2014/3/28

2933:整流管  

 LEAK TL10の出力管はKT61である。有名なKT66やKT88ではない。その型番からするとKT66やKT88の先祖に当たる出力管なのであろうか。

 KT66やKT88はややぽっちゃりとしたプロポーションをしている。それらに比べると、KT61はスリムな形状をしている。そのプロポーションゆえではないと思われるが、出力もそれほど大きくない。

 整流管は5Z4。真空管を取り出して詳細に眺めてみると、「5Z4G」との記載がある。末尾に着く「G」は何を意味するものであろうか・・・改良型ということなのかもしれない。こちらの形状もKT61と似てスリムである。

 この整流管で昨日奇妙というか、はらはらする体験をした。LEAK TL10はモノラルパワーアンプなのであるが、昨晩その背面に付いている電源スイッチをONにした時に、右側のTL10に装着されている5Z4Gの内部で火花が飛んだのである。

 時間にして数秒であったであろうか、何かが燃えて青白い火花を発生させていた。そして、ガラス管越しにパチパチという燃焼音が聞こえてきた。

 「うわ・・・何だ・・・燃えているぞ!!」

 慌てて、電源を切った。真空管のなかで火花が出る現象を見たのは初めてであったので、心底驚いた。「真空管が壊れたのか・・・」そう思った。

 そして、恐る恐るもう一度電源をONにしてみた。火花が出ることはなかった。「さっきのは何だったんだろうか・・・」いぶかしく整流管を眺めた。

 もう一度電源を切った。そして、先ほど火花を飛び散らしていた整流管を抜いて、振ってみた。「から・・・から・・・から・・・」と何かが転がるような音がする。先ほど何かが燃え落ちたのであろうか・・・「メルトダウン」という言葉が頭に浮かんだ。

 「ということは整流管としての本来的な機能が失われたか、あるいは減退したのかもしれない・・・やはり真空管を変えるべきか・・・」

 整流管を元に戻し、再度電源を入れた。するとそのTL10が担当しているTANNOY GRFの右チャンネルからは残留ノイズと思われるノイズの音量が上がったような気がする。

 右と左と比べると明らかに右のノイズが大きい。整流管の火花事件とこのノイズのアンバランスは関連があるのであろうか・・・

 整流管で音は結構変わる・・・というのは誰かから聞いた記憶がある。その影響度は出力管をしのぐほどである、とのことであった。

 火花が出ても、手で持って振ってからからいっても、取り合えず音は出る。残留ノイズは楽音が流れ出してしまえば、その陰に隠れてしまう。

 「しばらく様子を見よう。整流管だけでも近いうちに換えたほうが良いであろうか・・・」そんなことを思いながら、レコードの音に耳を傾けた。



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