2014/2/22

2899:LEAK  

 Sさんのお宅に到着したのは午後の2時ごろ、ここ数日の寒さも和らぎ、車の中は暖かくエアコンをつける必要がなかった。

 近くのコインパーキングに車を停めて、呼び鈴を鳴らした。すぐさまSさんは人懐っこい笑顔で出迎えてくれた。

 リスニングルームに入ると、前回同様、TANNOY CHATSWORTHとWarfedaleが出迎えてくれた。そして多数のLEAKのアンプたちも・・・

 何種類のLEAKのアンプがあるのであろうか・・・前回訪問時より増えたのかもしれない。私の視線はすぐにお目当ての、LEAK POINTONE STEREOとLEAK STEREO60を捉えた。

 その二つにはすでに電源が入っていて、LEAK POINTONE STEREOにはガラード301から伸びたRCAケーブルが接続されていた。そしてLEAK STERERO60から出ているスピーカーケーブルはCHATSWORTHに接続されていた。

 ガラード301にはDECCAのアームとカートリッジが装着されていて、レコードプレーヤ−の脇にはDECCAのカートリッジが5個ほど並んでいた。

 「SP用やMONO用もありましてね・・・STEREO仕様のものも数種類あって、適宜付け替えて楽しんでいるのですよ・・・付け替えはこんな風にするんです・・・」

 そのカートリッジの付け替えはいたって簡単、数秒程度で完了する。はずすときは上にあげてスライドさせる。つけるときは下に向けて押し込むだけ、カチっと音がすれば完了である。

 まずはエルガーのチェロ協奏曲がガラード301のターンテーブルに乗った。デュプレのチェロであった。

 CHATSWORTHらしい明るめの伸びやかさが心地よい。オーケストラの低弦のゆったりとした響きも、石を池に投げ入れた時に広がる波紋のような広がり感がある。

 A面を聴き終えた。次にDECCAのカートリッジがトレースしたのは、ビルエバンスである。モントルー・ジャズフェスティバルでのライブ録音。古城の美しい写真がジャケットに飾られている。

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 「LEAKのアンプが増えすぎて部屋の中が収拾がつかなくなってきました。もしよろしければ1セットお貸ししますよ。」

 Sさんからメールが来たのは数週間前のこと。この時期確定申告でバタバタしていて時間を作ることがなかなかできなかったが、ちょうど近くの顧問先を訪問する予定があったので、立ち寄ることができた。

 2枚のレコードをじっくりと聴かせていただいてから、LEAK PONTONE STEREOとLEAK STEREO60を車に運び込んだ。それらはとても小さいので、余裕で助手席と後部座席に座らせることができた。

 「もし、気に入られたならお譲りしますよ・・・我が家には御覧の通りLEAKのアンプが所狭しと並んでいて、場所がなくなってきましたから・・・」

 帰り際Sさんはそう言って笑った。私はなんだか子犬か何かを譲ってもらったような気分で帰路についた。車内に「ワン・・・」とか「キャン・・・」とかのかわいい鳴き声が響くことはなかったが・・・



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