2014/2/11

2888:タンゴ  

 今日はとても寒い一日であった。事務所で夕方まで仕事をしてから、駅前にあるダンス教室へ向かった。

 歩く時間は10分ほど・・・日はとっぷりと暮れ、気温はさらに低くなり、道の両脇に集められた雪の塊がさらに空気を冷やしているように感じられた。

 ダンス教室に着くとその中は暖かであった。すでに3組ほどの人がレッスンを受けていた。ダンスシューズに履き替えるために下を向くと、鼻水が垂れそうになる。ティッシュで鼻をかんだ。

 すっかりと冷え切った手を擦り合わせて暖めようとするが、なかなか暖まらない。「ジェニファー」はいつもの笑顔で出迎えてくれた。

 「じゃあ、いつものようにクローズドステップから練習しましょう・・・」

 準備運動的な位置づけであるクローズドステップからレッスンは始まる。組むのではなく、両手を肩の高さにまで上げて手のひらを合わせる。その状態で、ステップを踏んで前に進み、そして後退する。

 手を合わせた瞬間「すごく、冷たくなっていますね・・・」と「ジェニファー」はちょっと驚いたような表情をする。

 「外は真冬の寒さです・・・10分ほど歩いてきただけで芯まですっかり冷え切ってしまいました・・・」

 レッスンはワルツの復習に進む。難しいステップのところでは、一旦区切って繰り返し練習する。脚の方にばかり気がいってしまうと、姿勢が悪くなる。上半身の使い方にも気を使う。

 「どちらかというと下半身の力が強くて、上半身がついていけていないところがあります。上半身も上手く使って、両者のバランスがうまくかみ合うと見ていて全体の動きに勢いがつき、綺麗に見えます・・・」

 「ジェニファー」のアドバイスに従って、修正していく。すると「良くなりましたね・・・」とフォローしてくれる。

 ひととおりワルツの復習を終えてから、「タンゴ」の基本ステップのレッスンを受けた。タンゴはワルツとは基本姿勢が違う。

 足は前後にずらし右足を左足のかかとに付けるようにする。そこから足を交互に前に進ませるのであるが、この動きが結構微妙であり、なかなかスムースにはいかない。

 「タンゴは慣れてくれば楽しいですよ・・・ワルツは優雅で滑るよう・・・タンゴはきりっとリズミカルに・・・そんな感じです・・・」

 「スロー、スロー、クウィック、クウィック・・・」タンゴのリズムで帰り道を急いだ。相変わらず猛烈に寒かったが、心は少しばかりうきうきとしていた。



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