2013/4/2

2574:VX-5  

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 Ayreはアメリカのボルダーに本拠地を置くハイエンドオーディオメーカーである。デジタル機器も作っているが、アンプがメインである。

 従前のラインナップでは、プリアンプK-1、パワーアンプV-1のペアがフラッグシップであった。そしてその下にK-3、V-3というペアが位置していた。

 現在はこのラインナップはカタログから落ちて、従来のデザインをより恐縮感のあるものに変えてきた、リファレンスシリーズと名付けられたプリアンプKX-RとパワーアンプMX-Rのペアが、フラッグシップとして新たに登場した。さらにモノラル構成であったMX-Rのステレオ版であるパワーアンプのVX-Rが、このリファレンスシリーズに加わった。

 ノーマルなラインでは、K-3、V-3のペアの後継機として登場したプリアンプK-5とパワーアンプV-5がミディアムクラスのモデルとして継続生産されている。しかし、発売から相当な時間が経過していて、このシリーズのラインナップの更新が今後の展開として期待されていた。

 そんななか、パワーアンプのVX-5が新たに登場した。従前はプリアンプは「K」、パワーアンプは「V」の後に数字が続く形で製品名が構成されていたが、今後はそれぞれ「KX」「VX」の後に数字が続く形で製品名が構成されるのであろう。

 さて、その新たに登場した「VX-5」であるが、従前の製品の質感と同じ意匠をまとい、よりコンパクトでスマートなデザインとなった。現行型の「V-5」をシェイプアップして、より敏捷に動ける体にしたという印象である。

 この意匠は清潔感がある。澄んだ空気感を醸し出しそうな雰囲気に溢れている。Ayreの音の特徴が上手くそのデザインに盛り込まれているように感じられる。

 熱っぽく、汗臭いような表現は苦手かもしれないが、高原の爽やかな空気を連想させるような音場の表出は得意としている。

 このパワーアンプに続くのは、きっとプリアンプ「KX-5」であるはず・・・デザインは現行型の「K-5」を踏襲したものになるであろう・・・早く目にしたいものである。

 プリアンプ「KX-5」、パワーアンプ「VX-5」のラインナップが揃ったなら、一度試聴してみたい。「グランフォンド八ケ岳」の時にロードバイクで八ケ岳の麓を駆け抜けた時のような爽やかな音に触れられるかもしれない。

 Ayreのリファレンスシリーズはあまりにも高価である。しかし、このVX-5、そしてきっと登場するに違いないKX-5のシリーズは、ハイエンドオーディオ機器としては比較的現実的な価格帯であり、人気を博すのではないであろうか。



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