2013/10/14
2769:プライマシー3

Merceds-Benz E350の走行距離は60,000kmを超えた。30,000kmごとにタイヤを交換しているので、今回は2回目となる。選択したのはミシュランの「プライマシー3」である。
交換作業は1週間ほど前に行われた。交換してから500km程走行したが、快適性は非常に高い。舗装が良くない道路の凹凸を乗り越えるときに車内に伝わってくる振動は決して硬質な鋭さを感じさせない。
入力に対する反応は角が丸く感じる。しかし、高速域での微舵応答や、高速コーナリング時の安定性もしっかりと確保されていた。二律背反的になりがちな二つの性能をしっかりと両立させているあたり、さすがミシュランと感心する。
今日の午後、Dolonさんのお宅にお邪魔した。広いLDKに設置されたAVALON DIAMONDの色合いは爽やかなメープルである。そのAVALON DIAMONDから発せられる音の質感に「プライマシー3」と同様なものを感じた。その乗り味は至って上質である。
同乗者はtackさんとサンフラワーさんであった。お二人は以前にもDolon邸のDIAMONDの音を確認されている。その時には凹凸を越えた時の振動はもう少し角が立っていたようである。
高速時の操舵性能を優先させるスポーツタイプのタイヤの場合、その振動の角はエッジが立ちやすい。その角を丸めていくとがっしりとした安定性が甘くなる傾向が出てくることもある。
その辺のバランス感覚がオーディオを調整するうえでの重要な要素となってくる。もちろん個人的な好みという側面もあるので、どの程度のバランスが良いのかについての判定はとても難しい。「心地良さ」という曖昧な基準に頼るしかない。
Dolon邸のバランスは、以前よりも音の角を丸め、しかもしっかりとしたダンピング性能も確保するという方向へ振られたようである。
機器構成は変わってはいない。セッティングの詰めによる調整である。具体的にはラックとオーディオ機器の間に入れるボードによる調整とスピーカー位置の微調整により行われたようである。
Dolonさんがお使いのオーディオ機器は非常に高価で高性能なものばかり。名立たるメーカーのハイエンド機器である。こういった機器ほど鋭敏に反応する。セッティング次第で調整できる幅がとても広いのである。
なので、ドライバーには使いこなす技量が要求される。Dolonさんはそのハンドル捌きに益々磨きをかけられているようであった。
「オーディオは何を使っているかだけで決まるわけではない・・・」ということを改めて認識する数時間であった。