の癒し効果をもたらす。

 CDプレーヤーのトレイにCDをセットし「OPEN・CLOSE」ボタンを押す世代と、i-Podを右手の人差指でささっと操作する世代との世代間における隔絶のようなそんな差を感じさせる新型Sクラスであった。

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