2013/10/9

2764:キンモクセイ  

 庭の片隅にキンモクセイの木がある。今オレンジ色の小さな花が沢山咲いている。そして同時に多くの花が風にあおられて地面に落ちている。木に咲いている無数の花と同じくらい散っているのではと思える。キンモクセイの木の根元にはオレンジ色の布が広がっているように見えた。

 2階のリスニングル―ムに入り、QUAD22のボリュームノブも兼ねている電源スイッチを右にひねった。「カチッ・・・」と乾いた音がする。QUAD22の小さなパイロットランプがオレンジ色に輝き、「QUAD」という文字が浮き上がる。少し遅れて、QUADUに装着されている真空管もオレンジ色の淡い光を放ち始める。

 心配していたQUAD ESL989のノイズは一旦は治まったようである。また、発生する可能性は依然高いままであるが、しばらくはごまかしごまかし使おう。修理に出すと1,2ケ月の期間が必要なはず・・・その間は音無し生活となってしまう。 

 最近よく手にするレコードは、ヘンデルのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集である。ヴァイオリニストは、Susanne Lautenbacher。

 2枚あり、オレンジとブルーのジャケットである。私が好んで聴くのはオレンジの方。特にA面に収録されている第13番には、頻繁に針を降ろす。

 第一楽章・・・香り高く優雅なヴァイオリンの音色が広がる。後方を支援するチェンバロとビオロ・ダ・ガンバも深遠な響きを奏でる。

 庭のキンモクセイの花を思い起こさせる音の香りである。Lautenbacherのヴァイオリンは抑制の効いた上品さを感じさせる。

 大輪の花が「どうだ・・・」といった感じで咲いているわけではなく、小さなオレンジ色が密やかに輝いている。

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 昼間は夏を思わせるような暑さであったが、日が落ちると秋が戻ってきた。秋だからか・・・キンモクセイが咲き香る時期だからであろうか、オレンジ色のジャケットに自然と手が伸びる。



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