2014/1/21

2868:シルバー  

 TANNOYのモニターシルバーは1953年〜58年の5年間において生産された。12インチと15インチの2種類があり、その当時の生産能力からして生産数はそれほど多くなく、今となってはとても貴重な存在となっている。

 ステレオのレコードが出始めたのは1958年ごろであるので、もともとモノラルで楽しむことを想定したユニットである。

 このモニターシルバーを搭載し、キャビネットもイギリス製のオリジナルで、更にペアで販売されているスピーカーはきわめて稀にしか見かけない。もちろん、価格はその希少価値からしてそれなりに高くなる。

 その希少なモニターシルバーを搭載したスピーカーがとあるショップに二つも入荷していた。今年に入って英国から持ち込まれたようである。

 それを知ったのはAさんのメールが今日の夕方入ったからである。Aさんは「TANNOYならモニターシルバー」が信条である。どちらも12インチのモニターシルバーが搭載されている。CORNER CHATSWORTHとCORNER CANTERBURYである。どちらもペアであり、キャビネットは本国オリジナル。大変希少なものである。

 そのサイズは、一般の住宅で使用するのであれば、ちょうど良いもの。もちろん15インチに比べると低域の量感は劣るであろうが、その分バランスが取りやすく、豊かな音場表現を得意とする。

 TANNOYのスピーカーはキャビネットの響きで鳴らす面があり、どちらのスピーカーも本国オリジナルキャビネットである点においても魅力的なものである。

 当然の結果として、これらのスピーカーのプライスタグには、その希少価値を反映して、それなりの数字が並んでいる。一種の文化遺産と見ればけして高くはないのかもしれないが・・・おいそれとは手を出せない価格であるのは事実である。

 まあ、最近のハイエンドオーディオにおけるスピーカーの常軌を逸したかのような価格を顧みれば、それほど高くないのではと思えてしまうが・・・

 CHATSWORTHは以前使用していたことがある。その時はコーナー型のキャビネットではなく、レクタンギュラーと呼ばれる通常の四角い箱であった。搭載されていたユニットはモニターゴールド。TANNOYとしては明るめの音色で伸びやかな音であった。

 コーナー型のCHATSWORTHは聴いたことがない。もちろんモニターシルバーが搭載されたCHATSWORTHも聴いた経験はない。

 ショップの試聴環境というものは大概酷いものである。そのスピーカーの本来の実力がしっかりと発揮されているケースはほとんどないけれども、この二つのTANNOYは近いうちにショップで試聴してみたい。



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