2012/11/9

2430:KT-66  

 QUADUの出力管はKT-66である。モノラルアンプであるので躯体は2つに分かれる。それぞれ2個づつのKT-66が装着されている

 その外形はなだらかな曲線を描いていて、ゆったりとした形をしている。洗練された形とは言えないかもしれないが、どこかしら安心感をもたらす造形である。

 私の持っているQUADUには、GEC製のKT-66が装着されている。もともとこのメーカーのものがオリジナルなのかどうかはよく分からないが、ビンテージ・ショップで売っているQUADUにはGEC製のものが装着されていることが多い。

 きっとGEC製の「MADE IN ENGLAND」と記された真空管も製造された年代によって、希少価値が異なり、値段も違うのであろうが、その詳細を見分けることは私にはできない。

 真空管は長いスパンで考えれば消耗品である。いつかは使えなくなる。出力管以外の真空管については予備を1セット揃えている。しかし、出力管のKT-66に関しては予備の蓄えがない。

 そこで、最近インターネット等で調べてみて、在庫を抱えているところをチェックした。すると幾つかのショップでKT-66の在庫があることが分かった。その値段は、思っていた以上に高価である。

 平均すると1本当り15,000円から22,500円ほどの価格である。全部で4本必要であるから60,000円から90,000円の出費となる。

 もちろん中国製などにレベルを落とせば、ぐっと価格も身近になるのであるが、「安かろう、悪かろう」の世界が待ち受けているような気がして、今ひとつ気が進まない。

 消耗品である以上需要はあるはずである。現在は製造されていないビンテージ管は在庫数が限られている。ということは必然的に時間が経過するほど、希少価値は上がり、ますます手に入り辛くなってくるであろう。相場も今よりも上がる可能性も高い。

 そう思って、「幾つか見つけたGEC製のKT-66を入手すべきでは・・・」という結論に達した。GECのKT-66が4本セットで入手出来るところは、今現在私が調べたところでは3箇所しかなかった。

 どうするか・・・価格にも多少の開きがある。インターネット上の写真を見ただけでは、程度の良し悪しは判然としない。

 価格的に良心的で、写真の見た目において、そこそこ綺麗な状態を保っているものを、「まあ、これで良いんじゃない・・・」という多少の踏ん切りの良さで決めて、購入することにした。

 とりあえず、GECのシールもしっかりとついている。「MADE IN ENGLAND」の銘記も残っている。

 おそらく来週末ぐらいには、その新たに購入したKT-66が我が家に到着するはずである。今現在使用しているGECのKT-66と比べてどうなのか、ということもぜひとも検証してみたいところである。

 同じメーカーの同じ型番の真空管だからと言って、同じ音がするわけではないはず・・・製造された時代に応じて、若干の変更が加えられているはずだから。

 こういったことも、真空管アンプの楽しみの一つである。歓声を上げて手を叩くことになるのか、ぐっと目をつぶって苦虫をかみつぶしたような表情になるのかは、定かではないが、このひそやかな楽しみは、私とっては貴重である。



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