2014/4/30

2966:モチベーション  

 今日は4月の最後の日である。今晩時計の針が12時を指すと今年も4カ月が経過したこととなる。2014年も3分の1が融け去ったのである。

 「あ〜なんと時の経過の早いことよ・・・初詣したのがついこの前のような気がするのであるが・・・」

 そんなことを思う。歳をとった証拠であろう。小学生のころだったら1年という時間は気の遠くなるほど長いものであったが、50歳を超えた今・・・時の経過スピードは時速70kmといったところか・・・1年は飛び去る雀のごとしである。

 さて、4月が今日で終わるということは、Mt.富士ヒルクライムの本番までちょうどあと1が月ということか・・・

 趣味の分野での最大の関心事は、やはりMt.富士ヒルクライムである。昨年初めて参加した時のタイムは1時間34分36秒。自分なりに「初参加でこれならまずまずでは・・・」と思っていた。

 今年の目標は1時間30分を切ること・・・昨年のタイムを4分半以上縮めないといけない。これは50歳を超えた私にとっては相当困難なことである。残念ながら実現可能性はそう高くはない。

 高くはないが、目標は明確に立てないと・・・モチベーションを維持するのが難しい。このモチベーションというもの・・・実に水物である。

 短い間ならグイッと上げておけるが、油断するとダラダラと下がってしまう。下がり始めると再度持ち上げるのは当初以上に困難な作業を強いられる。

 一日置きにローラ―台かエアロバイクでトレーニングをすると心に決めたのは半年ほど前・・・下がり始めた調子が海の底に達したころであった。

 しかし、このローラー台でのトレーニングが実に退屈である。一日置きに繰り返すことを継続するには、やはり明確な目標はどうしても必要である。

 今晩も仕事を終えて、「疲れたな・・・今日はトレーニングデイか・・・昨日はできなかったからな・・・でも疲れた・・・」と心の向きは完全に後ろ向き・・・

 こういうときのおまじないが「90分切り・・・90分切り・・・90分切り・・・」である。すると不思議に足はトレーニングジムに向かう。

 エアロバイクにまたがって1時間汗を流す。確かに体は疲れていたので少し軽めのメニューにした。それでも、雨で湿度が高い影響か汗の量が凄い。

 1時間経過してシャワーを浴びる時、Tシャツが汗で重くなっている。家に帰りつくと体はグタグタである。

 「なかなか鳴り始めないTANNOY GRFのならし運転でもしなければと・・・」とは思うが、この体の疲労度でモーツァルトのピアノ協奏曲23番でも聴いたなら、ものの数分で私の首はがくんと垂れ下がるであろう。

 あと1カ月・・・後悔のないように続けてみよう。「一日置き作戦」を・・・年老いたウィークエンドローディーのささやかな抵抗を・・・もう少しの間だけでも・・・

2014/4/29

2965:KT88  

 真空管アンプにはシングルアンプとプッシュプルアンプの二つの方式がある。シングルアンプは1本の真空管で一つの信号を増幅する。そのため、大きな出力を取り出すことは難しくなるが、音の信号をつないだり、複合させたりしないために正確な音の波形を再現できるとされている。

 プッシュプルアンプは2本の真空管で一つの信号を増幅して合成する。シングルアンプよりも大きな出力を取り出せる。真空管がきれいに増幅したとしても合成するときに歪が発生するため、その歪をキャンセルする回路が必要になる。

 スピーカーとの相性などもあり、どちらが良いのかは一概には判定できないようである。ただし物理的に有利な点がシングルアンプにはある。それは出力管の数が少なくて済むという点である。

 プッシュプルアンプの場合左右で2本づつ合計4本の出力管が必要であるが、シングルアンプの場合左右で1本づつ合計2本の出力管で済む。真空管は現在価格が高騰している。2本で済むか4本必要かで必要となる金額は単純計算では倍の差がある。

 しかし、そう事は単純ではないということをUnicorn邸を訪問して再認識した。今日はチューバホーンさんと連れ立ってUnicorn邸を訪れた。空は薄曇り。気温は暑くもなく寒くもないちょうど良い頃合いである。

 凛とした空気に支配された整ったリスニングルームに案内されて、最初に披露されたのが真空管のストックである。なんとKT88が11ペア・・・合計22本のKT88であった。

 UnicornさんのパワーアンプはKT88のシングルアンプ。装着される出力管は2本で済む。しかし、従前使っていたKT88の寿命が尽きたことを契機としてUnicorn邸では俄かに「KT88騒動」が勃発したのである。

 しばらくの時期、より良いKT88を求めてUnicornさんは奔走した。その結果11ペアのKT88が手元に集まった。そこまでUnicornさんを熱中させたのは、同じKT88であっても、そのブランド、製造年によって全く音の様相が違うからである。

 その音の差の大きさがそのままUnicornさんを突き動かすエネルギーとなった。「KT88騒動」を鎮静化させるために要した時間・労力・金額は相当なものとなったが、その甲斐あって音の質感には大きな変化があったようである。

 「11ペアのうち本当に良いものは2ペアでした・・・」

 Unicornさんの厳しい審美眼にかなったのは2/11という低い確率であった。その過程で知り得た「音の良いKT88の条件」をこっそりと教えてもらった。

 さて、そんな「KT88騒動」を経たUnicorn邸の音は、バイオリンをはじめとする弦楽器の音の質感が大幅に上昇し、自然なクラシックの音の雰囲気が・・・オーディオにほとんど意識を向かわせることなく、ゆったりと演奏者の表現力に耳を傾けられるものであった。

 ERIC HEIDSIECKのベートーベンのピアノソナタはフランス風の衣装をまとっていて新鮮な風を感じさせてくれた。EMMA KIRKBYのソプラノは自然の中で野鳥の華麗な調べを聴くようなオープンな心境にさせてくれる。

 音楽の合間の会話は90%が真空管の話題である。コンパクトなシングルアンプに装着されたKT88は淡くオレンジ色に輝いていた。それはどことなく誇らしげであるとともに、微笑んでいるようにも見えた。

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2014/4/28

2964:強行軍  

 数時間前は峠道をロードバイクで走っていたが、目の前には日立目白クラブの瀟洒な建物があった。受付開始時間の5時半にはまだ空は青く輝いていた。その青を背景に白い建物が浮かび上がるように佇んでいた。

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 この建物は、元々は宮内省が学習院旧制高等科に通う男子生徒のための寄宿舎として建設したもので、当時は「昭和寮」と呼ばれていた。1953年に日立製作所の所有となり、現在は「日立目白クラブ」と呼ばれている。結婚式や様々なパーティー、会議の場として活用されている。

 その建物のなかに入ると一気に時間をさかのぼるような感覚に捉われる。古き良き時代の豪華な風情が私の周囲を包み込む。

 一緒に行ったhijiyanさんは少々落ち着きがなさそうである。これから行われるセミフォーマルダンスパーティーの社交ダンスに関して自信がないのがその原因のようである。

 2階の控室に上がって、タキシードに着替えた。昨年、ウィンナワルツの舞踏会に参加するために急遽購入したものである。

 着なれていないタキシードであるが、181cmの長身であるので、まずまず様になっているようである。社交ダンスを始めて1年ほどが経過した。姿勢はかなり良くなってきているようである。毎週のように「ジェニファー」から背筋をまっすぐにするように注意され続けてきた甲斐があったのかもしれない。

 集ったのは男女それぞれ10名づつの合計20名。女性は華やかなドレスに身を包んでいる。事前の講習会でお世話になったダンスの先生も参加されている。競技会に参加されるときのペアの男性と来られていて、デモンストレーションも披露された。

 豪華なディナーから始まったパーティー。デザートが出る頃には「では、そろそろダンスタイムに移ります・・・」との司会のアナウンスの後、音楽が流れ始めた。

 まずはブルースから・・・男性は席を立ち、女性を誘う。「お願いできますか・・・」と言って右手を差し出す。ダンスホールへいざなって軽やかにダンスを始める。ブルース用の曲はどれもゆっくりとしたスローテンポ。ダンスフロアには花が咲くように女性の華麗なドレスが揺れた。

 「次はジルバです・・・」曲調がガラッと変わった。陽気なアメリカンダンスといった雰囲気に・・・踊る人々の表情も笑顔に・・・ジルバになるとカロリーの消費量が急上昇した。額にはうっすらと汗が・・・

 途中、東京芸術大学の声楽科を卒業された女性のソプラノがピアノ伴奏で披露されたり、ダンスの先生ペアによるデモンストレーションがあったりと盛り沢山な内容であった。

 後半はワルツとルンバである。少し動きが複雑になる。滑らかに滑るようなワルツと、リズミカルなルンバ・・・時間は後半へ向けて加速していくような感じで過ぎ去っていった。

 3時間はあっという間のようにも思えた。社交ダンスを始めてまだ1年足らず。お世辞にも様になっているわけではないが、こういったパーティーの雰囲気は楽しむことができた。

 楽しむことはできたが、体はすっかりと疲労していた。ロードバイクでのロングライドをこなして、その夜に社交ダンスのパティーという強行軍はやはり体に堪えた。

2014/4/27

2963:新緑  

 絶好の天気である。絶好のロングライド日和である。1年のなかでもっともロードバイクで走るのが気持ち良い季節ではないかと思わせるような気温と天候である。

 朝の7時に家を出て集合場所であるバイクルプラザへ向かった。いつも通る遊歩道には桜の木々が緑のトンネルを作っている。そのトンネルの下を潜る時、木漏れ日がきらきらと風に揺れてさざなみような光の波紋を道路に投影する。初夏の陽光は新緑の葉を射透かして淡い緑色のシェードを形成している。その下をすべるように進むORBEA ONIXはまるでボートである。

 朝のうちはアームウォーマーとレッグウォーマーをつけていてちょうど良いくらいであった。昼には気温が20度を超えてくるであろうから、後半はその必要性もなくなるであろう。

 今日の行き先は「時坂峠」に決まった。走行距離は85kmほど・・・比較的短めである。隊列を組んで西へ向かう。玉川上水の両脇に植えられている桜の木々はその葉をぐんぐんと成長させていた。まだ完全な緑にはなりきっていない新緑は若さに溢れている。若いということはやはり爽やかである。その新緑も若さを誇らしげに空に示そうとするかのように活き活きとしていた。

 私はすでに51歳である。若さはもうすでに手元には残っていない。それだからこそこの新緑の若さが眩しく感じられる。

 拝島駅のそばのコンビニでトイレ休憩を済ませ、補給食を胃袋に入れた。さあ、出発という段になって一人のメンバーのロードバイクがパンクしていたことが判明。急遽パンク修理となった。

 そういえばもう1年以上パンクしていない。当然パンク修理もやっていない。「やり方を忘れてしまったかもしれない・・・」と思いながらその手順をじっくりと眺めていた。「一回くらい家で復習したほうがいいかも・・・」

 16号の下を潜って睦橋通りへ出た。まっすぐ進む。ここは一回信号に捕まると不思議と毎回のように赤信号に引っかかったりする。ストップアンドゴーを繰り返して武蔵五日市駅まで来て左へ折れた。そして桧原街道を進む。

 「快適である・・・実に・・・」この絶好の天気にほだされて多くのローディたちが風を切っていた。「1年中こんな気候だと良いのに・・・」虫の良い考えが頭を掠める。

 そんなこんなで時坂峠の上り口に到着した。もうすっかりと見慣れた景色である。上り始めの小休止の間にアームウォーマーとレッグウォーマを外した。

 上り始めはゆっくりとしたペースで進んだ。それでも心拍数は徐々に上がってくる。160を超え、165・・170・・・175まで達した。175を超えないようコントロールしながら前半部分を上っていく。

 後半に差し掛かってきてリーダーがペースアップ。ス〜という感じで離れていく。もう一人のメンバーもそれに連れてペースを上げる。私の横を抜け、徐々にその差が開く。

 あまり離されないように、私もペースを上げた。心拍数はぐんぐん上がり185まで達した。できれば2番手のメンバーのすぐ後ろに食いつきたかったが、その差はすぐに10メートル以上開いた。

 その後はその差をつめるべくもがくが、前を行くメンバーのロードバイクの後輪と私のロードバイクの前輪の間の空間には圧縮空気が詰められているかのように差がつまらない。ほぼ同じ間隔のままで上っていく。

 最後まで歯を食いしばりながらクランクを回し続けたが圧縮空気を取り除くことはできなかった。上り終えるとお約束のポーズである・・・ハンドルに上半身を預けながら激しい呼吸を整えた。

 疲れるし、辛いし、心臓も肺も脚の筋肉もいっぱいいっぱいである。「ヒルクライムって、何が楽しいの?」という思いは普通の人であれば、当然持つ疑問である。

 正面切って問われれば「楽しくなんかないですよ・・・辛いだけですから・・・」と返答するかもしれない。しかし、そこには照れのようなものが含まれているはずである。辛いだけなら毎週嬉々として峠に向かうはずはない・・・

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2014/4/26

2962:真空管  

 真空管には人を惹き付ける独特な魅力があるのであろか・・・一旦真空管に嵌まり始めるとなかなか抜け出せなくなる。嵌まった期間が長くなると、抜け出したいという気持ちも生じなくなってくる。

 真空管はどこかしら人間的である。寿命があり個性があり、見た目も音も千差万別である。前段管、整流管、出力管といった具合に役割分担もある。

 今日は4人のオーディオマニアが我が家に集った。その4人の共通点は真空管である。

 shanshanさんは家の食器棚が真空管棚になっているというほどにディープな真空管マニア。様々な真空管が装着されたパワーアンプのストックが何台もあり、それをとっかえひっかえしてアクシオム80を鳴らされている。

 チューバホーンさんはサウンドパーツ製の真空管アンプでTANNOY LANCASTERを鳴らされている。そのパワーアンプは現代の真空管アンプらしくがっしりとした躯体である。

 seiboさんは300Bを装着したUESUGI製のパワーアンプでTANNOY CHATSWORTHを鳴らされている。300Bと言えばとても有名な真空管である。WEだったりすると値段も凄いことになる真空管である。

 私はというとLEAKの真空管式アンプを使っている。諸般の事情によりモノラルパワーアンプであるTL10には、左右で種類の違う出力管がささっている。KT61とEL33である。いずれ近いうちにどちらかに統一する必要があるであろう。

 我が家に集ったのは、最近我が家にはTANNOY GRFが導入されたからである。英国オリジナルのキャビネットにモニターシルバーが装着されたTANNOY GRFはとても珍しいものである。それがたまたま見つかり我が家に到着したので、どのようなものか聴いてみましょう・・・ということになったのである。

 しかし、TANNOY GRFは我が家に到着してまだ2ケ月にも満たない状況なので、とりあえず音が出てますといった風情でしかないのではあるが・・・

 今日は絶好のお出かけ日和であった。晴天・・・輝くような空・・・暖かい空気・・・初夏を思わせるような柔らかい風・・・そんななか、中高年男性が4人部屋にこもってオーディオ談義・・・「ん〜ちょっとどうかな・・・」という気もしないではないが、まあこういった時間も楽しいものである。

 明日はロングライドで思いっきり汗を流し、夜はセミフォーマルのダンスパティーで、ワルツやルンバを踊る。今日とは180度異なったハードな一日になる予定である。

2014/4/25

2961:赤と黒  

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 自宅試聴を申し込んで数日したころ、段ボールに入ったオーディオボードが送付されてきた。1枚でも良かったのであるが、2枚セットが標準ということで2枚送られてきた。スピーカーの下に敷くことを想定したオーディオボードであるのかもしれない。

 私はTANNOY GRFの下にオーディオボードを敷く予定はない。LINN LP12の下かあるいはLEAK Pontone Stereoの下に敷くことを想定していたのである。

 段ボールを開封しその現物を目にした時、正直に言うとテンションがぐっと下がった。「その色に少々難あり・・・」という意識を直感的に持ったのである。

 ボードは金属部分が白で、周囲の木の部分が赤というおめでたい色合いであった。もう一枚のほうは金属部分はシルバーで周囲の木の部分が赤であった。

 問題はその赤である。我が家のオーディオ機器やラックの色合いはブラックが基調である。スタンダールの「赤と黒」という小説もあることだし、意外と合うかもしれないと淡い期待を開封前は抱いていたが・・・

 気を取り直して、まずはLINN LP12の下に敷いた。その組み合わせは、音は別にして視覚的にはげんなりするものであった。音的にはまずまずの改善効果が確認されたが・・・「これでは・・・とても採用する気になれない・・・」という気持ちにさせられる。「見た目などどうでもいい・・・」とは割り切れないのである。

 次にプリアンプ、LEAK Pointone Stereoの下に敷こうとした。しかし、サイズが合わない。プリアンプはラックのヤハマ GTラックの下段に置いているのであるが、オーディオボードの横幅が49cmもありGTラックの下段には収まらない。

 仕方なく縦使いで置いてみた。奥行きは普通は34cmである。縦遣いにすると奥行きが49cmとなる。後のほうはラックからはみ出してしまい、ちょっとカッコ悪い。色合いはやはり違和感満載である。

 しかし、プリアンプの下に敷いた場合の音質改善効果は相当な威力があった。「これって・・・」といった感じで見直した。

 「この色合い、なんとかならないものであろうか?」試しにメールで訊いてみたが「色は赤のみです。黒への変更はできません・・・」とのつれない返事であった。色変更もできないのであれば、サイズ変更は当然無理であろう・・・

 試聴期間は2週間・・・見た目の悪さに目をつぶる気になれるであろうか・・・しかし、なんで赤なんだ・・・しかも艶々な赤・・・これはないでしょう。

2014/4/24

2960:RS  

 フォルクスワーゲン・ジャパンから封書が届いた。その内容はリコールのお知らせであった。数ヶ月前にリコールによる修理をディーラーで終えたばかりであったので「またか・・・続くな・・・」と思った。

 前回は代車を必要とする修理であったが、今回は作業時間は1時間ほどとのことである。ディーラーに電話して修理の予約をした。

 どちらのリコールに関する症状も私のPOLOには出なかったので、実害は何もなかった。もうすぐ購入してから3年になるPOLOは、マイナートラブルはパワーウィンドに関して一度あっただけで大きなトラブルもない。

 今日新青梅街道をPOLOで走っていたら、ルノー・ルーテシアを見かけた。そのルーテシアはちょっと外観が変わっていた。ボディーカラーは白。グリルの真ん中に赤いラインが入っていた。ドアミラーは黒く塗られ、迫力のある造形のホイールも黒い。スポーティーで精悍ないでたちである。

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 あとで、インターネットで調べてみたら「ルーテシア RS」と銘打たれた、ルーテシアのスポーツバージョンであった。

 POLOでいうと「POLO GTI」と同じ位置づけのモデルである。そういえばPOLO GTIもグリルに赤いラインが入っていた。後発のルーテシア RSはその意匠を意図的に取り入れたのかもしれない。

 「ルーテシアRSか・・・POLOの車検の前に乗り換えたりして・・・」

 そんなことを思ったが、RSの価格はノーマルバージョンの約1.5倍。これはちょっと無理である。しかもPOLOは、リコールが立て続けにあった以外は不満点がほとんどない。

 「やはり最低5年は乗らないと・・・」

 と思いなおした。

 「でも、ルーテシアRS・・・一度乗ってみたいな・・・そうだ、寧々ちゃんがMitoを買い替えるかもしれないと言っていたから、勧めてみるか・・・一緒に試乗しに行っても良いし・・・」

 新たな考えが浮かんだ。そして、メールを送った。

2014/4/23

2959:RIDLEY  

 FUNRIDEの最新号が先週届いた。しばらく封を切らずにそのままになっていたのを、今日開封した。パラパラと記事を流し読んでいた。

 毎号楽しみにしている連載記事「銀輪レディの素」を目にして、「おっと・・・!」と感嘆した。「銀輪レディの素」は、自転車とヒルクライムにどっぷりと嵌まってしまったモデルの日向涼子さんのイラストと記事が楽しい。

 そこには「Mt.富士ヒルクライム」の90分切りを目指すために新兵器を購入したことが書かれていた。その新兵器はRIDLEY HELIUM SL。ベルギーの自転車メーカーRIDLEYの最軽量フレームである。

 かなり気合が入っている。これで一気に90分切りを手中にして「三度目の正直」を達成する可能性が一気に高まった。

 私も「Mt.富士ヒルクライム」の90分切りに向けて「レーシングゼロ」という新兵器を投入したが、それをすっかり上回る新規投資である。

 バイクルプラザR.T.でもっともシェアが高いのはORBEAである。一般的にはそれほどメジャーな存在ではないこのスペインメーカーのシェアがチーム内で高いのは、リーダーの一押しメーカーであるからである。もちろんリーダーの愛車はORBEA ORCA GOLD。

 そんなORBEAが異様に幅を利かせているチーム内で最近増えてきているのがRIDLEYである。ORBEAに次ぐシェアをチーム内で獲得しようとしている。

 雑誌などへの登場もRIDLEYのほうがORBEAよりもはるかに多い。そのへんは輸入代理店の力関係があるのかもしれないが、一般的にはORBEAよりも認知度の高いメーカーである。

 RIDLEYのなかで最も軽量でヒルクライム向けのフレームがHELIUM SLなのである。その重量は、フレーム単体で750g、フロントフォーク310gという軽量フレームのなかでもトップクラスの超軽量である。

 今年はホイールに投資した。「来年はDi2か・・・」と思っていたが、「HELIUM SLも良いな・・・」とすぐに影響を受けてしまう。

 「機材も大事だけど、肝心なのはエンジン・・・」と自分に言い聞かせないとついつい物欲ロードを駆けてしまいそうになる。

2014/4/22

2958:インシュレーター  

 TANNOY GRFの足元には袴が付いている。その袴と床の間には特に何も挟まずにそのまま設置することを想定して設計されたもののはずである。

 しかし、この袴と床の間にインシュレーターを挟むと当然のことながら音に変化がある。TANNOY同盟のメンバーのTANNOYの足元は様々である。「そのまま派」もいれば「インシュレーター派」もいるし、さらには「オーディオボード派」もいる。

 私は「インシュレーター派」である。インシュレーターで少し浮かせたほうが、音の様相がすっきりとするような気がするのである。

 しかし、選択するインシュレーター選びが大変である。何せ、オーディオ機器用のインシュレーターは星の数ほどある。比較的安価なものから、びっくりするくらい高価なものまで種々雑多である。

 一番安上がりに済まそうと思えば、ホームセンターで売っているウッドブロックが最適であろう。オーディオ用と銘打たれていると高価になるが、普通のものであれば1個数百円で購入できる。

 当初私はカリンの木から削りだされたウッドブロックを使用していた。あきる野市にある木工所に依頼して作製してもらったものである。1個3,000円ほどであった。

 その「カリン・ブロック」を3個づつ、前に2個後ろに1個配置した。濃いめの茶色で塗装してもらっていたので、GRFの外観とも違和感なく馴染み、見た目的にも良い印象であった。

 それを最近試しに別のものに換えてみた。こちらは打って変わって陶器製と思われる外観。詳細は明らかになっていないが、上から見ると三角形をしている。色合いが微妙な緑色といったところであろうか・・・外観からすると「ちょっと、どうかな・・・」という第一印象である。

 GRFは大きなスピーカーである。インシュレーターを交換するのもそれなりに大変な作業である。一人では少々心許ない。妻に手伝ってもらった。

 まずはGRFの前にマットを置く。そこへ向けて一旦GRFをゆっくりと倒す。後ろのインシュレーターを、「このへんかな・・・」といった場所に設置する。GRFを起こしながら、後ろの袴がちょうどインシュレーターの上に乗るようにする。

 これが上手くいけば作業はほぼ完了。前は私が少し持ち上げて妻に袴の下にインシュレーターを挟んでもらう。二人でやると比較的スムースに作業は完了した。

 さて、その新たなインシュレーターの印象は・・・劇変というほどではないが、当然変化はある。音がより鮮やかになったような印象を受ける。音の響きも上に伸びたような・・・

 セッティングの変更に伴う音の変化は、時間の経過とともに変容する可能性が高い。しばらくこの新しいインシュレーターを継続して試してみようと思っている。

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2014/4/21

2957:霧  

 心臓の一拍は「ドクン!」であるべきである。心拍数の数値が高くなってくると「ドクン!ドクン!ドクン!」のテンポがどんどん速くなっていく。

 「ドクン!」の「ン」があって初めて正常な心拍であり、「ン」の抜けた「ドク!ドク!ドク!」であってはならない。

 和田峠の上りの中盤に差し掛かった頃であった。すでに序盤の穏やかさはもうなく、厳しい斜度に見舞われ、私の心拍数は斜度同様上がっていた。心拍の「ドクン!」から急に「ン」が抜け落ちた。

 「ドク!ドク!ドク!」と心臓は拍子抜けしたような急速なテンポに変化したのである。それとともにサイコンに表示される心拍数は急速に下がり始めた。その数値は「124」まで下がった。エンジンの出力も低下・・・ペースが落ちる。

 稀に起こる症状である。5分ほどペースを落として負荷を下げると回復する。アクセルを少し緩めて、心臓の心拍に「ン」が戻るのを待った。

 しかし、和田峠の斜度はそんな私の心臓の状況などお構いなく、厳しい斜度で出迎える。あまりにアクセルを緩めてしまうと上りきれない。そこそこの負荷を維持しないといけないのである。

 「早く戻れ・・・」

 心臓の状況を注視しながら厳しい斜度の上りをゆっくりと進んだ。5分ほど経過した。ようやく心拍のリズムが「ドクン!ドクン!ドクン!」と正常化した。ずれていたギアがしっかりと噛みあった感じとなった。それとともにサイコンの心拍数は160を超えた。

 ペースを徐々に上げた。この「ドクドク症」は一度収まると再発することは今のところない。ペースを緩めた時間があったのでスタミナは充分残っていた。厳しい斜度に対する闘争心を絞り出してクランクを回し続けた。

 頂上付近は霧にうっすらと覆われていた。霧と体から発せられた熱によってサングラスが曇ってしまったことによって視界はすっかりとぼんやりしてしまった。

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 峠の頂上の石碑にやっと到着した。気分は少々複雑なものであった。「ドクドク症」は稀に出る。昨年の「乗鞍」で出た時にはがっかりさせられた。

 本番まで1ケ月と少しと迫ってきた「Mt.富士ヒルクライムで」で出ないことを祈らずにはいられない。上り終え顎から滴り落ちる汗を感じながら霧に煙る頂上の風景をぼんやりと眺めていた。



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