2012/7/31

2329:左膝  

 「左膝ですね・・・テイクバックの時、左膝が前に出すぎてしまうとミスしやすいようです。左膝のポジションを気にしながら、テイクバックの時あまり前に出ないように気をつけてスイングしてみてください・・・」鈴木プロは私のスイングを後方からしばらく見ていてアドバイスをくれた。

 「左膝・・・そう言えば、左膝のポジションを気にすることはほとんどなかったな・・・」そう思いながら、アドレスでの左膝の位置を極力キープするような感じでテイクバックして、何球かボールを打ってみた。

 ボールにクリーンに当たる感じがした。1球はトップしてしまったが、方向性については安定するようである。

 しかし、これが結構体にきつい。テイクバックでは右の腰が後方へ回転する。するとその影響で左サイドは前に出ようとする。これを抑えながらテイクバックすると体に捻りの緊張感のようなものが生まれる。

 「肩はほぼ90度回します。背中が飛球方向を向くぐらいに・・・そうそうそうです・・・腰は45度くらいで抑えます。この捻転差がパワーを生むのです。左膝が前に出すぎてしまうと、腰が回りすぎてしまってこの捻転差が小さくなってしまいます。するとパワーの蓄積が小さくなってしまうので、腕の力に頼ったスイングになります。」

 「テイクバックからトップまでの動きのみをしてみましょう・・・そして、トップの姿勢のままで20秒停めてみましょう・・・」鈴木プロはそう言って、ゆっくりテイクバックして、トップの位置で体を停止するように指示した。

 テイクバックする際左膝が前に出すぎないように注意してトップまで持ってくる。トップでは肩は90度回転して、左肩が顎の下に位置するようにする。「肩は90度、腰は45度」を意識してトップを形成する。そしてその位置で停止して20秒カウントする。これがきつい。

 「トップの位置では体は捻転差によりパワーが蓄積された状態ですのできついはずです・・・ここできつくなかったら、パワーが逃げて緩んでいる証拠です。きつい状態で停止して、そのポジションを覚えることが大事です・・・」鈴木プロはそう指摘した。

 鈴木プロの口癖は「テイクバックでスイングの60%は決まる・・・」というものである。確かにトップで上手く捻転差を作れた時には、腕の力に頼らないパワフルな体幹スイングができるような気がする。ややもすると左サイドが前に流れてしまう、つまり体が楽しようとするのを抑えながらスイングする練習を今日はおこなった。

 日中の炎熱地獄の名残は夜になっても残っていた。とにかく汗が流れる。風もあまり吹いてないので体感気温は高いままであった。

 今日のゴルフスクールは収穫のある内容であった。今まであまり左膝を意識することがなかったからである。自分のスイングの弱点が分かったような気がした。もちろん左膝をまったく動かさないということは無理な話であるが、その動きを極力抑えることによって下半身を安定させ、上体のブレを少なくする。そして捻転差を活かしたスイングをする・・・今後も継続して取り組むべき課題であろう。

 ポロシャツの背中が汗で肌に張り付くような状態でゴルフスクールを終えた。暑さのためか出席率は先週同様低かった。「さすがにこの暑さではしょうがないか・・・」そんなことを思いながらクラブをキャディーバッグに収めた。

 二つ隣の打席では「寧々ちゃん」が同じようにクラブを収め、ゴルフシューズを脱いでいた。彼女の顔は赤く上気していた。

2012/7/30

2328:動物占い  

 「西暦だと1968年ですよね・・・6月14日生まれですね。ちょっと待って下さい・・・1968年の6月だと38ですね。これに生まれた日の14を足すと52ですね。52の動物キャラは・・・ライオンです。」

 私がそう言うと「寧々ちゃん」は、「えっ・・・ライオンですか。怖そうですね。そんな強くないんですけど・・・羊とか小鹿が良かったな・・・」と言って、笑った。

 「百獣の王ライオンというだけあって、特別扱い・目立つのは当たり前。世間体や人目を気にし、常に弱みは見せません。一見完璧主義者に思われがちだけど、家に帰ってみたら案外ちらかっていたり。それに、特定の人に対しては甘えたところを見せる一面も。恋愛はとにかくムード重視。肩書きには弱いけど、面食いではない。優しく情熱的で気がきく人に弱く、好きになった相手をとても大事にします。」

 「動物占い」の「ライオン」の欄に書かれたそのキャラの特徴をゆっくりと読んであげた。「寧々ちゃん」は、「それって当たっているかも・・・」と何度か呟きながら、聞いていた。

 「家に帰ってみたら案外ちらかっている・・・というのは当たってますね。」彼女は笑って言った。

 「特定の人に対しては甘えたところを見せる一面も・・・というところも当たっているんじゃないですか・・・」私と少々思わせぶりな目つきで言った。

 「taoさんは何だったんですか。動物キャラ・・・まさか小鹿じゃないでしょうね・・・」

 「私ですか・・・私は狼です。」

 「狼ですか・・・なんとなく納得です。その冊子見せてください・・・」彼女はそう言って「動物占い」の冊子を手元に引き寄せた。

 「どれどれ、狼は・・・群れをなさない狼のように、人とは違う生き方を常に心がけているあなた、マイペースで何をするにも自己流がポイント。一人の時間や空間を大事にするので変わり者と思われがちだけど、変わっていると言われるのが嬉しかったりします。恋に対してもオリジナリティな価値観があり、一癖も二癖もあるので、それを理解してくれれば外見・収入などお構いなし。恋人には思いやりと優しさを発揮するタイプなのです・・・どうですか当たってますか?なんとなく当たっているような気がしますね・・・」

 「それを読んで、結構ぎくってしました。群れをなさない狼のよう・・・というところは確かですね・・・恋人に対しては思いやりと優しさを発揮する、というところも・・・」私は含み笑いをした。

 「この動物占いって一昔前にはやりましたよね・・・すっかり自分が何キャラか忘れてました。でも、馬鹿にはできないですね・・・二人ともそれなりにキャラを的確に言い当てられたような気がします・・・」

 お昼時に二人で待ち合わせたのは、武蔵村山市の「満月うどん」。彼女のお勧めのうどん店である。12時頃は混むので1時30分に待ち合わせた。テーブル席が空いていたので、そちらに座った。ここのうどんはコシがしっかりとあり、小麦粉の甘みが感じられる美味しさである。とても分かりづらいところにあるのであるが、地元の人を中心にとても人気がある。

 外は相変わらず茹だるような暑さであるが店内はクーラーが効いていて涼しい。白昼の昼下がり、時間も茹だるようにゆっくりと流れていった。

2012/7/29

2327:理由  

 天気予報は繰り返し「日中は気温が相当上がります。熱中症にくれぐれもご注意ください・・・」とアナウンスしていた。

 ここのところ猛暑が続いている。そして今日もそうなることは明白であった。朝から気温は高い。朝の7時にORBEA ONIXにまたがり家を出た時に既にサイクルコンピューターの気温表示は27度であった。これではすぐに30度を超えてくるであろうし、昼過ぎには35度くらいまで上がるかもしれない。

 そんな中でのロングライドの参加。過酷なものになるのは目に見えていた。今日の参加者は6名。朝いつのもように行先をどうするか話した。その結果「天目指峠」を目的地とすることが決まった。

 初めていく峠である。名前はロマンチックであるが、斜度はきつめ、道は荒れ気味と生易しい峠でないことだけは確かである。

 「天目指峠」の前に「小沢峠」を越える。小沢峠までは緩い上り基調の道が相当な距離続く。ちょうどその上り基調のところで先頭を引くこととなった私は快調に飛ばした。

 こういう緩めの上りが大好物な私はついつい良い気になってハイペースを延々維持してしまった。「ちょっと速いかな・・・」とは思ったが、快楽に流されやすい私はハイペースでクランクを回し続けた。

 小沢峠の上りに差し掛かってもそのままハイペースで突入。しかし、峠の頂上200mほど手前でついにエネルギーが枯渇してしまった。ここで急速にペースダウン。やっとのことで小沢峠を越えた。

 「しまった・・・脚を使いすぎてしまった・・・これでは天目指峠をしっかり上る脚がもう残っていない・・・」そう思ったが、後悔先に立たず、である。

 天目指峠は噂通りきつい峠であった。斜度が10%以上の厳しい上りが続く。ただでさえ斜度がきつくなるとメンバーのなかで最も体重の重い私はずりずりと後退していくのが常である。そこへ小沢峠へのハイペースでの突入で脚がない、とくれば結果は明白である。ようやくのことで上り終えたが、すっかり消耗しきってしまった。

 峠を反対側に下って、東吾野駅で小休止して、先週と同じように「東峠」「山王峠」「笹仁田峠」と小さめの峠を越えて帰るコースをとった。

 気温は猛烈に高い。水分補給を十分にしながらの帰り道となった。天目指峠ではだれた上りをしてしまったので、この三つの軽めの峠では多少がんばった。

 最後の「笹仁田峠」では、ちょうどローテーションで先頭を引いた状態で峠の上り口に差し掛かった。緩めの斜度の上りが好きな私はハイペースで駆け上がっていった。最後にしっかりとした上りが500mほどあるのであるが、その手前でペースを上げてきたメンバー三名が抜いていった。

 その三名の後について離されないようにしながら、機会を窺った。そして、残りがわずかになったところでスパートをかけた。そのタイミングが良かったのか、前の3名を抜き去りどうにか頂上へ到着した。

 先週と打って変わって炎天下でのロングライドとなった。さすがに過酷であった。何故こんな暑さの中ロングライドに出かけるのか?まったく不可思議である。不可思議ではあるが、きっと理由があるのであろう・・・

2012/7/28

2326:ウィーン体験  

 何事も目に見えないところが大事である、もちろん目に見えるところも大事ではあるが、縁の下の力持ち的な感じで、目に見えないところでしっかりと支えてくれるものがあると、それはそれで大きな力となるはず。

 今日は1年ぶりにhijiyanさんのリスニングルームにお邪魔した。hijiyanさんのリスニングルームは目に見えるところはもちろんであるが、目に見えないところにも実に多くの労力が払われている。

 まずは今や一種の「伝説」ともなっている床の補強・・・リスニングルームの床はジャッキによって、その強度が高められているのであるが、一度ならず三度も床下に潜ってその微調整を行っているとのこと。その熱意は半端ではない・・・

 単に数多くの補強でがちがちにするのでなく、ウィーン楽友協会大ホールの響きを再現すべく、音を確認しながら補強を強めたり弱めたりと、粘り強い調整が行われている。

 さらに電源工事に関しても抜かりない対策を重ね、源流から清められた流れは、CDプレーヤー、プリメインアンプを経由して、よどみなくスピーカーまで辿りつく。

 スピーカーはB&W 802D。この高性能なスピーカーを駆動するアンプはSANSUI AU-X11。電源は出川式に改造されている。送り出しはDENON DCD-SA1。こちらも電源は出川式。システム構成はシンプルなスリーピース構成である。

 そして、リスニングルームを見渡すと音響対策のアイテムがこれでもかといった感じで満載されている。その様々な音響対策グッズはほとんどが自作。手間ひまを惜しまず愛情を注いでいる様が如実に伝わってくる。

 hijiyanさんは、ウィーンに旅されること3回。音楽の本場での数多くのコンサート体験は、hijiyanさんのオーディオにも当然のことのように大きな影響を与えた。

 最近は教会録音の響きを再現することが調整手法の重要テーマとのこと。前回のウィーン旅行で入手した教会録音のCDなども聴かせていただいた。

 面白かったのは、教会での生録的なCD、マイナーレーベルの教会録音CD、そしてメジャーレーベルの教会録音CDで同じ曲の聴き比べであった。まるで、CDが製品として完成するまでの進化具合を見るかのような変化に改めて驚いた。

 実に素な感じのリアリティーを見せてくれる生録的CD。生録的な鮮度感を活かしながら製品としてまとめる感じのマイナーレーベル。そしてメジャーレーベルにいたっては一個の作品としての完結度がぐんとアップ。ある意味リアリティーよりもまとまり具合を優先し、実に耳に心地よいバランスである。

 どれが優れているというよりも、どれに自分が一番反応するかという問題であろう。hijiyan邸のシステムは、その差を如実に示してくれる。

 ひととおり聴かせていただいての印象は、音の出方がより滑らかになった印象を受ける。オーディオ的なダイナミックスもしっかりと感じられるが、より自然で現実味のあるホール感を彷彿とさせる音の出方である。

 最後はDVDでミュージカル「エリザベート」を見せていただいた。最近hijiyanさんが夢中になっているミュージカルである。これが結構惹きつける。演出や構成が小気味よく、まったく飽きない。
 
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 連日の猛暑で体はやや疲労気味であったが、hijiyan邸での一時でしっかりと英気を養わせてもらった。今年は年末年始に再度ウィーンに行かれる予定があるとのこと・・・この4回目のウィーン体験を経ると、また新たなオーディオ世界を構築されるのかもしれない。

2012/7/27

2325:忘却  

 私はアルコールに弱い体質である。妄想の世界では「寧々ちゃん」に対抗して中ジョッキを4杯、5杯と勢いよく空けることができるが、現実の世界では中ジョッキ2杯でほぼリミットに達する。

 今日は事務所のスタッフの新築祝いであった。中ジョッキ1杯と山崎のハイボールを3杯飲んだ。私としては結構飲んだ方である。今も少々頭の中が揺れている。

 スタッフが購入したマンションは、西武池袋線「小手指」駅のすぐそばの駅近マンション。23階建ての20階の一区画である。

 さすがに20階からの眺めは壮観である。広めのバルコニーに立って遥かかなたを眺めると東京スカイツリーも見える。バルコニーから下を見ると膝が笑う。

 眺めは良いが、こんな高いところで生活して不安にならないのであろうかと思ってしまう。私的にはこういう高層マンションでの生活は遠慮したいというのが正直な感想である。やはり足を地につけていた方が人間らし生活のような気がするのである。歳のせいであろうか・・・

 3LDKの間取りで広さはそこそこある。新築で価格は4,000万円を切る。駅から2,3分という立地。スパーや病院など生活に必要な施設は徒歩数分以内に全て揃う。

 「これだけ便利で、立地も良い。眺望も良いし、新築だから当然綺麗・・・子供が二人産まれても大丈夫な間取り・・・4,000万円を切る価格なら安いんじゃないの・・・」そんな風に思えた。

 ひととおりマンションを見せてもらってから、すぐそばの居酒屋へ移動。そこでささやかなお祝いの会となった。全員で7名の参加。

 私以外のメンバーはみんな結構飲める。まずは中ジョッキで乾杯。その後はワインを飲むもの、ビールを何杯も飲むもの、ハイボールを飲むものと、様々であった。

 飲むほどにテンションは上がっていく。楽しい酒宴となった。3時間以上たったであろうか。みんなすっかり出来上がったところでお開きとなった。

 小手指からは西武池袋線で所沢まで行き、そこで西武新宿線に乗り換えて東村山で降りる。バスはもう終わっているのでタクシーで自宅まで・・・

 アルコールで濁った頭を左右に振りながら、とあることを思い出していた。それはどういう流れであったのであろうか・・・ソフトバンクのCMに出ている「お父さん犬」の声をだれがしてるか・・・という話題となった。

 そう言われて、まったく思いつかなかった。「えっ・・・だれ・・・有名な声優?」と答えると「いえ、有名な俳優です・・・『お父さん犬』のイメージとは全く違う感じの・・・」と言われた。

 「誰だろう・・・全く思いつかない・・・結構低い声だよね・・・」

 「実は、北大路欣也なんです・・・意外でしょう・・・」スタッフは笑った。

 そう言われて、なんだか不意をつかれた感じとなった。「えっ、そうなの・・・」とぼんやり答えた。頭の中で北大路欣也と「お父さん犬」とのイメージ結びつけようとするが、上手くいかない。

 「身近な所に意外なことが隠れているものだ・・・」と、どうでもいいことながら感心した。あとはどのような話をしたのであろうか・・・すっかりと忘却の川に流れ去ってしまったようである。どうでもいいようなことだけが、頭の片隅に引っかかている。まあ、人生なんてそんなものなのかもしれない・・・

2012/7/26

2324:猛暑  

 今日は殺人的な暑さであった。こういう猛暑のときには、極力野外での活動は控えて、冷房の効いた室内でおとなしくしているに限る。

 こんな日にゴルフをするということは、あまり賢明な選択とはいえない。しかし、もともと賢明な方でない私はその愚を冒してしまった。

 場所は小金井カントリークラブ。ここでは前回危うく100叩きの刑にあうところであった。リベンジしたいところであったが、返り討ちにあう結果となってしまった。

 OUTスタートの前半は46。この殺人的な暑さの中ではまずまず踏ん張った方である。ここは乗用カートはない。全て歩きである。これは後半結構堪えてきた。

 昼食休憩後、INコースへ向かう。空を見上げると、真夏の空である。太陽は「ぎらぎら」という形容詞がふさわしいほどに灼熱光線を送り込んでくる。

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 後半の出だしの10番、ティーショットを曲げてしまいダブルボギー。今一つの結果から後半は始まった。その後5ホール、ボギーが続き、残り3ホールとなった。16番ホールは376ヤードのミドル。ドライバーショットはまずまずの位置に、そして7番アイアンで打ったセカンドショットがシャンクした。ボールは林の中に消えた。

 体力を消耗させる猛暑に思いがけないシャンクが追い打ちをかけ、このホールをトリプルボギーにしてしまった。

 次の17番は203ヤードの長いショートホール。ユーティリティーで打ったボールはグリーンの右手前に落ちた。ピンまで20ヤードほど。アプローチがぴたりと寄れば後半初のパーがとれる・・・そういった欲望が手元を狂わせたのか、トップしてしまった。ボールはグリーンを越えてラフまで転がってしまった。このホールをダブルボギーとしてしまった。

 最後の18番ホールは494ヤードのパー5。最後にどうにか一矢報いたいところ。ティーショットはまずまず。セカンドショットは少しひっかけてしまい、左のラフ。残りは90ヤードほど。

 第3打でグリーンに乗れば、2パットでパー。どうにか乗せたいところである。少し距離感を誤ったのか、ラフから打ったのでフライヤーになったのか、グリーン奥のカラーまでボールが行ってしまった。奥からは難しいパットが残る。

 軽めに打ったつもりが2メートルほどカップをオーバー。ここで痛恨の3パット。絶好のパーチャンスを逃した。結局後半はパーなしで終わった。スコアはOUT46IN49のトータル95。

 灼熱地獄の中どうにかこうにかラウンドを終えた。冷たいシャワーを浴びて、体を冷やしたが、疲労感は相当なものがあった。「やはりこういう猛暑の日には体を休めるべきなのであろう・・・」そんなことを思いながら車に乗り込んだ。

2012/7/25

2323:振り替え  

 昨晩は仕事の都合でゴルフスクールに参加できなかった。ゴルフスクールは8回で1クルーとなっているが、そのうち2回までは振り替えがきく。

 佐藤プロは火曜日以外に水曜日と金曜日にスクールを行っている。そこで、昨日の振り替えで、今晩のゴルフスクールに参加した。当然スクール生に知っている人はいない。

 先週のスクールで教わったドリルを今週も行った。7番アイアンを取り出して、両端をそれぞれ右手と左手で持って肘を軽く曲げる。体とクラブの距離を一定に保ちながら、肩のローテーションを意識しながらシャドウスイングをするドリルである。

 そのシャドウスイングを何度かしてから実際に玉を何球か打つ。そして、またシャドウスイングをする。そういった繰返しを行うのである。

 腕を使うのではなく、体と腕を同調させてスイングする感覚を養うのが目的である。この感覚をつかめると、力んでのミスが激変するとのこと。

 「腕には神経が集中しています。目の前に池があったり、OBゾーンが近かったりすると、脳は緊張します。その脳からの指令が一番強く伝わるのが腕や手なのです。なので腕に頼ったスイングを日頃からしていると、いざという時にミスが出やすいのです。これを体幹中心のスイングに変えると、緊張が伝わりにくくミスが出にくいのです・・・」

 佐藤プロの理論はなかなか的を得ている。確かにこのドリルをしてから、実際にボールを打つと「ゴルフって腕で打つものじゃないんだ・・・」ということを認識できる。

 もちろん腕は動く。スイング中腕の筋肉は使っているし、腕のパワーがなければ飛ばない。しかし、体との同調が取れていなければ、安定はしない。

 7番アイアンで軽めに打ちだしたボールはすっと伸びて緩やかな弧を描く。トップで左肩がボールを指し、ダウンでは右肩を左肩があった位置に入れ替えるような感じで打っていく。練習場ではこれが上手くいく。このスイングが実際の芝の上でもコンスタントにできれば、スコアは安定するはずである。

 夜になっても気温は高いままである。汗は自然と流れ出してくる。1時間半の時間、ゴルフボールを打ち続けた。さすがに後半は少し疲れてきた。時折汗が目に入ってくる。それをタイルで拭きながら練習した。一昨日の別れ際に見せた「寧々ちゃん」の笑顔がふっと思い出された。

 「実は10月から主人の職場が変わるんです・・・盛岡工場に・・・まあ、単身赴任になると思います・・・娘のこともあるし、家も持ち家ですから・・・」

 一昨日「坦々麺 杉山」で昼食を共にして、店を出ようかという時に彼女はそう言った。

 「えっ・・・そうですか。」どう返答していいか分からず、曖昧に返事を濁した。店を出て、それぞれの車に向かった。

 「じゃあ・・・また・・・」そう挨拶して、車に乗り込んだ。パワーウィンドウのボタンを押して窓を下げた。彼女のMitoが先に店の駐車場を出た。窓越しに軽く手を振った。彼女は笑顔で答えた。その笑顔は何かしら澄みきった感触に溢れていた。 

2012/7/24

2322:面食い  

 「坦々麺 杉山」では坦々麺を頼むと、サービスで杏仁豆腐が付いてくる。食べ終わったころを見計らってお茶と杏仁豆腐が運ばれてくる。

 この杏仁豆腐、主役を食ってしまうくらいに美味しい。「寧々ちゃん」もその杏仁豆腐を一口食べて、例の目くばせをした。

 その目くばせを見ていると嬉しくなってしまう。「いけるでしょう、この杏仁豆腐・・・刺激的な坦々麺の後にまったりと滑らかな杏仁豆腐・・・この組み合わせというか、順序というか・・・なかなかこちらの心理を読んでいる感じでしょう・・・」思わずその目くばせに笑顔で答えた。

 「ぜんぜん、話が変わりますけど、全英オープン観てましたか?アダム・スコット残念でした・・・応援していたんですけど・・・」杏仁豆腐を食べ終えて、「寧々ちゃん」が話題を変えた。

 「私も観ていましたよ。ゴルフって本当に何があるか分からないですね・・・スコットは余裕で勝つと思っていたんですけど・・・分からないものですね・・・最後の4ホールを全てボギーにするなんて・・・一時は2位に5打差をつけていたのに・・・メンタルが弱いんですかね。」

 「ほんとにゴルフってメンタルな要素が強いスポーツですよね・・・勝利をほとんど手にしたところから、ガタガタと崩れ落ちてしまいました。スコットってきっと良い人なんでしょうね・・・」

 「良い人ですか・・・確かに傍から見てると、そんな感じを受けますね・・・」

 「きっと良い人じゃだめなんですよ・・・プロの勝負の世界ではふてぶてしいくらいの性格じゃないと、しっかりとした結果を残せないのかもしれませんね・・・メンタルが強いということは、ある意味、厚顔無恥なところがないといけないのかもしれません。」

 「タイガーなんて、そういう意味ではふてぶてしいところがありますからね・・・あんまり良い人ではいけないんですかね・・・」

 「でも、優勝したアーニー・エルスもなんだか癒し系で良い人っぽいですよね。あんまり深く物事を考えていないというか、坦々とプレーしているって感じでした・・・」「寧々ちゃん」は笑って言った。そう言えばアーニー・エルスは「ビッグ・イージー」という綽名を持っている。

 「確かにエルスはプレッシャーに強いタイプに見えますね。最後の18番のバーディーパットなんて、ゾーンに入っているのが分かりました。」

 「でも、私的にはやっぱりアダム・スコットに勝ってほしかった・・・」彼女はちょっと悔しそうな表情を見せた。

 「気持は分かります・・・アダム・スコットは女性に人気がありますからね・・・結構面食いですね・・・」

 「ええ、こっちの麺食いも好きですけど・・・」彼女は坦々麺の入っていたどんぶりを指差して笑った。

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2012/7/23

2321:坦々麺  

 「坦々麺 杉山」で、注文した坦々麺が来るのを待っている間、「寧々ちゃん」と何故かしら車の話になった。

 「Mitoはもう何年乗っているんですか?」

 「もうすぐ5年です。2回目の車検が8月にあるんです・・・」

 「どうするんですか・・・乗り替えないんですか?最近出ましたよねジュリエッタ・・・結構気合が入ったモデルのような気がしますが、どうですか?」

 「ジュリエッタ・・・私どうも顔つきが嫌いなんです。どうしても、ジュリエッタの顔を見ると仮面ライダーを連想してしまうんです。バッタ顔なんですよね・・・」

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 「バッタ顔・・・なるほど、そう言われてみると確かにバッタ顔ですね・・・じゃあ、Audi A1はどうですか。今度5ドアハッチバックも出たんですよね・・・」

 「A1ですか・・・私あの目つき、だめなんです。テリー伊藤の目つきを思い出しちゃうんです・・・なんかどこを見ているのかはっきりしないような感じがして、落ちつきません。」

 「テリー伊藤ですか・・・確かにそう言われてみると、なんとなく納得してしまいますね・・・今度A1を街で見かけたら、思わずテリー伊藤の顔を思いだしそうです・・・」

 彼女の愛車はAlfa Romeo Mito。色は黒である。デザインは斬新。結構ぶっ飛んでいる。しかし、その突き抜けた感じが彼女のお気に入りである。ご主人もハンドルを握るようだが、週末のみで、普段はほとんど彼女が乗っている。なので、最終的な決定権も彼女が握っているようなのである。Mitoに買い替える時にも、御主人はFIAT PUNTOのほうが良かったようである。それを押し切ってMitoを選択した。黄門様を思わせる大英断である。

 「じゃあ、車検をとって買換えは2年後ですね・・・マイナートラブルはないんですか?」

 「もちろんあります・・・アルファですからね・・・それは覚悟しておかないと。ついこの前もパワーウィンドウが壊れてしまって・・・ディーラーに持ち込みました・・・」

 そんな話をしていると、坦々麺が二つ運ばれてきた。

 「あっ・・・来ましたね・・・」

 「寧々ちゃん」はその坦々麺を目にして笑顔になった。そして視線をこちらに向けて、「美味しそうでうね・・・海老の香ばしい香りが食欲をそそります・・・・」と言った。

 「これが、美味しいんです・・・結構刺激的な色合いでしょうこのスープ・・・そして麺が良くスープに絡むんです・・・」

 そして、しばらくの間、二人はこの坦々麺に取り組んだ。彼女は目くばせするように、時折こちらを見た。その目線の意味は良く分かった。彼女もここの坦々麺を気に入ったようであった。

2012/7/22

2320:顔振り  

 ORBEA ONIXにまたがって家を出た時思わず「寒いかも・・・」と思ってしまった。梅雨明け後にお約束どおり急激に上がった気温は、その後急転直下・・・最高気温が20度前半で推移する日が続いている。

 今朝は気温が低いばかりでなく、うっすらと微粒子状の霧雨が降り注いでいた。走っていると、その霧雨が体に付着し、体温をさらに奪っていく。7月のロングライドで寒いと感じるとは・・・

 チームの集合場所であるバイクルプラザに着いた。今日の参加者は7名。行先をどうするか話し合ったところ、「顔振峠」に決まった。往復で100Kmあるかないかの距離である。

 この「顔振峠」、「こうぶりとうげ」と読むようである。古の人々がこの峠を上る時、何度も寂寥の思いで振り返ったことからこの名が付いたという言い伝えがあるようである。

 しかし、ウェークエンド・ローディーにとっては、斜度のきつい上り坂が緩むことなく続く様に「来るんじゃなかった・・・なんでこんなにしんどいの・・・」という思いで顔を振り振り上っていくからこの名前が付いているのでは、と思えてしまう難コースである。

 国道299号線から逸れて峠を上り始めた。斜度はきつい。少しのぼってもきつい。それなりの距離を上ってもまだきつい。ようやく終盤に一度少しの下りがあり、さらにゴール前は緩やかな上りになる。しかし、そこに辿りつくまでに脚を使い果たしてしまっている。それでもゴール前はギアチェンジしてどうにかラストスパート、ようやく頂上に着いた。

 顔振峠の頂上は霧に煙っていた。晴れていたら素晴らし景色が広がっているはずなのでるが、今日は真っ白であった。

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 帰りは東吾野駅まで降りていき駅前で休憩。そこからは東峠、山王峠、笹仁田峠という四級山岳を越えなければならない。

 東峠はみんなで和やかに上った。しかし、山王峠では山岳賞ポイントを目指しバトルが・・・先頭を引いていたが最後で失速・・・ポイント獲得はならなかった。最後の笹仁田峠・・・ちょうど上手く他のメンバーが先頭を引いてくれたので、ぴったりと付いた。ここはだらだらとした上りがしばらく続き最後にグイッと上る。その最後のポイントで引いてくれたメンバーを抜き去り、思いっきりスパート・・・他のメンバーは今までの峠で脚を使い切ったようで、最後の最後でどうにかポイントをGETした。疲れるが、やはりロードバイクは楽しい・・・



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