2013/4/28

2600:単独走行  

クリックすると元のサイズで表示します

 陽光は洗いたてのシーツのように爽やかであった。空気は柔らかく、そよぐ風も頬に優しい。今日はこれ以上ないと思われる絶好のロングライド日和であった。

 朝の7時にいつものようにORBEA ONIXにまたがった。しかし、違う点が一つあった。普段はチームの集合場所であるバイクルプラザに向かうのであるが、今朝はそれとは逆方向に向かった。

 午後から出かける予定が入っているため、12時前に家に帰り着く必要があった。チームでのロングライドに出かけると、家に帰り着くのはだいたい2時ごろになることが多い。

 そこで、今日は単独でロングライドに出かけることにした。行先は時坂峠に決めた。往復で80kmほどとそれほど距離がない。時坂峠の上り以外には本格的な上りはない。比較的体への負担が軽いコースである。

 いつものようにに玉川上水に沿って西へ向かい、国道16号を横切って睦橋通りに入った。睦橋通りから檜原村にかけてはローディーが多い。この爽やかな気候にさそわれて多くのローディーが走りに出ていたようで、結構な数のローディーを見かけた。

 「チームの皆は今頃どこを走っているんだろう・・・」そんなことを思った。単独走行も楽しいが、やはりチーム走行の方が楽しい。

 武蔵五日市駅に突きあたり、左折した。しばらく進んでいくと檜原村役場が見えてくる。そしてその先の信号を右折したら、あと少しで時坂峠である。

 前回このコースを単独で走っていた時「猫落車」に見舞われたのは、この信号を右折してすぐであった。思わず白い太った猫が道の脇を歩いていないか注意して見まわした。どうやらいないようであった。

 時坂峠の上り口についた。トイレ休憩を済ませ、サイコンのモードをタイマーにした。時坂峠は山伏峠の次によく来る峠である。なので、いつもタイムを計る。16分が基準である。それを下回ると、調子は今一つということになる。

 上り始めた。上り始めは斜度が厳しい。この峠は斜度が厳しいエリアと少し緩むエリアが交互にやってくる。平均斜度は山伏峠よりも厳しいが、距離は山伏峠よりも短い。

 前半は抑えめに上がろうとしたが、結構斜度の厳しいエリアがあり、それなりに脚を使った。斜度が緩むとギアを変え、厳しくなってくると元に戻した。

 鶯が鳴いていた。ほぼ完成形に近い鳴き方であった。恋の歌である。春のきらびやかさが峠道を満たしていた。その中を徐々に苦しくなる呼吸音を発しながら進んだ。

 後半に入ってくると、まるで腰までつかる泥沼を進んでいくように脚が重くなってくる。重いが緩めずに漕いだ。ようやくゴール地点が見えてきた。腰を上げてダンシングに切り替えた。力強くはないがスパートした。

 ゴール地点を通過してタイマーのボタンを押した。タイムは「15分08秒」・・・思いのほか良いタイムであった。

 峠の頂上で少し休んだ。空は青く、山々は濃い緑と淡い緑がまだら模様を作っていた。少々まったりとした時間を過ごしてから峠を下った。

 檜原村役場を通り過ぎて、とある信号の前で信号待ちのため停まった。すると「○○○さ〜ん・・・」と私の名前を呼ぶ声がした。驚いてその声のした方を見ると、セブンイレブンでコンビニ休憩をしているチームメイトの姿が・・・

 今日のチームライドの目的地も偶然同じ「時坂峠」であったのである。自転車をそちらへ持って行ってしばし談笑・・・

 時間に余裕があれば、一緒にもう一回タイムアタックしたいところであるが、そうもいかない。チームメイトと別れて、帰路に戻った。帰りは何故かしらガシガシ行きたくなる。峠を上り終えたので脚を使いすぎないようにする配慮もいらない。そして、なにより峠を上るとアドレナリンが盛大に分泌されるのか気分がハイになる。自然とイケイケに・・・

 睦橋通りは時折40kmを超えるスピードで走った。自宅には11時に着いた。シャワーを浴びてすっきりした。昼食を手早く済ませると車に乗った。午後の目的地はtackさんのお宅である。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ