2012/6/8

2276:歳の差婚  

 わが家のリスニングルームは6年ほど前にリフォームした。StereoSound誌でたびたび紹介されていた「石井式リスニングルーム」にしたのである。

 その結果壁は11cmほど厚くなり、もともとは10畳ほどの広さのあった応接間であったが、一回り小さくなって8畳ほどの広さになった。

 床面を30cm下げたので天井高は高くなった。なので、容積は変わっていないのかもしれない。石井式リスニングルームは大きな部屋である場合が多いと思うが、8畳ほどの広さでも改善効果はしっかりとあった。

 しかし、メリットだけでなくデメリットもあった。密閉性が高いので、小さな部屋だと空気の動きが重く感じることがある。そこで、リスニング時には窓をほんの1cmほど開けるようにしている。

 さらに狭い部屋だと吸音効果がしっかりと出るので、音が吸われ過ぎだと感じることがあった。そこでスピーカー周囲の吸音部を身長ほどの高さの細長い板で覆って、吸音率を下げている。

 このリフォーム後のリスニングルームで最初に鳴らされたスピーカーはGermanphisiks HRS-120 Carbonというスピーカーであった。

 これはDDDユニットを搭載した無指向性スピーカーという変わり種であった。無指向性スピーカーというととらえどころのない音が出てきそうであるが、見た目ほど変わった音が出てくるわけではなかった。

 その形状はペンシル型で、スピーカーというよりも現代美術のオブジェか何かのような独特の雰囲気を有していた。

 その次は、つい最近まで使っていたTANNOY CHATSWORTHである。最新型のスピーカーから随分と時代をさかのぼったことになる。

 生産されたのは、1960年代後半であるので、50年ほど前のスピーカーである。分類としては明らかに「ビンテージ」となる。

 スピーカーの変更に伴って駆動するアンプも変わった。VIOLAのCADENZA・SYMPHONYのペアからQUAD22・Uのペアに変わったのである。

 こちらも、相当に時代をさかのぼったことになる。設計されたのは1950年代後半。こちらは私よりも年上ということになる。

 そして、つい最近この8畳の部屋には、3台目となるスピーカーが迎え入れられた。QUAD989である。QUAD伝統のコンデンサー型スピーカーで、高さは130cmほどある。

 駆動するアンプはQUAD22・Uである。同じメーカーではあるが、時代は大きく違う。QUAD989は10年ほど前の製品であるので、QUAD22・Uとは年代の開きが大きい。

 今はやりの「歳の差婚」であろうか。しかし、そこは同じQUAD同士。思ったよりも息が合っているようである。今晩はビバルディのリュート作品を集めたレコード聴いた。

 こういったタイプの音楽の場合、この「歳の差婚」ペアは過不足のない滑らかな美音をふわっとした空間に放ってくれるのである。QUAD22・Uは自分よりも40歳以上若い伴侶を得て、喜んでいるのであろうか・・・



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