2013/5/10

2612:ジャガイモとベーコン  

 数日前からE350のエンジンをかけるとオンボードコンピューターには警告表示が出るようになった。「A0メンテナンスの期限がすぎています。」と表示されるのである。前回のメンテナンスから既に10,000km以上走ったようである。走行距離を示すメーターには「52,150」と表示されている。

 そこでディーラーに連絡を取って、今日の午前中、メンテナンスを受けるために車をディーラーに持ち込んだ。メンテナンス作業は明日までかかる予定とのことであったので、代車を用意してもらった。

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 代車は2世代前のEクラス(W210)である。車検証を見ると初年度登録は平成9年6月であった。16年前である。走行距離は10万kmを超えている。

 しかし、その乗り味はメルセデスらしいしっかり感を保持している。シートはやれていない。脚回りも腰が抜けていない。

 インテリアに関しては古き良き時代のメルセデスの特徴があちらこちらに残っている。古いと言えば古いのであるが、ノスタルジックな良さがある。

 全体として「なかなかやるな・・・」といった思いが自然と沸き起こってくる。ハンドリングを含め乗り味はまったりとしたものでけしてシャープではない。エンジンの吹き上がりももっさりとしている。しかし、独特のゆるぎないがっしり感があり、固めのシートに腰を落ち着けるとほっとする。長時間乗っても疲れないだろうと思わせる安心感がある。

 W210は、10年に渡り販売されたW124の後継として1995年に発売された。フロントマスクには楕円形の独立4灯式ヘッドライトが採用されて、大胆なデザインの変更が大きな波紋を呼んだ。

 その多くはネガティブなもので、古くからのメルセデスファンからは総スカンを食らう形となった。しかし、その後もこの独立4灯式ヘッドライトは採用され続け、次のW211ではより流麗な楕円形のデザインとなり、洗練度を増した。

 現行型であるW212にもその意匠は形を変えて引き継がれた。3代にわたってEクラスのデザインアイデンティティーであり続けたこの独立4灯式ヘッドライトであったが、残念ながら、今回のマイナーチェンジで廃止された。

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 現行型のオーナーである私としては、このデザインアイデンティティーは維持してほしかったのであるが、メルセデスの全ラインナップでのデザイン的な統一性を持たせるという方針が貫かれた形となった。

 しかし、その名残が全く残っていないわけではない。LEDライトにより縁取られるデイライトが独立4灯式ヘッドライトのような雰囲気を若干醸し出している。

 W210は、名車の誉れ高いW124に比べて、そのクオリティーが下がったと評価は低いが、なかなかどうしてその下地には確かにメルセデスの香りがしっかりと感じられた。その香りは香水のような優雅な香りではない。例えるなら、ジャガイモとベーコンをバターで炒めたような香りであろうか・・・



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