2013/5/7

2609:読書  

 ゴールデンウィークの最終日である6日には、テニスサークルの練習の予定が入っていた。午前9時から12時までの3時間、立川市にあるとあるテニスコートがとってあった。

 そのテニスコートへは車で30分ほどの距離である。6日は朝から晴れ渡っていた。気温も最高気温の予想は20度を超えるとのことで、テニスで汗を流すには最適な気候と思われた。

 しかし、朝目覚めてベッドから這い上がった時、体が重かった。前日のロングライドの疲労感がずっしりと体の中に残っていた。

 さすがに一晩寝ただけでは、ロングライドの疲労感はすっかりとは消えてはくれないようであった。

 強行突破も考えたが、体にあまりにも負担をかけ過ぎるのもどうかと思い直し、テニスサークルの練習はパスすることにした。
  
 「たまにはのんびりした休日を過ごすのもいいのであろう・・・」そんな風に思った。まずは愛犬の散歩から・・・多摩湖の周遊道路をゆっくりと歩く。

 その脇をジョギングする人やロードバイクが通り過ぎていく。小型犬である愛犬の散歩は普段20分ほど・・・しかし、この日は暖かい気候に誘われて普段よりも遠くまで歩いた。

 家に帰りついてみると結局1時間ほど歩いた。愛犬は家にたどり着くとすぐに水を要求した。専用の器に水を注ぐと、勢いよく飲み始めた。

 庭にあるウッドデッキには木製のテーブルと椅子が置かれている。時折新聞を読んだり、本を読んだりする。このウッドデッキを活用できる季節は限定されている。春か秋しかない。夏は暑く虫がうるさい。冬は寒い。

 犬の散歩を終えてから午前中の間、そのウッドデッキに出て本を読んだ。今話題の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」である。

 特に村上春樹のファンというわけではない。テレビや新聞でその発売日の狂騒ぶりが報道されていて、やはり興味を惹かれたのである。

 その緩やかに展開するストリーは、こんな午前中に読むのにはちょうど良い。晴れ渡っていて、暖かい。時折、庭の木々に蜂が飛んでくる。その羽音が渇いた質感の音を響かせている。まだあのうるさいくらいにひつこい蚊はいない。

 そんなゆったりとした時間を過ごしたおかげで、今日はどうにか体が軽くなった。そこで、やや遅めの夕食をとってから、固定式のローラー台で汗を流した。

 まだ、冷房はかけない。そのせいであろうか、凄い量の汗が流れ出てくる。実際にロードバイクで屋外を走るときには風を受ける。スピードが速くなれば、その受ける風も強くなる。なので、汗がだらだらと流れることはあまりない。

 しかし、ローラー台では、いくら漕いでも風は感じない。1時間ほどで、絞れるくらいにウェアは汗を含む。シャワーで汗を洗い流し、さっぱりする。

 9割ほど読み終えた「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の続きを読もうと、本を持って居間のソファに座った。

 しかし、5日のロングライドの疲れがまだ完全にとれたわけでない状態で汗を大量に流した。薄く残っていた古い雪の上に新たに雪が積もったように、疲労感はその嵩を増していた。しばらくすると、本の印字がうっすらとぼやけていった。



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