2014/3/7

2912:GRF  

 我が家の改修されたリスニングルームに新たに迎えられたTANNOY GRFの前オーナーは、残念ながらもうこの世にはいない。

 昨年の夏に亡くなったからである。癌で亡くなったようで、享年67歳であった。個人的な面識があったわけでなく、彼の「遺品」を買い取ったオーディオショップの店員から聞いた話である。

 彼が残した「遺品」は数が多かった。スピーカーだけで五つ。TANNOY GRF、TANNOY LANCASTER、Wharfedale Airedale 、HARBETH HL-MONITORV、SPENDOR BCU・・・そうそうたるメンバーである。

 さらにアンプも数多かった。LEAKのVarislope Sterero、Point One Plus、TL-12Plus、Sterero60、naim audio のNAC72、NAP140・・・これらのアンプ群からは、彼の嗜好性の独特な色合いを感じ取ることができる。

 レコードプレーヤーはガラードを使っていたようであるが、こちらは知人が引き取ったとのことで、ショップの買い取りリストには書き込まれなかった。

 ショップの店員数名でこれらの機器を引き取りに行った時、彼の奥さんと娘さんが立ち会ってくれたようである。数多くのオーディオ機器が部屋から持ち出され、すっかりと広くなった部屋を見て、奥さんは「こんなに広かったんだ・・・もので溢れていたからもっと狭い部屋かと思っていた・・・」と驚いたそうである。その部屋の広さは20畳ほどあった。

 「寂しそうな横顔でしたよ・・・奥さん・・・『清々するかと思ったけど、なんだか物悲しいわね・・・』って言ってましたよ・・・」店員はその時の様子を詳しく話してくれた。

 そんな広い部屋に多くの友人達と居たTANNOY GRFは、何の因果か私の狭いリスニングルームにやってきた。「8畳の広さのリスニングルームにTANNOY GRFはないよな・・・ 」と当初は思っていた。

 しかし、コーナー型のエンクロージャーは壁にぴったりと収まり、威圧感は全くない。私の心配をするりとかわすかのように、すんなりと部屋に解け込んでしまった。

 英国オリジナルのキャビネットは比較的良好な状態である。ツキ板の剝れが一箇所と、天板にうっすらとした引っかき傷がひとつあるが、それ以外特に目につく傷はなかった。15インチのモニターシルバー・ユニットも特にトラブルはなさそうである。

 左右で異なったエンブレムが付いていたことは昨日記事に書いた。前オーナーはそれらのエンブレムを取りはずしていた。

 私は、その左右で異なる形態のエンブレムをスピーカーに取り付けるか否かまだ決めかねている。



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