2013/10/30

2785:ハンカチ王子  

 巨人VS楽天の日本シリーズは第4戦を終わって2勝2敗のタイとなった。がっぷりよつに組んだ感じである。総合力では巨人に分があるように感じられるが、第2戦で田中投手が完投で勝利を収めたことにより、もつれた展開となった印象を受ける。

 田中投手は両リーグを通じて今季もっとも輝いた選手であろう。記録づくめの連勝街道をまっしぐらに走りきるその姿は、爽快感を観るものに与えてくれる。

 田中投手といえば、高校3年生の時に甲子園の決勝で早稲田実業の斉藤投手に競り負けたことが記憶に残っている。

 その時はルックスの良さやハンカチで汗をぬぐう優雅とも言える所作から「ハンカチ王子」ともてはやされた斉藤投手に注目が集まった。どちらかというと田中投手は斉藤投手の引き立て役に回ってしまったのである。

 その斉藤投手、今季は怪我の影響もあり成績はぱっとしなかった。斉藤投手は体も大きくなく、少し線が細い印象がある。

 田中投手は体の基本構造体が実に強靭な印象を受けるの対して、斉藤投手にはそういったどっしりとした躍動感は薄い。

 コントロールの良い変化球でかわすピッチングが斉藤投手の持ち味であろう。150kmのストレートをズバッとバッターの胸元に投げ込むというタイプではない。

 我が家のリスニングルームでは今現在片手で軽々持ち上げられるぐらいに小さなスピーカーがマウンドに上がっている。エースの急な怪我によるリリーフである。

 「これで、十分かな・・・」そうなふうに思えるようなピッチングである。ストライクゾーンを広く使い、変化球のキレはまずまず。コントロールも悪くない。

 しかし、少々線が細く感じられる。どっしりとした躍動感や強靭な体躯からズバッと投げ込まれるストレート感は薄い。

 音楽と音楽の合間にはお尻のポケットから水色のハンカチを取り出し、汗をぬぐう様がかすかに見えるような気がする。「小粋で優雅・・・」とも言えるであろうか。



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