2013/1/31

2513:アリア  

 最近我が家のリスニングルームに流れる音楽に多少の変化が現れるようになった。ここ数年はクラシックでも比較的古い時代のもの、バッハ、ヘンデル、テレマンといった作曲家の作品が中心であった。バロック時代の多くの作品は編成もそれほど大きくなく、聴く時の音量も控えめな設定であった。

 しかし、ここ数ケ月、我が家のCD12のトレイやLP12のターンテーブルの上に乗るCDやレコードは、オペラのアリア集などの「歌もの」が増えてきたのである。

 CDではCECILIA BARTOLI「Sospiri」がもっとも多く手に取られる。これはBARTOLIのベスト盤。さまざまな時代の作品が収められている。

 CDのリモコンで選択するのはCD1の12曲目 ROSSINI「UNA VOCE POCO FA」とCD2の6曲目 FRANK「PANIS ANGELICUS」である。

 どちらの曲も良い録音である。特に「UNA VOCE POCO FA」はステージ感が広々としていて気持が良い。そして、オーケストラをバックに伸び伸びと歌い上げるBARTOLIの存在感はさすがである。

 レコードではANNA TOMOWA-SINTOW「FAMOUS OPERA ARIAS」が最近登場機会が多い。こちらは、A面にはドイツ系の作曲家の作品が、B面にはイタリアの作曲家の作品が収められている。どの作品も良いが、B面のPUCCINIやVERDIなどのアリアを聴くことが多い。

 従来聴くことが多かったバロック音楽はどちらかというと癒し系。心を鎮めて、そのリズムを整えるような効果がある。なので一般的には「退屈な・・・」という印象を持たれてしまう。

 一方イタリアオペラは、バロック音楽と対照的なもの。世俗的な物語・・・欲望や嫉妬、そして燃えるような熱情に彩られたドラマのなかで様々な名曲が歌いあげられる。

 こちらは生命のリズムを高揚させるような効果を持っている。なにごともバランスが大切である。鎮静効果と高揚効果・・・どちらか一方だけではバランスが崩れてしまう。なので、ある意味極端な両者のどちらもが、私の耳には必要となってくるのであろうか・・・

クリックすると元のサイズで表示します

2013/1/30

2512:休憩コーナー  

 「もう、大丈夫なんですか・・・風邪?」

 昭和の森ゴルフ練習場の休憩コーナーに座った「寧々ちゃん」にホットコーヒーの入った紙コップを渡しながら訊いた。

 「ええ、どうにか・・・でも、インフルエンザでなくてほんとに良かった・・・大人になってからの高熱って本当に辛いですもの・・・」

 今日はNさんは欠席であったので、ゴルフスクールの後で彼女と二人でしばしの談笑タイムを過ごすこととなった。

 「この前のバンビーノ、良かったですね・・・懐かしい感じで・・・今度は私の番ですね・・・中華でも良いですか?小平市に安くて美味しい店が一軒あるんです。西武多摩湖線の青梅街道駅のすぐそばなんです。」

 時々利用する「長江宴」という名の中華料理屋さんを彼女に紹介しようと思っていたので、そう切り出した。

 「中華ですか・・・もちろん良いですよ・・・中華と言えば、昨年教えていただいた『坦々麺 杉山』も美味しかったですね・・・あれから子供を連れて2度ほど行っちゃいました。」

 彼女は、ホットコーヒーにミルクと砂糖を入れた。軽くかき混ぜながら、そう言った。
 
 「あそこ、美味しいですよね・・・やっぱり、今度は『坦々麺 杉山』にしますか・・・あの味は一度体験すると癖になりますよね・・・話をしているだけでも食べたくなってきました。来週昼頃空いている日はありますか?あそこは少し時間をずらさないと、行列になってしまいますから1時過ぎにしましょう。」

 『坦々麺 杉山』の話になった。自動的にその坦々麺の映像が頭の中に鮮やかに映しだされた。すると、急に食べに行きたくなった。

 「小平の店はいいんですか?」

 「そっちはまた今度にしましょう・・・もともと麺の括りで始まった企画ですからね・・・」

 予定は変更になった。お互いのスケジュールを確認して来週会う日程と時間を決めた。私はブラックのままコーヒーを何口か口に運んだ。それほど美味しいものではない。
  
 「それから立川に美味しいピザの店を見つけましたよ・・・立川と言っても五日市街道沿いの店なんですが・・・バンビーノとはまた違う趣です・・・とてもお洒落な感じです。」

 「そっちも惹かれますね・・・私、結構ピザに目がなくて・・・でも、太っちゃいますよね・・・」

 彼女は少しはにかむように笑った。 

 「ロードバイク、乗ってますか?」

 私は紙コップに入ったコーヒーを意味もなく斜めにして、覗きこんだ。

 「寒くなってからは、ぜんぜん・・・寒いのは苦手で・・・」

 「確かに、この寒いのにロードバイクで出かけるって、普通の人からすると異常ですよね・・・家族にもあきれられています。」

 会話はすらすらと流れた。時間にすると15分程度であったであったろうか・・・コーヒーを飲み終えて、ゴルフバッグをまた手にする時には、スクールを終えた直後の体の暖かさはすっかり冷めてしまっていた。

2013/1/29

2511:下半身主導  

 日中は陽がさし、風も穏やかであったので、比較的暖かく感じられた。しかし、日が沈むとやはり寒さが身に沁みるようになってくる。

 VW POLOを昭和の森ゴルフ練習場の駐車場に停めた時、時計の針は既にゴルフスクールの始まる7時を5分ほど過ぎていた。いそいでゴルフバッグを車から降ろし、スクール用に指定されている2階の打席へ向かった。

 寒さのためであろうか・・・今日のスクールの出席者は4名であった。スクール生は全員で8名であるから、出席率は50%とやや低い。

 「寧々ちゃん」は来ていた。先週は風邪で体調を崩して休んだが、どうやら無事回復したようである。先週のメールでは「インフルエンザではなかったので、高熱はでなかったのですが、やはり風邪は辛いですね・・・」と送ってきていたが、昨日のメールでは「どうやらほぼ回復したようです。体調にもよりますが明日は久しぶりにゴルフクラブを振りたい気分です・・・」と
書かれていた。

 私も年末に一度風邪で体調を崩したが、今のところ風邪の兆候はない。これからの時期は仕事が忙しくなるので、風邪やインフルエンザには要注意である。

 さて、ゴルフの方であるが毎年この時期はほとんどラウンドの予定が入っていない。まずは寒いからである。そして、3月15日に確定申告が終わるまでは結構忙しい時期であるからでもある。

 そうなると、練習場に通う回数も減少してしまう。スクールにはなるべく参加しようとは思ってはいるが、それもままならなくなる可能性は高い。

 1月、2月そして3月前半の2ケ月半は私にとってゴルフはオフシーズンになってしまうのである。そして、開幕は3月下旬ということである。

 本当のゴルフ好きであれば、この寒い時期でもコンスタントにゴルフ場でラウンドをこなすのであろうが、なかなかそういう気分にはなれない。

 さて今日、鈴木プロは小型のビデオカメラを持ちこんできていた。時々あるのであるが、スクール生のフォームを撮影して、その画像を見ながらのレッスンが行われた。

 私もアイアンで数発、ドライバーで数発、撮影してもらった。鈴木プロは「テイクバックがかなり良くなってきましたね・・・でもダウンがどうしても腕で降ろしていますね・・・アウトサイドインの軌道になっています。もう少し下半身主導でダウンスイングするようにした方が良いですね・・・」とアドバイスをくれた。

 「下半身主導か・・・ロードバイクを始めて下半身はしっかりとしているはずだが・・・」と思いながら、しばらくクラブを振った。寒かったのは最初のうちだけ、終わる頃には体は暖まっていた。

2013/1/28

2510:エアロビ  

 「エアロビ効果かな・・・」

 昨日のロングライドの時にメンバー同士でささやいた。ほぼ私と同じ年代のIさんは、昨年、母親の看病等でしばらくロードバイクで長い距離を走ることができなかった。復帰後もブランクのためしばらく調子が出なかった。しかし、最近はほぼ本調子に戻った。その戻り方がここ最近になって「ぐ〜ん」という感じで急速に戻してきたのである。

 「最近、スポーツジムでエアロビをはじめまして・・・」昨年末のチームの忘年会の時にIさんがエアロビを始めたという話題で盛り上がった。

 「でも、女性ばかりでしょう・・・」

 と質問すると、Iさんは

 「ええ、9対1か、8対2くらいですかね・・・やはり女性の方が圧倒的に多いです・・・最初は恥ずかしかったですが、慣れれば平気ですよ・・・」

 と、答えた。

 その数か月前からはじめたエアロビの効果であろうか・・・Iさんは本来の調子をすっかり取り戻した。エアロビは見た目よりもハードな有酸素運動であるから、継続的に続ければ当然ヒルクライムにとっても有益なトレーニングになるはずである。

 「慣れれば、平気か・・・」

 その話を聞いてから、スポーツジムに行くとガラス張りのスタジオのことが気になり、ちらちらと観察するようになった。

 スタジオでは時間割が決まっていてエアロビだけでなく、ヨガや太極拳、さらには道具を使った○○エクササイズといった変わった名称のものも揃っている。

 参加は会員であれば自由である。その決められた時間にスタジオに入り、インストラクターの指示通りに体を動かす。

 もっともポピュラーなのが当然エアロビである。ジムに行った時にちらちらと見ていると、確かに参加者は女性の方が圧倒的に多い。ただし、ちらほらと男性の姿も見受けられる。結構年配の男性もいる。比率はやはり9対1くらいであった。

 スタジオの向こうの壁が鏡になっていて、自分たちの姿が映る。インストラクターは若い女性で、例のエアロビ・スマイルで盛んに掛け声をかけている。結構ハードな運動を連続して行うようで、みんな一様に大量の汗を流している。

 「結構きつそうだな・・・これを定期的に行えば、確かに効果はありそうだ・・・しかし、私にはあの中に入って行く勇気がないな・・・」

 と、ついつい脇見するだけでスタジオをスル―してしまい、エアロバイクにまたがり、孤独に汗を流す。そしてその後軽めの筋トレを終えると、バスルームへ直行する。

 帰りにもスタジオの前を通る。ちらちらとガラス越しに中の様子を窺う。みんな結構楽しそうにやっている。「やってみると、結構楽しいですよ・・・」そう言ったIさんの笑顔が一瞬頭をよぎった。

 ジムには週に1回か多くて2回程度行く。エアロバイクと軽めの筋トレを行うのであるが、それほど楽しいものではない。もっと頻度高く行くべきではあると思うが、今一つ気持がそちらに向かない。

 「今週はまだ行ってないな・・・高い会費払っているんだから行かなきゃ・・・」そんな感じなのである。これでエアロビに嵌まったリすれば、楽しんでトレーニングにもなる・・・一石二鳥ではある・・・インストラクターが若くて美人であれば、一石三鳥か・・・しかし、私にはどうしてもあの空間に足を踏み入れる勇気が足りないようである。

2013/1/27

2509:トリップ  

クリックすると元のサイズで表示します

 今日はバイクルプラザR.T.の2週間ぶりのロングライドであった。先週の日曜日は、成人式の日に降った大雪が道路に残っていた影響でロングライドは中止になった。

 今日は一般道にはほとんど雪はなく、さほど神経を使うことなく走ることができた。山伏峠の峠道では、まだ道の両脇に氷と化した雪が残っていたが、走行には支障はなかった。

 ロードバイクで長い距離を走っていると、たまに一種のトリップ状態に陥ることがある。これはジョギングなどでもあることかもしれない。上り基調の道をほぼノンストップで走る山伏峠の上り口までの長いアプローチなどは、トリップ状態に陥りやすい走行区間である。

 チームで走る時には隊列を組む。そして順次先頭交代を繰り返しながら整然と走って行く。隊列を組んだ時に、私のすぐ前を走るチームメンバーのロードバイクには鈴が取り付けられていた。

 鈴はロードバイクで走っている時に前を歩いている人やジョギングしている人がいると、その人にこちらの存在をさりげなく気付かせる効果がある。

 その鈴がロードバイクの振動に合わせて不定期に鳴る。その響きは爽やかで、ロードバイクの乾いた走行音とも良いハーモニーを奏でる。

 山伏峠の上り口までの長いアプローチ区間に差し掛かかった時に、その鈴の音が一つの定型的なリズムを刻み始めたように感じられた。

 「タタタタ〜ン・・・タタタタ〜ン・・・タタタタン・・・タララ・・・タタタタ〜ン・・・タタタタ〜ン・・・タタタタン・・・・タララ・・・」そんな感じに私の耳には聴こえるのである。

 それはベートーベンの交響曲第5番 第3楽章の主題のリズムである。そして、やがて私の耳の中ではその印象的な主題が鳴りはじめた。

 もちろん現実に鈴がそのリズムどおり正確に繰り返し鳴っていたわけではないであろう。多少それに近いリズムであったという程度のはずである。

 信号機がほとんどなく、緩やかな上りと平坦な道が交互に続く、その山間の舗装路を一定のケイデンスでクランクを回しながら長時間走っていると、トリップ効果からか、そのように聴こえたのである。

 そんなトリップ状態も峠の上り口に着いたら一気に吹き飛ばされてしまう。これから苦しい上りである。上りは苦しい。いつも苦しい。楽な時はない。分かっているが、上り口にやってくる。

 そして上りはじめる。やはり苦しい。今日も終盤で脚が鉛のように重くなる。呼吸も必要とされる酸素を体内に送り続けるのに汲々としていて、全く余裕がない。

 あと少し終盤で踏ん張りたいところであったが、体が言うことを聞かなかった・・・もう少し熱意を持って肉体改造に取り組まないと、いつまでのこの状態かもしれない・・・少々反省モードに入ってしまった。

 トリップ状態になったり、反省モードになったりと忙しいロングであった。でも、走り終えるとやはり気分は爽やかである。もちろん体はヘトヘトであるが・・・

2013/1/26

2508:カタパルト  

クリックすると元のサイズで表示します

 大泉ICから外環道に乗った。助手席のチューバホーンさんと一緒にサンドイッチをほおばりながら、三郷南ICを目指して、高速道路をひた走った。

 外環道はスムースに流れていた。Mercedes-Benz E350 BLUETECは少し乾いたハミングのうねりを響かせながら、路面を捉え続けていた。

 「次に車を買い替えるとしたら、またディーゼルにしますか?」

 チューバホーンさんの質問に私は答えた。

 「ディーゼルは豊かなトルクと優れた燃費が魅力ですが、エンジン音がちょっと・・・」

 そう答えながら、豊かなトルクと胸のすくようなエンジン音・・・官能的なエンジンの吹け上がり・・・俊敏な身のこなし・・・そういったものを両立するのはどんな車であろう・・・幾つかのハイパフォーマンスモデルを頭に思い浮かべた。

 「アルピナB5 BiTurbo・・・AUDI RS6・・・AMG E63・・・」日常ユースでは、その持てるポテンシャルを持て余してしまうようなハイパフォーマンスモデルであっても、その能力を活かす「場」が与えられれば、水を得た魚となる。しかし、その「場」は意外と少ないものである。

 三郷南ICには思いのほか短時間で着いた。三郷南ICを降りて15分ほど走るとエム5さんのお宅に到着した。その広いリスニングルームに入ると先に到着していたpontaさんが、猫と戯れていた。

 やはり広い・・・25畳ほどあるであろうか。天井も高い。GRFさんの部屋はエム5さんの部屋の寸法をそのまま使わせてもらったとのこと・・・そう言われると確かに寸法比が一致する。

 さらにその壁や天井は漆喰で仕上げられている。その漆喰の仕上げについては、A氏さんがじっくりと聞いて帰られたことがあったとのこと・・・A氏さんのリスニングルームの壁や天井は美しい漆喰で仕上げられている。

 20年以上前にこの部屋は出来上がった。そして、その間多くのオーディオマニアに大きな影響を与え続けてきたようである。

 さて、その広いリスニングルームに響き渡るその音であるが・・・変わった。1年ほど前にお邪魔した時の音の質感と比べて変わった。もちろんそれは意識して変えられたのであるが、より空間志向・・・より音場志向になったように感じられる。

 たっぷりのトルクによりもたらされるゆとりある駆動感は以前のとおりである。そのエネルギーは、こんこんと沸き上がり、絶えることのない泉のように下から音楽をしっかりと支える。

 しかし、その音の収斂する矛先が変わったのである。エム5さんの言葉によれば「音像から音場へ」という方向性への変化である。

 従来も一つの完成形をなしていた熟成システムであった。その一つの完成形を壊し、新たな次元への移行を目指すことは、大きなエネルギーを要する作業である。その大変な作業を驚異的な集中力をもって短期間で仕上げてしまうあたり、さすがにエム5さんである。その情熱には、頭が下がる。もちろんうん十年といった長い時間の間に積み上げられていった経験則があって初めて可能な作業ではあるが・・・

 そしてその変化のきっかけとなったのは、昨年エム5さんが経験した様々な出来事であった。その出来事は辛い経験であった。しかし、その経験により、カタパルトから強力な推進力で発射され空中にふわりと舞い上がった水上機のように、エム5さんのサウンドは飛翔した。

 コンサートホールにいるような臨場感あふれる音がその広いリスニングルームを満たす。リスニングポイントにおかれたソファに座ると1階席の前方の座席に、そしてソファの後方でダイニング用の椅子に座ると2階席の最前列にワープする。そのワープ感は見事の一言。恐ろしく強力なトルクによって座席の背面に吸いつけられるような加速感を持ってワープしていく。

 エム5さんのリスニングルームは、EMM Labs、CLASSE、B&Wのハイパフォーマンスモデルがその持てるポテンシャルを思う存分発揮できる稀有な「場」のようである。

2013/1/25

2507:マレー  

 グランドスラム大会では、決勝よりも準決勝の方が面白いことが時々ある。勝てば決勝に進める準決勝では、当然のこととして実力者同士がぶつかる。今年の全豪オープンの男子はジョコビッチ VS フェレールとマレー VS フェデラーという順当な組み合わせとなった。

 昨日行われたジョコビッチ VS フェレールはジョコビッチのパワーの前にフェレールはなす術なく敗れた。この試合は一方的な展開で、観ていても今一つ面白くなかった。

 そして、今日行われたもう一つの準決勝戦、マレー VS フェデラーは対照的に緊迫した接戦であった。フィジカルではマレーがフェデラーを上回っていたが、試合巧者のフェデラーはここぞという時に集中力を高め、お互い2セットづつ奪って試合はフルセットにもつれた。

 第5セットは、4時間を超す試合時間を経過しても落ちることのないマレーのパワーに対して、さすがのフェデラーも集中力のピークを維持することができなくなってきたようで、アンフォースドエラーが増えてしまった。その差が出て、マレーがフェデラーを振り切った。

 これで、決勝戦はジョコビッチ VS マレーの組み合わせとなった。ジョコビッチは準決勝の仕上がり具合からするとかなり有利と思われる。しかし、マレーもその実力は昨年から上がってきている。相当ハードなフィジカルトレーニングをしているようで、体つきもしっかりとしてきた。

 マレー VS フェデラーの準決勝戦のようなもつれる展開となると観ている方は楽しい。決勝戦もきっともつれた展開となるであろう。個人的にはマレーに勝ってほしいところである。

 マレーはイギリスの選手。イギリスのテニス選手といえば、もう引退したが最高で世界ランキング4位まで上がったティム・ヘンマンがいる。

 マレーはヘンマンと比べてパワーが勝っている。より芯がしっかりとしていて、フィジカルの強さがある。線の細かったヘンマンに比べ、マレーはナンバーワンを狙える資質が備わっているような気がする。

 ナンバーワンの座は、フェデラーからナダルに移り、そしてジョコビッチに移った。そのナンバーワンの座をジョコビッチから奪える可能性は、現状ではマレーしか持っていない。今年はマレー大躍進の年になるのか・・・気になるところである。

2013/1/24

2506:笹子トンネル  

クリックすると元のサイズで表示します

 昨年の12月2日、中央自動車道の笹子トンネル内で、重さ約1トンの天井板が110メートルにわたって崩落し、走行中だった車3台が巻き込まれ、9名の人命が失われた。

 ちょうどその日は箱根ターンパイク・ヒルクライムに参加していた。ヒルクライムレースを終えて、帰りの車の中で事故のことを知った。その時、私が東京に向かって走っていたのは東名高速道路。所々渋滞していて、少々うんざりしていた。

 しかし、ラジオで中央自動車道の笹子トンネル崩落事故を知り、「これはひどいことになった・・・こんなことが起こるのか・・・」と結構驚いた。「こちらの渋滞などそれに比べたらとるに足らない・・・」と思ったことを覚えている。

 高度経済成長期は既に30年以上も前のこと。その頃につくられたトンネルやダム、橋などは相当に老朽化が進んでいて、笹子トンネル以外にも、事故が起きる危険性があるものが多数あるのかもしれない。そんな風に思ってしまう。

 この事故の原因は、そういった設備の老朽化とともに、インフラの管理体制の甘さもあったようである。トンネル内の天井板の打音検査をしっかりと実施していたら今回の事故は防げたかもしれないという報道に接すると人災の側面もあると感じてしまう。

 今日はその笹子トンネルを走った。もちろん実際に事故を起こした上り線ではなく、対面通行となっている下り線である。対面通行区間は50kmの速度制限があり、皆ゆっくりと走っていた。心配された渋滞はなかった。しかし、交通量が増える休日などではやはり渋滞は避けられないはず。

 事故を起こした上り線には数多くの工事車両が停まっていた。復旧工事は急ピッチで進められているようである。普段通りに戻るには、もう少し時間は必要なようだ。

2013/1/23

2505:体幹トレーニング  

 今、テニスのグランドスラム大会の一つである全豪オープンが行われている。42歳のクルム伊達選手が1回戦と2回戦に勝利し、全豪オープンでの最年長勝利記録を更新した。

 テニスは激しいスポーツである。42歳という年齢は既にピークを越えてしまっている年齢のはずである。しかし、1回のみならず、2回も勝利したことは、驚異的なことである。

 そのクルム伊達選手の事を先日テレビが取材していた。それによると、今回の躍進には「体幹トレーニング」による肉体改造が大きく貢献しているようである。

 スポーツの世界では「体幹トレーニング」というものが、最近大きくクローズアップされている。それは特定の競技種目に限ったことではなく、様々な種目において、取り入れられるようになっているのである。

 クルム伊達選手の場合、専門のトレーナーについて集中的に行ったようである。テレビではその幾つかのトレーニング方法が紹介されていた。「これは効きそう・・・でも、しんどそうだな・・・」という感想を持ってしまうようなトレーニング方法であった。

 私は今、ロードバイク、ゴルフ、テニスと三つのスポーツを定期的に行っているが、この「体幹トレーニング」はそのどれにも効果がありそうである。

 もっとも効果が出るのはテニスであろう。テニスではプレー中上半身は地面に対して垂直に保つことが望ましい。そうすると、腕の振りがスムースになり切れが出る。フットワークも軽くなり、全体を見渡せる能力もアップし、ゆとりを持って相手のボールに対処できる。

 しかし、疲れてくると、この上半身を垂直に保つことができなくなって、腰が折れた状態になってしまう。するとミス連発となってしまう。

 そのためには体幹が強くないといけない。体幹を鍛えると、上半身を垂直に維持する能力がアップするのである。

 ロードバイクも脚ばかりでなく、上半身の力も使って漕ぐので、強い体幹は必要になってくる。ロードバイクの雑誌に体幹を鍛える簡単なトレーニング法が載っていたことがあった。

 肘と肘から先の腕を地面につけ、腕立て伏せをする時のような体勢になる。肩から脚にかけてはまっすぐになるようにして、お尻が上がったりしないように気を付ける。その状態で静止して2分。これを休憩を挟んで3回行うといものであった。

 これが想像以上に辛い。1分でギブアップしてしまう。なかなか2分間静止できないのである。雑誌にはいきなり2分がきつい場合は時間を短くして行う、と書かれていた。

 1分でもいいのでこれをコンスタントに行えば、確かに体幹が強くなりそうではある。そうではあるが、積極的にやりたいと思うトレーニングではない。体幹の前に意思を強化する必要がありそうである。

2013/1/22

2504:早朝リスニング  

 オーディオは、ある時は眠気との戦いである。特にクラシックを聴いている場合、その戦いは熾烈を極める時がある。

 仕事を終えて、夜に聴く時、いつの間にか意識が遠のいてしまっていることがあるのである。CDを聴いている時はまだ良いのであるが、レコードの場合は「ブツ・・・ブツ・・・ブツ・・・」とリズミカルに続く針音に気付いてあわてて針を上げることになる。

 長時間その状態が続いてしまうと、針先を傷めかねない。なので、「今日は疲れているな・・・もしかしたら、眠り込んでしまうかも・・・」と思う時には、アナログは外す。

 あるいは、かなり疲れていて、「これは絶対無理だろう・・・第1楽章ももたなそうだ・・・」と判断した時には、リスニングルームでなくベッドルームへ直行する。そして、朝早く起きて、リスニングルームへ・・・「早朝リスニング」である。

 その、眠気対策に抜群の効果をあらわす「早朝リスニング」であるが、この真冬の時期はとても困った現象も起こす。

 それは「寒さ」である。ベッドから這い出る時も寒い。リスニングルームに入っても寒い。特にここ数日はとても寒い。

 寒いのは良くないのである。体に良くないだけでなく、音にも良くない。特にアナログを聴く場合、良くないようである。
 
 針先が冷え切っているためか、あるいはチタン製のアームが冷え切っているためか、あるいはコンデンサー型であるESLの構造上の特殊性からか、はたまたリスニングルームの空気が強張ってしまうためか、冷えにはとても弱い我が家のシステムである。

 リスニングルームにあるオイルヒーターのスイッチを入れても即効で暖かくなるわけではない。とりあえず、スイッチを入れて一旦退室。またベッドにもぐりこむ。

 30分ほどすると、またはい出してくる。リスニングルームの防音構造は同時に高い断熱性ももたらしてくれるので、そのくらいの時間でどうにか暖かくなる。すると、音がほぐれた感じになる。

 オーディオはある時は、寒さとの戦いでもあるのである。この「早朝リスニング」の場合、眠りこけることはない・・・事前に暖房しておけば、寒さにもどうにか対応できる・・・あとは時間との戦いのみである。

 「まずい・・・もうこんな時間だ・・・仕事に行かなきゃ・・・」ってことになる可能性があるのである。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ