2013/5/16
2618:ライバル

先日、走行距離10,000kmごとに行うメンテナンスのために、Mercedes-Benz E350をYANASEに持っていった時、展示場には新しいAクラスが置かれていた。
駐車場には2台の試乗車が用意されていた。メンテナンスの依頼をしてから、しばらく展示されているAクラスを眺めていた。従前のサンドイッチ構造を廃止したため、そのプロポーションはオーソドックスなハッチバックスタイルとなり、このセグメントで圧倒的な強さを誇っているVW GOLFとしっかりとかぶる。
価格もA180が284万円と、GOLFを真正面からターゲットにしていることが窺える設定である。では、勝算はあるのであろうか・・・それなりにあるような気がする。
もちろん日本国内における登録台数でAクラスがGOLFを抜くことはないであろうが、従前のGOLFとAクラスの間の間隙は相当縮まるであろう。
デザインが保守的なGOLFにたいして、Aクラスはかなりアグレッシブ。特徴的な目つきのヘッドライトやスリーポインテッド・スターを前面にアピールする派手めのグリルなど、インパクトはかなりある。

新たに日本国内で発売されたAクラスに脅威を感じたわけではないのであろうが、VWはNEW GOLFの先行予約を開始した。新しいGOLFは、正常進化そのものといった感じのフルモデルチェンジである。
このセグメントにおけるリーダー的な存在であるGOLFは、そのクラスレスな質感にさらに磨きをかけたのであろう。
顔つきは私が現在乗っているPOLOに似たものとなり、よりシャープで清廉な印象を受ける。Aクラスの顔つきがアグレッシブであるが、ややもすると下世話な感じも受けるのに対して、NEW GOLFのそれは、どこまでもクールである。「クール・ビューティー」なGOLFのデザインは、長い間付き合っても飽きのこないものである。
乗り比べたわけではなので確かなことは分からないが、やはりこのセグメントにおけるハードのできの良さという点においては、きっとGOLFに分があるような気がする。
先日の大規模リコールで少しばかりその信頼性に傷がついたVWではあるが、その技術力と内外装のクオリティーの高さは「やはりVW・・・」とうならせるものがある。
私のPOLOもそのリコールの対象となった。相当な規模のリコールであるので、部品等の供給や作業体勢が間に合わず、修理までにはもう少し時間が必要なようである。いずれ近いうちにVW小平に行くことになる。その時に運良くNEW GOLFの試乗車が入っていたら、ちょっと乗ってみたいものである。