2014/3/31
2936:桜

日曜日は生憎の天気であった。翌日の月曜日はすっかり天気が回復した。気温も上がり、花見日和に・・・もし、日曜日がこんな良い天気であれば、あちこちの花見ポイントは大賑わいであったであろう。
今度の週末にはもう桜の見ごろは過ぎているであろうと思わせるほどに、あちらこちらで見かける桜は今が盛りの満開であった。
今日は平日であったが午後にはアポイントが入っていなかったので、仕事を早めに切り上げて、小金井公園まで妻と出かけた。
春休みで家でごろごろしている下の娘も呼びだして3人で小金井公園のなかを歩いた。桜はちょうど満開であった。公園内には小さな子供を連れたお母さんたちがたくさん来ていた。
所々に配置された遊具では多くの子供たちが無心に遊んでいた。その様子を見ながら、自分の子供たちがそういった年齢であった頃のことを思い出していた。
「ああいうの、好きだったよね・・・帰ろうと言ってもなかなか帰りたがらなかった・・・」
娘に話しかけると、
「なんだか、懐かしい・・・あの頃に戻りたいな・・・」
と答える。下の娘が遊具で無心に遊んでいたのはもう10年も前の頃のことである。
子供たちが小さかったころの休日には、小金井公園や昭和記念公園へよく出かけた。すると子供たちは遊具で無心に遊んでいた。
特に小金井公園ではプラスティックの小さな橇のようなもので滑り降りる大掛かりな施設があり、子供たちはそれが大好きであった。
小金井公園には桜だけでなく、ハナモモやモクレンの花も咲いていた。園内を散策すること1時間ほど、穏やかな時間を過ごすことができた。
「あの頃に戻りたいな・・・」娘の何気ない言葉が心のなかで響いた。戻れるものなら戻りたいものである。しかし、時はずいぶんと流れ去った。
2014/3/30
2935:雨
6時に起きて、窓を開けた。明け方雨が降ったようであった。道路が濡れていた。しかし、止んでいた。雲は灰色に淀んでいた。窓から流れ込んでくる空気には、雨の香りが漂っていた。
「これは危ないな・・・」
とりあえず起きだして、テレビで天気予報を確認した。そこには、「雨がしっかり降りますよ」ということを確信させるに足る数字が並んでいた。
続いてTwitterを確認した。チーム内の連絡事項はTwitterで行うことになっている。そこには「今日のロングは中止です」というリーダーのメッセージが入っていた。
「やはり・・・」
そのTwitterには28日の金曜日に行われた「Mt.富士ヒルクライム」のエントリー完了の報告がずらっと並んでいた。ほとんどのメンバーがエントリーを無事完了したようであった。定員増加と参加料の値上げにより昨年からはエントリー状況は好転したようである。私は一足先にFUNRIDE定期購読者向けの先行エントリーでエントリーを完了させていた。
さらに「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」の抽選結果を報告するメッセージもそのなかに混じっていた。
「あっ・・・そうか・・・もう抽選結果が出ているんだ・・・確かめないと・・・」
「Mt.富士ヒルクライム」は先着順にエントリーを受け付ける。なので、エントリーできたかはすぐに確認できる。一方「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」はエントリー申し込みを受け付けて定員をオーバーした場合には抽選となる。その抽選結果が発表されたようであった。
すぐさま、その抽選結果を確認した。すると「当選」の文字を発見した。胸をなでおろした。今年も二つのイベントへの参加権を獲得した。
ロングライドが中止となったので、今日は一日「家族サービスデイ」に切り替わった。お昼頃には結構な勢いで雨が降ってきた。
ちょうど多摩湖のそばの「堤新亭」で家族そろって食事をしている時であった。2階の個室の窓から雨にけぶる多摩湖を眺めていた。所々に桜が咲いていた。そして多摩湖の周遊道路にはこの激しい雨のなかジョギングをしている男性の姿が・・・
「なんで、あの人こんな雨のなか走っているだろう・・・」下の娘が不思議そうに呟いた。
下の娘には分からないであろう。でも、なんだか雨のなかを走る男性の気持ちは分かるような気がした。しかし、言葉では説明できそうにはなかったので、黙っていた。
「これは危ないな・・・」
とりあえず起きだして、テレビで天気予報を確認した。そこには、「雨がしっかり降りますよ」ということを確信させるに足る数字が並んでいた。
続いてTwitterを確認した。チーム内の連絡事項はTwitterで行うことになっている。そこには「今日のロングは中止です」というリーダーのメッセージが入っていた。
「やはり・・・」
そのTwitterには28日の金曜日に行われた「Mt.富士ヒルクライム」のエントリー完了の報告がずらっと並んでいた。ほとんどのメンバーがエントリーを無事完了したようであった。定員増加と参加料の値上げにより昨年からはエントリー状況は好転したようである。私は一足先にFUNRIDE定期購読者向けの先行エントリーでエントリーを完了させていた。
さらに「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」の抽選結果を報告するメッセージもそのなかに混じっていた。
「あっ・・・そうか・・・もう抽選結果が出ているんだ・・・確かめないと・・・」
「Mt.富士ヒルクライム」は先着順にエントリーを受け付ける。なので、エントリーできたかはすぐに確認できる。一方「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」はエントリー申し込みを受け付けて定員をオーバーした場合には抽選となる。その抽選結果が発表されたようであった。
すぐさま、その抽選結果を確認した。すると「当選」の文字を発見した。胸をなでおろした。今年も二つのイベントへの参加権を獲得した。
ロングライドが中止となったので、今日は一日「家族サービスデイ」に切り替わった。お昼頃には結構な勢いで雨が降ってきた。
ちょうど多摩湖のそばの「堤新亭」で家族そろって食事をしている時であった。2階の個室の窓から雨にけぶる多摩湖を眺めていた。所々に桜が咲いていた。そして多摩湖の周遊道路にはこの激しい雨のなかジョギングをしている男性の姿が・・・
「なんで、あの人こんな雨のなか走っているだろう・・・」下の娘が不思議そうに呟いた。
下の娘には分からないであろう。でも、なんだか雨のなかを走る男性の気持ちは分かるような気がした。しかし、言葉では説明できそうにはなかったので、黙っていた。
2014/3/29
2934:ルンバ
浜松町駅から山手線に乗って東京駅に向かった。浜松町駅から東京駅に着くまでの間、hijiyanさんと今日のダンス講習会について少し話していた。
東京駅でhijiyanさんと分かれ、私は中央線に乗り換えた。中央線高尾行き快速に乗りこみ、空いている席に座りこんだ。時刻は9時半ごろ、体は結構疲労していた。
hijiyanさんのお誘いを受けて目白日立クラブで来月の27日に行われる予定のセミフォーマル・ダンス・パーティーに参加することとなった。
目白日立クラブは元々は学習院大学の寮であった建物である。歴史を感じさせる豪華な洋館は、現実世界とは隔絶した感のある特別な空間と時間を提供してくれる。
お誘いを受けた時にはウィンナ・ワルツの舞踏会かと勘違いしたのであるが、そうではなかった。四種類の社交ダンスを組み合わせて踊るダンス・パーティーだったのである。ドレスコードはセミフォーマルであるので、スーツでも参加できる。
そのダンス・パーティーの参加者向けにダンス講習会が数回用意されていて、希望者は無料で講習会を受けられる。そこで今日hijiyanさんと連れ立ったダンス講習会を受けてきた。
場所は浜松町駅のそばにある「神明いきいきプラザ」。港区立の公民館のような施設である。そこにそれほど広くはないが綺麗なダンスフロアがある。
開始時間は5時半。すこし早めに着いたので、施設の喫茶コーナーでコーヒーを飲んでいた。主催者がすこし遅れて到着。早速ダンス講習会が始まった。
ダンス・パーティーで踊るのは「ブルース」「ジルバ」「ルンバ」「ワルツ」の4種類。それらを一つづつ教わった。参加メンバーのなかで社交ダンスの上級者がいるので、その方からステップなどを教わる。
最初は「ブルース」そして次は「ジルバ」・・・この二つは「スロー・スロー・クウィック・クウィック」の一定のリズムで、しかもステップが比較的分かりやすいものであった。この二つはどうにかこなせそうであった。
次に「ルンバ」に進んだが、これが曲者。リズムにラテン独特のうねりがあり、そのリズムを捉えるのがとても大変であった。
モダンと違いラテンである「ルンバ」は男性は左手で女性の右手をとる。右手はフリーであり、この右手を有効に使い、ポーズをとったりするのであるが、ステップで手いっぱいでそこまで考える余裕がない。
ステップもブルースやジルバと比べるとはるかに複雑である。今日の講習会のメインはこの「ルンバ」である。時間をかけてみっちりと練習した。
7時からはプロの講師の方が来て、レッスンを50分受けた。講師は若い女性であった。20代と思われる女性講師は、目の覚めるような美人であった。テレビで見かけるアイドルなど霞んでしまうかと思われるほどの美人度の高さである。背は高くはないが、贅肉など一切ないスレンダーなボディ・ラインは芸術的でもある。彼女のレッスンを受けられただけでも来た甲斐があったというものであろう。
講師のレッスンが終了した。その後は「ワルツ」へ移行した。「ワルツ」は現在「ジェニファー」に週に1回のペースで習っているので、すぐに把握できた。
講習会は9時まで続いた。途中途中で休憩を入れながらであるが、約3時間半の間社交ダンスを続けた。足腰には鈍い疲労感がずしっと加わった。
あと数回の講習会が予定されている。「すこし不安な点もあるので、時間の都合がつく限り参加しよう・・・」そんなことをうっすらと頭に思い浮かべていた。新宿を過ぎるころから、疲れのためか意識が遠のいて熟睡態勢に移行したようであった。
東京駅でhijiyanさんと分かれ、私は中央線に乗り換えた。中央線高尾行き快速に乗りこみ、空いている席に座りこんだ。時刻は9時半ごろ、体は結構疲労していた。
hijiyanさんのお誘いを受けて目白日立クラブで来月の27日に行われる予定のセミフォーマル・ダンス・パーティーに参加することとなった。
目白日立クラブは元々は学習院大学の寮であった建物である。歴史を感じさせる豪華な洋館は、現実世界とは隔絶した感のある特別な空間と時間を提供してくれる。
お誘いを受けた時にはウィンナ・ワルツの舞踏会かと勘違いしたのであるが、そうではなかった。四種類の社交ダンスを組み合わせて踊るダンス・パーティーだったのである。ドレスコードはセミフォーマルであるので、スーツでも参加できる。
そのダンス・パーティーの参加者向けにダンス講習会が数回用意されていて、希望者は無料で講習会を受けられる。そこで今日hijiyanさんと連れ立ったダンス講習会を受けてきた。
場所は浜松町駅のそばにある「神明いきいきプラザ」。港区立の公民館のような施設である。そこにそれほど広くはないが綺麗なダンスフロアがある。
開始時間は5時半。すこし早めに着いたので、施設の喫茶コーナーでコーヒーを飲んでいた。主催者がすこし遅れて到着。早速ダンス講習会が始まった。
ダンス・パーティーで踊るのは「ブルース」「ジルバ」「ルンバ」「ワルツ」の4種類。それらを一つづつ教わった。参加メンバーのなかで社交ダンスの上級者がいるので、その方からステップなどを教わる。
最初は「ブルース」そして次は「ジルバ」・・・この二つは「スロー・スロー・クウィック・クウィック」の一定のリズムで、しかもステップが比較的分かりやすいものであった。この二つはどうにかこなせそうであった。
次に「ルンバ」に進んだが、これが曲者。リズムにラテン独特のうねりがあり、そのリズムを捉えるのがとても大変であった。
モダンと違いラテンである「ルンバ」は男性は左手で女性の右手をとる。右手はフリーであり、この右手を有効に使い、ポーズをとったりするのであるが、ステップで手いっぱいでそこまで考える余裕がない。
ステップもブルースやジルバと比べるとはるかに複雑である。今日の講習会のメインはこの「ルンバ」である。時間をかけてみっちりと練習した。
7時からはプロの講師の方が来て、レッスンを50分受けた。講師は若い女性であった。20代と思われる女性講師は、目の覚めるような美人であった。テレビで見かけるアイドルなど霞んでしまうかと思われるほどの美人度の高さである。背は高くはないが、贅肉など一切ないスレンダーなボディ・ラインは芸術的でもある。彼女のレッスンを受けられただけでも来た甲斐があったというものであろう。
講師のレッスンが終了した。その後は「ワルツ」へ移行した。「ワルツ」は現在「ジェニファー」に週に1回のペースで習っているので、すぐに把握できた。
講習会は9時まで続いた。途中途中で休憩を入れながらであるが、約3時間半の間社交ダンスを続けた。足腰には鈍い疲労感がずしっと加わった。
あと数回の講習会が予定されている。「すこし不安な点もあるので、時間の都合がつく限り参加しよう・・・」そんなことをうっすらと頭に思い浮かべていた。新宿を過ぎるころから、疲れのためか意識が遠のいて熟睡態勢に移行したようであった。
2014/3/28
2933:整流管
LEAK TL10の出力管はKT61である。有名なKT66やKT88ではない。その型番からするとKT66やKT88の先祖に当たる出力管なのであろうか。
KT66やKT88はややぽっちゃりとしたプロポーションをしている。それらに比べると、KT61はスリムな形状をしている。そのプロポーションゆえではないと思われるが、出力もそれほど大きくない。
整流管は5Z4。真空管を取り出して詳細に眺めてみると、「5Z4G」との記載がある。末尾に着く「G」は何を意味するものであろうか・・・改良型ということなのかもしれない。こちらの形状もKT61と似てスリムである。
この整流管で昨日奇妙というか、はらはらする体験をした。LEAK TL10はモノラルパワーアンプなのであるが、昨晩その背面に付いている電源スイッチをONにした時に、右側のTL10に装着されている5Z4Gの内部で火花が飛んだのである。
時間にして数秒であったであろうか、何かが燃えて青白い火花を発生させていた。そして、ガラス管越しにパチパチという燃焼音が聞こえてきた。
「うわ・・・何だ・・・燃えているぞ!!」
慌てて、電源を切った。真空管のなかで火花が出る現象を見たのは初めてであったので、心底驚いた。「真空管が壊れたのか・・・」そう思った。
そして、恐る恐るもう一度電源をONにしてみた。火花が出ることはなかった。「さっきのは何だったんだろうか・・・」いぶかしく整流管を眺めた。
もう一度電源を切った。そして、先ほど火花を飛び散らしていた整流管を抜いて、振ってみた。「から・・・から・・・から・・・」と何かが転がるような音がする。先ほど何かが燃え落ちたのであろうか・・・「メルトダウン」という言葉が頭に浮かんだ。
「ということは整流管としての本来的な機能が失われたか、あるいは減退したのかもしれない・・・やはり真空管を変えるべきか・・・」
整流管を元に戻し、再度電源を入れた。するとそのTL10が担当しているTANNOY GRFの右チャンネルからは残留ノイズと思われるノイズの音量が上がったような気がする。
右と左と比べると明らかに右のノイズが大きい。整流管の火花事件とこのノイズのアンバランスは関連があるのであろうか・・・
整流管で音は結構変わる・・・というのは誰かから聞いた記憶がある。その影響度は出力管をしのぐほどである、とのことであった。
火花が出ても、手で持って振ってからからいっても、取り合えず音は出る。残留ノイズは楽音が流れ出してしまえば、その陰に隠れてしまう。
「しばらく様子を見よう。整流管だけでも近いうちに換えたほうが良いであろうか・・・」そんなことを思いながら、レコードの音に耳を傾けた。
KT66やKT88はややぽっちゃりとしたプロポーションをしている。それらに比べると、KT61はスリムな形状をしている。そのプロポーションゆえではないと思われるが、出力もそれほど大きくない。
整流管は5Z4。真空管を取り出して詳細に眺めてみると、「5Z4G」との記載がある。末尾に着く「G」は何を意味するものであろうか・・・改良型ということなのかもしれない。こちらの形状もKT61と似てスリムである。
この整流管で昨日奇妙というか、はらはらする体験をした。LEAK TL10はモノラルパワーアンプなのであるが、昨晩その背面に付いている電源スイッチをONにした時に、右側のTL10に装着されている5Z4Gの内部で火花が飛んだのである。
時間にして数秒であったであろうか、何かが燃えて青白い火花を発生させていた。そして、ガラス管越しにパチパチという燃焼音が聞こえてきた。
「うわ・・・何だ・・・燃えているぞ!!」
慌てて、電源を切った。真空管のなかで火花が出る現象を見たのは初めてであったので、心底驚いた。「真空管が壊れたのか・・・」そう思った。
そして、恐る恐るもう一度電源をONにしてみた。火花が出ることはなかった。「さっきのは何だったんだろうか・・・」いぶかしく整流管を眺めた。
もう一度電源を切った。そして、先ほど火花を飛び散らしていた整流管を抜いて、振ってみた。「から・・・から・・・から・・・」と何かが転がるような音がする。先ほど何かが燃え落ちたのであろうか・・・「メルトダウン」という言葉が頭に浮かんだ。
「ということは整流管としての本来的な機能が失われたか、あるいは減退したのかもしれない・・・やはり真空管を変えるべきか・・・」
整流管を元に戻し、再度電源を入れた。するとそのTL10が担当しているTANNOY GRFの右チャンネルからは残留ノイズと思われるノイズの音量が上がったような気がする。
右と左と比べると明らかに右のノイズが大きい。整流管の火花事件とこのノイズのアンバランスは関連があるのであろうか・・・
整流管で音は結構変わる・・・というのは誰かから聞いた記憶がある。その影響度は出力管をしのぐほどである、とのことであった。
火花が出ても、手で持って振ってからからいっても、取り合えず音は出る。残留ノイズは楽音が流れ出してしまえば、その陰に隠れてしまう。
「しばらく様子を見よう。整流管だけでも近いうちに換えたほうが良いであろうか・・・」そんなことを思いながら、レコードの音に耳を傾けた。
2014/3/27
2932:レッスン
今日は久しぶりに「ジェニファー」に会う。約1ケ月ぶりになる。確定申告時期は当然ダンスレッスンもお休みだったからである。
ダンスレッスンを始めたのは約1年前。ひょんなことからウィンナ・ワルツの舞踏会に参加することとなったのが、きっかけであった。
「当初は実際の舞踏会の前に数回の講習会があるからどうにか大丈夫であろう・・・」と軽く考えていたのである。
しかし、1回目の講習会を受けてみて、驚いた。まったくといっていいいほど上手くいかない。「これはまずいことになった・・・」と少々背筋に冷たいものを感じた。
「このままでは、実際の舞踏会ではみっともないへっぴり腰を披露することになりそうだ・・・」そう思った。
そこで、国分寺駅にほど近いダンス教室に駆け込んだのである。そこで担当講師として出会ったのが「ジェニファー」であった。それから週に1回のペースでレッスンを受けてきた。
「社交ダンスはスポーツであろうか・・・」ちょっと違うような気がしないでもないが、全身をしっかりと使い、30分のレッスンを終えると汗ばむほどである。
ウィンナ・ワルツを一通り終え、現在はスロー・ワルツを習っている。予想以上に多くのステップの種類があり、その奥深さは想像以上であった。
1ケ月のブランクが生じたので、今日は少々不安である。双六の「最初に戻る」状態になっている可能性がある。なかなかスムースにステップを踏めない私を「ジェニファー」はいつもの笑顔で「少し思いだされてきましたか・・・」と言って励ましてくれるであろうか。
「ジェニファー」に関しては、とあるプラベートな情報が入ってきた。近く結婚する予定があり、お相手は同じ教室の男性講師であり、競技会に出る時にペアを組んでいる男性とのことである。
「ジェニファー」は、年のころ30代半ばであろう。同じくダンスに人生をかけてきた男性と結ばれるのは、ごく自然なことである。
「子供はどうするのであろうか?」子供が欲しい場合、年齢を考えると悠長に構えているわけにもいかないであろう。もしかすると、しばらく「ジェニファー」とのレッスンが中断する可能性もあるのかもしれない。
ダンスレッスンを始めたのは約1年前。ひょんなことからウィンナ・ワルツの舞踏会に参加することとなったのが、きっかけであった。
「当初は実際の舞踏会の前に数回の講習会があるからどうにか大丈夫であろう・・・」と軽く考えていたのである。
しかし、1回目の講習会を受けてみて、驚いた。まったくといっていいいほど上手くいかない。「これはまずいことになった・・・」と少々背筋に冷たいものを感じた。
「このままでは、実際の舞踏会ではみっともないへっぴり腰を披露することになりそうだ・・・」そう思った。
そこで、国分寺駅にほど近いダンス教室に駆け込んだのである。そこで担当講師として出会ったのが「ジェニファー」であった。それから週に1回のペースでレッスンを受けてきた。
「社交ダンスはスポーツであろうか・・・」ちょっと違うような気がしないでもないが、全身をしっかりと使い、30分のレッスンを終えると汗ばむほどである。
ウィンナ・ワルツを一通り終え、現在はスロー・ワルツを習っている。予想以上に多くのステップの種類があり、その奥深さは想像以上であった。
1ケ月のブランクが生じたので、今日は少々不安である。双六の「最初に戻る」状態になっている可能性がある。なかなかスムースにステップを踏めない私を「ジェニファー」はいつもの笑顔で「少し思いだされてきましたか・・・」と言って励ましてくれるであろうか。
「ジェニファー」に関しては、とあるプラベートな情報が入ってきた。近く結婚する予定があり、お相手は同じ教室の男性講師であり、競技会に出る時にペアを組んでいる男性とのことである。
「ジェニファー」は、年のころ30代半ばであろう。同じくダンスに人生をかけてきた男性と結ばれるのは、ごく自然なことである。
「子供はどうするのであろうか?」子供が欲しい場合、年齢を考えると悠長に構えているわけにもいかないであろう。もしかすると、しばらく「ジェニファー」とのレッスンが中断する可能性もあるのかもしれない。
2014/3/26
2931:夢
スポーツで汗を流した日の晩は寝つきがとても良い。そして朝まで深い眠りの中に沈殿する。その眠りの底で見る夢は摩訶不思議度が高いことが多い。
体の疲労度と夢の摩訶不思議度は正比例するような気がするのである。現実の枠をすっかりと取っ払ったような荒唐無稽な設定と常軌を逸する展開・・・種々雑多な概念が入り乱れ混沌の中をまい進していくような夢を見るのは、決まって体が疲労しているときである。
昨晩はテニススクールであった。90分間、テニスで汗を流した。確定申告時期はテニススクールにも行けなかったので、約一カ月ぶりのテニスであった。
テニスの楽しさの大きな要因はその多様性にある。サーブ、リターン、ストローク、ボレー、スマッシュ、ロブなど、繰り出すショットは種類が多い。ウィークエンドプレーヤーの場合、シングルスを行うことは滅多になく、ほとんど楽しむのはダブルスである。ダブルスになると、その多様性はさらに広がる。
ロードバイクと比べるとテニスの多様性や変化の激しさはより一層際立つ。ロードバイクはある意味単調である。変化がないわけではないが、それは瞬間的な変化ではなく、流れの中での大らかな変化であることが多い。
そのため、ツール・ド・フランスの中継をテレビで観ていたりすると、家族からは「これってどこが面白いの?」と真顔で訊かれたりする。
ロードバイクの楽しみは、その単調とも思える動作の無限の繰り返しの中から得られる。繰り返すこと、そして徐々に変化し、展開し、また繰り返す。そういった時間の流れの中から、一種の陶酔感のようなものが降りてくるのである。
マーラーとブルックナーはほぼ同時代の作曲家である。長大な交響曲をたくさん書き、ともに「後期ロマン派」に分類される。そういった点においては共通項はあるのであるが、その作風は真逆である。
マーラーの交響曲は実に多様である。流れのなかで、常に移ろっていて、戻ってこない。自然そのものが持つ多様性をなぞるかのようにその楽曲は変化し、変容して、混沌の中に埋没していく。
一方ブルックナーは、一つのテーマを執拗に穿ち続ける。深く、深く、穿ち、貫いていく。主題は繰り返され、浸透していく。それは大河の流れのようにゆっくりではあるが、底流に流れるエネルギーの強さは強靭なものを感じさせる。
「テニスはマーラーだな・・・そしてロードバイクはブルックナーってとこか・・・」疲れた体をベッドに休めるとき、そんなとりとめのないことを考えた。
そして、朝起きだした時、昨晩の考えがまた脳内をくるっと巡った。「昨晩はテニスをしたから、あんな夢を見たのであろうか・・・まったく、魑魅魍魎がはい出してくるような夢であった。次々に変容し混乱と混沌のなかで終結すような、そんな夢であった。まったくマーラー的な夢だ・・・」そんなことを寝起きのぼんやりとした頭の中で考えた。
体の疲労度と夢の摩訶不思議度は正比例するような気がするのである。現実の枠をすっかりと取っ払ったような荒唐無稽な設定と常軌を逸する展開・・・種々雑多な概念が入り乱れ混沌の中をまい進していくような夢を見るのは、決まって体が疲労しているときである。
昨晩はテニススクールであった。90分間、テニスで汗を流した。確定申告時期はテニススクールにも行けなかったので、約一カ月ぶりのテニスであった。
テニスの楽しさの大きな要因はその多様性にある。サーブ、リターン、ストローク、ボレー、スマッシュ、ロブなど、繰り出すショットは種類が多い。ウィークエンドプレーヤーの場合、シングルスを行うことは滅多になく、ほとんど楽しむのはダブルスである。ダブルスになると、その多様性はさらに広がる。
ロードバイクと比べるとテニスの多様性や変化の激しさはより一層際立つ。ロードバイクはある意味単調である。変化がないわけではないが、それは瞬間的な変化ではなく、流れの中での大らかな変化であることが多い。
そのため、ツール・ド・フランスの中継をテレビで観ていたりすると、家族からは「これってどこが面白いの?」と真顔で訊かれたりする。
ロードバイクの楽しみは、その単調とも思える動作の無限の繰り返しの中から得られる。繰り返すこと、そして徐々に変化し、展開し、また繰り返す。そういった時間の流れの中から、一種の陶酔感のようなものが降りてくるのである。
マーラーとブルックナーはほぼ同時代の作曲家である。長大な交響曲をたくさん書き、ともに「後期ロマン派」に分類される。そういった点においては共通項はあるのであるが、その作風は真逆である。
マーラーの交響曲は実に多様である。流れのなかで、常に移ろっていて、戻ってこない。自然そのものが持つ多様性をなぞるかのようにその楽曲は変化し、変容して、混沌の中に埋没していく。
一方ブルックナーは、一つのテーマを執拗に穿ち続ける。深く、深く、穿ち、貫いていく。主題は繰り返され、浸透していく。それは大河の流れのようにゆっくりではあるが、底流に流れるエネルギーの強さは強靭なものを感じさせる。
「テニスはマーラーだな・・・そしてロードバイクはブルックナーってとこか・・・」疲れた体をベッドに休めるとき、そんなとりとめのないことを考えた。
そして、朝起きだした時、昨晩の考えがまた脳内をくるっと巡った。「昨晩はテニスをしたから、あんな夢を見たのであろうか・・・まったく、魑魅魍魎がはい出してくるような夢であった。次々に変容し混乱と混沌のなかで終結すような、そんな夢であった。まったくマーラー的な夢だ・・・」そんなことを寝起きのぼんやりとした頭の中で考えた。
2014/3/25
2930:空中浮遊
黒い絹糸をある程度の長さで切った。その一端をLINN LP12の電源ケーブルに結わえる。絹糸は細く扱いが難しい。すぐに手から離れていったり、変な形によれたりする。
どうにかケーブルに結わえる。そして、絹糸のもう一方の端を壁に数多く取り付けた小さなフックの一つに引っかける。最初のうちは絹糸をそのフックに結びつけようとしたが、これが結構難航した。
中腰の不安定な態勢での作業であり、ケーブルの重みが加わるのでフックに結び付けようとするとするっと落ちたりする。
しばらく試行錯誤していたが、フックはアルミ製であったので、そのフック部分にペンチで切り目を入れた。その切れ目に糸を引っかけて固定すると、結ぶよりも効率的に作業できることが分かった。
電源ケーブルは絹糸につるされて、床から持ち上がり空中を這った。この要領でRCAケーブルやその他のケーブルも空中を這わせる作業を黙々と進めた。
ケーブル同士が触れ合わないように、空間を占有しあっていく。そんなに広い空間があるわけではないラックの後ろの密やかな空間は微妙な感じにうねるケーブルが複数本連なっていった。
なんだか現代美術の作品か何かのようなものが出来上がった。ラックの後ろなのでリスニングポイントからは目には付かないが、ちょっと立って覗きこんでみると摩訶不思議な世界が出来上がっていた。
ケーブルの空中浮遊配線は、TANNOY同盟のメンバーのお宅で見かけたことがある。この対策をすると音の抜け切り感や歪感の低減に効果があるとのことである。
以前から手をつけようかとは考えていたが、その作業の面倒くささから伸び伸びとなっていた。仕事の方も一段落したので、「やってみるか・・・」と決心をしてその作業を行った。2時間ほどかかり、腰にも鈍い疲れが残った。
とりあえず、いずれのケーブルも床にも壁にもそして他のケーブルにも触れていない状態ができあがった。まだまだ改善の余地はあると思われるが、それはまあぼちぼちということにして、早速レコードかけてみた。
「確かに違うように感じられる・・・空間に清澄な感じが漂う・・・腰痛になりそうな態勢で2時間もかかったのだから、それなりの効果がないとな・・・」
ということで、その効果のほどを確かめることができた。さすがにスピーカーケーブルは床を這っているが、これにも床との一時接触点にインシュレーターを活用すると、良い効果があるようである。これはいずれ検証しよう。
どうにかケーブルに結わえる。そして、絹糸のもう一方の端を壁に数多く取り付けた小さなフックの一つに引っかける。最初のうちは絹糸をそのフックに結びつけようとしたが、これが結構難航した。
中腰の不安定な態勢での作業であり、ケーブルの重みが加わるのでフックに結び付けようとするとするっと落ちたりする。
しばらく試行錯誤していたが、フックはアルミ製であったので、そのフック部分にペンチで切り目を入れた。その切れ目に糸を引っかけて固定すると、結ぶよりも効率的に作業できることが分かった。
電源ケーブルは絹糸につるされて、床から持ち上がり空中を這った。この要領でRCAケーブルやその他のケーブルも空中を這わせる作業を黙々と進めた。
ケーブル同士が触れ合わないように、空間を占有しあっていく。そんなに広い空間があるわけではないラックの後ろの密やかな空間は微妙な感じにうねるケーブルが複数本連なっていった。
なんだか現代美術の作品か何かのようなものが出来上がった。ラックの後ろなのでリスニングポイントからは目には付かないが、ちょっと立って覗きこんでみると摩訶不思議な世界が出来上がっていた。
ケーブルの空中浮遊配線は、TANNOY同盟のメンバーのお宅で見かけたことがある。この対策をすると音の抜け切り感や歪感の低減に効果があるとのことである。
以前から手をつけようかとは考えていたが、その作業の面倒くささから伸び伸びとなっていた。仕事の方も一段落したので、「やってみるか・・・」と決心をしてその作業を行った。2時間ほどかかり、腰にも鈍い疲れが残った。
とりあえず、いずれのケーブルも床にも壁にもそして他のケーブルにも触れていない状態ができあがった。まだまだ改善の余地はあると思われるが、それはまあぼちぼちということにして、早速レコードかけてみた。
「確かに違うように感じられる・・・空間に清澄な感じが漂う・・・腰痛になりそうな態勢で2時間もかかったのだから、それなりの効果がないとな・・・」
ということで、その効果のほどを確かめることができた。さすがにスピーカーケーブルは床を這っているが、これにも床との一時接触点にインシュレーターを活用すると、良い効果があるようである。これはいずれ検証しよう。
2014/3/24
2929:コイン
9台のロードバイクは反転し、東京を目指して帰路を走り始めた。この時期としては暖かい日であったが、風を切って山伏峠を下っている時にはやはり少し肌寒かった。
飯能方面へ行った帰りには、ミニバトルエリアが待ち構えている。私はよっぽど体調が悪い場合以外は、そのミニバトルに参加する。
もちろんメインの山伏峠の上りで弾はほぼ撃ち尽くしているので、バトルに参加しても撃退される可能性は極めて高いが・・・
小学生の男の子に戻った私はズボンのポケットに手を突っ込んで小銭を探し当てる。そのささやかなコインをゲーム機のコイン投入口に入れる。すると画面が変わり、バトルゲームがスタートする。
第1ステージは「小沢峠」である。上りは2km弱と思われるが、最後の最後の勝負所での粘りが勝敗の決め手となる。
4台のロードバイクが参戦した。中盤まではそのトレインにへばりついていた。しかし、最後の勝負どころに入るとそのトレインは徐々に縦に長い隊列へ変形していった。
私はその「しんがり」を務めることに・・・最終盤の勝負どころ、すぐ前のメンバーにすがりつこうとするが・・・弾切れである。その差は開く一方・・・惰性の推進力でゴールすることとなった。
続いて第2ステージの「笹仁田峠」・・・ここでもコインを投入した。コインが投入口から転がり落ちる音が聞こえた。心なしか空しい響きであった。
展開上、私が先頭を引いた。徐々にペースを上げていった。しかし、このステージでは先頭を引くのは不利な展開である。後ろの動きが見えないからである。
どのタイミングで後ろにつけている戦闘機がアタックをかけてくるか分からない。こんな時には、最近の車にはほとんど付いているバックビューモニターが欲しくなる。
スプリントポイントが近づいてきた。すると予想よりも早くアタックがかかった。ミグ21が轟音を唸らせてかすめ飛んでいった。1機、2機、3機・・・3機もスクランブルをかけていた。
アタックは見事に決まった。私はなす術なく撃墜された。画面には「GAME OVER」の表示が点滅していた。
それを見ながら小学生の男の子は唇を噛む。でも、ゲーム機にコインを投入したことを後悔はしていないようであった。何故ならコインを投入しなければ決して味わえない経験を一つしたからである。
飯能方面へ行った帰りには、ミニバトルエリアが待ち構えている。私はよっぽど体調が悪い場合以外は、そのミニバトルに参加する。
もちろんメインの山伏峠の上りで弾はほぼ撃ち尽くしているので、バトルに参加しても撃退される可能性は極めて高いが・・・
小学生の男の子に戻った私はズボンのポケットに手を突っ込んで小銭を探し当てる。そのささやかなコインをゲーム機のコイン投入口に入れる。すると画面が変わり、バトルゲームがスタートする。
第1ステージは「小沢峠」である。上りは2km弱と思われるが、最後の最後の勝負所での粘りが勝敗の決め手となる。
4台のロードバイクが参戦した。中盤まではそのトレインにへばりついていた。しかし、最後の勝負どころに入るとそのトレインは徐々に縦に長い隊列へ変形していった。
私はその「しんがり」を務めることに・・・最終盤の勝負どころ、すぐ前のメンバーにすがりつこうとするが・・・弾切れである。その差は開く一方・・・惰性の推進力でゴールすることとなった。
続いて第2ステージの「笹仁田峠」・・・ここでもコインを投入した。コインが投入口から転がり落ちる音が聞こえた。心なしか空しい響きであった。
展開上、私が先頭を引いた。徐々にペースを上げていった。しかし、このステージでは先頭を引くのは不利な展開である。後ろの動きが見えないからである。
どのタイミングで後ろにつけている戦闘機がアタックをかけてくるか分からない。こんな時には、最近の車にはほとんど付いているバックビューモニターが欲しくなる。
スプリントポイントが近づいてきた。すると予想よりも早くアタックがかかった。ミグ21が轟音を唸らせてかすめ飛んでいった。1機、2機、3機・・・3機もスクランブルをかけていた。
アタックは見事に決まった。私はなす術なく撃墜された。画面には「GAME OVER」の表示が点滅していた。
それを見ながら小学生の男の子は唇を噛む。でも、ゲーム機にコインを投入したことを後悔はしていないようであった。何故ならコインを投入しなければ決して味わえない経験を一つしたからである。
2014/3/23
2928:ファーストインプレッション
「はやく起きた朝は・・・」を観終わった。時間は7時3分前ぐらい・・・サイクルシューズに履き替えて、サングラスをかけ、ヘルメットをかぶった。門扉までORBEA ONIXを普段よりも慎重に運んだ。
サドルにまたがり、ゆっくりとスタートした。違いは一踏み目から分かるものであった。「剛性が高い・・・足回りが硬いというかしっかりとしているな・・・しなる感じがあまりない・・・」そんな第一印象であった。
実は、昨日の夕方バイクプラザで新たなホイール、フルクラム レーシングゼロが我が愛車ORBEA ONIXに装着されたのであった。
以前使っていたのはシマノ アルテグラ。CP比抜群のミドルクラスのホイールである。これはこれでなかなか優れモノであったが、Mt.富士ヒルクライムの本番前にステップアップをはたしたのである。
その第一印象は「国産車からドイツ車に乗り換えたような感じ・・・」というもの。足回りが硬くしっかりとしている。路面が悪いと結構突き上げ感もある。多摩湖の周遊道路の路面状況が悪い所を走ってるときはちょっと腕と坐骨が辛かった。
思わず「ハンドルをカーボンにしたい・・・」と思ってしまった。気をつけないと「物欲の無限ループ」に嵌まりそうである。
今日は定番中の定番の「山伏峠」に向かった。晴天で暖かく、まさに絶好のロングライド日和・・・空は青く、山々は優しげである。山に向かえば向かうほど、空気は精妙になり、時間は緩やかに流れていく。
上り口まで順調に到着した。山伏峠は上りなれた峠である。上る距離は4.4km。時折斜度はきつくなるが、緩んで休めるところあり、比較的上り易い峠である。
いつものように緩やかに上り始める。体調は先週よりも少し良いようであった。ペースは緩やかに上がっていく。4名の集団で中盤まで上っていたが、2名の上級者が引いてくれていた。
「この2名に付いていけるところまでいこう・・・」と普段よりもハイペースでクランクを回した。しかし、終盤になるに従って付いていけなくなる。その差はじりじりと開いていってしまった。
こうなると3位争いである。4名の集団は2+2に分断された。後方の2名はほぼ同じペースで上っていた。
中盤のハイペースがたたりちょっとだれてきた時であった。前を上っていた私の後輪に、すぐ後ろのメンバーの前輪が触れた。そのタイヤが触れ合った柔らかい感覚に気づき、後ろを振りかえった。
上りなのでスピードはゆっくりであったが、前輪がはじかれてバランスを崩したメンバーは右側に倒れた。
後ろには目がついていないのでしょうがないとはいえ、少々ばつが悪かった。前の2名の背中は見えていたので、そのまま上り続けた。
前の2名との間隔は狭まったかと思うとまた開くといった「生殺し状態」。最終盤に入り、本来はラストスパートをかけるべきであるが、前の二人にはスパートをかけても追いつかない。「後ろのメンバーは来ていないはず・・・」と思った私は普通のペースで上っていた。
すると先ほどタイヤ接触で転んだメンバーがペースをあげてすっと脇を抜けて行った。不意を突かれた慌てた。「立て直してペースを上げてきたんだ・・・さすが・・・」と感心した。感心ばかりもしてられないので、急遽ラストスパート態勢に・・・ダンシングに切り替え、アクセルを踏んだ。どうにか抜き返して頂上へ・・・
レーシングゼロはカーボンホイールのように超軽量というわけではない。なので、上りですいすい上る感じはそれほどでもないが、推進力はロスなく路面に伝えられる感覚である。さすがに定番のホイールである。
先々週同様、正丸峠の上り口まで降りてみた。前回よりは雪は減っていたが、やはり通行止めのままであった。
サドルにまたがり、ゆっくりとスタートした。違いは一踏み目から分かるものであった。「剛性が高い・・・足回りが硬いというかしっかりとしているな・・・しなる感じがあまりない・・・」そんな第一印象であった。
実は、昨日の夕方バイクプラザで新たなホイール、フルクラム レーシングゼロが我が愛車ORBEA ONIXに装着されたのであった。
以前使っていたのはシマノ アルテグラ。CP比抜群のミドルクラスのホイールである。これはこれでなかなか優れモノであったが、Mt.富士ヒルクライムの本番前にステップアップをはたしたのである。
その第一印象は「国産車からドイツ車に乗り換えたような感じ・・・」というもの。足回りが硬くしっかりとしている。路面が悪いと結構突き上げ感もある。多摩湖の周遊道路の路面状況が悪い所を走ってるときはちょっと腕と坐骨が辛かった。
思わず「ハンドルをカーボンにしたい・・・」と思ってしまった。気をつけないと「物欲の無限ループ」に嵌まりそうである。
今日は定番中の定番の「山伏峠」に向かった。晴天で暖かく、まさに絶好のロングライド日和・・・空は青く、山々は優しげである。山に向かえば向かうほど、空気は精妙になり、時間は緩やかに流れていく。
上り口まで順調に到着した。山伏峠は上りなれた峠である。上る距離は4.4km。時折斜度はきつくなるが、緩んで休めるところあり、比較的上り易い峠である。
いつものように緩やかに上り始める。体調は先週よりも少し良いようであった。ペースは緩やかに上がっていく。4名の集団で中盤まで上っていたが、2名の上級者が引いてくれていた。
「この2名に付いていけるところまでいこう・・・」と普段よりもハイペースでクランクを回した。しかし、終盤になるに従って付いていけなくなる。その差はじりじりと開いていってしまった。
こうなると3位争いである。4名の集団は2+2に分断された。後方の2名はほぼ同じペースで上っていた。
中盤のハイペースがたたりちょっとだれてきた時であった。前を上っていた私の後輪に、すぐ後ろのメンバーの前輪が触れた。そのタイヤが触れ合った柔らかい感覚に気づき、後ろを振りかえった。
上りなのでスピードはゆっくりであったが、前輪がはじかれてバランスを崩したメンバーは右側に倒れた。
後ろには目がついていないのでしょうがないとはいえ、少々ばつが悪かった。前の2名の背中は見えていたので、そのまま上り続けた。
前の2名との間隔は狭まったかと思うとまた開くといった「生殺し状態」。最終盤に入り、本来はラストスパートをかけるべきであるが、前の二人にはスパートをかけても追いつかない。「後ろのメンバーは来ていないはず・・・」と思った私は普通のペースで上っていた。
すると先ほどタイヤ接触で転んだメンバーがペースをあげてすっと脇を抜けて行った。不意を突かれた慌てた。「立て直してペースを上げてきたんだ・・・さすが・・・」と感心した。感心ばかりもしてられないので、急遽ラストスパート態勢に・・・ダンシングに切り替え、アクセルを踏んだ。どうにか抜き返して頂上へ・・・
レーシングゼロはカーボンホイールのように超軽量というわけではない。なので、上りですいすい上る感じはそれほどでもないが、推進力はロスなく路面に伝えられる感覚である。さすがに定番のホイールである。
先々週同様、正丸峠の上り口まで降りてみた。前回よりは雪は減っていたが、やはり通行止めのままであった。

2014/3/22
2927:ニューウェポン
霊園のなかは花畑のようであった。昨日はお彼岸、多くの墓参りの人々で霊園内はにぎわったのであろう。墓前に飾られた花々は新しく、新鮮な色合いを陽光に輝かせていた。
昨日は所用があったので、今日家族と一緒に父の墓参りに行ってきた。天気は晴天。暖かな空気に包まれた行楽日和であった。三連休の中日・・・道路は多くの車で溢れていた。
墓参りを済ませると、いつも寄る「元六」で美味しいおそばを食べた。家族全員胃袋を満たしたところで、家族の買い物に付き合うためあちらこちらに車を走らせた。ようやく夕方になって自由の身になったので、いそいそとバイクルプラザへ出かけた。
「発注したホイールが入荷した・・・」とのメールが来ていたのである。ORBEA ONIXをE-350の荷室に仕舞い込み、店へ向かった。
ORBEA ONIXを店に持ち込んだとき、リーダーはチームメンバーの一人と談笑中であった。SIDIとMAVICのシューズを比較検討している最中であった。
新しいホイールはフルクラム レーシングゼロを選択した。レーシングゼロというと真っ赤なカラーリングが特徴であるが、選んだのはダークラベル。かなり渋めで目立たない色合いである。それでもなんだかイタリアのデザインセンスを感じさせる優れものである。
リーダーは手早く作業を進める。ちょうどタイヤも換えごろであたので、コンチネンタルのグランプリ4000Sを新調した。さらにチューブもパナレーサー R-AIRをチョイス。
「ホイールもタイヤもチューブも、Mt.富士ヒルクライム90分切り機材ランキングのベスト3に入っているやつですよ・・・これで90分切りは間違いないですね・・・」
リーダーが冗談めいて、笑う。「機材だけで90分切りが出来れば、楽なんだけどな・・・」そんなことを思った。
もちろん良い機材は大きな助けにはなる。しかし、肝心なのはエンジンである。エンジンの排気量アップを目指さなければ、90分切りは難しい。そのため一日置きのトレーニングをここしばらく続けている。
昨日は休息日であったので、今日はトレーニングデイである。午前中から所用が入っていてジムにはまだ行けていない。
新たな「脚」を装着されたORBEA ONIXを大事に我が家へ持ち帰り、食事を済ませてからジムへ向かった。
明日はロングが控えているのでいつもよりも軽めの感じでトレーニングを済ませた。それでも汗は大量である。
新たなホイールが走りに良い影響を与えてくれるのか否か・・・それは明日のロングで判明する。定番の「山伏峠」に上る予定であるとリーダーは言っていた。上りなれた峠であるのでニューウェポンの真価も測り易いであろう。
昨日は所用があったので、今日家族と一緒に父の墓参りに行ってきた。天気は晴天。暖かな空気に包まれた行楽日和であった。三連休の中日・・・道路は多くの車で溢れていた。
墓参りを済ませると、いつも寄る「元六」で美味しいおそばを食べた。家族全員胃袋を満たしたところで、家族の買い物に付き合うためあちらこちらに車を走らせた。ようやく夕方になって自由の身になったので、いそいそとバイクルプラザへ出かけた。
「発注したホイールが入荷した・・・」とのメールが来ていたのである。ORBEA ONIXをE-350の荷室に仕舞い込み、店へ向かった。
ORBEA ONIXを店に持ち込んだとき、リーダーはチームメンバーの一人と談笑中であった。SIDIとMAVICのシューズを比較検討している最中であった。
新しいホイールはフルクラム レーシングゼロを選択した。レーシングゼロというと真っ赤なカラーリングが特徴であるが、選んだのはダークラベル。かなり渋めで目立たない色合いである。それでもなんだかイタリアのデザインセンスを感じさせる優れものである。
リーダーは手早く作業を進める。ちょうどタイヤも換えごろであたので、コンチネンタルのグランプリ4000Sを新調した。さらにチューブもパナレーサー R-AIRをチョイス。
「ホイールもタイヤもチューブも、Mt.富士ヒルクライム90分切り機材ランキングのベスト3に入っているやつですよ・・・これで90分切りは間違いないですね・・・」
リーダーが冗談めいて、笑う。「機材だけで90分切りが出来れば、楽なんだけどな・・・」そんなことを思った。
もちろん良い機材は大きな助けにはなる。しかし、肝心なのはエンジンである。エンジンの排気量アップを目指さなければ、90分切りは難しい。そのため一日置きのトレーニングをここしばらく続けている。
昨日は休息日であったので、今日はトレーニングデイである。午前中から所用が入っていてジムにはまだ行けていない。
新たな「脚」を装着されたORBEA ONIXを大事に我が家へ持ち帰り、食事を済ませてからジムへ向かった。
明日はロングが控えているのでいつもよりも軽めの感じでトレーニングを済ませた。それでも汗は大量である。
新たなホイールが走りに良い影響を与えてくれるのか否か・・・それは明日のロングで判明する。定番の「山伏峠」に上る予定であるとリーダーは言っていた。上りなれた峠であるのでニューウェポンの真価も測り易いであろう。