2013/4/20

2592:スポーツカー  

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 そのスピーカーは初めて見るスピーカーであった。「musikelectronic geithain」というドイツのメーカーの3ウェイスピーカーである。バーズアイメイプルの突き板が美しい仕上げを見せる。

 このメーカーのスピーカーは、スタジオでモニター用として使われることが多いとのことである。オーディオ雑誌の広告で見かけた記憶がかすかにある程度で、詳しくは知らない。その面構えからして、相当な実力を秘めている雰囲気が滲み出ていた。

 システムの送り出しはdcsのスカルラッティ。それにエソテリックのクロックが添えられている。ただしクロックの内部はかなり手が加わってオリジナルとは違う仕様になっている。

 今日は、真冬のような寒い曇天をついて圏央道をひた走り、オルフィさんのお宅を訪問した。圏央道の終点が桶川・北本I.C.まで伸びたおかげで、我が家からは1時間の道程である。

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 スピーカー以上に気になったのが、そのスピーカの前に置かれているパワーアンプである。巨大な真空管が据えられていて、仕上げが凄くかっこ良い。

 話を伺うと、これもスピーカー同様ドイツのメーカーのものとのこと。メーカー名はSilvercore。日本には正規に輸入されていないので、メーカーとの直接取引である。仕様や仕上げをオーダーメイド的に選択することができるそうで、発注してから納品まで半年ほど待たなければならなかった。その存在感はスピーカーをも凌駕するほどである。

 まずは、クラシックを何曲が聴かせていただいた。その後ジャズや歌謡曲も聴かせていただいた。

 「これはスーパースポーツカーの世界である・・・」そう思った。高出力のエンジン、軽くで高剛性のシャーシ、高速でカーブに突っ込んでもグリップを失わない足回り。ファットなタイヤは路面の状況を細大漏らさずダイレクトにハンドルに伝えてくる。

 そのスピード感は凄い。着座位置が低く路面に近いので、最初は目がくらむが、その魅力に嵌まると抜け出せない世界が確かにある。

 高いポテンシャルを持った機器が組み合わされ、メカニックの精魂込めた調整が功を奏しマシンの調子は良いようである。ドライバーであるオルフィさんの高度な要求に充分に応えているようであった。

 オルフィさんの探究心は留まるところを知らない。完成まで最終段階に入りつつある仮想アース装置「グランド・ボード」の効果のほども検証することができた。完成版ができたなら、我が家にもぜひとも導入したいと思わせる効果であった。

 ドアを開け、オルフィさんのスーパースポーツカーの助手席から降りた。そして、自分のMerceds-Benz E350に乗り換えた。エンジンスタートボタンを押した。ディーゼルエンジン独特の少しくぐもった音が響いた。オルフィ邸のフェラーリを彷彿とさせるような高精度なサウンドではなかった。

 天気予報どおり雨が降り始めていた。ワイパーを作動させた。雨ではあるが、帰りの圏央道では少し飛ばしたくなった。アクセルに置いた右足に少し力を込めた。



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